乙女ゲーの悪役負けヒロインにTS転生した〜死にたくないので真面目に大人しく聖女を目指します〜 作:クソ雑魚メンタルリシテア
Sideシフォンヌ
私はシフォンヌ・バレッタ、元バレッタ侯爵出身の侯爵令嬢だった。
私が10歳の時に貴族の義務である魔力・属性測定が行われた日に光属性と聖属性が判明し聖女の資格を得たのである。
他にも水属性と雷属性があり当時はお父様とお母様がとても喜んでくれたのがすごく嬉しかった。
数十年前にお兄様が家を継ぎ私は聖女の仕事を専念できている、さらには今日は朝からとても嬉しい出来事が起きた。
なんと新たな聖女が誕生したのである。
今日も聖女として教会の仕事を頑張ろうと意気込んで椅子に座って業務を始めようとした時に大司教が大慌てで部屋に入って来て、「聖女様と同じ光属性と聖属性の魔力を発した少女が現れました!!」っと伝えてきた時はとても驚いた。
何故なら今年の貴族令嬢・令息達の魔力・属性測定日は既に終えていたからである。
聞けばその少女は平民の者で母親と一緒に大広間で女神像にお祈りしたら光りだしたらしい。
つまり女神様からの祝福である。
正に嬉しい出来事である、私が存命中に新たな次期聖女が現れたのである。
(私がしっかりと教育を行って素晴らしい聖女に育てなければ)
まぁ初めて会ったとき次期聖女、マリーさんはとても優しい性格をしていたのできっと愛される聖女になるだろう。
「シフォンヌ様、先ほどはどうも」
私が考えに耽っていたらマリーさんの母親、エンジュさんと出会った。
「ごきげんよう、エンジュさんこれからお出かけですか?」
「はい、今の家を解約しに行く予定です。そうですわ、シフォンヌ様にお願いがあります。私も教会のお手伝い等をさせていただけないでしょうか?」
「まぁ、エンジュさんが?」
「はい、マリーに相談したら反対されそうなので先にシフォンヌ様にお願いしておこうと思いまして」
「まぁ、ウフフ」
どうやらエンジュさんはマリーさんに反対される前に許可を取りたかったようだ。
「もちろんよろしいですよ。後で修道服をお渡ししますね」
私は笑顔で答えた。
「ありがとうございます。では解約に行ってまいります」
そう言ってエンジュさんは教会から出かけていきました。
(エンジュさんもマリーさんもお互いのことが好きなのですね。素晴らしい親子ね)
私は2人の事が微笑ましくなり上機嫌に笑顔になった。
「何だ?シフォンヌ、随分上機嫌だな?さっきの女性は入信希望者か?」
「もう、カーリーちゃんたら、いまは公務中だよちゃんとシフォンヌちゃんの事を聖女様って呼ばないと」
私が笑顔でエンジュさんが出かけた外を見ていたら聞き覚えの声が聞こえて振り向いた。
そこにいたのは私の幼い頃からの友人、幼馴染の赤髪でラビットスタイルのツインテールにした男勝りなカーリー・スプライトとウェーブがかったアッシュブロンドで正に淑女なエステル・クレセリアが話しかけて来た。
彼女達は私が聖女に目覚めた後も幼馴染を続けてくれてさらには私のために教会に入信してくれて今ではカーリーは教皇、エステルは枢機卿まで上り詰めて私達3人はシャリステラ教会のTOP3である。
「ええ、上機嫌ですよ、なにせとても嬉しい出来事がありましたので」
「へぇ~、おま………んん、聖女様が言うって事はそんなに良いことなのか?」
「まぁ、一体何があったのですか?」
私は2人が驚くだろうと思い次期聖女が誕生した事を伝える事にした。
「実は、次期聖女が現れたのよ」
「はぁ!?そんな馬鹿な、今年の貴族令嬢・令息達の魔力・属性測定は終わってるぞ」
どうやらカーリーは信じられないようだ。
「聖女様、カーリーちゃんに同意です。既に測定が終わっているのに光属性と聖属性を宿した女の子は現れていないですよ?」
私は2人に事情を話すことにした。
「実は次期聖女は平民の娘で今日大広間の女神像にお祈りしたら光り出したみたいなの、それで彼女に会って確認したのだけれどちゃんと光属性と聖属性を宿していたわ。現聖女の私が保証するわ」
私が事情を話て説明をしたら2人は驚いていた。
「マジかよ!?よっしゃ!!次期聖女に教皇のアタシが挨拶してくるか!」
「待ってカーリーちゃん!!私も挨拶にいきたいわ!!」
「ちょ!?ちょっと、2人とも!!?」
カーリーは兎も角エステルまで行くなんて
急に見知らぬ人が2人も押しかけたらマリーさんが混乱すると思い私も2人を追いかけようとしたが
(その前にやらなければいけないことが)
私は2人を追う前に執務室に戻り手紙を書いた。
王家に平民から光属性と聖属性が覚醒した次期聖女が誕生した事を報告するために。
そしてその手紙を速達の鳩に持たせて私はお城に向かって鳩を飛ばした。
(王家や上級貴族の方々がマリーさんを受け入れてくれればよいのですが)
今回初めて他キャラの視点を描いてみましたがいかがだったでしょうか?
それではここまで読んでいただきありがとうございます