桜舞う世界に転生した結果、一部のヒロインに好かれました   作:紙の子

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始まりと出会い

皆は転生は知ってるだろうか?

 

 

……えっ?

知ってるから別にどうでもいい?

 

おいクソアンチ共!!

文句あるなら表に出ろ!!

 

 

 

 

 

 

 

……失礼!

 

何故そんなことを聞くかと言うと俺も現在その場面に出くわしているからだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 (申し訳ないんだが……君の人生は私たちのミスにより終了しました)

 

よくある神様の手違いで俺の人生が終わったらしい。

 

だからなんだ?

 

「それで?

 俺はどうなるんだよ?

 謝罪して天国か地獄にでも落とすのか?」

 

(いいえ。特例で転生システムを起動させます。

 ただし行く先はランダムになります。

 更に記憶に関しては引き継ぎさせていただきます)

 

 そう言い神様は書類を見せて必要事項を書いて欲しいと言う。

 よくある転生特典だ。

 

しかし行く先がランダムなのに書けって……

下手したらこれ平穏な世界に物騒な特典貰っても無駄になる。

それを神様に伝え、転生先で俺は特典を貰うことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして俺は転生、目を覚ました先は満開の桜並木の場所だ。

 

しかもどう見ても冬の季節。

そんな中満開に桜が咲いているのが摩訶不思議だ。

そんな後ろではぶつぶつと話声が聞こえたので小耳を立てる。

 

 

 

 

 

どうやらこの桜は”魔法の桜”と呼ばれ、この桜に手を触れて願いを言うと叶うらしい。

 

しかしこの桜はバグがあるのか些細な願いを叶えるはずがその人の願いを叶えてしまうらしい。

 

簡単に言うとこの桜に願えば人を殺めることも可能だと言う状態だ。

 

この状態はかなりまずいので俺は神様に通話をして事の話をして、転生特典の1つを消化してこの桜を正常にして欲しいと願った。

 

少しすると桜の木が光り、後ろで驚いた声をする女性の声がした。

 

「う、嘘……バグが無くなっている。

……よ、良かった……これで義之君も消えずに済む……」

 

少し覗くとそこには金髪の女性が少年を抱き締めながは涙を流していた。

俺はこの状況から脱出しようと桜並木から離れる。

 

 

 

 

 

 

 

転生してから1ヶ月が経つ。

夜風の中俺は魔法の桜の方を歩いていく。

 

理由?

そんなものは特にない。

たまたま寝れずにいたから散歩しているだけだ。

 

「……ん?」

 

そこには硬い表情でベンチに座っている女子がいた。

 

「君何してるの?」

 

  

「……………」

 

って無視ですか?俺地味に気づついたんだが……。

 

うつむいたまんま背中を丸めている。

 

 

 

視線は、地面をじっと見つめたまんまだ。

 

 

「お〜い!僕の声聞こえていないの?」

 

「……聞こえてるよ」

 

……なんなら返事してくれよ。心の中で泣いた。がちで…。

 

「こんな所で何してるの?

 暗いし家に帰らないと!

 それにここだと寒いし風邪ひくよ!」

 

「……いいの。私は、病気になりたいんだから」

 

……へ?…ちょっと待って?!

 

「いやいや!?病気になんかになったら、家族みんながすごく悲しむよ?」

 

「いいのっ!……このままずっとご飯食べないで、病気になって……そうしたら、お母さんと同じところに行けるんだから!」

 

少女は、叫び声のように…いや、悲しい声で、泣きながら叫んだ。

 

「だけど、お母さんと同じところに行ったら、みんなに会えなくなっちゃうんだよ?」

 

「……いいの」 

 

「…いいわけないって!大事な家族なんだよ!」

 

「だって……私とは、違うもん。みんなには私の気持ちはわかんないんだもん!」

 

はぁ?皆と違うだぁ?

 

「分かるわけないだろ!

 人の命は何だって1つだ!

 それにな!

 そんな軽く捨てようとしてる奴を見て

 お前の母さんは喜ぶのか?

 お前の母さんは感謝するのか?!」

 

俺はつい感情的になり少女の肩を掴み怒ってしまった。

……チッ!めんどくせぇ!

 

「来い!ここじゃあ話すにしてもさみぃ!

 俺の家ここからすぐ近くだからそこで話だ!」

 

俺は少女の手を無理やり掴み家に迎えた。

 

 

 そのままお風呂に無理やり浸からせ、その間に電話で彼女の両親(爺さん)に今日一日こっちで預かる事を伝えた。

 

更に神様に彼女に何か症状が無いか確認すると

彼女には正義の魔法使いという力があるらしい。

それのせいか寿命も短いらしい。

どうやら母親もそれでこの世を早く去ったのだろう。

 

俺はそれをどうにかならないかと神様にお願いして俺の特典1つを消化して寿命を一般の女性まで伸ばしてくれた。

 

 

 

「……お風呂ありがとう」

 

「気にするな。それと飯を用意したから一緒に食べよう」

 

「……うん」

 

少女(朝倉音姫)は最初こそは少しづつ目の前の料理を食べていたが、やがて手が次々と動きいつの間にか目の前の料理全て完食してくれた。

 

「ご馳走様でした!」

 

「お粗末さまでした」

 

片付けをして洗い物をしようとしたら音姫はお礼にと洗い物を手伝ってくれた。

 

 

 

 

「ねぇ?君は最初の頃と話し方変わったよね?」

 

あ……そう言えば……ガキンチョの真似してたがいつの間にか何時のも話し方してた。

 

「まぁ……いいか?

 難しい話だが……俺はこことは別の世界で命を経ち転生したんだ」

 

「……てんせい?」

 

「まぁ難しいよな?

 簡単に言うと死んだ人間が別の容姿で生まれ変わったって言ったらいいのか?」

 

どう説明すればいいんだよ〜!!!

けど何となく分かってくれたみたいだ。

 

「という訳でこの事は2人だけの秘密だ。

 勿論音姫のその正義の魔法使いに関してもだ!」

 

「それじゃあ、秘密を共有するってことは、二人は一心同体になるんだね」

 

「一心同体……ってちが…?」

 

おい?使い方間違ってなくね?良いのかこのままで?もうどうにでもなれ!!

 

「…?私もよく分かんないんだけど、何か困ったことがあった時とかは助け合う関係なんだって。

 

で、君は…私と一心同体でいい?」

 

……音姫が不安そうな瞳で覗き込んでくる。選択肢は……ひとつしかないよな。

 

「それじゃあ指きり」

 

俺の小指と音姫の小指が縮まる。…指きりってなん十年ぶりだろう…。

 

「指きりげんまん、嘘ついたら針千本飲ます、指きった!」

 

言い終わると小指と小指は離れた。音姫は安心したかのように俺をみている。

 

つい数十分前とは全然違う。明るい笑顔で微笑んでいる。

 

「これで、私たちは一心同体だからね」

 

「はいはい。それじゃあそろそろ寝るぞ?

 明日朝イチに音姫の家に送らないといけないから」

 

「うん!ありがとうね」

 

「気にするな。俺がお節介しただけだ」

 

2つ布団を用意したがいつの間にか隣に抱きつきながら眠りに付いた音姫がいた。

俺は気にせずそのまま時間が来るまで眠りについた。

 

 

 

 

 

勿論だが音姫は俺と家に着くとお爺さんである朝倉純一さんに怒られ、妹である朝倉由夢は泣きながら抱きついていた。

 

家族はいいなっと思いながら俺はその場を去ろうとした。

 

「こ〜ら!君はなんで消えようとしたのかな〜?」

 

後ろにはあの日、魔法の桜にいた金髪の女性が立っていた。

 

「君には少し聞きたいことがあるから少しいいかな?」

 

「は、はい……」

 

どうやらバレていたのか〜

……仕方ない。

 

 

 

 

 

「それで君は別の世界から転生して来て

 魔法の桜のバグを知り直したって事かな?」

 

「あぁ。流石にどんな願いでも叶えるのはまずいですから。

 今は神頼み程度の願いしか叶えないと言ってましたよ」

 

例えるなら志望校に受かりますようにとか、健康な体でいますようになどの願いだ。

 

ちなみに今まで叶えて貰っていた願いに関しては多少修正されるらしい。

 

 

 

 

「そうなんだ……ありがとう!」

 

「お礼はもういいですよ……」

 

俺はその後芳乃さくらの息子である桜内義之と仲良くなりそのまま朝倉由夢とも仲良くなった。

 

音姫に関しては2人関係なく俺の家によく来るようになりたまに料理を振舞ってくれる。

それを食べている俺を見て笑顔を浮かべている。

もうあの時みたいな悲しい顔をする事はなかった。

 

 

 

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