海防艦 犬島   作:重装甲空母信濃

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帰国の日の話


犬島藍島帰国

米国広報交流編・帰国の日

 

――「今度は、何も曳かず、何にもぶつからず帰ります」――

 

帰国日の朝。

 

アメリカ西海岸。

 

港はまだ少し薄暗かった。

 

日の出前。

 

岸壁には冷たい風が流れ、海面は比較的穏やかだった。

 

犬島。

 

第一に起きていた。

 

正確には、犬飼が起こしに行く前にもう起きていた。

 

広報用宿泊施設の廊下。

 

犬飼。

 

「早いな」

 

犬島。

 

「帰る日なので」

 

「遠足の子どもみたいな理由だな」

 

犬島。

 

「違います」

 

少し後ろ。

 

藍島。

 

眠そう。

 

「おはようございます……」

 

犬飼。

 

「藍島は普通だな」

 

藍島。

 

「昨日ちょっと疲れました」

 

犬島。

 

「24メートルありましたからね」

 

藍島。

 

「朝から言わんでください」

 

犬飼。

 

「今日はその数字禁止にするか」

 

藍島。

 

「賛成です」

 

---

 

一 最後の朝食

 

朝食会場。

 

時津風。

 

霞。

 

電。

 

清霜。

 

すでに集まっていた。

 

清霜。

 

「今日帰るんだよね」

 

霞。

 

「そうよ」

 

「アイオワにもう一回会える?」

 

「見送りに来る予定」

 

清霜。

 

「良かった!」

 

時津風。

 

「私フレッチャーともう一回話したい」

 

犬島。

 

「河口の話です?」

 

時津風。

 

「違うよ!」

 

藍島。

 

「今ちょっと怪しかったです」

 

電。

 

「最後の日なので、普通のお話がいいのです」

 

霞。

 

「電の言う通り」

 

犬飼。

 

「今日は本当に普通に終わってくれ」

 

犬島。

 

「担当官さん、毎日それ言ってません?」

 

犬飼。

 

「毎日何か起きるからだよ」

 

---

 

二 米側が見送りに来る

 

午前八時過ぎ。

 

岸壁。

 

日本側の6隻は出港準備を始めていた。

 

犬島。

 

藍島。

 

時津風。

 

霞。

 

電。

 

清霜。

 

燃料。

 

補給品。

 

航海資料。

 

通信確認。

 

すべて最終確認。

 

そこへ。

 

アメリカ側。

 

アイオワ。

 

フレッチャー。

 

アトランタ。

 

コロラド。

 

ジョンストン。

 

そして。

 

イギリス側。

 

ジャーヴィス。

 

全員。

 

来た。

 

犬島。

 

「結構来ましたね」

 

藍島。

 

「昨日より多く感じます」

 

犬飼。

 

「見送りだからな」

 

時津風。

 

「豪華だね」

 

霞。

 

「だから浮かれすぎない」

 

---

 

三 コロラドと藍島

 

藍島。

 

少し。

 

コロラドを見る。

 

昨日。

 

艦体同士。

 

最小約24メートル。

 

今日は。

 

本人同士。

 

普通に歩いて近づく。

 

藍島。

 

「おはようございます」

 

コロラド。

 

「おはよう」

 

藍島。

 

「昨日はありがとうございました」

 

「何が?」

 

「怒らんでくれたので」

 

コロラド。

 

「原因が分かる前に怒る意味がないでしょう」

 

藍島。

 

「やっぱり犬島さんと似とります」

 

コロラド。

 

犬島を見る。

 

犬島。

 

少し離れたところ。

 

フレッチャーと話している。

 

「そう?」

 

藍島。

 

「かなり」

 

コロラド。

 

「本人に言った?」

 

「まだです」

 

「じゃあ言ってみたら?」

 

藍島。

 

「たぶん少し困ると思います」

 

---

 

四 アトランタ

 

アトランタ。

 

犬島と藍島のところへ。

 

「昨日はよく眠れた?」

 

藍島。

 

「はい」

 

犬島。

 

「うちもです」

 

アトランタ。

 

「あなたは事故当事者じゃないでしょ」

 

犬島。

 

「前から見とったので」

 

アトランタ。

 

「ああ」

 

少し笑う。

 

「姉って大変ね」

 

犬島。

 

「そんなに大変ではないです」

 

藍島。

 

「昨日かなり心配しとりましたよ」

 

犬島。

 

「藍島さん」

 

アトランタ。

 

「そういうところじゃない?」

 

犬島。

 

少し黙る。

 

「……否定しにくいです」

 

---

 

五 ジョンストン

 

ジョンストン。

 

元気。

 

「藍島!」

 

「はい」

 

「今日は300メートル離れて走る?」

 

藍島。

 

「できれば」

 

コロラド。

 

「私は賛成」

 

ジョンストン。

 

「私も!」

 

アトランタ。

 

「あなたたち昨日の話好きすぎない?」

 

犬島。

 

「うちらとしては早めに普通の話へ戻りたいです」

 

フレッチャー。

 

横から。

 

「その気持ちは分かる」

 

犬島。

 

「フレッチャーさんは分かりすぎます」

 

フレッチャー。

 

「河口の件ね」

 

犬島。

 

「はい」

 

時津風。

 

遠く。

 

「河口?」

 

霞。

 

「反応するな」

 

---

 

六 ジャーヴィス

 

ジャーヴィス。

 

藍島。

 

正面。

 

「帰るの?」

 

「はい」

 

「次はいつ会える?」

 

藍島。

 

「分かりません」

 

ジャーヴィス。

 

「そっか」

 

少し間。

 

藍島。

 

「でも、また会いたいです」

 

ジャーヴィス。

 

笑う。

 

「私も」

 

藍島。

 

「次も思っとったより普通の人か確認します」

 

ジャーヴィス。

 

「毎回それ言うの?」

 

「たぶん」

 

犬島。

 

横。

 

「藍島さん、それもう定型文になってません?」

 

藍島。

 

「褒め言葉なので」

 

ジャーヴィス。

 

「もう受け入れたよ」

 

---

 

七 フレッチャーと犬島

 

フレッチャー。

 

「今回はちゃんと本人と話せた」

 

犬島。

 

「はい」

 

「前は名前だけ19回」

 

犬島。

 

「そこまだ言います?」

 

「だって印象強かったから」

 

犬島。

 

「今回は何回です?」

 

フレッチャー。

 

「数えてない」

 

犬島。

 

「良かったです」

 

犬飼。

 

遠くから。

 

「俺の5回も数えてないよな?」

 

フレッチャー。

 

「それも数えてない」

 

犬飼。

 

「本当に良かった」

 

---

 

八 アイオワと清霜

 

清霜。

 

アイオワ。

 

近い。

 

非常に。

 

楽しそう。

 

清霜。

 

「また会える?」

 

アイオワ。

 

「もちろん」

 

清霜。

 

「今度もっと戦艦の話して!」

 

「いいわよ」

 

霞。

 

「清霜、帰る準備」

 

清霜。

 

「今してる!」

 

霞。

 

「してないでしょう」

 

アイオワ。

 

笑う。

 

「日本でも元気でね」

 

清霜。

 

「うん!」

 

犬島。

 

小声。

 

「清霜さん、今回一番楽しんどった気がします」

 

藍島。

 

「たぶんそうです」

 

---

 

九 犬飼と米広報担当

 

犬飼。

 

最後。

 

米海軍広報担当者。

 

正式挨拶。

 

「今回はありがとうございました」

 

「こちらこそ」

 

「予定外の救難や港内事案までありましたが」

 

犬飼。

 

「本当に予定外でした」

 

「広報素材としては非常に多かったです」

 

犬飼。

 

「そこ喜ぶところです?」

 

米側担当。

 

少し笑う。

 

「安全に終わったから言えます」

 

犬飼。

 

「それはそうですね」

 

「次回もぜひ」

 

犬飼。

 

「次はもっと普通の交流でお願いします」

 

「We can try.」

 

犬飼。

 

「tryなんですね」

 

---

 

十 最後の集合写真

 

出港前。

 

最後の写真。

 

今回は全員。

 

犬島。

 

藍島。

 

時津風。

 

霞。

 

電。

 

清霜。

 

アイオワ。

 

フレッチャー。

 

アトランタ。

 

コロラド。

 

ジョンストン。

 

ジャーヴィス。

 

そして犬飼。

 

全員。

 

並ぶ。

 

前回より人数が増えた。

 

犬島と藍島。

 

中央寄り。

 

コロラド。

 

藍島から一人分くらい離れて立つ。

 

ジョンストン。

 

その間を見て。

 

「昨日より近いね!」

 

藍島。

 

「本人同士なので」

 

コロラド。

 

「船体じゃないもの」

 

アトランタ。

 

「写真撮るから静かにして」

 

カメラ。

 

シャッター。

 

一枚。

 

二枚。

 

三枚。

 

最後。

 

全員。

 

少しだけ自然に笑う。

 

その写真。

 

後で。

 

この訪米交流の代表写真になる。

 

---

 

十一 出港準備

 

午前十時二十分。

 

各艦。

 

実艦へ戻る。

 

犬島。

 

艦橋。

 

藍島。

 

自艦。

 

時津風。

 

霞。

 

電。

 

清霜。

 

それぞれ。

 

最終チェック。

 

犬飼。

 

今回は犬島艦へ乗る。

 

藍島。

 

無線。

 

『担当官さん、今日は犬島さんの方です?』

 

犬飼。

 

『そう』

 

『帰り途中で交代します?』

 

『必要なら』

 

犬島。

 

『担当官さん、物扱いみたいですね』

 

犬飼。

 

『誰のせいだよ』

 

---

 

十二 出港前の最後の無線

 

アメリカ側。

 

岸壁。

 

各艦。

 

手を振る。

 

フレッチャー。

 

『Inushima!』

 

犬島。

 

『はい』

 

『Next time, no river talk!』

 

犬島。

 

少し笑う。

 

『賛成です』

 

ジョンストン。

 

『Aishima!』

 

藍島。

 

『はい』

 

『Next time, more than 24 meters!』

 

藍島。

 

『それも賛成です』

 

コロラド。

 

『300 meters.』

 

藍島。

 

『はい』

 

アトランタ。

 

『全員普通に帰りなさい』

 

犬島。

 

『はい』

 

霞。

 

『そこは日本側も同意』

 

ジャーヴィス。

 

『またね』

 

藍島。

 

『またです』

 

アイオワ。

 

『Safe trip home!』

 

清霜。

 

『また会おうねー!』

 

---

 

十三 日本艦隊、出港

 

係留索。

 

外れる。

 

犬島。

 

機関。

 

前進。

 

藍島。

 

続く。

 

時津風。

 

霞。

 

電。

 

清霜。

 

ゆっくり。

 

港を出る。

 

犬島。

 

岸壁。

 

見る。

 

人影。

 

小さくなる。

 

藍島。

 

『犬島さん』

 

『はい』

 

『楽しかったですね』

 

犬島。

 

『はい』

 

『怖いこともありましたけど』

 

『ありましたね』

 

犬飼。

 

艦橋後方。

 

「そこで昨日の話に戻るな」

 

犬島。

 

少し笑う。

 

---

 

十四 港外

 

港。

 

出る。

 

速力。

 

上げる。

 

今回は。

 

何も起きない。

 

漂流船。

 

なし。

 

航行不能船。

 

なし。

 

曳船。

 

正常。

 

他船。

 

十分離隔。

 

犬島。

 

「普通ですね」

 

犬飼。

 

「そういうこと言うな」

 

「何でです?」

 

「フラグみたいだから」

 

犬島。

 

「担当官さん、そういうの気にするんですね」

 

犬飼。

 

「お前らといるようになってからな」

 

藍島。

 

無線。

 

『聞こえました』

 

犬飼。

 

『聞かなくていい』

 

---

 

十五 米海軍公式投稿

 

日本艦隊出港後。

 

米海軍広報。

 

投稿。

 

«本日、日本側広報交流参加艦隊が帰国のため出港しました。

 

参加艦艇:

海防艦犬島

海防艦藍島

駆逐艦時津風

駆逐艦霞

駆逐艦電

駆逐艦清霜

 

ならびに広報担当官・犬飼藍人。

 

今回の交流では、米英日各艦娘による広報交流、港湾運用意見交換等を行いました。

 

また来訪途中には米国籍大型輸送船の曳航支援、滞在中には港湾曳航作業異常に伴う多重接近事案がありましたが、全日程を通じ参加者全員に重大な負傷・損傷はありませんでした。

 

Safe journey home. See you again.»

 

添付。

 

最後の集合写真。

 

---

 

十六 日本ネットの反応

 

まず。

 

«「帰国した!」»

 

«「まだ帰国途中だ」»

 

«「とりあえずアメリカ出港できた」»

 

«「最後まで何も起きなかった?」»

 

米公式。

 

確認。

 

«「今のところ何も起きてない」»

 

別。

 

«「訪米まとめ:

 

行き:航行不能大型輸送船曳航

滞在:藍島、コロラド24m

帰り:今のところ平和」»

 

犬島。

 

後日。

 

«帰りは最初から最後まで普通でした。»

 

ネット。

 

«「安心した」»

 

---

 

十七 日本――集合写真

 

最後の集合写真。

 

非常に人気。

 

«「人数増えすぎ」»

 

«「最初の米英3人動画からここまで広がったのすごい」»

 

«「犬島がいなかった動画から始まって、最後は本人含め13人」»

 

«「犬飼さんまでちゃんといる」»

 

犬飼。

 

«今回は最初から最後まで現地にいました。»

 

返信。

 

«「5回さん」»

 

犬飼。

 

«帰国までその呼び方残ったんですか。»

 

---

 

十八 海外の反応

 

アメリカ。

 

«「Come back anytime.」»

 

«「Next visit, please arrive without towing one of our ships.」»

 

«「And keep Aishima 300m away from Colorado.」»

 

藍島。

 

«そこはうちもそうしたいです。»

 

コロラド。

 

«Agreed.»

 

英国。

 

«「Jervis survived another 'more normal than expected' evaluation.」»

 

ジャーヴィス。

 

«I think I'm used to it now.»

 

藍島。

 

«良かったです。»

 

---

 

十九 アトランタの投稿

 

アトランタ。

 

«日本側のみんなが帰りました。

 

犬島と藍島は聞いていた通り真面目でした。

 

時津風は元気。

 

霞は本当に全員をまとめていました。

 

電はとても丁寧。

 

清霜は最後までアイオワを見ていました。

 

犬飼担当官はたぶん一番疲れていました。

 

次回はもっと普通の交流になるといいと思います。»

 

犬飼。

 

«最後の一文に全面的に同意します。»

 

---

 

二十 ジョンストンの投稿

 

ジョンストン。

 

«Aishima went home!

 

No collision!

 

More than 24m all day!»

 

藍島。

 

«それが普通です。»

 

ジョンストン。

 

«I know!»

 

犬島。

 

«ほんまに分かっとります?»

 

---

 

二十一 コロラド

 

コロラド。

 

短い。

 

«Safe voyage, Aishima.

 

Next time, let's meet at the pier, not in each other's maneuvering space.»

 

藍島。

 

«はい。次は岸壁で普通に話したいです。»

 

このやり取り。

 

日本でも高評価。

 

«「コロラド最後まで落ち着いてる」»

 

«「藍島との距離感よかった」»

 

---

 

二十二 フレッチャー

 

フレッチャー。

 

«Inushima finally visited America in person.

 

We talked about more than river-mouth incidents.

 

Mission accomplished.»

 

犬島。

 

«はい。そこは成功でした。»

 

返信。

 

«「何の任務だ」»

 

---

 

二十三 太平洋上

 

出港から二日目。

 

海。

 

穏やか。

 

犬島。

 

藍島。

 

並走。

 

ただし。

 

いつもより少し広い。

 

約450メートル。

 

時津風。

 

前。

 

霞。

 

後方。

 

電。

 

清霜。

 

左右。

 

犬島。

 

『藍島さん』

 

『はい』

 

『アメリカ、また行きたいです?』

 

藍島。

 

少し考える。

 

『行きたいです』

 

『うちもです』

 

藍島。

 

『でも次は』

 

犬島。

 

『はい』

 

藍島。

 

«『輸送船を曳かず、戦艦と24メートルにならず、普通に行きたいです』»

 

犬島。

 

少し笑う。

 

«『それがええですね』»

 

犬飼。

 

無線。

 

『本当にそれでお願いします』

 

二人。

 

『はい』

 

---

 

二十四 帰国

 

数日後。

 

日本。

 

呉。

 

見慣れた海。

 

犬島。

 

「帰ってきましたね」

 

藍島。

 

『はい』

 

犬飼。

 

「長かったな」

 

犬島。

 

「楽しかったです」

 

「それなら良かった」

 

藍島。

 

『担当官さん』

 

「何?」

 

『また行けます?』

 

犬飼。

 

「先方が呼んでくれたらな」

 

犬島。

 

「次は提督も?」

 

犬飼。

 

「本人に聞け」

 

---

 

二十五 呉入港

 

第一岸壁。

 

犬島。

 

第二岸壁。

 

藍島。

 

時津風たちも各配置へ。

 

犬島。

 

接岸。

 

正常。

 

藍島。

 

接岸。

 

正常。

 

犬飼。

 

岸壁へ降りる。

 

犬島。

 

「ただいまです」

 

藍島。

 

「ただいまです」

 

提督。

 

待っていた。

 

「おかえり」

 

犬島。

 

「はい」

 

藍島。

 

「帰りました」

 

提督。

 

「アメリカで色々あったみたいだな」

 

犬飼。

 

「色々ありました」

 

提督。

 

「最後は?」

 

犬飼。

 

«「普通に帰ってきました」»

 

提督。

 

少し笑う。

 

「それが一番だ」

 

---

 

二十六 犬島公式SNS

 

«呉へ帰ってきました。

 

アメリカでの広報交流は無事終了しました。

 

行きには航行不能になった大型輸送船の曳航支援がありました。

 

滞在中には藍島さんとコロラドさんがかなり接近する事案もありました。

 

でも帰りは何もありませんでした。

 

本当に普通でした。

 

アイオワさん、フレッチャーさん、アトランタさん、コロラドさん、ジョンストンさん、ジャーヴィスさん、ありがとうございました。

 

また会えたらええなと思います。

 

第一岸壁へ戻っています。»

 

---

 

二十七 藍島公式SNS

 

«ただいまです。

 

第二岸壁へ帰ってきました。

 

アメリカでは色々ありましたけど、楽しかったです。

 

コロラドさんとは次に会う時、艦体では十分離れて、本人同士で普通に話したいです。

 

ジャーヴィスさんともまた話したいです。

 

ジョンストンさんには次は24mの話以外もしてもらいます。

 

また行きたいです。

 

今度は行きも帰りも普通がええです。»

 

---

 

二十八 犬飼公式SNS

 

«【広報担当・犬飼藍人】

 

米国広報交流から帰国しました。

 

犬島・藍島、時津風、霞、電、清霜の全艦が損傷なく帰投しています。

 

私も無事です。

 

行きの輸送船救援、滞在中の港内接近事案など予定外の出来事はありましたが、交流自体は非常に有意義でした。

 

そして、

 

帰路では本当に何も起きませんでした。

 

これが一番報告したかったです。»

 

最上位返信。

 

«「犬飼さん、それが一番安心した。」»

 

犬飼。

 

«俺もです。»

 

---

 

終章 「また来月」

 

数日後。

 

月1広報。

 

帰国報告動画。

 

最後。

 

犬島。

 

藍島。

 

犬飼。

 

三人。

 

いつもの広報室。

 

犬島。

 

「帰ってきました」

 

藍島。

 

「ただいまです」

 

犬飼。

 

「今回は長かったな」

 

犬島。

 

「担当官さん疲れました?」

 

「かなり」

 

藍島。

 

「また行きたいです」

 

犬飼。

 

「少し間を空けてくれ」

 

犬島。

 

笑う。

 

画面。

 

暗転。

 

最後の字幕。

 

«「米国広報交流編 終了」»

 

その下。

 

いつもの文字。

 

«「また来月。」»

 

ネット。

 

日本。

 

«「ちゃんと帰ってきた」»

 

アメリカ。

 

«「See you next time.」»

 

イギリス。

 

«「Until next time.」»

 

そして犬島が最後に一つだけ返信した。

 

«次は最初から最後まで普通の交流にしたいです。»

 

ジョンストン。

 

«We'll see!»

 

犬島。

 

«そこは「はい」でお願いします。»




検索時、投稿順になっていると、検索妨害をしていると投稿者が自分で判断したので一旦投稿を中断します。
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