最強と最恐の系譜は雷霆の申し子です   作:道化の作家

18 / 18

 あともう一人、二人は前世を思い出させるか…。ニヤリ、じゃあ彼奴と彼奴しかいないな。


第十五話 リヴィラの街の事件簿①

 

 あれからややあり、ヴェルフと僕は一緒にダンジョンに潜ることになった。

 

 ヴェルフは自分で打った大刀《剣チャン》と炎属性の魔剣《一刀・煌月(かづき)》を交差させるように背中に背負い、魔法耐性を有する──特に炎属性への耐性が高い──黒色の着流しを纏う。

 

 

 太陽が燦々と照り付け、空は青く澄み切っており、僅かに吹く風が心地良い。

 

 先程まで熱と鉄の匂いが籠りきった鍛冶場(へや)に居たからか、余計にそう感じる。

 

 僕等が今通っているのは、北東のメインストリート。人々がかなり行き交っているが、道行く人々の殆どが作業服であり、工業系の職業に就いているであろう事が容易に想像出来る。

 

 そんな『工業区』を抜け、来た道を戻るように僕とヴェルフは真っ白な建物、万神殿(パンテオン)とも称させれるギルドへと再度足を運んだ。

 

 嫌な予感がする気がするが、流石に【ランクアップ】の報告を怠るのは良くないので、エイナさんが過労死してしまうかも知れないが、報告するしかない。

 

 

 そして案の定、エイナさんには滅茶苦茶怒られた。【ランクアップ】の報告自体を行い、そそくさとギルドを立ち去ろうとする僕の肩を後ろから握り締め、あわや肩が砕かれるのでは?とも錯覚するほどの勢いで掴まれた為、僕は逃げるに逃げられなかった。

 

 ようやく解放されたかと思えば、それはほぼ正午の時間だった。そしてようやくヴェルフの元へと向かえた所で、今日の目的を果たしに行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そこは地下迷宮(ダンジョン)の11階層。迷宮の天井から灯される燐光の光を浴びながら、僕とヴェルフはそこで呑気に雑談を交えて階層を降りていった。【ランクアップ】したという情報はエイナさんに「絶対にまだ誰にも言わないでっ」と口止めされ、どうやら上の人?と相談するそうなので仕方ないか。

 

 Lv.2の僕と鍛冶師ではありながらもLv.3へと至ったヴェルフとの二人臨時?パーティであれば、上層など何の憂いもないし、苦戦などもしない。

 

「お前、誰かとダンジョンに潜るのは初めてか?」

 

「そうだね。パーティも組んだことないし、いつも一人だったからね」

 

 派閥(ファミリア)の団員が僕しか居ないのもそうだが、やはり他の人とパーティを組むのは恐ろしい。何より、僕は別に自分の傷自体を顧みないし、危険があろうが容赦なく突っ込んでしまう性分な為、同じパーティメンバーを巻き込んでしまう恐れもある。

 

「俺もまともにパーティを組んだのはお前が初めてだな。前までは椿(ツバキ)と一緒に潜ってたが、彼奴と潜るとボロボロになるからなぁ」

 

 と、ヴェルフはその椿という人のことを酷評する。やれ、鍛冶師なのにLv.5へと至った馬鹿だとか。やれ、試し斬りで深層まで潜ってたら勝手に【ランクアップ】したなんてほざいて嫌がるだとか。やれ、魔剣を打ちまくって魔剣を超えろだとか。やれ、その上で『手前のとどっちが上か勝負するぞ』などとほざく阿呆だとか。

 

「普通に考えてよ、Lv.5の第一級冒険者(あのおんな)とLv.3の俺が真正面から斬り合ったら普通に負けるだろ。彼奴はマジで単細胞だからな」

 

 「まあ、鍛冶師なんて大概そんな奴なのかもな」と愚痴を零しながらヴェルフは背負っていた大刀を抜き放ち、振り下ろす。

 

 その大袈裟斬りの一撃は、11階層にいるオーク達の群れを断ち切った。流石は第二級冒険者だと、素直に感嘆する。僕も負けじとモンスターを狩り尽くし、そのまま12階層へと降りる。

 

「…ほんとに出てきやがったぞ」

 

「ね、言った通りでしょ? 小竜(インファント・ドラゴン)って結構出やすいんだよ」

 

「いや、お前が異常なだけだぞ? こんな奴がポンポン出てきたら、Lv.1のパーティが馬鹿見てぇに死ぬぞ?!」

 

 そう言いながら僕等は抜刀し、インファント・ドラゴンへと斬りかかる。正直、竜を狩るのは得意中の得意なので、苦戦などしょうもない。そも、ヴェルフと僕というパーティだけでもインファント・ドラゴンからしたら悲鳴ものなので、本当に負ける道理がない。

 

「──雷斬(ユピテール)」

 

 その一言(ワン・ワード)と共に、黒剣《ヘスティア・ソード》に撃ち込んだ速攻魔法(サンダーボルト)を、魔法を放つ要領でそのまま斬撃に乗せて放つ。

 あの人達の斬光/残光(ざんこう)にはまだ遠く及ばず、丘すらも断てないような矮小な一撃ではあるが、それでも距離を殺すには十分だった。

 

 速攻魔法最大の利点である無詠唱をこれでもかと活かし、どんどん《ヘスティア・ソード》に雷光を撃ち込んでは斬撃に乗せてぶっ放す。さも、それは魔剣の如き一撃であり、魔法(らいてい)を纏えばもっと威力は上がるはずだ。尚且つ、遠距離から雷斬を撃ち続けているこれはまさに連撃、その為“戦闘時、発展アビリティ『連攻』の一時発現”とはかなり相性がよい。その上、疾走しながら雷斬を撃ち続ければそれだけでLv.2等級のモンスター(ミノタウロス)程度であればボコボコに出来る。結果──、

 

「──煌月ッ!!」

 

「──雷斬(ユピテール)ッ!!」

 

 その大火を呼ぶ炎の魔剣と、異常な程に出が速い斬撃の連撃を持ってインファント・ドラゴンが既に四体も狩り取られている。

 

「にしても、よく落ちるな。この牙」

 

 そう、ヴェルフはインファント・ドラゴンのドロップアイテムである双牙を悠々と片手で持ち上げながら言い放つ。正直、「これが『幸運』の力っ?!」と叫びたい気持ちを押さえつけながらも、僕はその恩恵を噛み締めた。

 

 そして初の中層進出、13階層へと足を進めようとしたその時、背後から見知った目に入れても痛くない可愛らしい妖精(エルフ)の声が聞こえた。

 

「兄さん…、それに貴方は?! 【不冷(イグニス)】さんっ!」

 

「あれ、…レフィ?」

 

「【千の妖精(サウザンド)】…か。っつうことは【ロキ・ファミリア】か?」

 

 そう、山吹色の妖精(エルフ)の声に僕とヴェルフが振り返ると、そこにはレフィーヤが居た。怪物祭(モンスターフィリア)では見なかった純白の杖が両手に下げられており、杖の上部には金色の鬱金香(チューリップ)を模したような装飾が施されており、内部にある水色の魔法石を守っている。

 

 さながら純粋な後衛魔導士としての風格を感じる佇まいに、ベルも「そうだよね、魔導士ってこういう感じだよね」と内心感動していた。

 

 ベルとて男、そういうことには興味はあった。だがそれ以上にそんなことに興味を持ち続けている暇がなかったのと、変なことを考えていると義母(ははおや)からの超短文以下執行速度を有する拳骨がとんでくる為、自然と消えていった。だが、それでもベルにも幻想はある。昔からエルフには憧れがあり、後衛魔導士のエルフと一緒にダンジョンを探索し、守るなんていう幻想を祖父に叩き込まれたこともあった。

 

 だが、あの圧倒的な才能を有する義母の手により、エルフもとい魔導士の幻想は砕かれ、エルフは癇癪持ちの年増であり、魔導士とは丘を断てる程度の実力がなくては名乗ってはならないという、なんとも厳しい選考基準のもとに成り立っているということを知り、そもそも守る必要もないと理解させられた。

 

「レフィ達もダンジョン探索?」

 

「はい、この前の騒動でアイズさんの代剣が壊れちゃったりして…、その借金を返さないとなので」

 

 そのレフィの発言により、背後にいる金髪金眼の少女はシュンっと落ち込んでいるのを視界の端で捉えた。何やら訳あり?のような感じなのでそれ以外は追求しないが、どうやら隣にいる翡翠色のハイエルフ─リヴェリアさんの態度を見るに常習犯らしい。

 

 なる程、確かにあの時アイズさんの武器はもう魔法の出力に耐えきれずボロボロであり、終いには戦闘中に砕けてしまっていた。やはりあれが愛剣ではないと思っていたが、ミノタウロスの件で使用していた銀と青の装飾が施されたサーベルこそが彼女の愛剣なのだと理解した。

 

「君が、フィリア祭でレフィーヤを守ってくれた少年かい?」

 

 貴方の方が少年では?と思わず聞き返しそうになるがそれを内心グッと堪えてその全身を視界に収める。

 

 柔い黄金色の髪に湖面のような碧眼。誰よりも幼い外見でありながら深い理知を感じさせるその人こそ、今や都市最強の一角と称される【ロキ・ファミリア】の団長にして、劣等種とも蔑まれる小人族(パルゥム)の一族の光とも称されている。都市で数える程しかいないLv(レベル).6(シックス)の冒険者、二つ名は【勇者(ブレイバー)】、其の名はフィン・ディムナ。

 

「えっと、フィン…さん?」

 

「あぁ、呼び方は君の好きにしてくれていいよ。それと、この前の酒場での一件は申し訳なかった、本当に」

 

 そうフィンさんは告げると、そのまま黄金色の頭を下げ、謝罪をする。僕はそれを受け取り、これでようやく全ての禊が終了した、と心のなかで安堵した。正直、これ以上謝られるのは精神的にもキツイため、是非とも止めていただきたい。

 

 そんな僕達のお話に付いてこれないというか、端からどうでもいいと言わんばかりに今の一連の流れを見ていたヴェルフは、怪訝そうな顔で言う。

 

「なんだ、あのツンデレ狼は未だにやってんのか?」

 

「ツンデレ…?」

 

「あぁ、【凶狼(ヴァナ・ルガンド)】だよ。彼奴は未だにツンツンしてんのか?」

 

 ううん、そんな可愛らしい属性に収まっていいのかと言う疑問は置いておいて、それだとベートさん?はデレると可愛いみたいな意味になってしまうのだが、止めておこう。聞かぬが良し、知らぬは吉だ。

 

 お祖父ちゃんも言っていた。男のケツは追っかけるな、女の嘘は黙って見過ごすのがデキる男だと。それに従い、そのツンデレ疑惑の掛かったベートさんには涙を禁じ得ないが、仕方あるまい、見逃そう。

 

「それで、兄さん達も探索ですか?」

 

「うんっ。ちょっとお金を沢山稼がないとだからね」

 

「だが、このままの勢いだとすぐにいきそうだがな。ベルと居ると運が良くなるしな」

 

 ヴェルフがそう豪快にいうが、僕のこれは正直『発展アビリティ』のおかげだ。無論、可能性を引き上げる程度の効果しか持たない…所謂、成長促進剤とも言える『神の恩恵(ファルナ)』の性質上、その素質は元々あったにしろ、掬い上げられ、正面上に現れた今となってはその効果の発揮具合は段違いである。

 

「あっ、でも確かに。兄さんと一緒に『四つ葉のクローバー』を探した時は、二つも見つけましたし!」

 

 あれは純粋に運が良かっただけな気もしないでもないが、というか一々思い出す過去が可愛いな。僕なんて、お義母さんからの『洗礼』という名の稽古で九死に一生を得たという幸運くらいしか頭に浮かばなかったのに。

 

「どうだろう、僕達に同行してみないかい?いずれはパーティを率いて降りるんだ、謝罪も兼ねて経験を積むのは悪くないと思うが。…それに、僕も君に興味があるしね」

 

 と、フィンさんがそこで提案する。正直、滅茶苦茶受けたいので、受ける気満々だが、いやはや流石は大所帯の派閥(ファミリア)の団長。交渉上手というか、なんというか、絶対に腹の中を読ませないところなんかはあの男神にも通ずるところがある。無論、これはフィンさんへの侮辱にしかならないので、絶対に口にはしないが。

 

 もし仮に、僕のあの神(ひと)が親友みたいなどと抜かされた日には、血を吐いて倒れる自身があるくらいには普通に軽蔑してる。…たが、信頼も尊敬もないが、それでも信用はしている。屑ではあるが一応被害者として可哀想な面もある…が、それ以上にやらかしがデカすぎたり団員への対応が酷すぎて普通に畜生だとも思ってる。

 

「では、同行させてくださいっ!」

 

 ヴェルフを一瞥し、何も異論がないことを確認し、僕はフィンさんの提案を受け入れた。

 

 フィンさんの興味というのはオラリオに来てからの僕のことか?それともレフィに聞いたであろう昔話のことか、見当はつかないが単純に気にはなる。

 

 そうして僕とヴェルフは【ロキ・ファミリア】の幹部陣やその候補と共にダンジョンへ潜るというなんとも異例な中層進出が決定した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えいさぁーっ!」

 

 斬り飛ばされる。

 

 縦横無尽に振り回される双頭の大刃によって、中層に出現する『ライガーファング』の群れが一掃される。

 

 太い柄に連結された、二振りの巨剣。

 

 数多の武器の中でも超大型に分類されるその得物は威力もずば抜けている。極幅極厚の剣身はモンスターの硬皮をないもののように無視し、大斬、その体を分解していく。

 

 細身の体で信じられないほどの怪力を発揮しながら、円を描く動きであたかも舞いを踊るように。

 

 快活な見た目とは裏腹に殺意増々なその武器の名は《大双刃(ウルガ)》、それは専用武器(オーダーメイド)であり、使い手は【ロキ・ファミリア】の幹部でもある女戦士(アマゾネス)の少女、二つ名は【大切断(アマゾン)】のLv.5の冒険者。ティオナ・ヒリュテ。

 

 大双刃(ウルガ)を振るうティオナの側で、金髪金眼の少女──アイズもまたモンスターに斬撃を見舞い蹴散らしていく。

 

 装備するのは一本のサーベルのみ。己の総身以上の大型武器を扱うティオナと比べると、その銀の細剣は随分と見劣りするが、アイズ自身の技量と何より速度によって、敵の抵抗を寄せ付けない。ティオナと比肩する勢いで中層のモンスター達を根こそぎ屠っていく。

 

 その中で敵を何度斬ろうが、いくら鮮血を浴びようが、銀の光沢を放つ剣身が曇ることは皆無だ。

 

『不壊属性(デュランダル)』。

 

 迷宮都市に一握りしかいない上級鍛冶師(スミス)によって作り上げられた、属性持ちの特殊武装(スペリオルズ)。

 

『恩恵』を授かった鍛冶師(スミス)達が神々の武具へと肉薄した高次の産物であり、アイズの剣は稀少な特殊武装の中でも『決して壊れない』という属性を有している。

 

 威力そのものは他の一級品装備に劣るものの、戦闘中での欠損はありえない。

 

【ゴブニュ・ファミリア】製、第一等級特殊武装(スペリオルズ)《デスペレート》。

 

「ホイホイホイっと、やっぱり大双刃(ウルガ)があると落ち着くなー」

 

「…うん、私も愛剣(こっち)の方が落ち着く…かな?」

 

 暴風と化して奔放に戦うティオナと壮絶な勢いで敵を斬り刻むアイズ。一見ばらばらに戦い合っているようで、相棒(パートナー)の背中への進攻は決して許さない。互いの間合いを尊重し、時には跳躍し、時には入れ違い、適宜な位置へと己の体を滑り込ませる。

 

 そうして、二人はなんの危なげもなく以心伝心の連携を持ってモンスター達の屍を築く。

 

 ちな、なぜにこれほど二人がやる気に満ちある触れているのかというと、今回の小遠征の決行理由がこの二人の借金だからである。

 

 怪物祭(モンスターフィリア)での一件よりも前の【ロキ・ファミリア】の到達階層更新の為の遠征にて武器が全損してしまったティオナと、遠征での摩耗を研磨してもらった上で、よもや借りた代剣を壊すという失態をやらかしてしまったアイズは絶賛第一級冒険者をおして莫大な金だと言わしめる程の借金を返す為に奔走している。

 

「にしても…凄いねぇ」

 

「うん…すっごく凄い」 

 

 地に落ちるモンスターの魔石の量もそうだが、何よりドロップアイテムの量が違う。普段なら五体中一体程度の周期が、今回は五体中五体がドロップアイテムを落とすというなんとも凄まじい幸運を前に、流石のアイズ達も少し頬を引き攣らせていた。

 

 そしてもう一つ、ティオナとアイズの視線の先に居るのはたった一人の少年。純白の髪を持つヒューマンの少年は、中層のモンスターに対して一切臆する様子もなく、危なげなく倒し、魔石とドロップアイテムを順調に回収していく。

 

「なにより…すっごく静か」

 

 その少年の動きは本当に静かだった。静止状態から、一瞬で百の戦闘効果(パフォーマンス)を発揮するその戦い方も、地を蹴る音さえも響かせず、まさに教科書通りとい言葉がピッタリな程に堅実に、モンスター達の攻撃を往なし、躱し、そして痺れを切らして本能的な大振りの攻撃を仕掛けられると、待ってましたと言わんばかりに踏み込み、斬り飛ばす。

 

 無駄な動きは一切なく、『技と駆け引き』については第一級冒険者と言われる自分達とも勝るとも劣らない程の物を持っており、よく言われる『冒険者は【ステイタス】に振り回される人が多い』とは真逆の『【ステイタス】のせいで『技と駆け引き』を十全に発揮できてない』というなんとも彼女達からすれば悩ましい状態だった。

 

「あんた達、何ボケっとしてんのよっ! そんなんで借金返せると思ってんのっ?」

 

 ベルの戦闘に見入っていた二人だが、ティオネが一喝。

 そう、何を隠そう彼女達の借金の額は第一級冒険者をして膨大な借金と言えるほどである。早急に借金の返済が求められており、ティオナに至っては要注意人物(ブラックリスト)に載るまであと一歩という崖っぷち。二人にはダンジョン内で誰かの戦いをボケっと見ている暇など一切ないのだ。

 

「ティオナさんの武器、あれ全部超硬金属(アダマンタイト)? 不眠不休でも三日は掛かるでしょ…」

 

「ゴブニュの爺の苦労が、よく分かるぜ」

 

 そして、アイズとティオナがベルの戦いに見入っていたように、べるとヴェルフもまた二人の戦いを遠巻きに見ていた。

 正直、あの武器の借金となれば相当な額の筈なので、二人には是非ともお金を稼いで欲しいと思い【幸運】に祈るベルと、同じ鍛冶師としてあの頭の悪そうな武器を打つ苦労に共感し、憐れみを抱くヴェルフ。二人もまた、彼女達の戦い(お金稼ぎ)を観察していた。

 

「アイズっ!とっとと稼ごう!」

 

「…うん、じゃないと、怒られるっ!」

 

 ティオネに一喝されたアイズとティオナはそそくさとモンスターを狩り、紫紺色の魔石を沢山回収していった。

 

 それをサポーターを兼任するレフィーヤとともに、彼女達は筒型のバックパックを背負い戦利品を収集していた。フィンやリヴェリアがゆるりと傍観する中、アイズの屠ったライガーファングからも紫紺の結晶とドロップアイテム『ライガーファングの毛皮』が採取される。

 

 代剣の弁償費のためにも戦闘は積極的にこなしていかなくてはならないが、本番はここより更に下部の階層である『下層』、そして『深層』からだ。

 

 基本、ダンジョンは下に行けば行くほどモンスターの力が強くなる。伴って収得できる『魔石』の純度(しつ)は高まり、『ドロップアイテム』も稀少な品として高価格で換金できる。アイズ達第一級冒険者ほどの実力があれば、この中層にとどまるより、下層、深層で探索を行った方が遥かに資金集めの効率はいい。

 

 なにより今日はドロップアイテムの量が多い、運がいいのかは知らないがこれは幸先が良いとフィンとリヴェリアも内心考えていた。

 

 目標金額四〇〇〇万の道のりは遠い。アイズはこっそりむんと気合いを入れながら、まずは下層域を目指すべくパーティの先陣を切っていった。

 

「階層主(ゴライアス)いないけど、誰か倒しちゃったの?」

 

「ンー、街の冒険者が総出で片付けたみたいだよ。交通が滞るからって」

 

 大人数のパーティでも通行が可能な洞窟状の巨大通路を経て、アイズ達は17階層最奥にある大広間に到着する。会話をするティオナとフィンの視線の先、冒険者の行く手を阻む『迷宮の孤王(モンスターレックス)』の姿はなく、代わりに『ミノタウロス』を始めとしたモンスター達が広大な空間にのさばっていた。

 

 そんなミノタウロス一行をベルとヴェルフが、それはもうなんだか因縁じみたものを感じ、破竹の勢いでボコボコにしていった。

 

 そして、間の主がいない広間をベル達は真っ直ぐ縦断していった。ベルとヴェルフが取りこぼしたモンスター達をティオネとフィンも加わって軒並み倒していく中、白兵戦が苦手であるレフィーヤもリヴェリアの指導のもと、苦戦しながらも杖術で撃退していく。

 

 ややあって大広間の奥の壁に空いた洞窟──次層の連絡路へと進んだ。

 

「ん~、ようやく休憩~」

 

「へぇ、綺麗ですねぇ」

 

 傾斜を描く洞窟を抜け、ティオナが一段落とばかりに伸びをし、ベルもまたその自然豊かな環境に言葉を溢す。18階層に降り立った彼等彼女等を出迎えたのは、天上から振り注ぐ温かな光と、そして木々が疎らに生えた森の入り口だった。

 

 モンスターが溢れる地下迷宮に相応しくないほどの穏やかな光と清浄な空気。まるで地上に舞い戻ったような錯覚を催すこの階層は、フィン達率いる【ロキ・ファミリア】の遠征隊しかり、第三級冒険者達も御用達の、ダンジョンに数層存在する安全階層(セーフティポイント)だ。

 

「いつ来ても綺麗ですね、この階層は」

 

「うん、そうだね……」

 

 森を始めとした自然を好むエルフの性か、頰を緩ませるレフィーヤにアイズは頷く。

 

 森林の中を進む彼女達の目には、苔を纏う立派な大樹やせせらぎを奏でる清冽な小川が映っていた。

 

「今は……どうやら『昼』のようだな」

 

 手で傘を作り、リヴェリアが頭上を見上げる。

 

 森の中で大きな日溜まりを作るほど枝葉の屋根が薄れているその先、階層の天井には、無数の水晶が隙間なくびっしりと生え渡っていた。

 

 中心には太陽のように輝くいくつもの白水晶の塊、そしてその周囲には優しく発光する青水晶の群れ。咲いた菊の大輪を連想させる水晶がそれぞれ光を放つことで、18階層には地下でありながら『空』が存在している。多くの冒険者達の目を奪ってきた、ダンジョンの神秘だ。

 

 形作られたこの地下の『空』は時の経過によって水晶の光量が落ちていき、『朝』『昼』『夜』の時間帯を作り上げる。また時間帯の変化は一定ではなく、地上とは少しずつずれが生じ、時差は大きくなったり小さくなったりと変動していた。

 

 発光する美しい水晶は18階層の名物と言っていい。天井だけではなくこの階層の至るところに生えており、アイズ達が今進んでいる森も、地面の割れ目から生え出た青水晶によって藍色に彩られている。

 

「………ん?」

 

 そんな中、ベルはやけに静かなその階層に違和感を抱く。正直、モンスターが出現(スポーン)しない階層なのだから当たり前だろうと、そもそも初めて来た階層なのに違和感も糞もないだろ、とその疑問を吐き捨てる。

 

「ねぇねぇ、どうする? このまま19階層に行っちゃう?」

 

「街(リヴィラ)に立ち寄る方が先よ。来るまでに集めたこのドロップアイテムを売り払っておかないと、どうせすぐに荷物が一杯になるわ」

 

  アマゾネスの姉妹が会話を交わす中、一行は現在地である南の森から階層の西部──ダンジョン内に存在する『街』へと進路を取った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 18階層はダンジョンの中でも冒険者が初めて訪れる安全階層(セーフティポイント)であり、とりわけこの階層は、別名『迷宮の楽園(アンダーリゾート)』とも呼ばれるほどの美しい地形が広がっている。

 

 南端に存在する連絡路の洞窟から森を越えて北上すると、まず現れるのは水晶が散在する大草原だ。

 

 階層の中央地帯に広がる青々しい原野は、晴れ渡る地下の蒼穹と相まって壮観と言っていい。草原の中心には中央樹と呼ばれる巨大樹がそびえており、樹の根もとに空いた樹洞から19階層へ向かうことができる。

 

 北には雄大な湿地帯、南から東にかけて広がるのは緑の森林、そして西には紺碧色の湖畔とそこに浮かぶ大島。都市の半分が収まりそうなほど圧倒的に広大な階層内には、幻想的な水晶と神秘的な空に包まれる大自然が息づいていた。この風光明媚な景色──地上では巡り会うことができない地下の楽園を一目見たいがために、とある富豪は冒険者に護衛(クエスト)を依頼しわざわざ観光に訪れたほどだ。

 

 円形状の階層は岩の絶壁に囲まれており、ともすれば巨大な箱庭のようにも感じられる。大木をかけ渡して作られた湖畔の橋を進み、島に入ったアイズ達は、高所から階層の景観を眺めながら目的地を目指した。

 

「あー、この街に来るのも久々のような気がするなー」

 

 ティオナの言葉が向かう真正面、大陸の片隅を切り取ったかのような高く巨大な島の頂上付近に、その『街』は築かれていた。

 

 木の柱と旗で作られたアーチ門が記す名は『リヴィラの街』。

 

 中層域に到達可能な限られた上級冒険者達が経営する、ダンジョンの宿場街である。

 

 この街の起こりは、もとを辿れば、より能率的に未到達階層を開拓するためダンジョンに大規模な中継拠点を設けようとした、過去のギルドの計画によるものだ。他階層から進出してくる断続的なモンスターの侵攻に加え、多くの人員や防衛費──雇った第三級以上の冒険者への報酬──など莫大な費用(コスト)という点から蹉跌を来たしたその計画を、冒険者達は勝手に引き継ぎ、この『リヴィラの街』を築き上げたのである。

 

「あの、前々から気になっていたんですけど……門に書かれている三百三十四っていう数字って、もしかして……」

 

「ああ、『リヴィラの街』が再築されてきた数だ。今は三百三十四の代……つまり過去に三百三十三回壊滅してきたことになる」

 

「さ、三百三十三回……」

 

 リヴェリアの返答に、アーチ門を見上げるレフィーヤは呆然とする。

 

 モンスターが産まれない安全階層(セーフティポイント)とはいえ、ここはダンジョンだ、突発的な異常事態(イレギュラー)がいつ何時起こるとも知れない──事実異常事態が発生する度『リヴィラの街』は崩壊してきた──。

 

 そんな中、冒険者達は危機を悟ればこの街をあっさりと放棄し、地上へと帰還する。

 

 そして全てが打ち壊された後、再びこの階層に舞い戻り、街を作り直すのだ。

 

「わざわざ立て直すなんて、冒険者達ってがめついんですね」

 

「ンー、でもここが冒険者達にとっては大切な安全地帯なのも確かだしね。そういう意味ではなくてはならない場所だろうね」

 

 ベルは若干呆れ混じりにそう呟くと、フィンはそんなベルの言葉に長年の冒険者としての経験を持って答える。

 

 多大な投資をした補給基地を死守・維持しなければならなかったギルドとの違いはそこにあった。意地汚い冒険者のしぶとさを象徴するようなこの街を、侮蔑と呆れ混じりの賞賛を込めて、『世界で最も美しいならず者達の街(ローグ・タウン)』と呼ぶ者もいる。

 

「突っ立ってないで、早く入りましょう? 一休みもしたいし」

 

 ティオネの呼びかけからベルやアイズ達は街へと足を踏み入れる。

 

 湖に面した島の東部、そして高さ二〇〇Mはある断崖の上に存在する街は、水晶と石の地形も利用して造られた街壁によって取り囲まれている。少々無造作に置かれた岩々の塊はモンスターの襲撃にも耐えられるほどの厚みと高さを持っていた。

 

 アーチ門をくぐった彼等彼女等の目に飛び込んでくるのは、天幕や木の小屋、あるいは出店風の多くの商店だ。断崖の斜面に折り重なるように設けられた店々は街の再築が容易な低費用(ローコスト)のものばかりで、建物と呼べるほどの建造物はほとんどない。

 

 集落を思わせる簡素な街の造りは、しかし辺りから生える白水晶や青水晶の柱の輝きに彩られ華やかなものになっている。更に間近にある紺碧色の湖や階層の絶景をどこからでも見渡せることもあって、街並み自体は非常に美しい。

 

 天然の洞窟を活用した酒場の前を通り過ぎる傍ら、レフィーヤが今後の予定を確認するように口を開く。

 

「買取り所で魔石やドロップアイテムを引き取ってもらって、それから……」

 

「宿はどうするの? またいつもみたいに、森の方でキャンプ?」

 

「ンー、今回くらいは街の宿を使おうか。野営の装備も持ってきていないしね」

 

「でも、団長……一週間も寝泊りすれば結構な金額になると思いますよ? ここはリヴィラなんですから……」

 

 街には武器屋や道具屋以外にも、魔石等を換金する買取り所も存在する。言わずもがな客層を冒険者に限定している街の店々は、同時に、物価が恐ろしく高い。

 

 携行食一式や中古の片手剣にゼロが四つ以上並ぶ値札の光景は、いっそ詐欺かと喚きたくなるほどだ。地上の数倍以上もの値段で取り引きされる品々は、ダンジョン内で補給もままならない冒険者(どうぎょうしゃ)の事情を見越してのものである。冒険者が経営するだけあって、美しい外観とは裏腹に街の実態は暴慢(したたか)だった。

 

 無論、宿屋も例外ではない。が、

 

「レフィ、大丈夫? 重いなら変わろうか?」

 

「い…いえっ?! 大丈夫です、兄さん。私はやり遂げて見せます!!」

 

 そんなティオネの心配を断ち切るように、レフィーヤのやる気に満ちた声がパーティ内に響く。

 

 魔導士ではあるものの、それでもLv.3であるレフィーヤを唸らせる程の重量を誇る背嚢とその中身に対して、ティオネも流石に頬を引き攣らせた。

 

 背嚢から飛び出るのは『ラガーファングの毛皮』や、大小様々な紫紺色の魔石。本来のダンジョン探索などで、上層および中層のみでこれほどドロップアイテムが集まるのは異例の自体であり、換金すればそれだけで二〇〇万ヴァリスは行きそうな程の量を誇っていた。

 

「ほらー、ティオネ。ケチケチしたって仕方ないじゃぁん。それにあんなにいっぱいドロップアイテムもあるんだし、お金だってすぐ目標までいっくって!!」

 

「はぁ?!あんたがズボラ過ぎるのよっ!? それに、そんな簡単にあんたの借金は返せないからっ!!」

 

 ティオナとティオネのやり取りに、笑みを漏らしたフィンが提案する。

 

「いいよ、宿代は僕が全部出そう。アイズ達はお金を貯めなきゃいけないみたいだしね」

 

「……ごめん、フィン」

 

 請求される宿泊費の高さから、大人数での『遠征』の際は『リヴィラの街』を素通りするアイズ達だったが、団長の太っ腹な一言で宿の利用が決まる。

 

 恐縮そうに謝るアイズに、「こんな時くらいしかお金を使う機会がないから、大丈夫だよ」とフィンは笑いかけた。

 

「当然、君達の分もだそう」

 

「おっ! 良いのか【勇者(ブレイバー)】。んじゃあお言葉に甘えて」

 

「えぇっ?! い…いや、大丈夫ですよ!! 流石に着いて行かせてもらうだけでも申し訳ないのに、それ以上は流石に……」

 

「さっきも言った通り、こういう場面でしかお金を使う機会がなくてね、だから心配は要らないよ、ベ(・)ル(・)」

 

「うぅ…、フィンさんがそういうなら…」

 

 そう、縮こまるベルに対してヴェルフは豪快に笑いながらフィンに感謝を伝える。そうしてフィンはベルの心配を断わり、大人として尚且つ先達としての甲斐性とやらを見せた。

 

「……」

 

「リヴェリア……?」

 

 フィンに礼を告げたアイズは、ふと、一人黙っているリヴェリアの様子に気付く。

 

 彼女は水晶の白と青が散見する美しい街並みを見回しながら、その唇を開いた。

 

「街の雰囲気が、少々おかしいな」

 

「そういえば、いつもより人が少ないような……」

 

 リヴェリアの言葉に、レフィーヤも周囲を見やる。

 

 アイズ達とすれ違う冒険者は片手で数えるほどしかいなかった。入り口付近では気にならなかった人気の少なさも、街の中ほどにある広場に差しかかると、流石に違和感をもたらすようになる。

 

 モンスターが産まれない安全地帯、更に地下迷宮に存在する唯一の街ということもあって、19階層以下を探索する冒険者達の中でリヴィラを拠点にする者は数多い。酒を始めとした高価な嗜好品や、地上に一々戻らずとも戦利品を処理できる買取り所の存在は、なんだかんだと言われながらダンジョンに長期滞在する者達に重宝されているのだ。

 

 常に賑やか、とまではいかずとも雑踏とざわめきが絶えないダンジョンの街は、今は閑散と言っていいほど静まっていた。






 お気に入り登録やコメントをしてくれるとモチベに繋がるので是非お願いします!評価もしてくれると嬉しいです、コメントでのアドバイスも待っています!
 それでは次回まで楽しみに待っていて下さい!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

草喰みの白兎(作者:リヴィドーカリェー)(原作:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)

 これは、一人の少年の物語。▼ いつまでも続くと思われた静穏の時に訪れた、少年の心を深く傷つける出来事。▼ それが嫌で、悲しくて・・・許せなくて。▼ ───少年は、癒しをもたらす者となった。▼ ※この作品は白兎の『家族』が『絶対悪』を選んでいないこと、またオリキャラさんの影響もあって、かなり『暗黒期』の歴史、及びキャラの人生が変わっています。▼ 特にダイスの…


総合評価:2278/評価:8.79/未完:78話/更新日時:2026年08月17日(月) 15:01 小説情報

白兎の兄が規格外なのは間違っているだろうか(作者:ディーノpc35)(原作:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)

作者の自己満足のための作品です。▼作者がただこんなのを見たいだけの作品ですのでそれでもいい方がいれば見てください。▼規格外の強さを持ったオリ主がベルの双子の兄としてオラリオで様々なバランスブレイカーを起こしていく作品です。


総合評価:1348/評価:7.94/連載:41話/更新日時:2026年08月22日(土) 18:30 小説情報

アストレア・ファミリアの盾使い(作者:ナカタカナ)(原作:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)

 【最強】と【最凶】が黒龍に敗れて訪れた暗黒期。死の七日間と呼ばれる大抗争の一年前・・・正義の眷属【アストレア・ファミリア】はギルドより依頼(クエスト)を要請された。オラリオを離れ海を渡った先にある、廃都に眠る宝の調査と回収。▼ 誰もいないはずの孤島にいたのは一人の少年。▼ 「お姉さんは誰?」▼ 「私はアリーゼ・ローヴェル! あなたは?」▼ 「僕はギャラハッ…


総合評価:2713/評価:8.68/連載:25話/更新日時:2026年09月15日(火) 21:44 小説情報

デメテル・ファミリアの団長(作者:Mr.♟️)(原作:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)

▼地雷だと思った方はブラウザバックしてください。▼オリ主ハーレム?モノです。▼タグは随時更新します。▼原作の30年前から始まります。▼挿絵は全てAI絵になります。▼オリ主:ライ・フェンネル▼物語スタート時、年齢:10歳。▼狐人とハイエルフのハーフ、妖精狐(エル・ルナール)。


総合評価:1779/評価:7.49/連載:13話/更新日時:2026年09月01日(火) 00:00 小説情報

聖火の精霊が英雄達を手助けするのは間違いだろうか(作者:フェイト・)(原作:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)

神々の怠慢で死んだ青年が邪神様の手助けによってダンまちの世界に転生し、2度目の人生を歩む物語▼ーーー彼は全知全能の『神』ではない。▼ーーー彼は『英雄』ではない。▼ーーー彼は『勇者』でもない。▼ーーー彼は古代より英雄達の手助けをしてきた『精霊』なのだ。▼ハーメルンで多くの作品を読んでいるうちに書きたくなって書いてみました。▼


総合評価:5121/評価:8.29/連載:53話/更新日時:2026年10月07日(水) 16:54 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>