キヴォトスに生まれたからには普通の恋愛は諦めようと思う。   作:一般な男子生徒

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プロローグがこんな感じなのはヤバいと思う。

青春とは何なのだろうか……答えは色々あるだろうが、ここキヴォトスにおける青春は俺の想像していた青春よりもほんの少し違った。

 

 俺の想像していた青春は、校内で男女の笑い声が響き合う……そんな綺麗なものだった。だが、俺の眼の前に映る青春は……

 

「オラオラァッ!!金出せオラァッ!」

「ひっ、ひぃ……」

「警告する!人質を解放して大人しく投降しろ!」

 

 銃弾と硝煙の匂いが立ち込める、学生版GTAみたいな青春でした!イカれてるぜこの学園!!

 

 あっ、こんにちは!闇深ネタ満載、先生がいなけりゃとりあえずバッドエンド、いてもバッドエンドでおなじみブルーアーカイブの世界に、唯一の男子生徒として転生しました!

 

 ミレニアムサイエンススクール2年生『|山城(ヤマシロ)リク』です。

 

 現在、色々あって出張でゲヘナ学園まで訪れていて、仕事を終えて孤独のグルメが如く美味そうな飲食店を見つけて入店したら、飯を食べる間もなく立てこもり強盗がやってきて、絶賛ゲヘナの風紀委員会と銃撃戦中です!

 

 やっぱイカれてんなゲヘナ学園!美食研究会じゃないからまだマシだろって?マシなだけだわ本当に……つーか俺、昼飯食えねぇの?と言うかなんでこんな目に遭うの?本当ふざけんなよ……あー、早く終わんねぇかな銃撃戦。

 

「おい!テメェ立ちやがれ!」

「……えっ俺ェッ!?」

 

 俺は強盗の一人に無理やり立ち上がらされると、強盗は俺を盾にするように、店の前を陣取る風紀委員へと言葉を並べる。

 

「動くんじゃねぇ!下手に撃つとコイツに当たっちまうぞ!いいか!」

「はぁ、ちょっと待て。人質とかふざけんな」

「人質がペチャクチャ喋んじゃねぇ!!」

「いっでぇっ!?」

 

 こいつ、普通に頭に向かって発砲しやがった!!ヘイローがなければ即死だった……つーか、キヴォトス人の身体でよかった。なんとか軽い脳震盪で頭くらくらするくらいで済んでる……済んでるって言わねぇなこれは。

 

「くっ!卑怯な真似を……!と言うか、あの制服ゲヘナの生徒じゃないぞ!?」

「ミレニアムの生徒じゃないですか!?なんでこんな所に!?」

 

 下手すると外交問題になるぞ!嘘!俺、一般生徒だからいつものことで処理されるのがオチ!あーあ!くそっ!天井からゲヘナの風紀委員長が落ちてきてくんねぇかなぁっ!?

 

 ……あれ。なんか天井、ピシピシ言ってない?

 

「なぁ、なんか天井崩れそうじゃね?」

「人質がペチャクチャ喋んなって言ってんだ――――」

 

 次の瞬間、轟音と共に俺の宣言通りに天井が落ちてきた……

 

 俺からすれば一瞬のことで判断する余地もないが、俺は空から降ってきた何者かによって即座にその場から突き飛ばされ、俺を盾にしていた強盗は次の瞬間、紫の光弾にも見えるマシンガンの連打によって即座に殲滅させられた。

 

 俺は地面をバタ臭く転がりながらそっと顔を見上げると、そこに立っていた存在に驚く……いやぁ!願望って言ってみるもんすねぇ!!

 

「……はぁ、面倒ね。」

 

 出たぁっ!!ゲヘナの風紀委員長ことシナシナシロモップこと空崎ヒナ先輩!いやっほぉ!勝確来たぁっ!全国の委員長ファンよ集え!!さっきまでバチバチでクソ怖かったけど、我らが委員長が来たからには安心だ!俺、もう逃げていいかなぁっ!?

 

「否!逃げるっ!」

 

 俺はとっさに窓ガラスをぶち破って店から飛び出す……すると、まだ中に怯えて縮こまった子達がいたので、その子らに向かって叫ぶ。

 

「おい!早く出てこい!巻き込まれんぞ!」

 

 俺の言葉に扇動されてか、そのまま店にいるとヒナの巻き添えを食らうのを察知してか、次々に人質が飛び出してくる。

 

「人質の脱出を確認!すぐに保護します!」

「大丈夫ですか!?」

 

 駆け寄ってくれるのは後方支援担当の火宮チナツさん!初期メンの一人だな。あと、大丈夫か大丈夫じゃないかで言うと大丈夫じゃない、頭を至近距離で撃たれるとめっちゃくらくらする。

 

「大丈夫と言えば大丈夫っすけど、そうじゃないと言えばそうじゃないっすね」

「ん……?え、えっと、お怪我は?」

 

「怪我は大丈夫です……いやぁ、災難っすわ。ゲヘナで機械修理の依頼を受けてここまで来たはいいものの、いざ来て仕事終えて飯屋入ったらこの始末っすもん!いやぁ、みんな災難っすねぇ……あっ、これ名刺です。俺ぁフリーで金さえ払えば何でも直す『便利屋』……いやこれだと被るな。『直し屋』って奴をやってます、山城リクって言います。どうかお贔屓に、それではさいなら!!」

 

 長台詞を一息で言い終えて、俺はチナツさんの手に名刺を握り込ませ、そのままその場を後にすることにした。これ以上こんな危ない所にいられるか!!俺は自分の学園に帰るぞ!!チナツさん、すげぇぽかんとしてたけど関係ねぇ!

 

 ……まぁ、ミレニアムだって治安はどっこいどっこいか!だってここキヴォトスだもんなぁ!HAHAHA!!!はぁ……しんど……

 

 あーあ……もっと普通の青春してぇな。もっと言うと同い年の男子高校生がほしい。同い年じゃなくてもいいから男の友人が欲しい。

 

 先生ぇっ!!シャーレの先生早く来てくれぇ!!!もうネルパイセンも三年生なんだよ!来るならそろそろだろ!キヴォトスにアンタが来るからこっちはもう普通の恋愛諦めてんだよ!

 

 早く来い!そして俺に先生✕生徒を見せてくれ!!先生は生徒に手を出したりしないんだよぉぉぉぉ(解釈違い)はあ……はぁ……

 

 いいかよく聞け!キヴォトスの生徒ってのはね。みんな先生が好きだし、俺みたいな取り柄ない一般男子生徒に靡かないし、兎に角最終的にみんな先生LOVEにならなきゃいけないんだ。

 

 だから俺は今日までモブの一般男子生徒を貫いてきた!

 

 俺のこの世界での願いは唯一つ!先生と生徒のイチャイチャを見ることのみ!さぁ!早く来い!先生ェッ!




山城リク:一般男子生徒。先生✕生徒派で自分が推しと絡むのは解釈違い。心情もセリフもうるさい無駄に丈夫なデッ〇プールみたいな男。
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