姫騎士学園の下剋上性活 ~最弱スキルで異世界のプライド高め美少女たちを堕としたら、毎晩ご奉仕に来る日々が始まった~   作:東雲(しののめ)

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第1話:異世界転生

 『勝者が全てを手に入れる』

 

 それがこの異世界の、唯一にして絶対のルール。

 決闘に勝てば、富も名声も――最高の(、、、)雌奴隷(、、、)だって得られる。

 

「お願い! やめて!」

 

 学園内にある決闘場にて、(やぶ)れた姫騎士が押し倒される。

 

「せ、せめて人目のない所で……きゃ!」

 

 僕たち観衆の前で、下着が引き裂かれてしまう。

 そして勝者たる相手は、欲望のまま彼女に襲いかかり――

 

「いやあああああああああああああああああ!」

 

 公開陵辱される美少女の叫びに、人々の大歓声が沸き起こる。

 

「この異世界は、狂ってる……」

 

 転生してきたばかりの僕は、その光景に絶句するしかなかった。

 目にかかる黒髪を払い、熱気に包まれる決闘場を見渡す。

 

「……勝者が絶対正義……ここでは常識も倫理も通じない……」

 

 カゲルヤ・ノア、一五歳。

 魔法も剣術も平凡で、人付き合いも上手くない。

 迷宮(ダンジョン)攻略の仕事以外やることのない日陰者だ。

 

「でも弱肉強食な……勝利至上主義なこの世界でなら……」

 

 自分は凡人だから、技術と知恵をひたすら磨いた。

 生き残るために手段を選ばず、迷宮のモンスターを一人で倒し続けてきた。

 元いた世界では、誰も正当に評価してくれなかったけど――

 

「そんな僕なんかでも、成り上がれるかもしれない」

 

 勝ち続ければ、最底辺から抜け出せるというならば。

 あそこで女を犯し、拍手喝采を浴びる勝者を見て決意する。

 

「――目指してみよう、人生の下剋上ってやつを」

 

          *****

 

 これから僕は、姫騎士学園と呼ばれる魔境に強制入学。

 唯一の男子生徒として、最強美少女たちと戦うことになるのだが……。

 その前に、そもそもなぜ自分は異世界転生したのか。

 発端は数日前、元いた世界での出来事に(さかのぼ)る――

 

 

 ――僕は報酬を受け取るため、一人でギルドに向かっていた。

 その道中には、自分が育った孤児院がある。

 庭先で遊ぶ子供たちを見て、皆の輪に入れなかった過去を思い出す。

 

「――部屋の隅で、パズルゲームばかりやってたっけ」

 

 それは友達ができない自分に、大人が与えてくれた暇潰し(オモチャ)

 

「でもやってみたら、意外と面白くて……」

 

 一手ずつ攻略して、最後のピースが綺麗にハマる瞬間。

 あの達成感が好きで、すぐに夢中になった記憶がある。

 

「……結局、今の『迷宮(ダンジョン)攻略者』の仕事も、その延長みたいなものだし」

 

 まともな職に就けず、迷宮でモンスターたちと戦う毎日。

 凡人ひとりでどう倒すかといえば、頭脳と策略。

 敵の隙や弱点を突いて、パズルを解くように詰ませてしまうのだ。

 

 男なら正々堂々と勝負しろって?

 それができるのは才能があるやつだけだよ。

 

「っと、ギルドには着いたけど……ここ苦手なんだよなぁ……」

 

 なるべく目立たないようにと、ゆっくりと扉を開けて入るが。

 

「「「「「――カゲルヤ・ノア!?」」」」」

 

 皆が僕を見た途端、騒がしかった空間が静まり返った。

 

 ……相変わらず化物みたいな扱いだ。

 

 僕は俯いて、そそくさと目的のテーブルに向かう。

 そこにはこの前パーティーを組み、共にS級迷宮に挑んだ人たちがいて――

 

「――約束の報酬だ。数合わせでも働き分は払う」

 

 リーダーを務める男から、金貨の詰まった小袋を渡される。

 

「……提示されてた金額より、多くないですか?」

 

 今回の自分の仕事は助っ人。

 彼らのS級迷宮の攻略を手伝うことだった。

 クリアできれば金銭に加え、正式な仲間(メンバー)として雇ってくれるはずで――

 

「手切れ金も含んでいる。だから雇う話はナシだ」

「え。でも攻略は成功で……最後(ラス)の敵(ボス)も僕一人で倒して……」

俺たちが(、、、、)弱らせた(、、、、)ところ(、、、)たまたま(、、、、)お前が(、、、)トドメを(、、、、)刺した(、、、)、だろ?」

 

 あくまで全員の成果だと強調してくるが、事実は違う。

 彼らは攻略早々に戦闘不能になったのだ。

 結局は僕がほとんどの敵を倒したわけで……。

 

「ハッキリ言うがもう関わりたくない。噂通りお前のやり方は異常だ」

「無茶に見える戦法でも、ちゃんとロジックがあって――」

「理に(かな)えば自分の命すら道具扱い。あんな危険な戦い方が許されるとでも?」

「……それが最適解なら、別にいいと、思いますけど」

 

 その答えに、全員が理解不能という顔をした。

 そして金貨の入った袋を押しつけられ凄まれる。

 

「――今回の手柄は俺たちのもの。部外者はもう関わるな」

 

 そう吐き捨てて離れていく彼らを、僕はただ黙って見つめるしかなかった。

 

「……あ、あの、カゲルヤくん」

 

 するとギルドの受付嬢が声を掛けてきた。

 ひとりぼっちの自分を、彼らに紹介してくれた人である。

 

「えっと……ま、またソロ向けのお仕事しませんか!?」

 

 元気を出して、と明るく励ましてくる。

 

「意思疎通とか集団行動とか、チームでの攻略って、色々と難しいですから… …」

 

 耳ざわりの良いことを言われるが、信じたらいけない。

 

「で、でも! ソロ攻略ならあなたが最強です!」

 

 彼女が親切にしてくれるのは、それが受付嬢の仕事だからだ。

 でなきゃ、僕みたいな日陰者に関わったりしない。

 

「頑張っていればいつか周りも、ってなんですこの袋? 金貨!?」

「……あげます、紹介を無駄にした迷惑料、的な……」

 

 見栄を張るつもりはない。

 けど慰められっぱなしは、なんだか嫌だから。

 

「受け取れません! 私はただ――あ、カゲルヤくん! ちょっと!」

 

 それに大金を持っていても使い道がない。

 必要分だけさっと抜き、大半を渡して足早に帰路につく。

 

「――結果を出したヤツが報われる、それが大人の世界だと思ってた――」

 

 頑張っているだけで誉められるのが子供だ。

 しかし実はというか。

 大人は結果至上主義かと思えば、案外その過程も評価してくる。

 

「――やり方がどうとか、協調性がどうとか――」

 

 正直めんどくさい。成果さえ挙げれば十分では?

 やっぱり僕は、一人で迷宮攻略して、一人で生きていくしかないのか。

 

「――世界全部が、パズルみたいに単純だったら良かったのに――」

 

 パズルには必ず正しい答えが存在している。

 でも人間関係の問題や、進路選択の問題にそれは存在しない。

 

「――どうすれば人間は、幸福な人生が送れるのか」

 

 もし神様がいるなら、明確な答えを用意しておいてほしかったよ。

 例えばそう……迷宮と同じく、現実世界にもラスボスがいるとか。

 で、それを倒せれば人生大逆転(ハッピー・エンド)……みたいな?

 

「幼稚な妄想だ。そんな夢みたいな世界があるわけ――……ん?」

 

 再び孤児院の前を通った時、庭先からボールが転がってくる。

 そして女の子が、それを拾おうと道に飛び出してきた。

 反対から馬車が来ているのに、気づかずにだ。

 

「――縁もゆかりもない子を庇うほど、僕はお人好しじゃない――」

 

 でも、見捨てる選択をしようとした寸前、ふと考えてしまう。

 自分はどうせ空気みたいな存在だ。

 死んでも誰も困らないし悲しまない。

 先のギルドでの扱いを受け、改めてそれを思い知った。

 

「……自暴自棄じゃない、これが合理的に正しい(、、、)選択なんだ」

 

 僕は少女を突き飛ばし、身代わりに馬車の前に出た。

 彼女にはたぶん友人がいるし、いずれは子供を産んで社会にも貢献する。

 皆に必要とされるのはどちらか?

 答えは、将来有望なこの子の方である。

 

「で、僕はつまんない人生のままゲームオーバーだ」

 

          *****

 

 馬車に轢かれた瞬間、謎の光が身体を包みこんだ。

 そして目を覚ますと、なぜか僕は豪華な大広間にいて……。

 

「――よくぞ来た、別世界からの転生者よ」

 

 壁際には女騎士たちがズラリと整列。

 僕に威言を発したのは、玉座にいる白金髪(プラチナ・ホワイト)の女性だった。

 

「余はこの異世界を統べる女王、ルフェリア・アヴァロニクスなり!」

 

 自信に満ちた完璧な顔面。ほぼ裸のドレスから零れる神乳。

 まるで、己が(、、)この世界の(、、、、、)ラスボス(、、、、)と言わんばかりの、エロすぎる美女だが――

 

「……僕が……転生……異世界に……?」

 

 戸惑うしかない僕に、彼女は得意げに説明を続けるが。

 

女傑(じょけつ)たるそなたを召喚したのは、我が国のさらなる繁栄のため……に……」

 

 しかし余裕たっぷりだった笑みが、突如消えた。

 

「ど、どうして――劣等種である男が召喚されているッ!?」

 

 女王は敵意を露わにし、周りの女騎士も一斉に剣を抜いた。

 詳しい事情はまったく知らない。

 しかし、この世界では男というだけで差別されるらしい。

 突然始まった第二の人生は、前のように最底辺どころか……。

 

「……もっと過酷な、超最底辺でゲームスタート、か」

 

 

 

 これから始まるのは、最弱転生者の下剋上性活。

 女性が強者で、男性が弱者だという、女尊男卑なこの異世界で。

 空っぽだった人生を変えるため。

 理不尽に虐げられる多くの男性を救うため。

 転生で授かった大ハズレの異能と、迷宮で培った攻略力を武器に――

 

 最強美少女たちを攻略無双。

 そして全員を雌奴隷にして成り上がる。

 ――これは、カゲルヤ・ノアが英雄として世界に認められるまでの物語。

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