姫騎士学園の下剋上性活 ~最弱スキルで異世界のプライド高め美少女たちを堕としたら、毎晩ご奉仕に来る日々が始まった~ 作:東雲(しののめ)
学園三日目。まだ日も昇らぬ早朝。
「…………童貞卒業、したんだよなぁ」
正直言うと、あまり実感が湧かない。
――
聖装を確認したところ、
「……人の性格や生き方まで、劇的に変化するわけじゃないんだ」
セックスを、どこか崇高なものと見ていた。
それを経験すれば、人生が大きく変わるのかもって。
「……あっけないけど、これが現実か」
僕はやっぱり平凡だし、振る舞いが明るくなるわけでもない。
人の根っこはそう簡単に変わらないのだ。
『――それを知れただけでも、大きな成長ですよ』
ゼゼ先生はそう誉めていたが、素直に頷いていいかは分からない。
「あ……先生が教えてくれた通り、やってるな」
訓練場の観客席に到着。そこでは自主的に『階級戦』が行われていた。
一方は、七つ星であるヴェルグ先輩。
もう一方は、六つ星だという姫騎士だ。
今一度、階級戦のルールを振り返ると――
「同格の七つ星か、一つ下の六つ星であれば、七聖と戦える」
今回ここに潜り込んだのは、上位者同士の戦いを観察するため。
――今日こそウルズに勝ちたい。
目の前の彼女たちを分析し、今後に
「――ふん! ちょこまかとこざかしいですね!」
怒号を放つ獄炎卿には隙が多い。
「……大ぶりな攻撃……戦闘スタイルはひたすら近接パワー型……」
しかし細かいダメージを負っても気にせずに突き進む。
「……近づいちゃダメだ……中距離以上で間合いを維持しないと……」
相手の六つ星もそれは分かっている。
彼女も
「
炎というのは、周囲の空気を取り込んで大きくなる性質。
ヴェルグ先輩が剣に炎を纏わせ、豪快に振り回す。
すると周りの風と一緒に、六つ星の身体も吸い込まれて――距離が埋まった!?
「八獄が一手、
六つ星は正確にガードしたが、お構いなしに大技をぶっ放す。
すさまじい爆発音がして相手が壁にめり込む。
「私の勝利です。出直しなさい」
文字通り、力技だけでねじ伏せてしまった。
「……規格外すぎて、あんまり参考にはならない、か」
大剣の能力【獄炎業火】はもちろん強力。
ゼゼ先生
ただそれ以前に、素の
「……高身長なだけで有利なのに、その上あの筋肉量……」
腕力での殴り合いでは、まず勝負にならない。
「……背中や腹筋の鍛え具合もすごいし、しかもあのぶっとい太もも……」
僕の首なんか、簡単に蹴り折られるだろうな。
「――いかがわしい視線を感じると思えば。また破廉恥行為ですか?」
どうすれば勝てるか、観客席で考え込んでいたところ。
試合を終えたヴェルグ先輩が、戦闘服姿のまま近づいてきた。
「……階級戦の見学は、校則違反ですか?」
「いいえ。ただ
相変わらず我が強いというか、怒りっぽい人である。
あと
一体何を食べたらそんなに大きくなるんだろう……。
「貴君、少し変わりましたか?」
「え?」
「僅かですが態度に余裕があるような。気のせいかもしれませんが」
そりゃ童貞卒業はしたけど……。
もしかして、これが女の勘ってやつだろうか?
「とかく破廉恥は厳禁。ここは戦の場であり――」
ガミガミとお説教が始まってしまう。
「カゲルヤ・ノア! 私の話を聞いているのですか!」
「聞いてますよ……というか、さっきから気になっていたんですけど」
「何ですか?」
「立ってる場所、遠くないですか?」
会話するにしろ説教されるにしろ、やけに距離を取られている。
いつも凜々しい先輩が、バツの悪そうな顔をして――
「……少々、激しく運動しましたので」
ふん、とそっぽを向かれてしまう。
その曖昧な答えに、僕はどういうことかと考えて。
ハードな階級戦をして、服はそのまま――あ、もしかして。
「僕に、汗臭いと思われたくない……とか?」
かぁぁぁと赤くなる美少女。正解だったらしい。
「ち、違います! 私が汗臭いなど断じてありえません!」
「別に恥ずかしがることじゃ……」
「七聖は生徒の手本! ゆえに私は清潔無比! 恥じることなど一切ないッ!」
必死に否定。バレバレの噓である。
厳しさの権化だけど……実は結構乙女なとこあるらしい。
「……じゃあ、そういうことでいいです」
「そういうことでいい!? なんですか私を馬鹿にするのですか!?」
上手くスルーしたつもりが、プライドを傷つけたらしい。
……め、めんどくさいなぁ。
僕のそんな
「――白黒つけます! 付いてきなさいカゲルヤ・ノア!」
で、薄暗い倉庫にやってくる。ウルズにも連れ込まれた場所だな。
「ヴェルグ先輩、ここで何を……?」
たじろぐ僕の前に、彼女が堂々と仁王立ち。
「嗅いでみなさい」
「は?」
「本当に汗臭いか、私を嗅いで確かめろと言っているのです!」
意固地になりすぎて、とんでもないこと言い出したぞ……。
「……嗅いだら破廉恥行為で、鉄拳制裁では?」
「今回は特例。直接触れなければ許します」
それを守れば攻撃はしないと宣言される。
「ただし、もし私に臭いなどと言ったら殺しますので」
それ最初から素直に言わせる気ないでしょ……。
弱い立場の僕は、望まれた通り『良い匂いです!』と言うしかないと。
「さぁ、どこからでもかかってきなさい!」
足を肩幅に開き、両腕を大きく左右に広げる。
「そう言われても……あとで変な言いがかりとか……」
「くどい! ヴェルグ・モルドレイドは約束を
僕はため息をつき、数歩近づいて嗅ぐ仕草をする。
「あ、あー、すごく良い匂いだと思います」
「棒読みで白々しい。ましてその距離で分かるものですか」
通じないか。となればこちらも覚悟を決めるしか――
「ちなみに、具体的にどこを嗅いでみたいですか?」
え、まさかの申告制!?
――もし興奮でもすれば破廉恥刑で殺される!
――安全そうな部位を探せ。攻略者としての経験を活かすんだ!
髪、うなじ、
己の下半身へのダメージが薄そうなのは……。
「胸ですね。分かりました」
「ま、まだ何も言ってないですけど!?」
「視線は口より雄弁です。ここを所望なのでしょう?」
先輩は勝手に納得すると、指先に炎を
それで戦闘服を縦になぞり――た、谷間の部分だけ、溶かした!?
「……では、顔を近づけなさい」
彼女は両手で己の両胸を
むわっ! 深い谷間から湯気が
よほど蒸れていたのか、白肌には汗の滴が流れている。
「なにを無言で見つめている。早く嗅ぎなさい」
先輩に
「……じゃ、じゃあ、失礼して」
両胸を支えたままの先輩に会釈し、谷間に顔を近づけると。
「っ――!」
強烈。超濃厚なメスの臭いが
女体が放つフェロモンに汗が合わさって……。
どう表現すべきか、ひたすら男の下半身を刺激する香りだ。
「ど、どうでしょう? 汗臭さなど
もうそういう次元じゃない。あまりにメス
僕の気持ちなんて知らず、ふふんと得意げになる獄炎卿様である。
「良い、匂い、だと思います、ではこれで……」
「ん? なぜ急に前かがみで逃げようと? なにか隠していませんか?」
慌てて去ろうとする僕に、先輩が疑念を持つ。
まずい――早く脱出しないとバレて――
「怪しいですね。まずはしっかりと起立!」
両脇を摑まれ、強制的に立たされる。
「こ、ここ、これは、まさか……」
僕の下半身を見て、先輩の顔が一瞬で沸騰する
「き、貴君は変態かッ! わ、わわ、私の匂いで興奮するなどとッッ!」
――終わりだ。今度こそ僕の人生が詰んだ音がした。
「これで
どうせ殺されるならと、半ばやけくそに言い訳を漏らす。
「この私がエロい!? まさか! 男とは小さく細い女を好むのでしょう!?」
「否定はしないですけど……全員がそうってわけじゃ……」
自分が最上級の美少女であることに、自覚がないようだ。
「よく見なさい! 私はこの背丈と……この胸なのですよ!?」
どうだ怖いだろうと、超爆乳を突き出してくる。
「貴君の、だ、男性器など完璧に埋もれますよ? 挟んで圧をかけたらもう抵抗できません。一方的に搾り取られて終わりです。急所を完全掌握されるのはさぞ恐ろし――って、私の脅しを受けて、なぜまた大きくするのです!?」
どこが脅しだ。誘ってるようにしか聞こえない。
お互い気まずくなり、数秒無言となるが――
「……初めて会った時、結婚で責任を取ると言った、あれは妄言ではなかったと」
男は視線よりも股間が雄弁に語るもの。
自分が
「ですが、弱者と
聞くと、結婚は大昔になくなった文化らしい。
女尊男卑社会だし、どこかで消滅したのだろう。
「それに近しい文化だと、『
……にしても、あれ、ぜんぜん拳が飛んでこない?
先輩は大真面目に、
「――
己は尻軽ではない。常に強く気高いのだと鼻を鳴らす。
僕、なんでか知らないけど命拾いした?
「……最後に、まさかそのまま登校などしませんね?」
そして彼女は、元気になったままの僕の下半身を睨む。
「その生理現象には、私にも責任の一端がある、そのように言いましたね?」
「一端というか全責任があるような……」
「はい? 今なにか言いましたか――?」
いいえ。なにも言ってないです。
すると先輩は自分のタオル、汗を大量に吸ったそれを手に取るや――
「責任は果たすもの。これはもう用済みです……す、好きに処分しておきなさい」
凶悪なメス
「好きに処分って……それってつまり……」
答えを
「……獄炎卿が、オカズを、くれた、のか?」
元気になった自分の息子と共に、
コレを使うのはさすがに……男の尊厳ってやつが……。
「と、とりあえず、確認、一回だけ嗅ごう。それで捨てるか判断して――……」