姫騎士学園の下剋上性活 ~最弱スキルで異世界のプライド高め美少女たちを堕としたら、毎晩ご奉仕に来る日々が始まった~   作:東雲(しののめ)

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第14話:教室カースト

 学園四日目の朝。

 教室の扉を開けると、騒がしい声が飛びこんできた。

 

「――はぁ? あたしの言うこと聞けないわけぇ!?」

 

 例の如くというか、ウルズがクラスメイトを恫喝していた。

 ただ珍しく相手が抵抗しているようで――

 

「……ウルズ。もうホームルーム始まるけど」

 

 せめて教室でくらい静かにすごしたい。

 何気なくそう伝えると、彼女はハッと僕の存在に気づいて。

 

「……カ、カゲルヤっ!」

 

 昨夜のことを思い出してか、顔を真っ赤に染める。

 ――どうやら僕はかなり暴走したらしい。

 特に後半はほとんど記憶にないが、反応を見るに相当やらかしたのだろう。

 

「……昨日は気の迷い……深夜テンション的なやつよ……」

「ウルズ?」

「……だってあたしが男に媚びて……ご、ご主人様呼びするとか……」

 

 ブツブツブツと独り言を呟いている。

 

「ふ、ふんっ! あんたみたいなクズ大っ嫌いよ!」

 

 なぜか僕まで恫喝すると、手下を連れて教室を去って行く。

 

「あ、ありがとう、ございました」

 

 先ほど恫喝されていた少女が、おずおずと僕に頭を下げた。

 周囲の女子たちも安堵の表情をしている。

 

 ――クラスのトップは、カゲルヤ・ノア。

 

 忘れがちだが、教室のカーストが逆転したのだ。

 ウルズの権威は失墜し、代わりに僕が牛耳る形である。

 

「あの、このお礼は、どうやって返せば……」

 

 おっかなびっくりな表情で訊かれる。

 お礼って言われても、別に助けようと思ったわけじゃ――

 

「や、やっぱり、身体で、ですか?」

「は? 身体?」

「さ、さっきウルズさんが、カゲルヤさんのことを少し……」

 

 な、何を言ったんだアイツは……ちょっと怖いぞ。

 

「カゲルヤさん、が望めば、わたしたちは従うしかないので……」

 

 約三○名いるクラスメイトが、恥ずかしそうに僕を見る。

 

「いや、従うって言われても……」

 

 じゃあ例えば、極論、全員裸になれって命じたら従うのか?

 いくらトップの命令といえど流石に――

 

「わ、分かりました、全裸で授業、ですね」

 

 ク、クラスメイトが全員、揃って制服を脱ぎ出した!?

 

「品定めして、つ、使いたい身体があれば言ってください……」

 

 勝者が全てを手に入れる。

 このクラス内限定とはいえ、僕は彼女らを使い放題で――

 

「――さて、ホームルームの時間に、なりま、し、た?」

 

 ここで担任教師の登場。

 半脱ぎの生徒たちに目を見開き、眼鏡が斜めに傾いてしまう。

 

「つ、つつ、ついに学級崩壊……男により秩序が乱れ……」

「ぼ、僕の責任じゃ――あの、服! 急いで服を着てもらえると!」

 

 なんとか場は収めるが、権力には責任が伴う……身をもって学んだよ。

 

          ***

 

 そして昼休み。僕は保健室に訪れていた。

 目的はゼゼ先生に、今後のことを相談するため。

 

 ……それに、教室の居心地はかなり悪いし。

 

 今朝の全裸事件に加え、隣席のウルズからちょっかいが増えたのだ。

 

「気になる相手には、イタズラしたくなるものです」

 

 ベッドに腰掛けた所、足下でしゃがんでいる先生がそう告げる。

 ……恥ずかしいことに、僕は下だけ丸裸。

 媚薬使用後の、健康状態を確認するためらしいけど――

 

「触診しましたが異常は見当たりません」

「じゃ、じゃあ服着させてもらいま――」

「お待ちを。その状態では困るでしょう?」

 

 性器の状態確認のため、先生に何度も触られていたのだ。

 医療行為とはいえ、生理現象はどうしても起きてしまう。

 そして彼女は強引に迫ってきて……。

 

          ***

 

「――ご苦労さまでした。では改めて、カゲルヤさんの今後の方針についてです」

 

 先生は手と口を拭うと、何事もなかったように開口する。

 

「第一目標であった、クラスのトップになることは達成しました」

「……なんとか二つ星になりましたね」

 

 そして入れ替わる形で、ウルズが一つ星へ降格をした。

 

「なら次の目標は、獄炎卿ヴェルグ・モルドレイドを倒すこと」

 

 っ! いよいよ本命が近づいて来た……!

 

「七つ星の彼女と戦うには、せめて六つ星にならなくてはいけませんが――」

 

 そこで、と彼女は先の資料を見せてくる。

 

「ここに、今のカゲルヤさんが戦っても、勝率が高そうな姫騎士をリストアップしました。三つ星・四つ星・五つ星・六つ星――それぞれカテゴリ分けもしてあります」

 

 な、なんという仕事の早さ……!

 

「ありがとうございます。ならまずは――」

「三つ星の欄の姫騎士。そこで勝てそうな相手を選び――」

 

 女王に逃亡禁止の呪い、もとい時間制限をかけられた。

 残された時間は今日を入れて四日。

 僕はその間で、三つ星から六つ星までを倒す必要がある。

 

「……僕が順調に勝てば、戦うのは四回で済みますね」

 

 それから七聖にも勝利し、首の呪いも解除。

 女王への挑戦権を得るのである。

 

「リスト表には、各姫騎士の、簡単なプロフィールも記載しておきました」

 

 事前調査は済んでいるので、これで僕は階級戦に集中できる。

 ――が、実は、他に(、、)気にな(、、、)っている(、、、、)こともあるのだ。

 

「聖装の覚醒、完全武装化っていうのは……」

 

 ウルズが実際に使っていたことを伝える。

 

「聖装を覚醒させられるのは稀です。一部覚醒とはいえ彼女は優秀ですね」

 

 平然としつつも、ウルズの才能を誉める。

 

「ざっくり説明すると、覚醒とは超パワーアップすることです」

 

 本当にざっくりしてるなぁ……。

 

「しかしそう言うしかないのです。覚醒して得られる力は人それぞれ。一緒くたにして語れるものでありません――ただ、消耗が激しい点だけは共通です」

 

 相手が覚醒したら、臨機応変に戦うしかないという。

 ……すると僕の鞘も、能力の先があるんだろうか?

 

「ひとまず鞘は、確実に成長はしていますよ」

「ま、まぁ、ウルズとエッチしたお陰で更に……」

 

 どう成長したのか、周りに知られる日は近いだろう。

 

「あ。それと最後に一点」

 

 記憶の片隅にあった、とある情報を引っ張り出す。

 

「最初に階級戦をした時、担任がルール説明をしたんです」

 

 その中で、フィールドの結界について話があった。

 ここでなら存分に殺し合いができる、と。

 

「なぜなら――階級戦(、、、)でなら(、、、)、たとえ死んでも、生き返られるから」

 

 ゼゼ先生はその通りですね、と頷く。

 

「でも妙に引っかかっていたんです」

「……なにが、でしょうか」

「わざわざ『階級戦でなら』という言い方をしたことです」

 

 階級戦しか存在しないなら、そんな枕詞はつけない。

 

「つまりこの学園には、僕がまだ知らない、他の戦い方もある――?」

 

 その問いに、先生は無言だった。

 ――ある、みたいだな。

 彼女は気づいてほしくなかったという顔だが。

 

「次の目標は、六つ星となり、獄炎卿を倒すことです」

 

 話はこれでお終いという雰囲気で、淡々と告げられる。

 

「先生、僕は――」

 

 その時、またしてもタイミング悪く予鈴が鳴る。

 

「ここまでです。遅刻は校則違反になりますよ」

 

 しかし疑問が解決していない。

 不満そうな顔でもしていたのか、彼女は僕に近づくと額にキスをした。

 姉が弟をあやすみたいな、優しい口づけだ。

 

「まずは目の前のことに集中。あなたなら六つ星になれますよ――」

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