姫騎士学園の下剋上性活 ~最弱スキルで異世界のプライド高め美少女たちを堕としたら、毎晩ご奉仕に来る日々が始まった~   作:東雲(しののめ)

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第2話:絶対女王

 僕は死んで異世界に転生した。

 自分を召喚したのは、ルフェリア・アヴァロニクスと名乗った人物。

 絶世の美女であり、この世界の『女王』だというが――

 

「――おい。余は強い女を呼べと命じたはずよな?」

 

 女王は肉厚の太ももを組み替え、傍にいる女神官を睨んだ。

 

「わ、わわ、わたくしめは、きちんと伝承通りに儀式をして……!」

「結果を出せなくて言い訳か? この無能神官めが!」

 

 気の強そうな瞳が、怒りでさらに吊り上がる。

 

「貴様は即刻粛正だ。罰として(ゴミ)どもの収容所に送る」

「そ、そんなっ! ルフェリア様! なにとぞご慈悲を――」

 

 神官は拘束される中、必死に命乞いをするが。

 

「役立たずに存在価値はない。男たちに輪姦(まわ)され()くと死ね」

 

 虫でも払うように、雑に処刑宣告をされてしまう。

 傲慢で残忍、美貌に隠された女王の本性を垣間見る。

 

「――勝者が(、、、)全てを(、、、)手に入れる(、、、、、)。それがこの世界のルールなのだよ」

 

 理解しがたい展開が続き、啞然とする僕に女王が告げる。

 

「そして余は『最強』である。ゆえにどんなことをしても許されるのだ」

 

 彼女が言っていることは……たぶん本当だ。

 あまりに堂々たる振る舞いが、それを証明している。

 

「……つまり、ここは勝つことだけが正解の世界……」

 

 儀式とか転生とか、細かいことは一旦置いておく。

 

「……そして、迷宮(ダンジョン)と同じで、ちゃんとラスボスがいる世界……」

 

 この最強女王を倒したら、きっと全てが手に入る。

 飢えも渇きも、空っぽな人生さえも、満たせるかもしれなくて……。

 

ここでなら(、、、、、)本当に僕は(、、、、、)人生を(、、、)やり直せる(、、、、、)――?」

 

 ただ戦って勝てばいいだけ。

 ただ頂点に立てばいいだけ。

 それなら僕なんかでも……と、思わず希望を抱いた時。

 

「――貴様、その薄ら笑みは何だ?」

 

 強大な殺気を向けられて、僕は反射的に魔力を纏う。

 

「男が聖気(オーラ)を持つだと……?」

 

 女王が眉を(ひそ)める。ここでは魔力を聖気と呼ぶようだけど――

 

「――興味深い。ならば一つ遊んでみようか」

 

 彼女の身体が突然光るや、僕は背中から地面に叩きつけられる。

 

「この異世界ではな、女にしか聖気は宿らぬ」

「……急に動けな……これ、重力操作の魔法……!?」

「ゆえに男には自由も人権もない。貴様らは劣等種(ゴミクズ)なのだよ」

 

 いいや、これは魔法じゃない!

 なにせ彼女が握っているのは魔法杖でなく……。

 

「そしてこれが聖気を具現化した武器――『聖装(レガリア)』の威光である」

 

 黄金の剣をこちらに見せつけるように掲げた。

 

「本来『聖装』は一つの能力しか秘めぬもの。しかし余だけは違う――」

 

 玉座にいた女王が消えて、仰向けで動けない僕の傍に現れる。

 

「っ! 今度は瞬間移動の力!?」

「我が能力は【全知全能】だ。天も地も人も思いのままとする」

 

 続けて、強烈な痛みが下半身に走った。

 

「奇跡と心得よ。このルフェリアの御足(みあし)が踏んでやっているのだ」

 

 サディスティックな表情で、僕の股間をグリグリと(なぶ)る。

 

「どうだ? 最高に気持ちよかろう?」

「ぐ……う……そんなわけ……」

 

 苦痛に視線を上げると、女王のド派手なショーツが目に映る。

 クロッチが食い込み、熟れた恥丘(ちきゅう)がたっぷりと強調されて――

 

「――誰の許しを得て、余の聖域を視姦(しかん)している?」 

 

 女王がドスの利いた声を発する。

 

「そこは誰とも交わらぬし、下衆(げす)な目で見るのも極刑だ」

「極刑って、パンツが偶然、見えたぐらいで……」

「ゴミが人語を喋るでない。余の鼓膜が(けが)れるだろう――がッ!」

 

 悶絶(もんぜつ)。彼女が僕の股間を蹴り上げたのだ。

 あまりの激痛に、歯を食いしばって(うずくま)るしかない。

 

「くくく、男を去勢するのは、何度やっても愉快痛快よのう――!」

 

 僕の苦しむ姿を見て、周囲の女騎士たちもクスクスと嘲笑。

 女王が言ったとおり、この世界は女尊男卑。

 彼女たちは本当に、男をゴミ同然と思っているんだ。

 

「……このまま、黙って殺される、なんて……」

 

 召喚された影響か、いつもの装備一式がないため魔法は使えない。

 

 ――何でもいい、とにかく強い武器がほしい!

 

 心からそう願った時、それ(、、)は覚醒した。

 

「ん? なぜ男の身体が急に輝いて……まさかこれは……くっ!」

 

 彼女が距離を取った直後。

 僕の手中に、ナイフが収まるほどの黒い鞘(、、、)が現れた。

 

「――ふ、ふふふ、ふははははははははははは!」

 

 女王が警戒から一転、肩透かしだと哄笑(こうしょう)する。

 

「史上初の男の『聖装』が、まさか非武器の形を取るとはな」

「……男の……僕の、レガリア……?」

「しかも秘めた能力は【吸収】か。ひどく希少だが大ハズレだ」

 

 剣でも槍でも斧でもない。空っぽの鞘。

 もちろん使い方なんて知らないが、今はあるもので戦うしか――

 

「――お、恐れながら申し上げます。彼を粛正するのは尚早かと」

 

 ここで突然、謎の老男性が割り込んでくる。

 

「マルリス……お飾りの役人が余に指図か?」

「だ、男性が『聖装』を得るのは、前代未聞ですので」

「だから何だ? この弱者が強者に化けるとでも?」

「可能性はあります。それこそ学園に(、、、)入学させ(、、、、)でもしたら(、、、、、)……!」

 

 なぜか僕を助けようと、小さな身体で立ち向かうが。

 

「うっ!?」

 

 老人が急に(うめ)いて……え!? 両目が(えぐ)られている!?

 

「老体を去勢してもつまらんからなぁ。能力で上の玉を潰してやったぞ」

 

 血だらけで(うずくま)る老人を、女全員がニヤニヤと見下す。

 

「最強にして無敵、余に従わぬ者は――」

「――無敵なんかじゃ、ない」

 

 このままでは彼が殺されると悟った時、僕は自然と声を上げていた。

 

「ほう。聞き捨てならんな。完璧な余のどこに欠点がある?」

「それは……」

「どうせハッタリであろう? 男はどいつも低能だからなぁ?」

 

 散々に(あお)られ、さすがにカチンと来るものがある。

 

「……生物学的に、女性の肉体の全盛期(ピーク)は、二〇代前半なんだ」

 

 年齢の話をすると、女王の目尻がピキッと動いた。

 

「全能、本当に何でもできるなら、肉体を若いまま維持するはず」

 

 老化した身体は、戦いにおいて最適解ではないから。

 でも彼女は歳を取る。つまり寿命がある。

 

「欠点は明らか、最強でも――死なない(、、、、)わけ(、、)じゃない(、、、、)

 

 ピキピキッ、彼女が鬼神の如き顔になった。

 

「あ、明らかぁ? このルフェリアが年増(としま)だとでも!?」

「言動仕草に、やや濃い化粧、たぶん実年齢はさんじゅ――」

「馬鹿を言うなクソゴミッ! 余はまだ二〇代だッッ!」

 

 更にそれ、異常にプライドが高いのも弱点だ。

 

「我慢ならんぞ劣等種! 余に勝つなど絶対不可能で――」

 

 怒号と共に、勇み足で急接近してくる女王。

 互いの唇が触れそうなほどの超至近距離になる。

 きつめの香水の匂いがして、胸板には神乳が押しつけられるが。

 

「……我慢してきたのは、僕だって一緒だ」

 

 結果を出しても、正当に評価されず……。

 女王には罵倒され、見世物のように能力で(なぶ)られ……。

 

「……惨めな毎日を送るのは、もううんざりだ」

 

 いま彼女と戦っても、ほぼ負け確なのは分かってる。

 それでも、自分にできるのは攻略(これ)だけだから。

 

「僕と――勝負だ、ルフェリア・アヴァロニクス」

 

 攻略者なら頭を回し続けろ。

 目の前の敵を詰ませる方法を見つけるんだ。

 どうせまた死ぬなら、せめて一矢報いて死んでやろう。

 

「余に、決闘を申し込もうと、いうのか……?」

 

 戦うために鞘を構えるが、なぜか相手は驚きに固まってしまう。

 

「……挑戦者などいつぶり……まして男に喧嘩を売られるなど初めてで……」

 

 彼女はしばし瞑目(めいもく)した後、ゆっくりと黄金の剣を収めた。

 

「気が変わったぞ――おいマルリス。貴様の望み通り学園に入れようか」

 

 女王がこちらの首元を(つか)み寄せた。

 そして僕へ向け、なぜならばと続きを語る。

 

「このような無礼者への罰は、ただ処刑するだけでは到底足りぬ」

 

 新しいオモチャを見つけた子供のように、歪んだ瞳が妖しく輝く。

 

「我が学園で、徹底的に(いじ)め抜いて、死ぬよりも辛い目に遭わせてやる――ッ!」

 

 苦しめて苦しめて苦しめて。

 それから殺してやると邪悪に笑うのだった。

 最後に彼女は手を光らすと、僕の首に謎の刻印をしてきて――

 

「逃亡すれば即死の呪いだ。期限内に解けなかった場合でも貴様は死ぬ」

「……解呪の、条件は?」

「実力の証明! まずは学園で余の直属騎士を倒してみろ!」

 

 いきなりラスボスは戦ってくれない。

 勝ち続けることで、女王への挑戦権を手に入れろという。

 

「もし余が負ければ世界は貴様のものだ――無論、この身体(からだ)も好きに使え」

 

 己の美しい肉体を、扇情的になぞって見せてくる。

 

「余の頭を押さえつけ、処女を奪い、欲望のまま犯すといい」

「お、犯す… …?」

「貴様の子を何人でも(はら)んでやる、そう言っておるのだ」

「い、いや、僕は別にそんなの――」

 

 思わず拒否感を示すと、彼女はすっと耳元に寄ってくる。

 

「――ほぉ、本当によいのか?」

 

 甘い吐息と共に、挑発的に(ささや)いてきた。

 

「余の雌穴は絶品ぞ? 種付けの快感はさぞすさまじいだろうなぁ?」

 

 犯すことに乗り気でない雄を、強制的にその気にさせてくる。

 

「余を抱くに勝る幸福は他にない。人生最高(、、、)。そう思えるほどの極上交尾ができると約束しよう。まあしかし、それはゴミクズには到底叶わぬ夢で――」

「……僕は、ゴミクズじゃない」

 

 一方的に饒舌(じょうぜつ)を振ってくるが、いい加減に言わなくちゃいけないことがある。

 

「僕の名前はカゲルヤ。カゲルヤ・ノアだ」

 

 それを聞いた女王は、口の両端をさらに吊り上げる。

 

「男の名など……と言いたいが、貴様だけは特別に覚えてやろう」

 

 彼女と交わることで満たされるかはさておいて。

 やり直しの人生、結末は二つしかない。

 

「では、女王ルフェリアの名の下に、門出(かどで)を告げようか――」

 

 負けて孤独に死ぬか。それとも勝って全てを摑むかだ。

 

「――カゲルヤ・ノアを、姫騎士学園に入学させよ!」

 

 始まる、異世界という大迷宮の攻略が。

 

「最強たる余への下剋上、最弱の男が成し得られるかな――?」

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