姫騎士学園の下剋上性活 ~最弱スキルで異世界のプライド高め美少女たちを堕としたら、毎晩ご奉仕に来る日々が始まった~ 作:東雲(しののめ)
女王ルフェリア・アヴァロニクス。
彼女は【全知全能】の能力と、絶世の美貌で、この世界の頂点に君臨する。
「――おい。もう少し強く揉め。オイルも乾いてきておるだろうが」
しかし、その性格は傲慢かつ残忍だ。
「余に言われる前になぜ動けぬ? お前たちは
パワハラ全開の態度は、まさに暴君そのもの。
そんな彼女は現在、配下の女たちに全身マッサージを行わせていた。
「んっ……お前たちがしっかり施術をしておれば……ふぅ……あの男にクソババアなどと罵倒されることもなかったのだ……あぁ、そこ効く…………」
責任転嫁しつつも、ルフェリアは二○代後半にさしかかる。
カゲルヤに年齢を揶揄されてから、美容には時間をよりかけるようになっていた。
「――女王様、お休みの中のところ申し訳ありません」
女王が寝台にうつ伏せになっていると、部屋に新たな部下が現れる。
「仕事の話は後にしろと言ったよな? 余が忙しいことが見て分からぬのか?」
「しかし、カゲルヤ・ノアのことでご報告を……」
「なにをボヤッと突っ立っている! 今すぐ報告せぬか!」
後にしろと言ったり、今すぐと言ったり……。
傍若無人な言動だが、最強である女王はそれが許される。
「――ふむ。カゲルヤを図書部会にスカウトしたか」
学園で起こった一連のことを聞かされ、ルフェリアは頷く。
「天照卿は一体なにを考えておられるのか……」
「さぁな。ただスメラギ家の者はいつも狡猾に動くものだ」
「こ、狡猾、ですか……しかし天照卿はそのような人物では……」
「まったく、お前は何も分かっておらんな」
施術は一旦終わりと、身体を起こし台にふんぞりかえる。
露わになったその施術用衣装は、スリングショットの黒ビキニ。
これは紐ぐらい細い一枚布だけで、股と胸を縦につなぐ上下一体型で……。
ようは超露出で超ハイレグ。裸同然と言える状態である。
「よいか、その足りない頭でよぉく考えてみよ――」
オイルをたっぷり塗られ、艶めかしくテカる全身。
熱っぽい色香をまき散らしながら、部下を叱責する。
「名家はなぜ名家たりえる? 綺麗事だけを良しする家が何百年も続くか?」
初代スメラギは例外として。
二代目以降が善人だったとは限らない。
敵対者との紛争、本家と分家の衝突、政治闘争の闇……。
スメラギ家は、全てに勝ち続けたから現代でも名家なのだ。
「そしてカグヤはスメラギ家の寵児。あの初代スメラギとまったく同じ能力を手にして生まれた。まともな人間なら心を病むか、とっくに暗殺でもされていたろうな」
「は、はぁ……なる、ほど……?」
あの完璧な優等生が、黒く汚いものを抱えるとは想像できない。
結局、部下はそれとなく相づちを打つだけだ。
「その底知れなさが良い。ゆえに余はカグヤを此度の刺客としたのだ」
ヴェルグは真っ直ぐすぎたから負けた。
だから今度は、狡猾で計算高いだろう天照卿をぶつけるのだ。
「余の命令はカゲルヤを倒すこと。結果を出せばそれで良い」
カグヤが裏で何をしていても、女王に興味はない。
もし自分に刃向かったら、その時は潰してしまえばいい話である。
「――カゲルヤめ、貴様の悪運もここまでだぞ」
今回こそ敗北させ、己の前に跪かせる。
彼が泣いて許しを請う姿を想像して、女王は邪悪に嗤うのだった。