イナズマイレブンGOギャラクシー 裏側の奇跡 アルタイル/ベガ 作:狐塚コャーン
※次回以降から各キャラ達へのスポットを当てていきたい所存です
ーーーーーーーースタジアムにて
「やってまいりましたフットボールフロンティア インターナショナルV2!!!そしてその日本代表…新生雷神イナズマジャパンを決める運命の日でございます!解説はこの私、オウル・アルファンネージュが務めさせていただきます!」
そう解説の人の声が響き渡る、観客席には沢山の人、人、人、溢れ返るほどの人がいた。
雷門中の看板を持つスタッフさんの後ろにいる玉樹は内心緊張をしていた、まぁこれだけの人がいてテレビ中継もされている…と思うのだから仕方がない。
「ひ、ひえぇ……」
「どうしたの?緊張してる?」
ふと横をみればそこには青い髪の毛にそれはもう
「
「あっ
「元気がいいんだね、もし…選ばれたなら楽しそう」
「うぇ!?」
彼女はそう言い残して列に消えていった、というか月狼学園の人達は不思議な人が多いなぁと思った玉樹なのではあるが。
「それでは!候補者達の入場となります!」
次々と候補者であろう少年少女達がスタジアムのグラウンドへと足を踏み入れていく、しばらくして順番が来て雷門中も入場をしていく。
青葉学園、アルプス中、R・マドリード、新雲学園、伊那国中、永世学園、FC東京ペンタクルU12、王帝月ノ宮中、大江戸中、大海原中、大巨人中、尾刈斗中、海王学園、海軍蓬鱗中、狩火庵中、月山国光中、月狼学園、空任学園、幸福中、古墳中、幻影学園、古墳中、高天原中、秋葉名戸学園、戦国伊賀島中、千羽山中、星章学園、世宇子中、代之総中、宝島学園、楓鈴中、天河原中、帝国学園、灯楼学園、利根川東泉中、御影専農中、農山光中、野生中、白恋中、万能坂中、美濃道三中、美夕帝中、未来工業中、雌斗路学院、緑ヶ丘中、暴走学園、北斗星学園、印照中、夜乃川中、陽花戸中、雷門中、竜宮中、零式中
うん、多い!
かなりの人数がいるのだなぁと玉樹はつくづく思うのだ、そりゃあサッカー戦国時代みたいなものだから仕方がないのだ。
全員の入場が終わると中心の場にある男の人が入ってきた、玉樹はその男にどことなくの見覚えがあったのではあるが。
「やぁ全国のサッカーを楽しんでいる少年少女達、僕は
そして三日月監督は淡々とその名前を呼び始めた、最初から彼がそれを決めていたかのように。
「背番号順に発表させて頂くよ。1番、
自分の名前が呼ばれた、他にも彼らは思い思いの反応をする、当然だという顔をする者、呼ばれた瞬間に明るい顔をする者、選ばれたことに驚いた顔をする者、明らかに眠そうな者、そもそも話を聞いてなさそうな者……選ばれたことに驚いた顔をするのは玉樹もだったが。
監督は選ばれた選手達を一通り見た後少しだけ微笑んだような気がしたが、目の錯覚…気のせいだろうか。
「……だが今後本戦に出られることが決まった場合に限り追加メンバーを4名選ぶ可能性がある、つまりはまだ諦めないでくれよと言うことだ。選ばれたメンバーの諸君には期待をしているよ、僕と共に頑張ってほしいことは確かだからね」
観客が歓声を上げる、選ばれた選手達を鼓舞するかのような熱狂的な雰囲気にスタジアムは包まれることとなった。
次に解説を担当する人がそれを見届けるかのように次の事に及ぶ呼び掛けをし始めた。
「代表メンバーの選抜が今!決まりましたね!ではでは次に!記念試合を行いたいとおーもいます!相手は今回、新生雷神イナズマジャパンのスポンサーであるフォックスコーポレーションが運営する学校の一つの海軍蓬鱗中です!」
観客は更にうおおおおぉぉぉ!!!と場を盛り上げるような声を上げてくれた、玉樹自身はそれに対して少し驚いたが凄いなぁと思うことにした、というかそれ以前にだ。
(どうしよう、僕のサッカーこれが初じゃないか…!)
内心そっちの方がとてつもなく心配なのである、というか怖いの方が打ち勝っているのだが。
その後更衣室で新生雷神イナズマジャパンのユニフォームに着替える、大まかには前進のイナズマジャパンと同じユニフォームの柄だが青色に更に黄色が入っていることが唯一の違いだろうか。
周りを見るも雰囲気はどことなくピリピリとしている感じもした、何といえば良いか…行き先が不安と言うのが真っ先に出てくる感じで怖いのである。
「緊張してるん?」
ふと声がして見てみればそこにいたのはオレンジの髪の毛をポニーテールにした女の子であったか、目は花火のようにキラキラと輝いており謂わば光と言えば良いのか。
彼女はそんな玉樹の様子を見て何を思ったのだろうかニカッとした笑顔で自己紹介をしてくれた。
「うちは
「わっ、
「おっ元気な挨拶やん!よろしくな~!」
そんなこんなで挨拶を済ませた後のことであった、グラウンドのベンチで準備中に三日月監督が用事を済ませたのかやってきた。
手にはキャプテンマーク、そういえばキャプテンが誰になるかなんて聞いてなかったなとその時はじめて自覚したのだが。
「イナズマジャパンのキャプテンだけど、火花くんに任せるよ。……できれば大声で叫んでもらいたいからね」
「おん?三日月監督、本当にうちでええんですか?他にも適性の人はおると思いますんけど…?」
「僕の感でもあるよ、それに…いや、追々話すとしてもだね。期待してるよ」
「……まっ、キャプテンを任されたからにはやってやりますよ!ほな皆気張っていき!」
そして試合は開始される、玉樹は未だに心に不安を抱きながらポジションに付くことになった。
後半へ続く………
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【海軍蓬鱗中】
神奈川県にある日本海軍の卵を育てているとされている中高一貫校、またフォックスコーポレーション直属、制服は白い軍服で統一されている。
サッカー部は徹底的なまでに鍛え上げられており個人個人にちゃんとした実力がある、ただし前任キャプテンの時が一番の最盛期だったらしく今はその力を少しだけ失っている。
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「新生雷神イナズマジャパンVS海軍蓬鱗中の試合が始まります!これから我々が目にするのは新たな神の降臨か…それとも……!?」
3-1-3-2『ワールドロード』 新生雷神イナズマジャパン
海街
風馬 桜堂
若葉 音川 仙蔵
夜澄
衛宮 幸山
蒼桐
火花
4-2-1-3『ヒトフタマルマル』 海軍蓬鱗中
伊勢 武蔵 江風
瑞鶴
村雨 清霜
伊吹 択捉 白露 天龍
扶桑
解説が実況する中で審判によるホイッスルの音がグラウンドに鳴り響いた、最初のボールは新生雷神イナズマジャパンからである。
いなりはボールを受け取ると前線へとすぐに躍り出る、ボール捌きはお手のものだ。
「遅いし、邪魔。避けるなら早めに避けて」
「ぐっ!?」
いなりの相手をしたのは相手の
「っ!今すぐに防げ!左右もそうだが前線に上がってきてる!」
そして選手達に指示を出しているのが今のキャプテンの江風という赤毛の男だ。
14歳でキャプテンをしているが今現在前任の同い年だったキャプテンが抜けたことにより四苦八苦している…らしい。
「………パス」
いなりのパスを受け取ったのは背番号11番、
彼は受け取るとそのボールをすぐさまゴール前に持っていく、それに対して
だが彼は余裕そうに微笑むのだ。
「目の前のゴールが俺を待っている、ならば応えてやろう。凡人、刮目しろ、これが俺にとっての世界一への一歩だ」
征司はそう言い放つと勢いよくボールを蹴って真っ直ぐにシュートを放った。
その勢いは凄まじく周りの土埃を巻き上げては大きな砂嵐を起こすほどにである。
「っ!」
GKの扶桑はそのシュートに必殺技を出すまでもなくゴールへと入れられた。
「新生雷神イナズマジャパン!先制の一点が決まりました!好調な滑り出しでございますっ!」
玉樹はその光景を見てウキウキとした様子で征司に駆け寄る、俗に言う人に駆け寄る犬、尻尾ブンブンクソワロタである。
「凄いシュートでしたね!あっ僕……」
「
「わあああ!よろしくお願いしますっ!」
その光景を少し遠くから見る者もいた、夜空みたいなそんな髪の色、美少年と言われたら頷くであろうそんな少年。
新生雷神イナズマジャパンの司令塔、もといゲームメイカーとなる男、
「これが今の日本代表のレベルか⋯⋯」
「
「………何だと?」
いつの間にいたのか、ひょっこりといなりは後ろから顔を出した。
「これを鍛えることになるの、大変だね。まぁ気を付けて、癖、前大会のイナズマジャパンより強いと思うよ?」
いなりはそう答える、元々月狼学園はフォックスコーポレーションが上にあるのもあり上からの指示の選手は把握しているのだ。
「ええシュートやったで!じゃあ次や!」
話しているのも束の間火花からの声で会話は遮られた。
次のボールは相手から、だがそれを華麗に奪う者もいる。
「そこ、がら空きだ」
ボールを奪い取ったのは新生雷神イナズマジャパンのDF、
オールラウンダーな彼は相手の
「元々のチームだと色々とやってたからな、ほらっ!ボールを繋げるぞ!」
蹴り上げたボールが正確に他のメンバーへと紡がれていく、受け取ったのはMFの
「よっと…任せろよっ!選ばれたからにはやってやるからな!」
「このままリードされる訳には…行かせるかっ!」
「こっちだって試合には本気だっ!スカイウォーク!」
身軽に宙に浮きながらジャンプするそれはブロックしてきた相手の真上を軽々と飛び越え見事に地面へと着地する。
そのままパスを出す、ボールは着実に相手陣営の前へ前へと進んでいく。
「ほら行け!二点目いくぞ!」
「承知した、任せてほしい」
ボールは新生雷神イナズマジャパンのもう一人のFW、
初顔合わせ、そして初の試合で見事な連携を発揮していることにベンチにいるメンバー達は驚いていた。
「見事な連携だ、長年共に鍛錬してきた筋肉のように動いているではないか…」
そう発言するのは月山国光から選ばれたGKの
「えっ…今の初めてですよね?お互いに何をするのか最初から分かっていたみたいですね……」
「瑠奈ちゃんが言う通りです…。わ、私も皆さんのプレーからいっぱい学ばないと……!」
FC東京ペンタクルU12から選ばれた
場面は打って変わってフィールド、風馬はシュートの体勢へと変わる。
だがボールは蹴った方向とは真逆へと向かった、フェイントシュートである。
だがそれだけで相手の視線がどこにいくかは目に見えて分かるのだ。
「目立つのはあまり好まぬが……目眩ましになるよう派手に動くのもまた一興」
「………だからこうする」
いなりが後ろへと蹴られたボールを受け止め…る前にシュートをした、次はフェイントではなく本気のだ。
不意打ちなこともありシュートはGKの横をすり抜けてゴールへと一直線に入っていった。
「ゴォーーールッ!新生雷神イナズマジャパン、二点目が入りました!」
それと同時に前半終了の大きなホイッスルが鳴ったのだ、点数差は二点差…2-0と順調に事は進んでいた。
「んう…zzz。む…?あれ?試合終わったの……?」
「まだまだ前半よ、少し休憩したら後半に移るわ」
うとうととベンチで話し出したのはさっきまで寝ていたGKの
そしてその隣で戦況を教えたのが夜乃川中のDFである
「火花くん、次は守りに移るようにしてもらえないか」
三日月監督はベンチで火花に対しての指示をする、後半の作戦は守りらしい。
「はい?良いですけど…やっぱ後半の方が攻めてくるさかい守りに徹しろってことで?」
「それもあるね、他にも今回が初だからチーム全体の雰囲気を把握したいからキャプテンである君の指示にしてもらいたい」
「ほんならこちらさんで指示させていただきますわっ!」
そこから数分して後半がスタートとなった、火花は早速指示を出す。
「こっちがリードしてるから相手は多分本気出してくるで!できれば守りに集中してやっ!」
火花からの指示にメンバーの半分は守りの体勢に入ることになる。
「兎癒っ!オレがこっちやるからお前は相手をブロックしろ!」
「分かってるよ怜央、俺に任せて」
相手の
横からサポートに入る
「江風っ!」
「おうよ分かってるさ」
江風は武蔵からボールを受け取ると間を這うようにしてスルスルとゴールへと向かってくる。
まるでその姿は大きな戦艦群を目の前にした偵察をする駆逐艦だった。
「っ!相手のエースか!」
「こちらだって負けてはいないさ!アビサルボルテックス!」
江風が静かに踏み込むと足元に黒と蒼の渦が現れる、渦はボールを包み込むように回転し江風が助走をつけて勢いよく足を振り抜く。
その瞬間、渦が一気にボールへ収束し黒と蒼の軌跡を残しながらシュートが放たれた。
「打ってきたな!やったるわ!ドカンと一発大花火!」
ゴール前に立った火花が大きく構え飛んできたボールを両手で受け止めると勢いのまま拳を振り上げた。
拳に力を込めボールを思い切り弾き飛ばしたのだ、それは大花火が弾けるような勢いでボールは遠くへ飛んでいく。
「まだ時間はある……ならもう一回だっ!」
飛んでいったボールは江風の脚に吸い付くように引き寄せられる。
そしてまた必殺技ではないにしろ強力なシュートが彼の脚から解き放たれた。
「っ!あかんわ間に合わへん!」
そして不意打ちで飛んできたボールがゴールへと決まりかけた時であったか。
「こっちのボールは…俺が止める」
脚をボールへと蹴り込ませボールは放物線を描きながら遠くへ飛ぶ。
そんな相手からしたら点数チャンスと言うこっちのピンチを救ったのは新生雷神イナズマジャパンのDF最後の一人、
「おおっ!ナイスやで!ありがとやっ!」
火花は元気よくそれを見て声をかける、止めてくれたことへの感謝だった。
飛んでいったボールはそこにたまたまいた玉樹の足元に転がってくる、びっくりはしたが玉樹はボールを受け取ると不慣れながらもドリブルをするのだ。
「わっ…わぁっ……ボールってこんなに重いんだっ……?」
ボールは真っ直ぐではなくヨロヨロとブレながらも玉樹の脚にキープされ続けていた。
だがそれが関係したのかは知らないが安定のしなささに相手は翻弄されているとは露知らずなのだ。
相手チームは惑わされながらもブロックをしようとするが不規則に動くロボットに手は出したくないと言う気持ちはある様子だった。
そうしてると後半終了のホイッスルが鳴ったのだ。
結果は前半終了時と同じく2-0と初試合にしては好調とも言えるべきスタートを新生雷神イナズマジャパンは飾った。
「勝者は新生雷神イナズマジャパンッ!この初勝利はこれからの期待ができます!スタジアムの観客の皆様も彼らに勝利の声援をっ!」
玉樹は勝ったことへの実感がまだ湧かなかった。
個人的には慣れないことをしてたらいつの間にか試合が終了していたに過ぎないのだ。
「何かよく分からなかったんですけど勝ちました!?」
「そりゃあみんなのセンスが良かったからなぁ!玉樹も知らんメンバーとのプレイで勉強にはなったやろ?」
「う、うーん?僕自身色々な人とやるスポーツは初めてですから……」
困惑する玉樹に話しかけるテンションが高い火花。
その光景を遠くから見ながらも内心楽しそうないなり。
「やっぱり…彼は面白そう、これからもっと忙しくはなるけど退屈はしなさそうだね」
「いなり、あのサッカー初心者のこと気になるの?」
「そりゃあ…この日本代表に新たな芽をつけてくれそうだからね」
「流石はいなりだね、いなりの予言は当たるから今後も良い結果になるだろう」
いなりのことに関しては全肯定な
そしてベンチから見ていた三日月は負けて少しだけ呆然としている江風にアイコンタクトを送るのだ。
隣で待機していた
『新生雷神イナズマジャパンの戦力や連携は把握した、キミは次の戦力拡充までに備えてくれ』と
江風は分かったかのように視線を送る、彼が次にメンバーに会うのは…予選決勝後かそれとも……。
彼らを見て江風は改めて何かが見えたような表情になる、そして微笑んだ。
「………これは、今後も期待できそうだ。是非とも決勝まで勝ち進んでくれ、新生雷神イナズマジャパン」
二話目に続く(2026年11月更新予定)