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「――――――!!」
絶叫と共にいくつもの水晶が襲い掛かってくる。
「なのは! フェイト!」
「大丈夫!」
≪プロテクション≫
「問題ない」
《フォトンランサー》
俺は迫りくる水晶をクイックブーストで後退して回避し、なのははプロテクションで受け止め、フェイトはフォトンランサーで的確に迎撃している。
「たく! なんかこの銀色の蜘蛛みたいなやつ妙に強くねぇか!? というか、どこの誰の願いの暴走だよこれ!」
「分かんない! けど、やるしかないよ! もう少し頑張れるよね、レイジングハート!」
≪勿論です、マスター≫
「硬くて……厄介」
《サンダーレイジ》
俺となのは左右に分かれ上空から攻撃を降り注ぎ、フェイト敵全体に雷を降らす。幸いなことにあの背中に円盤を背負ったような見た目の銀色蜘蛛は移動速度が遅く、やつの攻撃範囲に入らないように距離を保ちながら攻撃すれば危険は少ない。ただ妙に固くて間違って範囲に入ったときの攻撃が苛烈すぎる。
管理局に合流してから二回目のジュエルシード確保なんだが現場ではフェイトと鉢合わせるし、敵は妙に強いし、まったく散々だな! この調子だと残りの回収もどれだけヤバいことになるのか……楽しみだ。
「悪いなクロノ執務官! ジュエルシード相手で精一杯でフェイトの確保の余裕なんて全くないぞ!」
『分かっている! 今はジュエルシードの確保に集中してくれ! その化け物、何かがおかしい! そいつの動きが鈍いのは恐らくだが結界を解析しているからだ! いまユーノに補強させてるがそいつ、
最近なのはの指導をし始めたらしいクロノ執務官の激が飛ぶ。ユーノの防御、レイジングハートの戦術、実家の戦闘技術に加え、現役執務官の経験からくるクロノ執務官の指導、最近のなのはの成長速度は目に見えて増えている。……しかもこうやってすぐ現場で教わった技術を試せるもんな、急速に成長する訳だよ。
にしても今、術式の解析って言ったか? 学習するのかこの化け物! ……本当にどうなってんだこいつは!? パルヴァライザーかよ! ……なんか見た目も似てる気がしてきた!
「聞いたか!? あまり時間はかけられない、一気に行くぞ、なのは!」
「うん!」
「フェイト! 合わせてくれ!」
「……分かった」
よぉし! そうだよな、フェイトはジュエルシードの確保が目的だけど怪我した俺を放っておけなかった良い子だもんな。こいつが結界の外に出て暴れたときの被害を考えれば乗ってくれると思った!
「スキュラ!」
俺はスキュラを銀蜘蛛の顔らしき場所に撃ちこみ視界を遮る。
「ディバイン……」
「サンダー……」
「よく狙えよ……」
なのはの成長も凄まじいが俺もずっと医務室にいるわけじゃない。トレーニングできるときは勿論鍛えてる。とはいえ、クロノ執務官はまだ怪我が治ってないし、シミュレーターの訓練プログラムを繰り返してる感じなんだけどね。気分はナインブレイカー。
というわけで今回初披露の最後の武装! ブースター周りはレギュ1.15に近いが、基本的な性能は1.40。1.30に比べ多少火力は下がったがそれでも威力は絶大!
「バスター!」
「スマッシャー!」
「これがCP-49だ!」
モーターコブラの下部分が大きく変形し三本の筒が姿を現す。そこから放たれる3つの魔力球。魔力球は俺が狙った場所へまっすぐ飛んでいき、なのはのディバインバスターと同時に銀蜘蛛に着弾して爆発する。
銀蜘蛛は跡形もなく吹き飛んだ。なのはのディバインバスターと同時着弾だったことを差し引いてもやはり凄まじい威力だ。
「……今まで悩んでいた火力面もこれでどうにかなりそうだな」
正直いってモーターコブラは雑魚散らしやPA剥がしようだし、オーメル突撃ライフルも悪いわけではないが、あれもどちらかと言えばインファイトで継続的にダメージを与えるもので瞬間的なものではない。マーヴなら話は変わったんだろうが……。トラバースはまだマシだがなのはのディバインバスター、クロノ執務官のブレイズカノン、フェイトのサンダースマッシャーに比べるとちょっと劣っていた。
それに比べてこの三連ロケよ……。高火力、連射可能、それなりの弾数、雑魚散らしから大型破壊まで、テクノクラート万歳、アルゼブラ万歳。
「ハラショー」
機体構成から分かる通りこの機体、というか前世の俺は元々レイレナードに所属していたオーメルよりの独立傭兵というロールプレイでこの機体を組んだからな。オーメル陣営のアルゼブラ、テクノクラート、ローゼンタールにも好意的だ。
そんな俺の嗜好は置いておくとして銀蜘蛛は倒れジュエルシードが姿を現す。それを見つめる俺たち三人。
「……フェイトちゃん」
「……」
「どうする? クロノ執務官の乱入でおじゃんになった二人の直接対決の続きをするってなら俺は見ぶ―――ん!?」
互いに見つめ合うなのはとフェイト。そんな二人の雰囲気を察して本当は俺も戦いたいんだけど仕方がなく譲ろうとしようとしたとき、鎮静化させたはずのジュエルシードが再び光出す。
「はぁ!? って、ちょ、す、吸い込まれ!?」
「ッッ!?」
「え、キャアアア!」
『なのはさん、九朗くん!? 何が起き―――』
急にエルデンリングで見たような転移門の様な渦を出してあたりの物を吸い込み始めたジュエルシード。急だったことと、吸い込み力が異常で俺、なのは、フェイトの三人はなすすべもなく、吸い込まれる。
――門をくぐる瞬間、一瞬
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「おーい、なのはー。起きろー、なのはー」
目が覚めた時、俺はビルやらなんやらと多くの構造物が浮遊しているおかしな空間で目を覚ました。一先ず魔法を使えるか確認して問題なく使えたのは良好だ。それであたりの探索を始めると別の構造物の上で気を失っているなのはを見つけた。
俺は気絶したなのはの隣に座りこみ、なのはの頭を自身の膝の上にのっけてやる。男の膝だが固いコンクリートよりはましだと思ってもらうしかない。
「……ぜんっぜん起きねぇ」
多分フェイトもこのおかしな空間の中にいるとは思うんだけどなのはを置いていけないし、そもそも空間内が滅茶苦茶過ぎて一度なのはと離れたらもう会えなさそうだ。
「――ん……。―――もうちょっと……寝たいの―――」
「いや、腿に顔を擦り付けるんじゃない。というか、よくそんな寝言が言えるな」
もぞもぞと俺の膝の上で寝がえりをうつなのは。はぁ、仕方がない……。
「ていっ」
「あいたッ! え? な、なに、なんなの!? あれ、くー君!? あ、ジュエルシードは!? って、ええええぇぇ! ど、どこここ!?」
「さっきまでぐっすりだったのにお忙しいリアクションどーも」
なのはにデコピンをして起こすとなのはは一瞬で自分の置かれた状況を思い出し、あたりをみて絶叫した。
「く、くー君、ここはどうなってるの!?」
「俺にも分からん。ユーノでもいれば何か分かったんだろうがないものねだりだ」
「そっか……明らかに普通の空間じゃないよね? 結界とも違うし……」
「あぁ、どうにか出る方法を探さないといけないんだが手がかりもないし、とりあえずなのはを見かけたから起きるまで待機してたって感じ」
「そっか、ありがとうね、くー君」
「おう」
さて、なのはも起きたし探索を再開するかぁ
「まずはフェイトも見つけないとな」
「そうだね、フェイトちゃんなら何か知ってるかもしれないし一緒に帰らないと!」
そういってなのはと共に飛行して謎の空間内を探索し始めた。
「
「
「くー君! 今の!」
「あぁ、人の声だ。聞き覚えはないが……どうする?」
「行こう!」
「了解っと」
探索中どこからともなく人の声が聞こえた。なのはと顔を見合わせ、すぐに声のした方へ向かうことに。
「すげぇ、本物の魔法少女だ……」
声のした方にいたのはピンクと白のフリフリとした衣装に身を包んだ魔法少女と青と黒のスラッとした衣装に身を包んだ魔法少女の二人。なんというか……『魔法少女』と聞いて思い浮かべるスタンダードな感じの存在だ。俺たちの使う魔法が科学の発展型みたいな感じだし、最近のなのはってほら……『魔法』ってより『魔砲』だし。そんな魔法少女が恐らく俺たちが初めて遭遇したジュエルシードの暴走思念態らしきものに襲われていた。
≪いやー、泥の群衆のようなものでしょうか? あれを倒すには体を一度に吹き飛ばす出力じゃないと! 特にイリヤさんの斬撃じゃなんの効果もありませんね! 超役立たずですよイリヤさん!≫
「うるさいなーもー!!」
……あっちのデバイスはかなり愉快な性格をしているインテリジェンスみたいだな。見ていて面白い。
「で、なのはどうする?」
「勿論、あの子たちを助ける! いくよ、レイジングハート」
≪了解しました、マスター≫
「おっけ。三連ロケは威力があり過ぎるか……うっし、トラバース!」
「ディバイン……」
「イリヤ! 離れて!」
「バスター!」
「発射!」
俺たちの攻撃で暴走思念態は一瞬で蒸発する。
「……いッ……!? 一瞬で蒸発……!」
驚愕している魔法少女の前になのはと二人で降りていく。
「あのっ、大丈夫ですか!? すみません、出力は調整したつもりなんですけど……! お怪我はないですか?」
「多少だけど治療魔法使えるから遠慮なくいってくれ」
「「……」」
あれ? 二人の魔法少女が固まって動かない?
「おーい?」
「……ほっ…本物だ……」
「え?」
「本物の魔法少女だ……!」
なのはを見てそんなことを呟くピンクの魔法少女。……本物ってなんだ? そっちも偽物というか真っ当な魔法少女じゃないのか?
「一先ず自己紹介と情報交換しても良いか?」
「は、はい! えっと……私、イリヤスフィール・フォン・アインツベルン。小学4年生、えっと色々あってこのルビーと一緒に魔法少女やってます……」
「美遊・エーデルフェルト。イリヤと同じ4年生、私の相棒はサファイア」
≪はいはーい、イリヤさんをマスターとして活動しているカレイドステッキ、ルビーちゃんでーす! よろしくお願いしますね、お二人とも!≫
≪サファイアと申します。美遊様ともどもよろしくお願いいたします≫
あ、一学年上の先輩だった。……にしても本当に愉快なデバイスだ……。
「私、高町なのは、小学三年生です。ワケ合ってその……魔法少女をやっております」
「最近は魔法ってより魔砲だけどな」
「くー君!」
「ぐえっ」
なのはにレイジングハートで脇をつつかれる。い、良い所に入った……。いちち。あ、まだ俺だけ自己紹介してないから視線が集まってる。
「あ、すいません。烏丸九朗、なのはの幼馴染です。魔法使いやってます」
そして全員の自己紹介が済んだのでこの世界に来る直前のことなど情報交換をして解決の糸口を探ったのだが……。
「うーん……やっぱり皆さんも突然この世界に迷い込んだんですね」
「状況としては俺たちと大差ない。以前手詰まりだ」
「あ、でも別の世界の魔法少女に会えるなんてちょっと
お、おぉ、なんともキラキラした笑顔をイリヤさんたちに向けやがる。なんかイリヤさんたちもまぶしいものを見る目してるし……。ってあれ?
「な。なんだろう……!? こんなに可愛いのに何か圧倒的なプレッシャーを感じる……!」
≪ほう、感じますかイリヤさん。あぁ、無理もありませんイリヤさんの
……なんだ
「あの……」
「はい。えっと……美遊さん?」
「そう。私というよりサファイアが用があるみたいで」
「はい?」
なのはとイリヤさんのやり取りを見ているともうひとりの別世界の魔法少女、美遊さんから声を掛けられた。
≪申し訳ありません、ただ確認したいことがございまして。……その不躾ながら九郎様となのは様をスキャンさせていただきました。それで……
「へぇ、すごい高性能なんですね」
「……あなた、体のどこか悪いの?」
サファイアの言葉に美遊さんまで心配そうな目をこちらに向けてくる。
「まぁ、ちょっとだけですよ。あ、でもなのはには内緒にしてるんでそこんところはお願いしますね」
「……分かった」
≪かしこまりました≫
「そういえばイリヤもさんたちはもう一人女の子を見つけませんでしたか?」
「あぁ、フェイトのことか」
しまった別世界の魔法少女に気を取られててちょっと忘れてた。
「女の子? ううん、見てないけど……。美遊は?」
「私も見てない」
「その、フェイトちゃん? お友達なの?」
「! お友達……そっか、私……」
イリヤさんの言葉になのはが下を向いてなにか考え込む。ん?
「なのは?」
「いえ……でも私、その子と友達になりたいんです」
お? なんかまた一つ吹っ切れたか? 顔を上げたなのはの顔はとても明るくなっていた。
「そっか、分かった。私も一緒に探すよ」
「え! 本当ですか!」
「どっちみち犯人を捜さなきゃいけないし……いいよね美遊」
「うん」
イリヤさんたちも捜索に加わってくれるらしい。この訳の分からない世界で味方が増えるのは心強い。
「魔法少女同盟結成! 目標はもう一人の女の子の捜索と犯人を突き止めること!」
「魔法少女……」
一人、少女じゃないのがいるんですが……。
「もうくー君! 細かいこと気にしないの!」
「えへへ、ごめんね九郎くん。ただ語呂はこの方が良いから」
「……はぁ、別に構いませんよ」
なのはとイリヤさんに言われては何も言えませんよっと。
「それじゃあ、みんなで一緒に脱出目指してがんばろー!」
「おー!」
「「「おー!」」」
―――ゴギャヤヤヤヤヤ!――
は?
「急に岩山が迫ってきた!?」
「上空へ避難を!」
掛け声を上げた瞬間なぜか岩山が押し寄せてきてたまらず飛んで回避する俺たち。そこで回りを確認したイリヤさんがさらに驚愕の声を上げる。
「わわわっ! なんかアチコチ動いてる!?」
「厄介だな……」
≪空間全体が流動してますね。もともと不安定だったんです、長くはもちませんよ!≫
なるほどな、まさかのタイムリミット付きとは……。ん? あ。
「GRuAaaaa!」
懐かしき暴走思念態がまさかの複数態出てきやがった。1、2……確認できただけで15以上か。
「デカいよ! そして多いよ!」
「すみません、多分あれは私の世界関係のやつだと思います……」
「残りのジュエルシードの数と一致しない。多分この空間の影響で再現されただけの雑魚だな」
自前の
「それなら、迷ってる暇はないね! 全力全開、行くよみんな!」
「はい!」
「了解!」
「先陣、切らせて貰いますよ!」
オーバードブーストで一気に加速、その勢いのままレーザーブレードを展開し、近くにいた思念態数体を切り裂く。
「え、はやっ!?」
≪これはビックリですね、瞬間的にですけどマッハ2近い速度出てますよ!敵性存在、バラバラにされ過ぎて再生に手間取っています、イリヤさん今のうちですよ!≫
「そっか! それじゃあ……てーい!」
「チャージ4倍……
俺が削り、ちぎった破片を色とりどりの魔力光が焼き払っていく。……うーん、綺麗な花火だ。敵を切り伏せながら感心しているとイリヤさんが何かのカードを取り出してルビーに翳す。
「クラスカード『ランサー』、
「……なんだあれ、面白そう」
ルビーは槍へと姿を変えてイリヤさんがその槍を思念態に向かって勢い良く投げる。するとその槍はまるで自動で敵を追っていくように空中で軌道を変えながら南泰もの思念態を突き破っていく。
別世界だ、当たり前と言えば当たり前だがミッドチルダのそれとはまったく違う魔法体系、より先鋭的、限定的な目的のために運用されるものなんだろう……。
「ちっ、またか!」
なんて考えていたら再び空間自体が大きく揺れる。
≪流動がさらに加速しています! 皆さん、構造物に巻き込まれないように注意して――≫
「なのはちゃん! 危ない!」
ルビーの警告を遮ってイリヤさんが大きな声を上げる。その声につられて俺もなのはの方を見ればなのはの背後に巨大なビルが高速で突っこもうとしていた。
「ッッ!」
クソっ、前線に出過ぎた! 俺の速度でもこの距離だと、瓦礫の方がなのはにぶつかる方のが早い! なのはも気が付いたみたいだがあの体勢じゃ防御が間に合わない!
「なのはッッ!」
勢いよくなのはの方に向かうも間に合わないことを悟った俺が悲鳴に近い形でなのはの名前を上げる。
その瞬間、ビルとなのはの間に黒い影が割り込み、迫るビルのがれきを一刀両断して見せた。
「……あ、あれは!? 助かったぁ」
「あ、フェイトちゃん!」
なのはを救った黒い影、それは俺たちが探していたこの空間に巻き込まれたであろうもう一人の魔法少女、フェイトだった。
「あれが探してた子?」
「えぇ」
「あわわわ、なんかまた可愛くてめっぽー強そうなのが……!」
≪MS力測定不能ですよー!≫
隣にやってきた美遊さんが聞いてきたのでうなずき返事をする。美遊さんの横ではイリヤさんとルビーがまた面白いことやってた。
「あ、あのっ、助けてくれてありが……」
なのはの言葉を遮るようにフェイトはバルディッシュである一転を指す。その先にあるのは……。
「――時計塔?」
……そういえばなんかあれ違和感あるな。周りの構造物はビルだったり住宅だったり日本でよく見るものなのにあれだけなんか英国チックだな。というかあれ……ビッグベンじゃね? 東〇ワールドスクウェアにあるミニチュアでもなさそうだし……本物?
「あっ、そういえば! これだけ空間が流動してるのにあの時計塔だけはずっと動いてないよ!」
≪確かに……間違いありません! あの時計塔がこの空間の中心です!≫
「ということは犯人はあの中に……!?」
≪恐らくは≫
イリヤさんと美遊さんと二人のステッキが状況をまとめてくれる。となるとあれか時計塔の中にカチコミして犯人を探し出す的な?
「塔全体に極めて高度な防護壁が張られてる。いくらやっても攻撃が届かなかった」
「え、もしかしてフェイト、ずっと一人であの塔殴ってたの?」
「うん」
フェイトの返事に頭を抱える。なんというかアレだよね。確かに良い子ではあるんだけどフェイトって割と脳筋というか、頑固とでも言えばいいのか……そういうところあるよね。
「それなら簡単だよ。一人でダメなら、みんなの力を合わせればいいと思う!」
「……」
そうフェイトに声を掛けてなのはは砲撃の体勢を取る。
「『セイバー』
「美遊さん……!」
「出力はちょっと自信ないけど私もやるよ」
「イリヤさん!」
なのはの両隣にイリヤさんと美遊さんが並び立つ。
「フェイト、ほらやるぞ」
俺はフェイトの隣に立って彼女に声を掛ける。するとフェイトは少し目を閉じた後、バルディッシュを時計塔めがけて構え、目を開く。
「
「
「トラバース&CP-49……」
「サンダー……」
「ディバイン……」
「せーーーのっ!」
「
「
「全弾発射!」
「スマッシャー!」
「バスター!」
いくつもの光が時計塔に襲い掛かる。そしてついに防壁は破られ大爆発を起こす時計塔。
「やった……!」
「中から……!」
「ん……?」
崩壊した時計塔の中から犯人であろう人物が現れる。一人じゃない、複数いるな。というか、なんか喧嘩してね?
「出てきた! 犯人!」
「犯人……ってえええ!」
「そもそもアンタが余計なちょっかいださなければ――!」
「誰が資金を出したと思ってるんですのーッ―――!」
いや、やっぱなんか喧嘩してるわ。というかイリヤさんの反応的にあっちの知り合いか?
≪アレの意識を奪ってください! それでこの空間は閉じるはずです!≫
ルビーの言葉にいち早くイリヤさんが飛び出す。知り合いっぽいし任せるか。
「ああもー! 毎回毎回関係ない人を巻き込んで! 反省しなさい! 一撃卒倒! ハリセンモード!」
そういう機能もあるんだ、ルビー……。そして犯人の二人の意識を奪うと流動は止まり、時計塔の中が光り出す。
≪世界の融合が解け始めて路ができましたね。あの光の中に入ればそれぞれの世界に戻れるはずですよ≫
「この二人はどうすれば……」
≪時計塔の中に放り込めば大丈夫かと≫
……ルビーと違って真面目かと思ってたんだがサファイアも結構いい性格してそうだな。
「先に行く」
「あっ、フェイトちゃ……」
なのはの言葉より先にフェイトは光の中の消えていった。うーん、まだなのは相手は堅いな。というかアレか? 母親への報告から帰ってきてからちょっと固くなった感じあるよな。……なんかあったのかな?
なのはとフェイトの様子を見ていたイリヤさんがなのはに声を掛ける。
「あの子が、友達になりたいと思っている子なんだよね? ちょっと苦労しそうかも……」
「はい……」
根は良い子なんですよ。なんか色々あるっぽくて今はあんな感じだけど。
「でも……」
「え、なに?」
「……?」
なのははジッとイリヤさんと美遊さんを見つめる。
「きっとなれると思います。私たちもお二人のような友達に!」
「……うん! 私もそう思う!」
そうして俺たちは分かれを告げて光の路のなかに入り元の世界に帰ったのだった。
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「はぁ~、なんだか物凄い体験したねルビー」
元の世界に帰ってきた私は他のクラスメイト達に気が付かれないように休み時間こっそり教室の隅でルビーと話す。
≪えぇ、まさか別の世界の魔法少女と出会えるとは! それにしてもなのはさん。変わった人といっしょに働いてるんですね~≫
「変わった人……九朗くんのこと? 確かにバヒュバヒュン飛び回ってすごかったねぇ~」
≪えぇ、ですがそれ以上に魔力を生み出せる訳でもないのによく頑張ってますよ≫
「え?」
魔力を……生み出せない? でも九郎くんもバンバン魔法使ってたよね? ……見た目は銃器っぽかったけど。
≪スキャンの結果、なのはさんには体内にマナをため込み自身の魔力に変換する器官がありました。これがなのはさんの魔力の源です。ただ九郎くんには
・はい、というわけで公式でやってたリリカルなのは×プリズマ☆イリヤのコラボ回でした。
・銀蜘蛛……型月シリーズの奴です。ただしジュエルシードによる再現物であり、その強さは本来の万分の一もない。
・三連ロケ解除。火力の大幅アップ!
・九郎くんとルビーは相性がいい。
・ルビーとサファイアの目は誤魔化せない。
・フェイトと友達になりたい、とここで思いを固めるなのはちゃん。
・実はクラスカードとか見て戦いたくてうずうずしていた九郎くん。事件解決がもうちょっと手間取ったり遅かったら我慢しきれずヒャッハーしてた。
・ちなみにジュエルシードは元の世界で武装隊の人たちが確保していました。一足先に元の世界に戻ってジュエルシードを確保しようとしていたフェイトは武装隊の多さに面喰い、撤退。
・九郎くん、リンカーコア不所持。
一応両方やるつもりだけどどっちが先読みたいですか?
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Stsルート
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