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「なのはちゃん! 良かった元気で!」
「うん……ありがと、すずかちゃん。アリサちゃんも心配かけてごめんね」
「まぁ、良かったわ元気で」
久々に登校してきた私をアリサちゃんとすずかちゃんは暖かく迎えてくれた。……けどなんかすずかちゃんの笑顔がちょっと怖い気がするし、アリサちゃんは苦笑い、というかなんかたくさん苦労した顔している気がするの……。
「それでね、なのはちゃん……」
「す、すずかちゃん? 手の力強いかも……」
何だか私の手を握っているすずかちゃんの手に段々力入ってきてるの! 笑顔もだんだん黒くなってる気がするの!!
「アリサちゃん!?」
「あー、まぁ、頑張りなさい。悪いけど助ける気は元より無いわよ」
「じょ、冗談じゃ―――」
「九朗くんとは何があって、今どこにいるのかなぁ?」
「やべーぞ、すずかのお嬢がお怒りだ!」
「というよりなのはちゃんだけ戻ってきたわよ」
「どういうことだ? 幼馴染勝利ルートではなかったのか?」
「破局でもしたか? その場合なのはに賭けてたやつはどうなる?」
「まぁ、待て」
「瑛斗くん!」
「結果を出すにはまだ早い。ここは少しばかり様子見だ。いいな?」
「あ、
すすがちゃんの一言は私の胸を大きく抉った。クラスメイト達が私たちの方を見て何かを小声で言っているがそんなことが聞こえなくなるぐらい私の心は大きく乱れていた。
くー君。そう私一人で学校に戻ってきた。隣にいるはずの、一緒に戻ってきているはずのくー君はここにはいない。私のせいで、私がくー君に無茶させたせいでくー君は今も眠っている。
「……くー、君はね……。わた、私のせい、なの……私がくー君に無茶、させちゃったから!」
「な、なのはちゃん!?」
「ちょ、なのはどうしたのよ!? ちょ、アンタらもジロジロこっち見てるんじゃないわよ! 特に男子! 女子は慰めるの手伝いなさい!」
たまらず泣き出しちゃった私を見てすずかちゃん力を緩めてくれたし、アリサちゃんはクラスメイト達に声を掛けてくれる。アリサちゃんたち以外の中の良い女の子たちがハンカチを貸してくれたり、大丈夫? と声を掛けてくれる。そんな優しいみんなに慰められながら私はぽつりぽつりと魔法のことは伏せながらくー君のことを話していく。内容的にはくー君は病気だったのに私の無理につきあわせちゃったから倒れてしまった風にはなした。
「それで今、くー君はまだ目を覚まさなくて……」
「周りの大人は九朗が病気って知ってたんだから本人が嫌がってでもなのはには伝えておくべきだったのよ!」
「私としては話にちょっと出てきた外国の女の子のことが気になるかなぁ……。なんか九朗くんと距離近くない?」
「確かに話を聞かなかったなのちゃんも悪いけど、病気をずっと隠してた九朗くんも悪くない?」
「つーか、瑛斗の予想通りじゃね、これヤベーのだ?」
私の話を聞いたアリサちゃんとすずかちゃん、それにクラスメイトの二人がそう言ってくれる。途中またすずかちゃんの雰囲気が恐ろしくなったりしたけど『みんな悪いところがあった』という方向性で話はまとまった。
そんな風に話した次の休み時間。
「高町、ちょっと良いか?」
一人の男子が私に話しかけてきた。
「瑛斗くん……」
男子の友達ではくー君と一番仲が良かった子だ。
「少し言いたいことがあって……あ、別に責めたりとかそういうんじゃないぞ!」
「う、うん、大丈夫だよ」
刈り上げられた焦げ茶の短髪、切れ長の目にクラスの中でも高い方の身長を持つ瑛斗君はその後頭部を掻きながら質問してきた。
「高町はまた、その、どっか行くんだよな? 九朗と行ってた場所に」
「うん」
「それじゃあアレだ。伝言頼むわ」
「伝言」
「おう。『よう相棒、まだ生きてるか? さっさと帰ってこい。景色に変化がないと賭けがつまらん』ってな」
「それだけ?」
伝言と言うにはなんだか変な感じがするし、そもそも賭けって一体?
「あぁ、それだけで良い。男子ってのはそれだけでどうにかなるもんなんだよ」
「分かった。絶対伝えるね!」
「あぁ頼んだ」
それだけ言って瑛斗君は自分の席へと戻っていった。
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「(やっぱり……アルフさん!)」
「(アンタか……)」
放課後、私はアリサちゃんのお家に来ていた。学校で話したとき、アリサちゃんが保護したという犬の特徴があまりにもアルフさんそっくりだから確認のためにもお邪魔したんだけど……本当にアルフさんだった。
「(そのケガどうしたんですか……? それにフェイトちゃんは……)」
「あらら……どうした大丈夫?」
「傷が痛むのかも、そっとしておいてあげようか?」
黙ってしまったアルフさんを見てアリサちゃんが心配そうに声を掛ける。それにすずかちゃんが傷の具合を指摘してこの場を離れざるを得なくなる。
「(なのは、彼女からは僕が話しを聞いておくから)」
「(うん、お願いユーノくん)」
「あ、ユーノ……こら、危ないぞ」
「大丈夫、ユーノくんは賢いから近づきすぎないよ」
するりとアルフさんの入っている檻に近づくユーノ君にアリサちゃんが止めようとするのを抑える。そして私は念話を繋いだまま、アリサちゃん達と一緒に室内へと戻っていく。
「(一体どうしたの? ……君たちの間で一体何が?)」
「(あんたがここにいるって事は……管理局の連中も見てるんだろうね)」
ユーノくんの質問にアルフさんはゆっくりと念話に答えた。
「(時空管理局執務官……クロノ・ハラオウンだ。正直に話してくれれば悪いようにはしない。君のことも……君の主、フェイト・テスタロッサのことも)」
そんなアルフさんの質問に答えるようにクロノくんが念話に参加した。そんなクロノ君の言葉まだアルフさんは少し迷っているようだった。そんな時―――
「(安心しろよ、アルフ)」
くー君の声がした。
「(あ、アンタ! 生きて!?)」
「(勝手に殺すな馬鹿。……俺は寝てたからそんな気はしないんだが久しぶり、らしいなアルフ。――それからなのはも)」
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「アルフも正直に色々話してくれると助かる。なぁに、クロノ執務官がお前たちを悪いようにしようとしたら俺がクロノ執務官をぶっ飛ばすだけだからよ」
「君は……またそんな……。はぁ、僕としても九朗の相手はしたくない。繰り返すが悪いようにはしないことを約束する」
俺の方を一瞬ちらりと見てクロノ執務官は嫌そうな顔をしてそうアルフに再度約束した。おいおい、そんな嫌そうな表情するなよ。わざわざ医務室から車椅子に乗って色々機器を引っ張ってきてやったっていうのに。
「(くー君、くー君、私、わたしっ!)」
「落ち着けなのは。念話で急に泣き出したら一緒にいるアリサやすずかがびっくりするだろ。……今『目が覚めた』って内容のメール送ったからそれ見てから泣け」
「(う、うん……)」
ブリッジの映像ではなのはが届いたメールを確認し泣き出して、アリサとすずかも内容を確認し喜んで三人で抱きしめ合っていた。あれだけ好かれていると思うとなかなか嬉しいものだな。
「(あぁ、良かったよ。フェイトもアレ以降アンタの姿が見えないからすごく心配してたんだ。というか、心配し過ぎてちょっと変な風になっちまったんだけどさ。でも、そうだね。アンタがそういってくれるなら信用する。話すよ、全部)」
良かったちょっと気になること言ってた気がするけどアルフも喋る気になってくれたみたいだ。
「エイミィ、記録を」
「してるよっ」
「(フェイトの母親、プレシア・テスタロッサが全部の始まりなんだ……)」
そこからアルフの長い長い話が始まり、すべてが話し終わったあと。
「(なのは、聞いていたかい)」
「(うん……全部聞いた)」
「君の話、以前九朗がフェイト・テスタロッサと交流して聞いた話、現場の状況、そして彼女の使い魔アルフの証言と現状を見るに……この話に嘘や矛盾はないみたいだ」
さっすが執務官。
「どうすんだ?」
「プレシア・テスタロッサを捕縛する。アースラを攻撃した事実だけでも逮捕の理由にはおつりが来るからね。僕たちは艦長の命があり次第、プレシア・テスタロッサの逮捕を最優先事項として動くことになる。君はどうする高町なのは」
「俺は―――「君は医務室で待機だ。もう余程のことがない限り前線には出させない」――ッチ」
俺がしゃべりだそうとすると途中でクロノ執務官に遮られる。
「(私は、私は……フェイトちゃんを助けたい。アルフさんの思いと私の意志、フェイトちゃんの悲しい顔は私もなんだか悲しいの。それに友達になりたいって伝えた返事もまだ聞いてないし。……ほかにも聞きださなきゃいけないことイロイロあるの)」
「そ、そうか……」
妙に気合の入ったなのはの声にクロノ執務官が少し引いた。
「フェイト・テスタロッサについてはなのはに任せる。アルフ、それでいいか?」
「(う、うん。なのは……だったね、頼めた義理じゃないけどお願い。フェイトは、あの子は今ほんとにひとりぼっちなんだよ。だから助けてあげてほしい。それから……ちょっとは穏便に頼むよ)」
「(努力はするの!)」
うわぁ、めっちゃいい笑顔してるじゃんなのは。
「(な、なぁ、九朗もついてこれないのかい? 頼んだばっかりだけどアタシ、なのはとフェイトを二人っきりにするの不安になってきたんだけど……)」
「九朗の容体は君も見た通りだ、とても戦闘なんて―――「戦闘しなけりゃいいんだろ? それにフェイトにも無事を伝えなきゃいけないし顔出しくらいなら問題ないだろ」―――君なぁ……」
今度は俺がクロノ執務官の話を遮る。
「けど、フェイトを助けるったってどうするんだ?」
「(それは大丈夫、一応考えてることはあるんだ)」
「ほう?」
なのはが考えた作戦?
「(そのために準備だけちょっと手伝ってもらっていいかな)」
「……うん、了解!」
「……詳しい話を聞こうか」
そうしてなのはが説明しだした作戦は最高の物だった。なぜかクロノ執務官やエイミィさんたちは『九朗の悪いところが移った』みたいに言ってたけど……なのはも本来あんな感じの性格だぞ? 今一緒にいるアリサとだって大喧嘩した後に友達になったんだからな。
・賭けの胴元、瑛斗君。実はリンカーコア持ち
・のだ口調のオリジナルクラスメイト、以前最悪の事態として予測していた自体が迫りくることに震える。
・瑛斗君の伝言を聞いた九朗くん「そっちのACかぁ……」
・『俺は寝てたからそんな気はしないんだが』実は今回の昏睡で日にち感覚が狂った九朗くん。アースラに来て今が何週間目なのか正確に分からなくなる。つまり……。
・おや? フェイトの様子が……。
・もう余程のことがない限り前線に出させてもらえないらしい九朗くん。
一応両方やるつもりだけどどっちが先読みたいですか?
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Stsルート
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EXCEEDSルート