COBRA THE BLUE ARCHIVE   作:ローマン

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 3話です

 今回のお話では、上記のサブタイトルのキャラたちと出会います

 どうぞ!!







狐面の女とシッテムの箱

 

 

 

「これが先生の力……まぁ、連邦生徒会長が選んだ方だから当たり前か。」

 

「それでは、次の戦闘もよろしくお願いします。先生。」

 

「おう、シャーレの部室とやらはこの近くなんだろ?」

 

【今、この騒ぎを巻き起こした生徒の正体が判明しました。】

 

 

 

 ユウカちゃんたちとシャーレの部室を目指していた時、リンちゃんからの通話が入る

 

 

 

「誰だい、そりゃ?」

 

【ワカモ。百鬼夜行連合学院で停学になった後、矯正局を脱獄した生徒です。

 似たような前科がいくつもある危険な人物なので、気を付けてください。】

 

 

 

 ワカモちゃんか

 

 リンちゃんが生徒って呼んでる以上は、多分未成年だろうな

 

 その歳でムショ暮らしも経験してるってことは、何か訳アリか?

 

 ひとまず、話ぐらいは聞いてやりたいとこだ

 

 

 

「着いた!!」

 

「ヒュー、でっけー建物だぜ。」

 

 

 

 そんな会話をしている内に、俺たちはシャーレの部室前に到着する

 

 どうやらリンちゃんもこの後来るらしく、地下で落ち合うことになった

 

 俺たちは建物内を手分けして調査することにしたのだが……

 

 

 

?「う〜ん……これが一体なんなのか、まったく分かりませんね。これでは壊そうにも……あら?」

 

 

 

 狐の面をして黒い制服を着た、いかにも怪しそうな生徒に出くわしてしまった

 

 

 

「よう嬢ちゃん! こんな暗がりに女の子1人は危ないぜ? 俺がエスコートしてやろうか?」

 

「あら、あららら……あ、ああ……

 し、し……失礼いたしましたー!!」

 

「お、おい!?」

 

 

 

 ありゃりゃ、何処か行っちまったぜ

 

 きっと、相当な照れ屋さんなんだな

 

 少なくともさっきの嬢ちゃんも銃持ってたし、ヤワな女じゃねぇことを祈るしかねぇか

 

 

 

「先生、お待たせしました。」

 

「よう、待ってたぜリンちゃん。」

 

「……何かありましたか?」

 

「いいや、ちょいと迷子の狐を口説いてたところさ。あいにく、俺のことは好みじゃなかったらしい。」

 

「そ、そうですか……それよりここに、連邦生徒会長の残したものが保管されています。」

 

 

 

 そう言いながら、リンちゃんが見つけ出して俺に手渡したのは、タブレット端末のような機械

 

 

 

「これが、連邦生徒会長が先生に残した物。[シッテムの箱]です。」

 

(シッテムの箱……はて、どっかで聞いたような名前だな〜……)

 

「普通のタブレットに見えますが、実は正体の分からない物です。製造会社も、OSも、システム構造も、動く仕組みの全てが不明。」

 

「そんなまやかしのような道具を、連邦生徒会長サマは残したってわけで?」

 

「はい。連邦生徒会長は、この[シッテムの箱]は先生の物で、先生がこれでタワーの制御権を回復させられるはずだと言っていました。」

 

「リンちゃんたちの力じゃ、制御権は手に入らなかったのか?」

 

「私たちでは起動すらできませんでした……ですが、先生ならこれを起動させられるのでしょうか、それとも……」

 

「だったらやってみるさ。よく分からねぇ連邦生徒会長だが、そいつからの推薦なら、俺にしかこのパズルを解くことは出来ねぇよ。」

 

「……では、私はここまでです。ここから先は、全て先生にかかっています。

 邪魔にならないよう、離れています。」

 

 

 

 リンちゃんみたいな美女が離れちまったのはちと寂しいが、これを口にしたら、また何されるかたまったもんじゃない

 

 ひとまずこのシッテムの箱とやらを起動させないことには、話が始まらないな

 

 

 

 シッテムの箱を起動させるっと……何だ? パスワード……?

 

 

 

(おいおい、パスワードなんて知らな……)

 

 

 

 その時、俺の脳裏にある文章が浮かび、それを打ち込んだ

 

 '……我々は望む、七つの嘆きを。'

 

 '我々は覚えている、ジェリコの法則を。'

 

 ……さぁ、どうだ!?

 

 

 

【[シッテムの箱]へようこそ、コブラ先生。

 生体認証及び認証書作成のため、メインオペレートシステムA.R.O.N.Aに変換します。】

 

 

 

 

 

_________________

 

 

 

 

 その言葉が耳に聞こえた途端、気がつくと見たこともない教室のような場所が映っていた

 

 すぐそこでは、幼い幼女が机に突っ伏して寝ている

 

 おぉ、やっと先生らしい仕事か〜?

 

 

 

「くううぅぅ……Zzzz

 むにゃ、カステラにはぁ……いちごミルクより……バナナミルクのほうが……」

 

 

 

 この嬢ちゃん、どうやら食い物の夢でも見てるらしい

 

 しっかし、この場に居るのは嬢ちゃんだけみてぇだ

 

 悪いが、夢の世界からご帰還してもらうぜ

 

 

 

「えへっ……まだたくさんありますよぉ……」

 

「嬢ちゃん、ちょいと聞きたいことが……」

 

「うにゃ……まだですよぉ……しっかり噛まないと……」

 

「悪いな、目を覚まして……」

 

「あぅん、でもぉ……」

 

「……今俺の目の前に、絶品スイーツが転がってるぜ〜?」

 

「うぅぅぅんっ……」

 

 

 

 おっ、ようやくお目覚めのようだ

 

 寝ぼけた目で、周りを眺めてる

 

 悪いな。スイーツはいつの日か、たっぷりご馳走してやるぜ

 

 

 

「絶品スイーツはぁ……?」

 

「嬢ちゃんがあんまりにもぐっすり眠ってたから、俺が全部食っちまったよ。」

 

「……! 酷いですっ!! アロナ、まだ食べてないのに……って、ありゃ?

 ありゃりゃ……? え? あれ? あれれ?

 せ、先生!?」

 

「ようやくお目覚めみたいだな、小さな姫君ちゃんよ?」

 

「この空間に入ってきたっていうことは、ま、ま、まさかコブラ先生……!?」

 

「あぁ、俺がコブラだ。」

 

 

 

 俺の存在に気づいた嬢ちゃんはすっかり目を覚ましたようで、俺がコブラであることも知っていた

 

 だが俺は、この嬢ちゃんとは初対面だ

 

 まずは、自己紹介でもしてもらおうかねぇ

 

 

 

「私はアロナ! このシッテムの箱に常駐しているシステム管理者であり、メインOS、そしてこれから先生をアシストする秘書です。

 やっと会うことができました! 私はここで先生をずっと、ずーっと待っていました!」

 

「なるほど、それで可愛い寝顔晒しながら俺を待ってたと。」

 

「あ、あうう……も、もちろんたまに居眠りしたりしたこともあるけど……」

 

「ま、よろしく頼むぜ。アロナ!」

 

「はい! よろしくお願いします!

 まだ身体のバージョンが低い状態でして、特に声帯周りの調整が必要なのですが……これから先、頑張って色々な面で先生のことをサポートしていきますね。」

 

 

 

 こっちの世界で、新しい相棒ができた

 

 レディが知ったら凄い妬いてきそうだが、相手は純粋な女の子だ

 

 少しは多めに見てくれっかな?

 

 

 

「あ、そうだ! ではまず、形式的ではありますが、生体認証を行います。」

 

 

 

 そうしてアロナは少し恥ずかしそうにしながら、生体認証を始めていく

 

 彼女は俺に指を近づけると、互いの指を重ね合わせる

 

 

 

「うふふ。まるで指切りして約束するみたいでしょう?」

 

「あぁ、まるで有名な映画のワンシーンみたいで、心がときめいちまったよ!」

 

「実は、これで生体情報の指紋を確認するんです!

 画面に残った指紋を目視で確認するのですが……すぐ終わります! こう見えて目は良いので。」

 

 

 

 アロナはしばらく俺の指紋を確認しているが、よく見えてなさそうだな

 

 本当に大丈夫か……?

 

 

 

「最近の機械は指紋認証も自動だって言うしなぁ、1秒もかからないんだってよ。」

 

「そ、そんな能力なくてもアロナは役に立ちますから! 目でも充分確認できますから!」

 

「そう言われても、君にはまだ早いんじゃねぇのか?」

 

「うぅ……(ウルッ)

 だったらその最先端のナントカさんのところに行ってしまったらどうですか!」

 

「冗談だよ、からかって悪かった。」

 

 

 

 とりあえず俺の指紋の確認は完了したみたいだから、良しとするか

 

 その後、中々アロナが機嫌を直してくれなかったから、沢山慰めてやった

 

 

 

 

 

 







 ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

 それでは、また次回!!





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