9月ですね
プロローグはこれにて完結です!
それでは、どうぞ!!
「なるほど……先生の事情は大体分かりました。」
「連邦生徒会長について、何か知っていることはないか?」
「私はキヴォトスの情報の多くを知っていますが……連邦生徒会長についてはほとんど知りません。彼女が何者なのか、どうしていなくなったのかも……
お役に立てず、すみません。」
「そう気にするこたぁねぇさ、俺だってこの世界に放り出されて訳の分からないことだらけなんだ。お互い様だよ。」
「せ、先生がそう言うなら……それと私なら、サンクトゥムタワーの問題は解決できそうです。」
「そうか! なら早速頼むぜ、アロナ!」
「はい!」
アロナは笑顔で俺に応えると、サンクトゥムタワーのアクセス権を修復し始める
すると、光が消えていたシャーレの部室に灯りが灯った
「先生。サンクトゥムタワーの制御権を無事に回収できました。今サンクトゥムタワーは、私アロナの統制下にあります。」
「よくやった! でかしたぜ、アロナ!」
「先生が承認してくだされば、サンクトゥムタワーの制御権を連邦生徒会に移管できます。」
「そんじゃ、早速承認させてもらうぜ。」
「分かりました。これよりサンクトゥムタワーの制御権を連邦生徒会に移管します!」
俺は制御権の移管を承認すると、近くでカチャッという音がした
リンちゃんが確認してくれたが、どうやら制御は取り戻せたらしいな
__________________
「お疲れ様でした、先生。キヴォトスの混乱を防いでくれたことに、連邦生徒会を代表して深く感謝いたします。」
「礼ならアロナに……シッテムの箱にしてやんな。俺は何もしてねぇよ。さて、まだ不良共は残ってるのか〜?」
「ここを攻撃した不良たちと停学中の生徒たちについては、これから追跡して討伐いたしますので。」
「大丈夫かい、手貸そうか?」
「ご心配なく、我々で対処できる範囲です。
ではシッテムの箱も渡しましたし、私の役目は終わったようですね。
……あ、もう一つありました。」
「何だ? ひょっとして俺とのデートの約束かい?」
「いいえ、連邦捜査部[シャーレ]をご紹介いたします。ついてきてください。」
「お、お〜い、ちょっと待ってくれよ〜。」
今更だが、リンちゃんは冗談が通じないタイプだな
とはいえ、こういった台詞を慎むなんざ、俺のキャラじゃない
ま、時間が経てば受け入れてくれっかもな
「ここがシャーレのメインロビーです。」
「ほぉ、悪くねぇ。サラリーマン時代の頃に比べたら豪華なもんだな。」
「先生にサラリーマン時代があったのかは置いておいて……中に入りましょう。」
中はPCやら書類やらが置かれた、いかにも職員室って感じの空間だ
ここがシャーレの部室らしい
「そんで、これから俺は何をすればいい?」
「……シャーレは、権限だけはありますが目標のない組織なので、特に何かをやらなきゃいけない……という強制力はありません。
キヴォトスのどんな学園の自治区にも自由に出入りでき、所属に関係なく、先生が希望する生徒たちを部員として加入させることも可能です。」
「そいつは凄ぇや、まるで王様じゃねぇか。」
「面白いですよね。捜査部とは呼んでいますが、その部分に関しては、連邦生徒会長も特には触れていませんでした。
つまり、何でも先生がやりたいことをやって良い……ということですね。」
「なるほど、それなら景気づけにこの街の美女たちを招いて、パーっとやろうかな! はっはっは!!」
「……」
「冗談だって〜、そんな怖い顔するのはやめろよ、な?」
「……本人に聞いてみたくても、連邦生徒会長は行方不明のまま。
私たちは彼女を探すのに全力を尽くしているため、キヴォトスのあちこちで起きる問題に対応できるほどの余力がありません。
今も連邦生徒会に寄せられてくるあらゆる苦情……もしかしたら、時間が有り余っている[シャーレ]なら、この面倒な苦情の数々を解決できるかもしれませんね。」
「……ちょ、ちょっと葉巻でも買ってくるか〜……」
嫌な予感がした俺はこっそり部室から脱走しようとしたが、凄まじい速さでリンちゃんに肩を掴まれ、そのまま元の位置に戻された
リンちゃん、中々のやり手だなぁ……
「その辺りに関する書類は、先生の机の上にたくさん置いておきました。気が向いたら……いえ、必ずお読みください。」
「やなこったい! 何で俺がこんな面倒な仕事を……!!」
「それではごゆっくり。必要な時には、またご連絡いたします。」
「あっ、おい待てってリンちゃん! ……これ全部、俺がやらなきゃいけねぇのか……?」
こいつは参ったな……
暇を持て余してるからって、面倒な仕事を俺に押し付けてきやがった
はぁ、美少女ハーレムはしばらくお預けか……
_______________
リンちゃんが帰った後、俺は不良たちの制圧に協力してくれたユウカちゃんたちとシャーレの外で話していた
「とりあえず、君らもお疲れ様だな……」
「どうしたんですか先生? 何だか元気がないようですが……」
「まぁ色々とな……それより、あのワカモって生徒はどうなった?」
「自治区外へ逃げてしまったのですけど……すぐ捕まるでしょう。私たちはここまで。」
「お疲れ様でした、先生。先生の活躍はキヴォトス全域に広がるでしょう。すぐにSNSで話題になってしまうかもしれませんね?」
「ならそのSNSで、街中の美女を集めることって……」
「駄目です!」
「即答かよ!?」
「先生の魂胆は見え見えなんです。」
「ショボン……」
「これでお別れですが、近いうちにぜひ、トリニティ総合学園に立ち寄ってください。先生。」
「私も、風紀委員長に今日のことを報告しに戻ります。ゲヘナ学園にいらっしゃった時は、ぜひ訪ねてください。」
「ミレニアムサイエンススクールに来てくだされば、またお会いできるかも? 先生、ではまた!」
「あぁ、あの書類の山が一段落したら顔出すよ。」
このキヴォトスにも色んな学園があるんだな
あのシャーレの激務の息抜きに、彼女たちの元を訪れてみるのも悪くないのかもな
さてと、シャーレに戻るとするか
________________
「あはは……なんだか慌ただしい感じでしたが……ある程度、落ち着いたみたいですね、お疲れ様でした。」
「アロナもお疲れさん!」
リンちゃんに仕事押し付けられたり、ユウカちゃんにハーレム計画を阻止されたりで散々だったが、アロナに関しては今回1番の立役者ってことで、俺は彼女の前で明るく振る舞っていた
……さっきは随分とからかっちまったしな
「はい! でも、本当に大変なのは、ここからですよ?」
「分かってるさ。こっから先、キヴォトスの生徒たちが抱えてる問題を解決していかなくちゃならないんだもんな。」
「単純に見えても決して簡単ではない……とっても重要なことです。
それではキヴォトスを、シャーレをよろしくお願いします、先生。」
「あぁ、あらためてよろしくな、アロナ!」
「それではこれより、連邦捜査部[シャーレ]として、最初の公式任務を始めましょう。」
やれやれ、何だか面倒なことに巻き込まれちまった気もするが……
俺は元気にやってるぜ、レディ
近いうちにまた会えたら、その時のことを詳しく話してやるよ
そう考えながら、俺は初の公式任務へと向かうのだった
____________________
イメージ主題歌
コブラ
前野曜子
(スペースコブラ OP)
〜CAST〜
コブラ:松崎しげる/野沢那智/内田直哉
七神リン:大原さやか
早瀬ユウカ:春花らん
火宮チナツ:香月はるか
羽川ハスミ:瀬戸麻沙美
守月スズミ:社本悠
アロナ:小原好美
これにてプロローグは完結
次回から対策委員会編が始まります!
コブラが関わることで、生徒たちはどのようになっていくのか
ご期待ください!!