「いやぁ〜まさか勝っちゃうなんてね。」
「まさか勝っちゃうなんて、じゃありませんよ、ホシノ先輩……勝たないと学校が不良のアジトになっちゃうじゃないですか……」
「先生の左腕の銃も凄かった。これが大人の力……」
「というか、その左腕の銃はなに? 何だか不気味ね……」
「こいつが気になるか? こいつはサイコガンって言って、狙った場所を百発百中で撃ち抜ける優れものなんだ!」
シロコちゃんたちは、俺のサイコガンに目を輝かしたり怖がったりしながら眺めていた
俺だって記憶が戻ってこのサイコガンが腕に生えてた時、腰抜かしたもんだぜ
「あはは……少し遅れちゃいましたけど、あらためてご挨拶します、先生。
私たちはアビドス対策委員会です。」
「そうだな、あらためてよろしく!」
「ご覧になった通り、我が校は現在危機にさらされています……そのため[シャーレ]に支援を要請し、先生がいらしてくれたことで、その危機を乗り越えることができました。
先生がいなかったら、さっきの人たちに学校を乗っ取られていたかもしれませんし、感謝してもしきれません……」
「いいってことよ! 俺は困ってる女は放っておけねぇタチなんでね。ところでさっきから気になっていたんだが、対策委員会ってのは何なんだ?」
「そうですよね、ご説明いたします。対策委員会とは……このアビドスを蘇らせるために有志が集った部活です。」
「うんうん! 全校生徒で構成される、校内唯一の部活なのです! 全校生徒といっても、私たち5人だけなんですけどね。」
そういやこの学園には、シロコちゃんたち以外に生徒は見当たらなかったな
気候変動が激しい環境最悪のアビドスにわざわざ残るなんて、対策委員会はよっぽど物好きな連中の集まりなんだろうな
そういうの嫌いじゃないぜ?
とはいえ学校がこの有り様だから、さっきのヘルメット団は拠点にしようと襲ってきたんだろうな
「もし[シャーレ]からの支援がなかったら……今度こそ、万事休すってところでしたね。」
「だねー。補給品も底をついてたし、さすがに覚悟したね。なかなかいいタイミングに現れてくれたよ、先生。」
「まぁ君たちは運が良い! 俺みたいな大人がこの街にやって来たんだから、大船に乗ったつもりでいて構わねぇぜ?」
「うんうん! もうヘルメット団なんてへっちゃらですね。大人の力ってすごいです☆」
「とはいえ俺の勘だが、奴らはあれだけで引き下がるような連中には見えなかった。」
「確かに。しつこいんですよ、あいつら。」
カタカタヘルメット団
既に何度もアビドスを攻撃してるあたり、ただの不良生徒とは思えねぇ
本当にただの不良組織ならいいんだけどな
「こんな消耗戦を、いつまで続けなきゃいけないのでしょうか……ヘルメット団以外にもたくさん問題を抱えているのに……」
「そういうわけで、ちょっと計画を練ってみたんだー。」
「えっ!? ホシノ先輩が!?」
「おいおい、さっきまで昼寝こいてたホシノちゃんに、そんな対抗手段があるっていうのか〜?」
「いやぁ〜その反応はいくら私でも、ちょーっと傷ついちゃうかなー。おじさんだって、たまにはちゃんとやるのさー。」
「そんじゃ、ホシノおじさんの計画とやらを聞かせてもらおうじゃねぇか。」
「ヘルメット団は、数日もすればまた攻撃してくるはず。ここんとこずっとそういうサイクルが続いているからねー。
だから、このタイミングでこっちから仕掛けて、奴らの前哨基地を襲撃しちゃおうかなって。今こそ奴らが一番消耗しているだろうからさー。」
普段はのんびりした性格みたいだが、戦いのことになると中々効率的なアイデアを挙げてきやがった
やっぱやり手だな〜、ホシノちゃん
「いいじゃねぇか、決着をつけるなら今しかねぇってことだ!」
「い、今からですか!?」
「おうよ! 俺もついてるし、補給物資もある。君らにとっちゃあ一石二鳥だろ?」
「ヘルメット団の前哨基地はここから30kmくらいだし、今から出発しよっか。」
「良いと思います。あちらも、まさか今から襲撃されるなんて、夢にも思っていないでしょうし。」
「そ、そうですが……」
「そう緊張するなよアヤネちゃん、大人としてしっかりフォローしてやるからよ……戦いでも、ベッドの上でも。」
「……先生、最後のは余計だよ。」
「わ、分かったって、その銃は下ろしてくれよシロコちゃん。」
「それでは、出発です☆」
俺はシロコちゃんの銃を下ろさせ、ノノミちゃんの元気な号令と共にカタカタヘルメット団の前哨基地を目指すのだった
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【カタカタヘルメット団のアジトがあるとされるエリアに入りました。半径15km以内に、敵のシグナルを多数検知。おそらく敵もこちらが来たことに気付いているでしょう。ここからは実力行使です!】
「任せろ! 俺たちの得意分野だ!!」
「いくよー。」
「て、敵襲だ!!」
「アビドスの奴らだ! やっちまえ〜!!」
「そうはさせねぇぜ〜!!」
「どわぁっ!?」
「何だあの銃は!?」
俺は左腕を取り外し、サイコガンを構えてヘルメット団を一人ずつ撃退していく
おっと、俺の耐久力はヤワだからな
奴らの弾に当たらないよう気をつけねぇと
……シロコちゃんたちも上手く戦えてるみたいだな
先生という立場からすりゃあ感動モノだね〜、こりゃ
【敵の退却を確認! 並びに、カタカタヘルメット団の補給所、アジト、弾薬庫の破壊を確認。】
「これでしばらくはおとなしくなるはず。」
「よーし、作戦終了。みんな、先生、お疲れー。」
「一件落着だな、さて学校に戻るとするか。」
俺たちが戦闘を進めていると、敵が退却し始めたことをアヤネちゃんが知らせてくれた
ヒュー! 補給所にアジト、更には弾薬庫までぶっ壊してくれるとは……おじさん、そこまで手が回らなかったぜ〜
……誰かさんの口癖が移っちまったかな
だがこの時の俺は知らなかった
アビドスが抱えている重大な問題を……
作者の初めてのCOBRAはTHE ANIMATIONのTV版だったので、コブラの声は内田直哉さんのイメージが強いんですよね
とはいえ、一番ハマっているなと感じるのはやっぱり野沢那智さんのコブラですね。松崎しげるさんの渋いコブラも好きなんですが(結論、御三方共それぞれの魅力があって好きだということです)
コブラの台詞は上記の御三方の声をイメージしながら描いていますので、以前読者様から感想を頂けた際は非常に作者の励みになりました
あらためて、感謝申し上げます!
さて、次回はアビドスのもう一つの問題にコブラが立ち向かいます
お楽しみに!!