英雄讃歌 第一章   作:如月@カクヨムとなろうでも投稿しています

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「あっ、イリアちゃん。ついにボス部屋に辿り着いたね。ボス部屋には強力な魔物が待っているから、HP回復を十分回復してからいこうね。」

「うん。そうだね。」

 

 といっても、レベルが上がった影響か、ここまで特に苦戦をした覚えもなく順調に最奥に辿り着くことが出来た。

 回復する必要もない程準備万端で、ボスさえも苦戦することなく倒せるだろう。

 

「さて、行こうか。」

「うん。スラちゃんも。」

「……。」

 

 

 

「ギギィ!!」

「ボスはブラックバットみたいだな。いつも通り行こう!!」

 

 さて、ボスは道中の魔物と変わらずか。順当にステータスが上昇したという感じかな?とりあえず、鑑定!!

 

 CN―Lv17/100 Race:ブラックバットLv26/30 Rank:3

 HP 1575/1575 MP 1506/1506 SP 2013/2013

 STR 97 VIT 91

 INT 82 RES 97

 AGI 122 DEX 95

 

 Skill

  吸血牙,怪音波,眷属召喚

 

 これは中々ステータスが上がっているな。道中の魔物よりも全体的に30~40は上昇している。それにHPは大体二倍くらいじゃないか。

 それよりも問題なのは眷属召喚という不穏なスキルか。このスキル名から仲間を呼ぶことが簡単に想像できる。ステータスも相手の方が高く、その上数も揃えられると厄介だな。

 

「いつもと違うスキルを持っているかもしれないから、気を付けてな。」

「うん、分かった。」

「ギギィ!!」

 

 あっ、早速新しいスキルを使いやがったな。新しくバサバサと空気を翼が裂く音が聞こえてくる。眷属召喚のスキルを使ったのだろう。

 まだ序盤で魔物に攻撃も出来てない中で数が増えるとは厄介だな。それに下層ににいるブラックバットと同じレベルの魔物が呼び出される訳だろう。戦力的にもきつい状況だ。

 

「あいつはスラちゃんに頼んでいいか?ボスの相手は任せろ。アリスちゃんは状況見て援護してくれ。」

「うん。スラちゃんお願いね。」

「ぷるぷる。」

「“ライトボール”。」

 

 とりあえず牽制の意味も込めて、後どのくらいのダメージが入るのかも知りたいから魔法攻撃を当ててみよう。

 

 CN―Lv17/100 Race:ブラックバットLv26/30 Rank:3

 HP 1430/1575 MP 1506/1506 SP 2013/2013

 STR 97 VIT 91

 INT 82 RES 97

 AGI 122 DEX 95

 

 145か。意外とダメージ入るな。あと十発入れればおしまい?あ、あれ……苦戦することはないとか言ってたのは事実だけど、ここまで呆気ないとは思わなかったな。

 まぁ、いいか。これならボスを総攻撃して先に倒す方がよかったかもしれないが、このまま戦えば順当に勝てるし、問題はないか。

 

「ギィイイイ!!」

「ぐっ……!!」

「きゃっ……!!」

 

 これが怪音波か!!頭の中に不快なメロディが反響する。ボス部屋全域に届く広範囲攻撃。音による攻撃という回避ができない必中性。厄介な技じゃないか。

 これはどのくらいのダメージを受けたのだろうかな。

 

 CNイリア=ローズベルLv16/100 Rank:2

 Race:天使族Lv20/30 Job:村人Lv27/30

 HP 1187/1293 MP 1068/1083 SP 1284/1284

 STR 56 VIT 59

 INT 61 RES 90

 AGI 69 DEX 78

 

 うわっ、106?全体攻撃なのにダメージ高いんだけど。何回もこの攻撃を受けるのは得策じゃないな。やっぱり、ボスを先に集中攻撃するべきだな。眷属はこの際無視だ。

 

「アリスちゃん、ボスを優先的に攻撃しよう!!」

「うん、分かったよ。任せて“ウォーターカッター”。」

「ギィ……。」

 

 

 

 その後、二回の怪音波と三回の吸血牙攻撃、一回の眷属召喚を行われたが、特に問題なくブラックバットを倒すことが出来た。

 結局、アリスちゃんと合計で十三発の魔法を当てたことで倒すことができ、その間にスラちゃんが眷属を倒してくれていたおかげで早々に戦闘は終わったのだった。

 

「ふぅ。お疲れ。意外と楽勝だったね。」

「んふふ。イリアちゃん、私、スラちゃんの三人での勝利だね。」

「ははは、そうだな。二人が居なかったらきつかっただろうなぁ。」

 

 最悪、英雄賛歌という切り札があるし、今回のボス戦で使うかもしれない。なんて思っていたけど、もはや初心者の洞窟のボスでも切り札を使うまでのない相手だったらしい。

 あまりにも強くなり過ぎていたのだな。

 

「ドロップは蝙蝠の牙だけか。この広場になんかアイテムあったりしない?」

「う~ん、ここは村の皆が通過する場所だからね。アイテムも残ったりしていないかも。」

「はぁ、結局ボスを倒してもお金にはならないのかぁ。」

 

 なんでこんなに世辞辛い目にあっているのだろうか。やはり薬草採集が正解なのか?そうなのか?

 今日、戦闘で得た報酬って魔石が三個と蝙蝠の牙が一個だもんな。それよりも鉱石採集でとれた二十七個の魔鉱の方が金になるくらいだよ?……よし、考えない様にしよう。村を出たらもっと稼げるさ。

 

今日の成果。

 浅層。

  スライムの討伐数、七体。

  ブラックバットの討伐数、三体。

 中層。

  スライムの討伐数、四体。

  ブラックバットの討伐数、六体。

 下層。

  スライムの討伐数、二体。

  ブラックバットの討伐数、八体。

 ドロップアイテム。

  スライムの魔石(下級)、二個。

  蝙蝠の牙(下級)、一個。

  マナメタル(下級)、二十七個

 収入。

  アイテムの売却額、50*3+100*27=2850。半々で1425。

 支出。

  回復薬、三個。

  魔力回復薬、一個。

  アイテムの補充額、50*3+100=250。半々で125。

 

 利益・損益

  1425-125=1300。

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