私の名前は五木 悠。どこにでもいる普通の女子高生である。
私は昔からポケモンが好きだ。ダイヤモンドパールからポケモンをはじめ、ブラックホワイト、XY、サン&ムーン、ソード&シールド、スカーレット・バイオレットと本編はもちろん、レジェンズアルセウス、レジェンズZA、ぽこあポケモンなどの番外編とやってきている。
「急所っ……! 今の急所じゃなかったら私の勝ちだったろ! 運負けじゃんかぁー!」
ベッドの上で頭を抱える。
私は今現在、ポケモンチャンピオンズで対戦をしていた。一応すんなりマスターランクにいけたが、そこから負けが続いている。
上位の人の構築を参考にするべきなんだろうけど、自分はどちらかというとロマンを感じるタイプが好きだ。最近の自分のトレンドは鉄壁バトンペンドラー。
「やめやめ。今よくない流れが来てる。寝よ寝よ。明日も学校あるし」
私はSwitch2の電源を落とし、布団をかぶり目をつむる。
……やっぱりバトン先のポケモンを変えるべきなのだろうか。ピクシーとブリガロンを主なバトン先にしているけど……急所が嫌ならヤドラン……。
ダメだ。こういうことを考えているからやめられないんだ。一旦何も考えずに……つけあがるガオガエン……。
「眠れん~。負けを引きずってる……。夜食でも食べよ」
私はコンビニに向かうことにした。
玄関の扉を開けた瞬間、突如空が紫色に光る。
「なんだろ今の」
一瞬の紫色の光。なんだったのだろうか。
とりあえず私はコンビニで蒸しパンを購入し、食べながら帰っていく。眠気も徐々にやってきたので、私は帰ってすぐにベッドに横になると、すぐに眠ってしまったようだった。
朝日がカーテンの隙間から差し込んでくる。
目を開ける。なんというか清々しい朝である。雑念を振り払えたようで、なんかすっごい爽やかな目覚め。
「さーてと……。今日は土曜日だしゆっくりポケモンを……」
私はプロコントローラーに手を伸ばした瞬間、なんか自分の身体に違和感を感じた。
なんか自分の手が黒い。というかなんか自分の身体が変?
水かきのような手、三本の指。
「ど、どうなってるの!?」
私は姿見で自分の姿を確認してみると。
そこには、ポケモンのサン&ムーンに登場した島の守り神、カプレヒレの姿があったのだった。
「な、なな、なんじゃこりゃああああああ!?!?」
思わず叫び声を上げる。
私は扉を開け、家族がいるリビングに向かうと、家族はぽかんとテレビを眺めていた。
テレビではニュースがやっている。
『えー、大変なことが起きています! 世界各地でポケモンになってしまったという人々が増加中!』
「は……?」
「え、ぽ、ポケモン……?」
「有菜!」
「なんで私の……も、もしかしてお姉ちゃん!?」
「そーだよっ! 悠お姉ちゃんだよーーーっ!」