世界の人間の半分がポケモンになりました   作:フォッサ

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カプテテフの人

 学生にとって嬉しい嬉しい夏休み、到来!

 私は昨日久しぶりに登校してまた休みなんだけど夏休み到来!

 

「お姉ちゃん本当に施設いくの? 北海道のおばあちゃん家行かないの?」

「まー、こんな姿いきなり見せたらビックリさせちゃうしね」

 

 ということで私は一人で施設に向かうことになった。

 施設はバスに乗って電車に乗って数駅したところに行き、山を登ったその上にある。

 怪しい研究施設というわけではないので、基本的に誰でも訪れることは可能らしい。ポケモンに関しての情報が少ないので少しでもポケモンに関する情報が集まれば良いという感じだとか。

 

 私は一人で電車に乗り、バスに乗り、普段は絶対降りないであろう寂れたバス停に降りる。

 研究施設という都合上、膨大な土地が必要だったらしくここら一帯を国が購入して研究に充てている。なのでこのバス停から先は研究施設の土地……らしい。

 

 私がふよふよと浮きながら進んでいると。

 ピンクのポケモンが倒れていた。

 

「え、カプテテフ……?」

 

 ぐったりと道端に転がっているカプテテフ。

 

「ど、どうかしたんですか?」

「お、お腹が空いて力が出ない……」

「え?」

「食べ物持ってないでふは……」

「あ、オヤツならありますけど」

「くださいッ!」

「は、はい」

 

 私は食べようと思っていたクッキーを渡した。

 

「ふぃー。助かりましたぁー。この先にあるポケモン研究施設に行こうと思ってましてね! ポケモンになっちゃったので! 歩いてたら遭難しちゃって!」

「え……」

 

 ポケモン研究施設、この道をまっすぐ行けば普通に着くはずなんだけども。

 

「三日間ほど森の中を彷徨ってようやく出てこれました! 申し訳ないのですが施設に……ってあなたカプレヒレになってるんですね!」

「あ、はい……」

「同じカプ系、仲良くなれそうですねぇ〜。あなたも施設に向かう途中ですか? ご一緒させてください!」

「ま、まあいいですけど……」

 

 私はカプテテフの人と研究施設まで一緒に行くことになった。

 

「私、名前を四宮 琥珀って言うんですけどね! すごい方向音痴で! 自分一人じゃ目的地に絶対辿り着けない呪いがかけられてるんですよ!」

「……四宮 琥珀」

 

 たしか……天才料理人とか言われていた人だ。

 年齢18歳にしてさまざまな賞を受賞、彼女の実家の食堂はミシュランにすら乗ったとかなんとか。

 雑誌とかで若き天才美人シェフとか言われてた人だ。

 

「料理人の……」

「あ、わかるー? よつまる食堂の四宮 琥珀でっす! こんな姿になったからしばらく休業!」

「そ、そうなんですか」

「ポケモンから人間に戻れたら君にも料理振る舞ってあげますね! お名前は?」

「あ、五木 悠……です」

「悠ちゃん! うんうん、良い名前!」

 

 琥珀さんと一緒に歩いていると、琥珀さんが突然林の中に入っていく。

 

「ちょちょ、どこいくんですか!?」

「え、あ、美味しそうなキノコがあって……」

「……そうやって気になるところにすぐ行くから迷子になるんじゃないですか!?」

「そーかも! ごめんね!」

 

 その瞬間、琥珀さんは再び倒れた。

 

「今度はどうしたんですか!?」

「く、クッキー程度じゃこれぐらいが限界……。わ、私を置いて先に行け……」

「案内しろってあなた言ってましたよね!? あぁ、わかりました! 運んでいきますから!」

 

 私は琥珀さんを頑張って担ぎ、研究施設に向かう。

 施設に到着し、私は深く息を吐いた。

 

「すいません、なんか食べるもんお願いします!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

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