食事をバクバクと食べて美味しい~と涙を流す四宮さん。
珍しい準伝説。私と同じカプの仲間。
「同じカプの仲間だな」
「あ、茂治さん」
「碇ゲン〇ウ!?」
初見じゃそうなるよな。
聞いていた職員の人たちも顔を背け笑いをこらえている。風貌、声もろとも似ているのでしょうがないとは思うんだけど……。
「少し研究をしていて不思議に思ったことがある。良ければ聞いてくれるか?」
「わかりました」
「ガチ美味ェ……」
茂治さんは椅子に座り話し始めた。
「今まで確認されている準伝説……。君たちのようにカプレヒレ、カプテテフ。スイクン、アグノム。やはり世界から話を聞いても現在確認できているのは君たちのみなのだ」
「わはひはひほひ?」
「私の娘、元天才子役、天才料理人……。そして有名にこそなっていないが中学時代やりたくもない水泳で大会三連覇の君。世間一般では君たちを才能があると言われるだろう」
「まー、そうですねぇ。私は才能が超ある料理人なのですよ」
「もしかしたらポケモンになるのは才能で決められているんじゃないだろうか。その者が持つ潜在能力をポケモンとしての力に変換された結果、君たちは唯一無二の存在になっている」
という話だった。
たしかにそれはそれで納得は行く。私も世間一般で言えば才能があると言えるのだろう。そういう道を選んでないだけだから。
準伝説になってる人は軒並み私ですら知っているような人たちばかりだ。才能……なんて言葉で括っていいのかはわからないが、それでもそういう人物ばかりが準伝説になっている。
「そーなんすかね? 私詳しい話は分かりませんけど要するに才能あふれる私が悪いってだけですか?」
「……まぁ、その認識でいいだろう」
「……いやぁ、照れちゃうぜ」
「才能か……。だとしたらなんでネムはなってないんですかね。私よりネムのほうがなんでもできるし」
「……朝凪くんは君に努力を見せないだけさ。根っからの努力家だ」
「……え?」
「ここで勉強をしながら必死に私たちの仕事を覚えているんだあの子は。理由を聞くと私にあこがれてくれてるから頑張ってるんだと言っていた」
「……ネム」
そうだったんだ……。私に何も言わないで……。
「ほーん。いい子ですねぇ」
「……あ、この話は私から聞いたことは秘密にしてくれ。朝凪くんにとっては君に知られたくないことだろうから」
「わかってますよ。それより私はまた水タイプのところへ?」
「いや、今度はフェアリータイプの部屋に行ってみないか」
「フェアリータイプ?」
「あぁ。カプレヒレは水フェアリータイプだろう? フェアリータイプの部屋にいてもいいはずだ」
ということらしい。
でもフェアリータイプの部屋ってどういう感じなんだろう。ゴーストとか水とか草とか氷とか炎とかは比較的想像もしやすいのだが、フェアリータイプの部屋ってなんというか想像がつかない。
フェアリーというファンタジーみたいな存在のものをどう表現するのだろう。
そう思いながら案内された部屋に入ると。
「これがフェアリー……」
ピンク色の霧がかった部屋に案内されたのだった。