ピンク色の霧が蔓延している部屋。
その……なんというかえっちな空間?
「やっぱ違うか……」
「はは……」
「フェアリー、ドラゴンは苦戦していてな……。他と混ぜてもいいのだが……。ここまでタイプで分けた以上、やはり少しタイプを分けたくてな。もちろん各々のポケモンの好環境を用意できればいいがそれは難しく……」
わかる。ドラゴンとフェアリーだけ他と統合ってなんか嫌だ。
「まあ住めば都って言いますし! みなさーん! 改めて今日からよろしくお願いしまーす!」
「あと……これは謎なのだがフェアリータイプは元女性の方が多い。多分、このフェアリーの部屋にいるのは全員が女性だ」
「なんでなんですかね」
「わからん……。とりあえず、五木くんはどちらが……」
「悠ちゃん! もちろんフェアリーだよねっ!?」
「……じゃあフェアリーでいいですよ」
フェアリーの空間にいることにした。
霧の中を歩いていくとポケモンの姿が見える。ふわふわと優雅に空を飛んでいるトゲキッス。
「あら、新入りかしら。ようこそフェアリーの部屋へ。って準伝説じゃない! 羨ましいわぁ」
「どもども! カプテテフでっす! 趣味は料理! よろしくおなしゃーーす!」
「ふふ、よろしく」
「あれ、新しく来た人!?」
と、クチートがとてとてと歩いてくる。
フェアリータイプってやっぱフェアリーというだけあり間近で見るととても可愛い。
「よろしくね! 私クチートになった水口 トーコ!」
「トーコさん! 私四宮 琥珀!」
各々自己紹介を済ませ、その場に座り込む私と琥珀さん。
クチートのトーコさんは話すことが好きらしく、ものすごく楽しそうに話しかけてくる。
うんうんと頷くトゲキッスの烏丸 美棘さん。
「でもいいなぁ。準伝説に私もなりたぁい」
「フェアリーの準伝説って少ないわよね。カプ系に……ラブトロス、キチキギスだけだったかしら」
「テツノブジンは?」
「あれ含めていいの?」
「さぁ……」
「まあフェアリーは他タイプに比べて歴史が浅いものね。私のトゲキッスなんかはノーマル飛行だったしクチートは鋼単だったもの。少なくて当然よね」
まあ六世代からの追加タイプだからな……。
歴史は浅く、だが強いタイプでもある。
私たちが話していると、ピンク色の霧が晴れていく。
「あれ? 霧なくなったよ?」
「一定時間だけこうなるのよ。他は大体ノーマルの部屋と同じね」
「ノーマルの部屋みたことあるの!?」
「え、えぇ。割と行き来は自由よ。特に制限は……」
「じゃあじゃあ見に行こ! 悠ちゃん私他タイプの部屋見てみたい!」
琥珀さんは私の身体を掴み、フェアリーの部屋を出ていく。
あぁ、この人割と自由人だ。というか……。
「…‥あれ? ここどこだ?」
「やると思った……」
広い施設内では絶対迷子になると思ったよ。