山の中でメガスターミーに出会った。
メガスターミーはぐったりとした人を抱えている。私は戦う姿勢を取ると、そのメガスターミーは手を前に出す。
「待て待て待て! 拙者は敵ではございませぬぞ!」
「……?」
暴走メガシンカ……というわけではなさそうだ。
なんというか、理性を感じる。
「拙者、この森で修業をしていた際、この者を見つけた次第。山のふもとまで運ぶ最中だったのですぞ!」
「……佐野?」
抱えていたのは遭難した佐野さんだった。
「ポケモンとなってしまった拙者とは違い生身の人間……。一刻を争自体だったんですな。よかったよかった」
「……あなた何者?」
「拙者は名乗るほどの者ではござらん……」
なんだこのメガスターミー。
すると、突然メガスターミーの眼のようなものである赤い宝石のようなものがピコンピコンと音を出し点滅し始めたのだった。
そして、その瞬間メガシンカが解け、普通のスターミーに戻る。
「戻った?」
「拙者、メガシンカは3分が限界でござる。3分経過すると元に戻るんですな」
「ウルトラマンかよ」
というかなんでメガシンカ出来てんだ。
「っていうかなんで山の中にスターミーがいるんだ」
「それは……ポケモンとなった今なら熊に勝てると!」
「えぇ……」
「北海道のヒグマが一番よかったんですがな! 北海道までは遠くて!」
「えぇ……」
スターミーは体を回転させながら話していた。
顔がない分表情で喜怒哀楽が分からないので、めっちゃ何考えてるかわかりづらい。それに変な喋り方だ。昔の人みたいな……。
いや、でもなんかちょっと聞き覚えあるような喋り方ではあるが。
「……スターミーってヤケモンじゃないよね?」
「そうなんですな! 受け出しするには耐久が低くてヤケモン入りはできてないポケモンですぞ! 先発適正はありますな」
「あぁ……」
役割論理を好む人ですな。
「ちょうはつとかどう思う?」
「ありえない。ぼょうはつなんて相手の無償行動を許すボーナス技ですぞ」
「……」
なんか変な人だなぁ……。
「んん、ここで出会ったが運がいいですな! 修行を終えたら拙者も施設に行こうと思ってたんですぞ! その恰好は施設の方ですな? 拙者もついていきますぞ!」
「あ、はい」
「ではまいりますな!」
そういって、スターミーはぴょんぴょん跳ねて進んでいく。
メガしていないから歩けないのか。いや、メガスターミーのあれはちょっと今見てもまぁまぁ面白いけど。最初Xで見たときコラかと思った。公式だった。
そして、遭難してぐったりしている佐野さんと一緒にスターミーも施設にやってきたのだった。
水タイプの部屋に入れられることになり、スターミーは目を輝かせている。
「ヤドラン! ヤャラドス! ヤシレーヌ! ヤケモンばっかですぞ!」
「どこに感動してるんだ……」
「あなたもヤプ・レヒレでありますな! ヤケモンの聖地ですな……」
いや、私の技構成も役割論理っぽいけど。確定技のくさむすびとかはできないぞ。