メガテンⅢセーブ縛り変態日記(真)   作:マキシマムとと

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 いっそ笑えるくらい評価と閲覧者数が低空飛行してるんやが、いざ辞めようと思ったら登録者が増えたり評価者が増えたりするのなんなん??

 アトラスが悪いんか………??



11修羅のコウドウ→アサクサ→オベリスク

 

 謎の【悪魔()】との邂逅からしばらく。

 俺達はイケブクロ坑道を進んでいた。

 

 あの【悪魔()】を認識していたのは俺だけ。

 身体を乗っ取られていたフトミミも、イサムの放つ神霊の気配に怯えて俺のマガツヒに溶けていた相棒達も、誰一人その言葉を知らない。

 

 鬼住まう坑道。

 それはこのイケブクロ坑道に違いない。

 光を忘れるな。

 これはたぶん坑道攻略用に仲魔を再編した時に選んだ相棒の新形態、光輝く鳥さん=ホルスの事だと当たりを付けていた。

 

 「ちょっとさ〜もう、疲れたんですけどー!?」

 

 相棒(ホルス)が大きな翼を広げ、バサバサとその眩く輝く翼を羽ばたかせながら坑道の狭い通路を駆け抜ける(・・・・・)

 

 「めっちゃ疲れたー! 休憩しようよぉ!!」

 

 ゲームとは違い、実際に歩いた坑道内部は広さも高さもまちまちになっており、狭い通路では相棒が飛べない鳥になってしまう。

 最悪俺のマガツヒに溶けてもらう事も検討してはいるが、あの予言が怖いので少し無理をして付いてきてもらっていた。

 

 「スマンがもうちょい耐えてくれ」

 

 それにしても…本来の流れでは出会う事の無い神からのお告げだからか、少し気を抜けば記憶が抜け落ちて行く。

 

 「確か汝、光、影…道、あと何かあったよーな」

 

 影を踏むなとか言ってた気がする。

 占いとかは嫌いだが、最後の予言だけは嫌に頭に残っている。

 

 「【道スガラ願ワネバ失ウ】」

 

 俺に失うモノがあるとすれば、それは…。

 

 「もー! 号鬼ぃ〜!!」

 

 狭い坑道。

 巨体な翼。

 思うように歩けない脚。

 無駄に明るい身体。

 光に釣られてわらわらと寄ってくる虫のような悪魔。

 

 相棒のイライラはピークに達しようとしていた。

 

 「ここ抜けたらアサクサ…アサクサの温泉(回復の泉)は凄いぜ?」

 

 「ウソだ!」

 

 「ホントよー? 人修羅ウソつかないネー??」

 

 「もぉ!! またそうやってぇ!」

 

 「本当だって相棒! 温泉ついたら身体の隅々まで洗ってやるから…この羽根の裏とか脇とかさぁ」

 

 「それ、号鬼が洗いたいだけじゃん!!」

 

 「それはそう。相棒は可愛いからな」

 

 「っ…!」

 

 「本当に可愛い! 可愛くて、強くて、頭も良くて度胸もある! 俺の自慢の相棒!」

 

 「むぅ…!!」

 

 「ピクシーの時から可愛かったけど、合体する度に強くて綺麗で格好良くなるんだもん! そりゃーお触りしたくもなるじゃん!!」

 

 「むむむぅ〜〜〜!!」

 

 あと一押しか!?

 

 「ホルスになってからは正に神! 道行く敵を蹴散らして活路を拓く! よっ天空神!!」

 

 「そんなに…そんなにかなぁ〜♡」

 

 ヨチヨチ歩きするヒヨコのような相棒をヨイショヨイショと持ち上げて、俺は闇深い坑道を突き進んだ。

 

 オニを避け、決して光を見失わないように。

 

 

 ◇

 

 

 アサクサでは3体のヤバいマネカタと出会った。

 

 1人目はご存知のフトミミ。

 やはり前回の神降ろしは記憶に無いらしく、ケモナーへのディスリすらない平凡なイベントトークに拍子抜けした。

 

 2人目はサカハギ。

 ゲームではスプラッターな登場演出が特徴的な彼だが、正直俺は俺の事を悪魔だと自認しているし、事実悪魔として数多の悪魔を殺し、そのマガツヒを喰らってココまで来た。

 今更マネカタがマネカタを食った所でそこに恐怖も嫌悪も感動もクソも無い訳である。

 

 3人目はゲーセンの小僧。

 俺の虫食いだらけの前々前世の記憶にも嫌と言うほど焼き付いている煽り性能120%のクソガキである。

 

 「あれ? もうリタイアなんすか?? え、わかんないの? キミおじさんなのに? こんなに簡単なのに? 脳にマガツヒ詰まってんじゃないすかね??」

 

 ステージ8でギブアップした俺にあのガキがマウントをとってくる。

 

 「え? アレ?? 怒ったんすか? キミのオツムが弱いからダメなのに…え? ボクに?? もしかしてボクに怒ってるんすか?? 本気で? ボクびっくりしちゃうっすね」

 

 マネカタらしく表情筋は死んでいるのだが、明らかにドヤ顔である。

 イラッとしてつい腕にマガツヒを凝縮すると、それを見越したようにクソガキが煽り散らかす。

 

 「あ〜ハイハイ、暴力っすね? わかるっすよ。けどおじさん、おじさんがボクを殺したらおじさんは一生ボク以下って事になるっすねー? ま、ボクはせんぜん良いんすよ? だって結局の所ボクはこのゲームクリアーしてるんすから」

 

 また今度サカハギに出会ったらコイツの居場所をリークしよう。そう心に決めて部屋を出る。

 ゲーム世界なら何十時間かけても良かったし、最悪攻略サイトを見ればクリア出来た。

 だが、この現実では時間は常に有限であり攻略サイトなんて物も無い。

 

 戦略的撤退。

 その5文字を俺は背負った。

 

 その後はヒジリさんとの会話イベントによりオベリスクの所在が判明。

 ギンザ近くにあるハイウェイから侵入したニヒロ機構マルノウチを経由して。

 

 そうしてこのゲームの山場の一つであるオベリスクの塔攻略へと挑む事となったのである。

 

 

 

 

 

 ◆真◆・◆女◆神◆転◆生◆Ⅲ◆

 

 

 

 

 

 2066.8.13

 

 オベリスク2日目。

 簡単には突破させんぞ…と言うアトラスの悪意をひしひしと感じる。

 

 オベリスクに最寄りのターミナルは『ニヒロ機構マルノウチ』であり、そこで出現する要注意悪魔はサキュバス(ドルミナーからの永眠コンボ)だけ。

 ※出口までの短距離で殺しに来る。

 

 しかし、オベリスクに突入してからは一気にバリエーションが増える。

 サキュバスは当然として、不意のバックアタックによるアラハバキ×3のマハブフーラはヤバイ。

 (俺の場合はパーティーに氷結弱点のベリスが居り、逆に耐性持ち悪魔が居ないため連続攻撃が始まると一気に仲魔を食い殺される)

 

 氷結の逆でベリスの地獄の業火も油断ならない。

 (ランダムヒット故の危うさ)

 

 エリゴールやバフォメットは最初の1ターンこそバフ行動を行うため脅威度は低いが、下手に遊ばせれば間違いなく呪殺魔法が飛んでくるだろう。

 

 ステージギミックも陰湿で、嫌でも歩き回らなくては魔法の箱の中身がゲット出来ないように仕組まれている。

 (エストマを使えって? 攻略サイト縛ってるから誰が持ってんのかわかんねーんだよクソが…!!)

 

 90Fから出現するバズスもまたヤバイ。

 敵の弱点(氷結)を持ってない俺が悪いんやが、とにかく固いし火力がエグい。

 バックアタックで連続全体攻撃をバラ撒かれたのだが、あの時もし精神無効のイヨマンテを装備してなかったら間違いなく滅されていた。

 (号鬼くん以外全滅した)

 

 上記の理由からイヨマンテは外せない。

 だが物理攻撃主体のオンコットにバックアタックをされたら体力マシマシの号鬼でも詰むので結局は運任せになってしまう。ハッキリと申し上げてクソである。

 

 宝箱トラップも地味にエグいし、何より長い。

 

 なんとかクソ長いステージを攻略した先で三姉妹の白い人に出会って心が折れた。

 俺のパーティーはザコ狩りに特化し過ぎてて静天抜きだと物理火力を出せる悪魔が居ない。

 それなのにヤツは静天を封じるギミックの上で待ち構えた上にディアラマで回復しながらマリンカリンで魅了してくる。

 タルカジャをかけなければ火力が足らず、タルカジャをかけたらマリンカリンとディスチャーム(魅了解除アイテム)との在庫勝負になってくる(5個しか無かった)。

 

 ギリで勝ったが、この後の本戦(三姉妹同時討伐)を考えた場合、現状では勝ち目が薄い。

 

 そんな訳で嫌々撤退。

 オベリスクで経験値を積んだベリスくんを生贄にしてオンコットを召喚。

 とりあえずコイツのレベリングが終わってハヌマーンに進化したら再戦かなー。

 

 

 ◇

 

 

 もぉ…メチャクチャしんどい。

 少なくとも1時間はレベリングしたぞ…。

 途中でアマラ深界に行ってそのマップ難易度に挫折したりしつつ、オンコットのレベリングを無事終了。

 

 進化したけど覚えてるのは絶妙剣のみ。

 確か微妙な位置の物理スキルなんよな…コレ。

 

 役立ってる…立ってない??

 確かに微妙だが彼を作るついでに作成したディオニュソスくんがそこそこ使えた事もあり前回よりは少ない消耗で三姉妹のギミック戦を勝利した。

 

 その後の三姉妹最終戦では号鬼君がアタッカーとして活躍。もちろん静天ブーストしたハヌマーンのお陰で勝てた部分は大きいが、ハヌマーンがカジャで忙しくしてる間に火力出しをしてたのはグー。

 

 ともかく疲れた。

 旧型フルダイブゲームだからか、なんかもー知らんが足がパンパンなんよ。

 

 骨が折れるわ。

 (比喩として)

 

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