メガテンⅢセーブ縛り変態日記(真)   作:マキシマムとと

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20修羅の出会いとお別れ

 

 最適化だ。

 

 無駄を省き、移動を絞り、リスクの限界に挑戦する。しかし、そうした所で難易度が下がるわけではなく、死は常に俺の隣で鎌をもたげていた。

 

 油断、不運、忘却、失敗。

 あれから何度も死に戻った。

 

 俺は俺が何回目の人修羅なのか、もう既にわからなくなっている。そんな時。

 

 「ウウウォマエ…魔石…ウルィィィィ」

 

 自我すら怪しい低級の悪魔ウィルオウィスプが魔石欲しさに擦り寄ってきた。

 

 病院からシブヤに辿り着くまでに出会う悪魔は全て有用だ。だが、その中で最も入手が難しく(会話が正立しない)価値の高い悪魔を挙げるなら、それはコイツになるだろう。

 

 リベラマ。

 

 この悪魔が覚える集魔の魔法。

 人格では無く種族、会話ではなくスキル。

 機械的に修羅生を消費する俺にとっては、コイツくらい自我が薄い悪魔の方が付き合いやすい。

 

 「今後ともよろしく…な」

 

 「ウォロロロロロロ…」

 

 無駄な会話は必要ない。

 魔石に齧りつき敵の悪魔に纏わり付く。

 したい事をして、したくない事はしない。

 

 「ちょっとオマエ、邪魔なんだが」

 

 俺の進行方向を意味もなく塞ぎ、手で掻き消されてはまた出現する。掻き消す際に触れた部分から伝わって来たのは食欲に関する感情…なのだが。

 

 「お前…え? ねるねるねるね……??」

 

 断片的なイメージ映像には、青いねるねと紫のねるねをねるねるねるねるしてねればねるほど幸せになる、黒い三角帽を被ったダツエ婆ちゃんの姿が垣間見えた。

 

 「ウロロロロ…」

 

 俺の声には応えない。しかし、手を触れると必ずねるねの映像が飛び込んできた。

 

 「ねるねじゃ逆に腹減るんじゃね…??」

 

 「ウォオオオオオ…!!」

 

 逆ギレされて手を噛まれたり。

 

 「うちゅうの………フルーツ味?」

 

 「ウォ! オォォンン!!」

 

 何故かオススメのねるねを教えてもらった事もあった。結局は必要なスキルを覚えた瞬間、容赦なく無言で即座にサックリと合体の材料にしたのだが、正直俺個人としてはあの独りだけで完結している彼(彼女?)を少し好ましくは思っていた。

 

 そんな俺の気持ちが作用したのか。

 いや、たまたま偶然が重なっただけだとは思うが、合体事故でモウリョウ(ウィルオウィスプの赤黒バージョン)が召喚されてしまった。

 

 使い道もないし、仲魔の枠を圧迫するため合体材料にしようと思ったが、その材料としてもクセが強くて使い辛い。

 仕方なく緊急時の控え枠に置いていたのだが。

 

 「梅干し……? オマエは、梅干しなのか??」

 

 なんとなく触れた指先が拾ったのは、口の中が酸っぱくなる赤い果肉のイメージ。

 

 そう…コイツのチョイスは梅干しだった。

 

 カリカリのオヤツみたいな梅から、梅酒の中に入っている梅。南高梅、紅映、白加賀…など。

 梅にも種類がある事を学ばされた。

 どうせこんなしょうもない記憶は死ねば消し飛ぶのだから、別に構いはしないが…いや、梅干し。

 梅干しか………。

 

 俺は密かにコイツのアダ名を『ウメボシ』に決めたのだった。

 

 

 ◇

 

 

 「くそハゲが…また自爆しやがって」

 

 ラフィン・スカルの自爆による白熱した熱波を潜り抜けたのは俺一人。

 

 「ゴホッ…チッ!」

 

 気管に詰まったマガツヒを吐き出し、仲魔を顕現させる。

 

 「ウロロロロ…??」

 

 敵の自爆攻撃を受けて俺以外の主力メンバーが全滅。それを短期間で3回繰り返して、3回ともウメボシとその他の控え悪魔をヘルプに呼ぶハメになるとは…。

 

 「ウォォォ、ウォ…」

 

 コイツは妙に勘が良い。

 敵の気配を事前に察知する斥候能力があるのか、今度も無事に回復の泉に辿り着く事が出来た。

 

 「助かったよ、ウメボシ」

 

 「ウォォォォ!!」

 

 何故か唐突にベチャベチャのチャクラドロップをウメボシが俺の顔に吐き出してきた。

 梅干しの種を『ブッ!!』と吐く、あの凄い嫌な勢いで『ベシッ』…もしくは『ベシャ』と擬音を付けて、俺の頬でドロップが弾けた。

 

 …本当に何なんだろう、この赤玉は。

 

 

 

 

 

 ◆真◆・◆女◆神◆転◆生◆Ⅲ◆

 

 

 

 

 

 2066.8.23

 

 トロールくん、魅惑かみつきのチャーム成功率100%なんかな? いろいろ保険かけたけど結局は封殺して終わった。

 

 

 レベリングも順調。

 今回はシーサーを作る素材悪魔が揃わなくて合体が遅くなったが、雄叫びはともかく洗脳は必須。

 なのでハイピクシーをイケニエにして強行レベリングを実行。16レベのシーサーを召喚した。

 

 …あ!

 そうそう!

 今回は合体事故でモウリョウくんが加わってたんやが、たまたま仲魔が死んだりとかの流れで育成する気も無かったのにレベルが上がってな?

 あと少しレベル上げたら合体時のスキル継承枠増えるし〜とか考えてレベリングしたら、なんとコイツ『勝利のチャクラ』を覚える事が判明。

 

 この時点でのMP回復はデカイ。

 クッソデカイ。

 てな訳でモウリョウもレベリングして、合体して、今はイヌガミにスキル引き継ぎしてる。

 これにはお爺もニッコリやで

 

 今回はリベラマがあるから下水でイソラくん相手にレベリング開始したんやが……………いやコレ。

 やべーくらい安定してる上に経験値がガポい。

 それに加えて回復までの道程が短いためストレス負荷が非常に少ない。

 やっぱリベラマは神やな。

 

 あっと言う間にレベル18。

 あとはスキルが揃ったらマタドール攻略可能な所まで来た。知ってるつもりやったが、やっぱすげーわリベラマ。

 

 メモ:ノヅチ×カハクでフォルネウスを作る事。

 (マタドール対策優先の結果リベラマ消失。フォルネウスでリベラマ回収の事)

 

 

 ◇

 

 

 対マタドール戦

 今回のメンバーは下記。

 

 号鬼(衝撃無効)

 アークエンジェル(主にメディア)

 フォーモリア(主にスクカジャ)

 バイコーン(主にラクカジャ)

 

 こん中で唯一バイコーンが煌天持ち。

 つーかレベリング過程で生えた自前のスキルでな、鈍足のフォーモリアよりは『速』の信頼度が高いバイコーンをメインアタッカーとして起用する考えで今回は煌天時に「イクゾー!」したんやね。

 

 結果は楽勝。

 アークエンジェルにタルカジャさせたのでMP回復にソーマの雫1個使用。

 

 とりあえず大地下道は越えたい………ので、無事に突破して、お次はライドウを視野にレベリング。

 割とイケブクロ周辺の荒野が狙い目な気がする。敵の種類が少なく、割りかし少ないリスクで経験値が稼げる。

 そのお陰で勝利のチャクラを所持したクソ強イヌガミニキがマカミに進化したりしてかなり万全。

 

 そんな訳では現在レベル23。

 バイコーンをネコマタにしてそこにフレイミーズを加える事で、ラクカジャとマハラギと煌天継承のバイブ・カハを召喚。

 

 後はとりあえずトール対策を忘れてたんで、ギンザでぶらつきながらザコを洗脳してタケミナカタでもつくるかな〜……………っと。

 

 うん。

 まぁ油断するよね?

 普通油断するじゃん?

 イケブクロ崩壊後のギンザならまだしも、今のギンザに出てくるのはせいぜいレベル11程度の雑魚だもの。

 

 ぼーっとして、ついつい火炎吸収のコロンゾン×2にバイブ・カハのマハラギを撃ったりしても、不思議では無いよね?

 反撃のペトラアイ(石化効果)がマカミと号鬼くんに命中して、やべぇと思ったけどまともな反撃手段が放電しかなくて、まごついてる間にコロンゾンの暴れる×2で石化した号鬼くんが砕かれたとしても。

 

 それはもう、有り得る話なんだよね?

 

 …あれ????

 爺の残り少ない寿命を振り絞った本日の成果は…どこ??

 

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