仲魔を更新する上で、ちょっとした事故に見舞われながらも結果的にはスムーズにニヒロ機構を攻略した。
その最奥で出会ったヒカワがナイトメアシステムを発動。遠い昔の周回の記憶通り、それによりイケブクロは地獄へと姿を変えた。
(キレイだな…)
前の時とは感性が違うのか、それとも感受性に優れた誰かを喪ってしまった影響なのか。
マガツヒを抜かれて崩壊するイケブクロやマントラ本営の死に行く様を見て、俺はそこに崩壊の美を見出していた。
「エゲツねぇ、これが人間の悪意かよ…」
「チャンバラがメインの戦国武将相手に核兵器使ったようなもんだしな…いや、でも核なら残留放射線とかあるよな。ナイトメアシステムと核とを比べるのはちょっと違うのか…?」
ナイトメアシステムによりマガツヒを奪われたイケブクロ。この状況を汚染されたと表現するとして、発動時に指定座標に存在しなかった俺や、弱った悪魔のマガツヒを目当てに他の地方から流入してくる新参悪魔に汚染が拡大する傾向は見られない。
「残留…そらぁなんだ大将、大丈夫なのか?」
デカイ身体のコッパが
「残留放射線な? 人間が作った兵器の毒だよ。特にヤバイ成分は雨風が吹けば1ヶ月くらいで薄れて消えるけど」
「毒だぁ!?」
「すげー爆発の副産物なんだろーけど、この放射線のが本体よりエグいまであるよな。まぁ見た感じナイトメアシステムにそういう要素はないみたいだし、ヘーキヘーキ」
前々前世のゲーム知識でもナイトメアは発動時のイケブクロと、その瞬間にイケブクロに存在した悪魔からマガツヒを奪うシステムとして描写されていた。
それってかなりクリーンだよな。
ヒカワらしいと言えばらしいのかも知れない。
◇
その後、ゴズテンノウの最期にも立ち会えた。
初回と前回はゴズテンノウ崩壊時の神気の爆発に耐えきれずに意識が飛んでしまったが、今回は3回目と言う事もあり心臓が破裂しそうになる程度でやり過ごす事に成功した。
相変わらずのゴズテンノウである。
神様怖すぎ。
そらヒカワも真正面からの殴り合いなんてせんよ。
イサムやトールさんとも軽く挨拶して、目指すはカブキチョウ。そして問題はその前に控えるクソのような魔人である。
「ハイウェイの魔人…ねぇ?」
【ゴウキ、オモイ、クサイ】
「俺はぜんぜん臭くねーだろ!? むしろフローラル! お花畑の香りしかせんのだわ!!」
「…なんでワタクシがこんな目に」
魔人ヘルズエンジェル。
ハイウェイに陣取るバイカーの悪魔。
ヤツに勝つ算段はある…が、それはそれとして回避できる危険は回避するに限るのだ。
アラハバキのバキちゃんに跨がり、出力不足で動けなくなった土偶をサラスヴァティが持ち上げ、浮いた三人をカラステングのコッパが牽引してハイウェイの真下を通過する。
(本当はサラスヴァティ一人で出来るのだが、サラスヴァティが接触NGを出してきたので…なんでぇ??)
「大将…これ上手く行くのかぁ?」
「前は行った! 俺のアイディアを信じろ!」
「信じらんねーんだよなぁ…」
ブツブツと不満を垂れるコッパに導かれ、俺達は無事にハイウェイを通過。
辿り着いたカブキチョウ捕囚所をサクッと攻略完了したのであった。
◆真◆・◆女◆神◆転◆生◆Ⅲ◆
2066.8.30
11週目の時は何にも考えなくても最短で出口まで行けたのに、何故か今回のイケブクロ坑道は迷いまくった。
さらに言うと坑道の悪魔が強すぎてエストマの効果が微妙だった……が、それでもなんとか突破は出来た。
(キンキの部屋に迷い込んでヒエッ…てなったのは秘密として)
久々のアサクサだぞオラぁぁぁぁぁぁ!!
メモ:サルタヒコ単品だと龍の眼光を使ってくる。気合×物理はかなりの確率で死ねるため会話にて回避推奨。モスマンのイービルアイ対策にマガタマは耐呪殺推奨。
───さて。
さてさてさて。
イケブクロ坑道を突破した…それはつまりオベリスクへの挑戦権を得た事と同義である。
(アサクサ観光とかニヒロ支部通過はカットでえーやろ)
オベリスク………。
登りたくね〜なぁ……。
イヤね?
正直な話、前回ここを突破出来たのは運が良かっただけなんよ。普通に考えて無策で行って楽々クリアー出来るような作りにはなってない。
11修羅目の日記とかを振り返ってから思ったのが、まずココでレベリングは出来ないな…って事。
敵の種類が多い上にそれぞれが凶悪なキルコンボを備えてるし、さらに言うと回復や転送地点が遠くて不便。
レベリングの理想条件はギンザ大地下道の下水みたいに、出現する敵が限られてて(厳密には敵の属性が偏っていて、必ず通る魔法がある事、敵の奇襲を防げる手段がコチラにある事なのだが)その上で連戦になりやすくて、すぐに避難して回復や合体が出来る場所である事。
つまり、オベリスクは無視して通過するべきクソステージなんよな。
(11周目の俺はなんだったのか…)
なので、今日は時間のある限りオベリスク登頂………はマルっと無視して、カブキチョウでマントラの残党悪魔を拷問してマガタマをドパドパ絞りまくりました。
(イケブクロ坑道やオベリスクの外の荒野にも行ったけどリスクとリターンの割合がゴミ過ぎた)
まずは何よりレベリング。
レベルさえあればエストマが効くし、敵との遭遇が減るってのはイコールで事故率が減るってことやからな。
ただ、それでも確率はゼロにはならない。
カブキチョウで出来る範囲のレベリングをした所で敵の出現を完全にゼロにする事は厳しい。
なのでここは次善の策。
オベリスクで厳しいと感じた攻撃は主に4つ。
物理・火炎・氷結・精神。
さらに付け加えるなら低確率で上層のファントムが投げてくる電撃だろう。
コレに対抗する手段が欲しい。
そこで考えたのがアラハバキ強化プロジェクトである。
そもそも彼は物理・氷結・呪殺に高い耐性を持つ。
そんな彼に『火炎無効』のスキルを付け加える事が出来れば、道中の大半の脅威に対抗出来るのではなかろうか。
宝石屋でたまたま見つけた『火炎無効』の青色勾玉ちゃんを購入し、もともと居たアラハバキを合体で退かし、気分で育ててたオルトロスをイケニエにしてモムノフニキを召喚。
作り上げた新生アラハバキだけでは道中が不安なので、レベル45になった号鬼に『電撃無効』のスキルをセットしてマガタマは精神無効のヤツにする。
そして仲間枠に少し前から進化してレベリングでも永遠に大活躍中のクラマテングのニキを加える事で…!!
物理・火炎・氷結・呪殺・精神・電撃・衝撃…この最低でも7属性へ対処可能なチームが出来上がったのである。
もし…やで?
もしこれで、オンコットの絶妙剣クリティカル2連が人修羅に直撃して死亡…とか言うクソ乱数引いたら俺は引退するぞ。
マジやからな?
頼むぞアトラス?
マジでやぞ??
フリとかじゃないからな?
押すなよ?
マジで押すなよ!?
そんなノリで次回、オベリスク登頂へ…つづく!