メガテンⅢセーブ縛り変態日記(真)   作:マキシマムとと

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24修羅とヨヨギ公園

 

 何もかもが遅すぎる。

 

 

 【ウルァァァァァァ!!】

 

 顔色の悪い氷の悪魔、スイキの一撃が俺の頭上で風を切る。

 

 「当たるかボケが…」

 

 【イェアァァァァア!】

 

 広範囲、乱数的に振りまかれる冷気の渦。

 絶対零度の只中を突っ切り、撹乱がてら握りしめた拳をヤツの顔面に叩きつける。

 

 「主よ、あまり前に出られるな!」

 

 コッパの心配もわかるが、少なくとも現時点で俺がコイツに殺される可能性は限りなくゼロに近い。

 

 ───更に。

 

 「バキ」

 

 召喚したアラハバキが金棒を弾き、氷を砕く。

 最悪俺とコイツの2人でも勝てる相性なのだ。

 これで負けてやれるほど、この世界は甘くない。

 

 【イヤダ…死ニタク…ナイ!】

 

 俺の動きで掻き乱し、バキの装甲で追い詰め、その隙にコッパが真空刃を叩き込んだ。

 

 【ナンデ…俺サマ………ガ】

 

 スイキの肉は裂け、骨が砕けて角が折れた。

 

 「死ね…あの頃の俺のために」

 

 コイツの死にはなんの意味もない。

 それでも殺す。

 何故コイツを殺したいのか、それすらも…。

 曖昧な動機の奥に鎮座する揺ぎ無い殺意。

 

 力が抜け崩れ落ちそうになるスイキ。その顎を片手で支え、そのまま掌にマガツヒを収束させた。

 

 「ヒートウェーブ…!!」

 

 首が千切れ、マガツヒが舞い。

 スイキは俺の糧となる。

 

 …誰かの死の上に、俺はようやく。

 息をついた。

 

 ◇

 

 「コッパ、今までありがとう」

 

 スイキ戦の後、辿り着いたヨヨギ公園での激戦を経て、ついにクラマテングのコッパとお別れする時がやってきた。

 

 「主よ、拙僧は確かに消える」

 

 これまでもそう。

 これからもきっと、俺は出会いと別れを繰り返さなくてはならない。

 

 「しかし、拙僧の意志は変わりませぬ。例え主の今生が潰えたとしても、必ず」

 

 「…お前さ、消える間際に縁起でもない事言うなよ」

 

 コッパの頃から、いや。

 ジャックランタンの頃からか。

 一言多いと言うか、微妙にヘイトスピーチの上手いところは変わらないんだから。

 

 そんな風にして彼とは別れた。

 

 紙装甲であり、メインアタッカーであったコッパ。

 彼の願いは1秒でも長く俺を支えること。

 

 そのために選んだ合体先はロキ。

 

 「貴様が俺の主か…ふん、湿気た面の悪魔めが」

 

 「よろしく頼む」

 

 「………貴様は細い、まったく、筋肉が足りておらん! 前線は俺が支えよう、貴様は俺の背中を見てもっと美しき鋼の肉体を作り上げるのだ! わかったな!!」

 

 なんとも偉そうに。

 しかし、何故か嫌味一つ感じさぜずにロキが笑った。

 何故かその声が似ても似つかないはずのコッパに重なって見えた。

 

 

 

 

 

 ◆真◆・◆女◆神◆転◆生◆Ⅲ◆

 

 

 

 

 

 2066.9.4-2

 

 

 物理アタッカー…物理アタッカーなぁ?

 手持ちの悪魔の合体候補でそれっぽいヤツは………あ、セタンタ。

 

 セタンタ…セタンタなぁ?

 コイツは確かに強かったと思うんよな。

 進化先のクー・フーリンがイケメン過ぎて腹立つから嫌いなだけで、確かデスバウンドとかの強スキルを覚えたはず。

 

 ロキなんかと比べたら耐性がザコいから不安があるけど、とりあえず手持ちで作れるヤツを作ってみよう。

 経験値を溜め込んだサラスヴァティをイケニエにして……………完成! からのレベリングで無事にクー・フーリンゲット。

 デスバウンドはまだ覚えんのか。

 

 その後はギンザで適当に洗脳して悪魔を補充。

 疲れた。

 

 

 

 2066.9.5

 

 今日はほとんど寝てた。

 疲労が行き過ぎて身体が耐えきれんかったんやね。

 悲しいね。

 

 寝て起きてからはメガテン。

 昼飯食って、寝て、メガテン。

 これでしか補給出来ない栄養素があるんや。

 

 とりあえず合体してデカジャ持ちのレギオンを作成。そして悩んだ結果、クー・フーリン×ヤタガラス+ディオニュソスで火炎無効持ちのジコクテンを作成した。

 しばらくはヨヨギでレベリングする予定なので、氷結反射のジコクテンはステージ的に有利なのと、1レベ上がればデクンダを覚えてくれるのが有り難いんだわ。

 

 そろそろデカジャ&デクンダはセットで所持してないと怖いからな。

 レベリングして彼らのレベルが上がったらギリメカラに挑んでも良いかもしれん。

 

 

 ◇

 

 

 思ったよりもレベリングした。

 現在レベル59。

 その過程で号鬼がかなり強化された。

 

 アサクサの復興地点にあるガラクタ集めの雑貨屋で大枚叩いて購入したカムロギでべノンザッパーと二分の括泉を覚えた事で火力が爆上がり。

 確定2発でティターニアが落とせる程度には火力が出るようになったのと、カムロギの耐性が『物理に強い/魔法全般(=基本4属性)に弱い』なのが功を奏し、氷結無効スキルを持つ号鬼くんが装備すれば(絶対零度持ちのティターニア以外脳筋な)このステージでは最高に安定した防御性能を発揮してくれる。

 

 仲魔のレベリングで意味があったのはジコクテンのデクンダくらい。基本的にどのレベルでなにを覚えるかってのは調べない事にしてるからとりあえず育てて新スキルにワクワクしてる。

 

 とりあえず行くか。

 レギオンのテトラカーンとテトラジャがあれば負けることはないハズ…。

 

 久々に完全初見(所見では無い)とは言え、ヤツがマハムドオンと全体物理を使ってくる事は覚えてるんやが、プレスターンアイコンが何個あったかを覚えてないし、その後のサカハギはほぼ完全に何をしてくるか覚えてないので普通に怖いんだわ。

 

 イクゾー!!

 

 

 【対ギリメカラ戦】

 

 号鬼(呪殺無効)

 アラハバキ(壁兼ラクンダ)

 ロキ(回復兼アタッカー)

 レギオン(テトラカーン・テトラジャ・デカジャ)

 控え枠:ジコクテン(デクンダ)

 

 

 テトラジャをして…うぐ、テトラカーンのコストが重い。ギリメカラの使うラクンダをデクンダしたいけど、ここから誰か一人を抜いたらそれだけで陣形が崩壊しかねない。

 (ラクカジャ入れ忘れ&タルンダはデカジャされるのでデバフへの対抗手段が無い)

 

 つーか火力高いやろコイツ!?

 耐物理スキル持ちのレギオンに200ダメとか勘弁してくれ…と。そんな風に始まった戦闘なのだが………。

 

 あ、あれ…?

 マハムドオン…使ってこなくね?

 いや、あれ??

 マハムドオン…?

 マハムドオンは………??

 

 またしても、記憶違い。

 象さん撃破後のおかわりで現れたのサカハギくんはデカジャ&デクンダを持ってないらしく、可哀想なほどあっさりと退場して逝きました。

 

 ナムー。

 

 

 

 その後は詐欺師先生にヤヒロノヒモロギを奪わました。アラディアはコトワリを授けないんじゃなくて、コトワリなんて無いんだと思うんよな。

 

 ドパガキに思想を求めるのがアホなんよ。

 爺は、そう思うね。

 

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