この世界は地獄だ。
苦しい、寂しい、狂おしい、妬ましい。
何故俺が、俺だけがこんな地獄を繰り返し走り続けなくてはならないのか。
影も見えないゴールを目指して、敵を殺し、仲魔を砕き、原点さえ忘れた理想のコトワリを目指して這いずりまわる。
壊れろ。
くたばれ。
腐り落ちろ。
そうした、世間一般で言う【負】の感情をマガツヒに込めて煮詰める。
己の骨の髄にまでその腐臭が届く寸前で、そこから心を切り離す。そして汚染され、隔絶された俺のマガツヒを刃の波動に変換して有象無象の敵へと投げる。
「べノンザッパー…!!」
怨嗟の毒を凝縮した斬撃が敵を切り裂く。
強敵だったトロールも、物理耐性を持つオベロンも、狂犬小僧のセタンタも、氷結の魔女ティターニアも。
ありとあらゆる敵へと俺の憎悪を叩きつけた。
「チッ…強くなれとは言ったが」
何が気に食わないのか、ロキが俺を妙な目で睨んだ。
反抗的な態度は困る。
少なくとも、ここを抜ける為には仲魔の力が必要なのだ。だから俺はロキへと言葉を投げかけた。
「ここのボスはギリメカラだ。俺の物理スキルはヤツには効かない…アレを相手にするにはお前の真空刃が必要になる」
「わかってらぁ、クソが…!」
何が不満なのかがわからない。
敵を殺し、願いを叶える。
マガツヒを喰らい、命を繋げる。
どれだけ壊れても、汚れても。
その先に確約された輝かしい未来があるのだ。
気に食うとか、気に食わないとか。
そんな事は些細な問題でしかない。
俺にはコトワリがある。
ゲームとは違う。
俺には…コトワリがあるんだ。
誰を殺しても、誰かを忘れても。
俺にはゴールがある。
必ず。
願いを叶えなくてはならない。
だから動く。
あの女の手のひらの上だとしても、それを飲み込んで悪魔を殺す。
『神がコトワリを授けてくれない』
『私には力が無いから』
『君はきっと私を助けてくれる』
あの女は悪びれる事なく言ってのけた。
「殺してやる」
心の底から、ここまで本気で人に殺意を抱いた事は無かった。
東京受胎を引き起こした癖に。
俺をこの地獄に封じ込めた癖に。
願いすら他人に任せて微睡む癖に。
アラディアの神威には抗えなかった。
この
………それでも、俺は。
◆真◆・◆女◆神◆転◆生◆Ⅲ◆
2066.9.5-2
ヨヨギ公園でアラディアに指示された通りイケブクロへGoしてマントラ本営ビルの最上階ナウ。
そこにはゴズテンノウの亡骸と、その上に登ったチアキさんのお姿がありまして。
え…っと。
チアキさん、良くない?
普通に声優さんがヨキ!
サカハギが言ってた『かなりの重症』って右手の部位欠損の事やったんか。フツーに忘れててビックリした。
まー普通に半世紀も前の記憶だからね、忘れてても仕方がないんだよね。
つーか…やっぱこの子ってデビルサマナーかメガテン1・2の主人公みたく悪魔召喚プログラムでも持ってたんじゃねーの?
普通に右手を肩下から欠損した直後やろ? こんな短期間で傷を塞いでこんなアホみたいな階段登るってオマエ、そりゃもー誰かの回復魔法以外にはアンサーが無いと思うんよな。
(つまりコイツはデビルサマナー!)
メガテン1の主人公とか真実の口っぽいアレに腕を食われて、怪しいサイバー病院に辿り着くまで血が止まらずに強烈なスリップダメージをディアとかで回復しながら移動してたんやで? それと同類じゃろコイツぁ。
…うむ?
そう考えると………だ。
もしかしてチアキさんこそが本作メガテンの正統派主人公なのでは………??
と、そんなしょーもねー考察を挟みつつ、チアキさんとゴズテンノウの怨念が悪魔合体する名場面を堪能。
あ…そうやわ、右手がミギーになるんやったな。
つか、チアキさんの新フォームって…もしかしてサカハギリスペクトなんか?
トラウマが行き過ぎてリスペクトしちゃったのか? 口元がマスク風になってるのってそう言う意味なのでは…?
いや、知らんけど。
爺の妄想やねんけどな!
その後はアサクサにて、完全にヒジリさんがカメムシになってるのを発見。
イサムくんによりアマラ経絡に吸い込まれるカメムシに合掌して俺はレベリングに戻りました。
いやね?
完全に覚えてないのよ。
イサムくん関連だからスペクターファイナル辺りかなーとは思うんやが、そのファイナルが何してくるかはサッパリ覚えてないんだわな。
未知のボスとかヤバ過ぎる。
あらゆる方面での対策が欲しい。
特に呪殺。
即死魔法だけは勘弁なんだわ…。
2066.9.6
ひたすらレベリングしたし、仲魔も更に更新した。
やはりヨヨギ公園はレベリング地点としてはかなりポイントが高い。たぶんステージ毎に連戦確率や連戦最大数が違うんだが、ヨヨギでは過去最大の連戦数を記録した。
ざっと10連戦はしたんじゃなかろーか?
このゲームって確か連戦回数によって獲得経験値にブーストがかかるんよな。
今回の最大取得経験値は10.000越え。
フツーにやべぇ。
アラハバキを再度作り直して、シキオウジを作って、ホクトセイクンも作った。
物理無効、氷結無効(一部反射)、呪殺無効(一部反射)。
このチームで落すべきはそう。
カブキチョウの帝王。
このゲーム最強クラスの防御性能を誇る黒い悪魔。
ジャアクフロストだ。
コイツを殺してマガタマを手に入れる。
呪殺型のマガタマなら呪殺無効を得られるはず。
(本当はギリメカラがくれると思ってたんやが…)
決戦は
号鬼(耐呪殺)
ロキ
アラハバキ
レギオン
このメンバーで始めて開幕先手ジャアクフロストのマハムドオンでロキが死亡。
ある程度火力の出る魔法を持ってるのはロキしか居ないのだが、最悪の事態を想定してホクトセイクンが装着した煌天の会心が活きるようにカグツチは調整してた。
猛反撃とか持ってたら死ねるな〜と思いながら殴ってみた所、反撃スキル未所持と断定。
デカジャもデクンダも持ってないと断定。
そうなれば後は持久戦。
どれだけ固くても、カジャとンダは嘘をつかない。
強引に殴り、最後の方はマカカジャ(ファントムからの継承)で強化したレギオンのマハジオンガ(これもファントム経由)とアラハバキの持ってた放電がダメ押しになりジャアクフロストを撃破した。
マジで怖かった。
マガタマ…呪殺無効にしてて良かったぁ。