メガテンⅢセーブ縛り変態日記(真)   作:マキシマムとと

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8から9修羅の短い命

 

 スペクター戦は余裕だった。

 

 

 それはそう。

 合体素材として何匹のフロストくんが尊い犠牲になったと思っているのか。

 

 車椅子おじさんの部屋からも無事に脱出。

 生を実感しながら訪ねた邪教の舘にて2体の犬系悪魔を召喚。イヌガミとシーサーである。

 

 「アオ〜ん??」

 

 オコジョのような胴体のワン子。

 顔だけは黒くて厳ついワンワンたんが空中で身体をくねらせる。

 

 「ガルルルルル…」

 

 シーサーは狛犬。

 金と緑色の目に鮮やかなワンワン属性である。

 

 「い〜な〜。これ…い〜ぞ〜♡♡♡」

 

 イヌガミに触ろうとしたら絶妙なクネリ具合で回避され、シーサー君は頭に手が触れる寸前に噛みつかれそうになる。

 

 そんな俺の背中に柔らかいお肉が2つ当たった。

 

 「へ〜? 犬とか好きなの?」

 

 白い翼が俺を包む。

 悪魔合体の神秘により新しい身体を手に入れた俺の相棒。かつてピクシーだったエンジェルの唇が俺の耳に微かに触れた。 

 

 「犬っつーか動物系が好きなんよな〜」

 

 「ふ〜ん? じゃーこの羽根は?」

 

 「好きー」

 

 「…うへへ〜♡♡♡」

 

 人修羅には性欲が無い。

 もし欠片でもエロスが残っていたなら今頃世界はR18になって創世に興味の欠片も無くなっていただろう。

 

 そう冷静に考えられる程度には、エンジェルとなった相棒はエロくて…底抜けに可愛い。

 御機嫌な相棒の羽根を撫でながら、俺は次の戦場へと意識を向けていた。

 

 

 ◆

 

 

 

 「転進するぞ!!」

 

 格好だけは付けてみたものの、その中味は反転して進むこと…つまりは撤退である。

 

 ギンザの南東にあるハルミ倉庫。

 そこから降りた先にあるギンザ大地下道。

 そこで俺達を出迎えたのはスダマの大群だった。

 

 【マ〜ハ〜ザ〜〜〜ン!】

 【マ〜ハ〜ザ〜〜〜ン!!】

 

 衝撃属性への耐性を持たない俺達のパーティーはあっさりと崩壊。

 

 「ホントにこの世界の知識とかあるの〜?」

 

 「アルよ〜アルアルぅ〜〜」

 

 「ホントに〜? ホントにゴザルかぁ〜??」

 

 「ホントよ〜! 人修羅ウソつかないネー!!」

 

 「ぷ〜っ! 胡散臭〜ぃwww」

 

 ギリでギンザに生還し、回復の泉のお姉様にお世話になった後、相棒にこってりと絞られる。

 

 「ウゥ゛……バウワウ!!」

 「グロロォ!!」

 

 呼び出した犬系妖怪悪魔のお二方もご機嫌斜めだ。

 

 「魔石…舐めとく??」

 

 謎空間から取り出した魔石でなだめる。

 いや、魔石は貴重品だからね?

 舐めたら返してね?

 洗ったら再利用出来るから。

 絶対に噛み砕いたりするなよ?

 

 …お兄さんとの、約束だ!!

 

 

 

 その後、スダマ対策にノヅチを加えたお陰か、パーティーの損耗率は著しく良化した。

 

 「あ〜やっぱ、ここマネカタの隠れ家じゃん」

 

 地下道を少し進んだ先にあったマネカタの集落。

 外この先は確かマントラ群の拠点、イケブクに繋がっていて、そこへ行くためにはガラクタ集めとか言うアダ名の変なマネカタに賄賂としてお札を渡さなくてはならない。

 

 「う〜〜〜ん…」

 

 俺は悩んだ。

 ここは間違いなくメガテンⅢの世界であり、受胎した東京である。世界にはシナリオがあって、それに沿った形で俺はここまで旅をしてきた。

 

 ───だが。

 

 「へ〜? マネカタってコンナなんだー?」

 「ガルルゥ…!」

 「グオォォン!!」

 

 「ひっ…ひぃ!!」

 「助けてぇ」

 「あわあわ、あわわわわ…」

 

 マネカタは弱い。

 極まれに突然変異のようなヤバいマネカタが存在しているのは事実だが、基本的には虫のような生態の泥人形だ。

 ちょっとでも圧をかければカサカサと這い出して部屋の隅っこでビクンビクンと震えだす。

 

 こんな弱い奴等に金を払ってマガタマを手に入れたり、わざわざ危険を犯して使いっパシリにされる必要があるのだろうか?

 

 例えば門番のぽっちゃりマネカタにヒートウェーブをぶち込むぞ、と脅せば話は早いのでは…??

 考えれば考えれる程に、自分の中の悪魔が疼くのを感じるが………しかし。

 

 「お札ってそんなに凄いんだ!?」

 

 受胎前の…俺が人間だった頃の東京のガラクタに心を惹かれ、ついつい立ち寄ってしまったガラクタ集めの部屋の中で、俺の相棒は興奮して羽根をバサバサと羽ばたかせていた。

 

 「そりゃーそうさ、ニンゲンはお札のためならオヤだって殺したらしいよ! オヤってのがなんなのか僕にはよくわからないんだけど」

 

 相棒の反応に機嫌を良くして、ガラクタ集めが饒舌にお札についてのウンチクを垂れ流した。

 

 「スカシ…スカシってなんなんだろ? なんでそんな事が出来るのかな!?」

 

 「それはもちろん、オタカラだから…さ」

 

 「うひゃ〜〜〜www」

 

 ピクシー時代と違って身体がデカイんだからやめなさい。宙返りしない…狭いんだから、ちょ、羽ばたくな…羽ばたくなって羽がもう…あ〜もう!!

 

 そんな訳で俺は大泥棒になった。

 ギンザのバーの裏にあるロキの秘密の宝部屋。

 そこでお札(福沢諭吉ver.)をゲットしてトンズラ…しようとしたんだが。

 

 【オシャレにあの世行きだどぉーー!!】

 

 オシャレ要素の欠片もないクリーチャーにプチっと潰されてしまったのだった。

 

 

 

 

 

 ◆真◆・◆女◆神◆転◆生◆Ⅲ◆

 

 

 

 

 

 2066.8.3-2

 

 

 9修羅目スタート。

 

 完全最初っからのプレッシャーから開放されたおかげか、イベント戦闘はつつがなく終了。

 その流れでフォルネウスもアッサリ撃破した。

 

 砂漠もスルスル行けて楽勝ムード…なのだが。

 

 病院でウィル男をゲット出来てなかったのが痛く、リベラマが使えない=レベル上げがツラい。

 

 仲間を求めて病院とシブヤを2往復はしたけど、どうしてもウィル男が仲魔にならなかった。

 

 これ以上無駄な時間を使いなくないのと、物を売りまくればシラヌイに手が届く程度には資金が溜まった事もあり、リリム・ダツエ婆ちゃん・フロスト君(コイツはもともと覚えてるが)に静天を覚えさせてアマラ経絡に突入した。

 

 かなり無茶だとは思う。

 だが気持ちがシンドイ。

 なんとかなれ〜の精神で挑むぞ。

 

 あ、そうそう。

 前回までと違って今回はピクシーがハイピクシーになってる。特に意味は無いけど───と、経絡に入るまではそう思ってたんやが、これがまぁ道中で大活躍してくれた。

 前回はダツエ婆ちゃんがスキルをマハザンに改造してくれてて助かってたんよな。

 やっぱここは衝撃スキル必須かも。

 

 …と、そんなこんなでVSスペクター戦。

 

 今回は合体前に3匹撃破出来た(前は2匹だった)し、これは勝てそう!

 攻撃ミスが出たらヤバかったけど、それっていつもの事やしなw なんにしても難関突破。

 

 ギンザよ…私は帰ってきた!!

 

 

 ◇

 

 

 しばらくギンザの街中でレベル上げと並行して仲魔集め。なかなか上手く行かず時間だけが過ぎていく。

 交渉運がなさ過ぎるんや。

 魔石とマッカだけが減る…。

 

 1時間は粘ったかな?

 

 なんとかレベル14に到達してノヅチくんも召喚。

 これで地下道を進むための最低条件はクリア。

 はやくこの地獄から抜け出したい…w

 

 道中ではコダマ×3スダマ×4のタマタマパーティーに先手取られたりもしたが、敵さんが本気で殴ってこなかったお陰で生存出来た。

 

 つーか今回のプレイでは永遠とピクシーさんにお世話になっとるんやが。

 このレベルでも普通に使えるのな。

 (まぁそろそろ引退なのは間違いないが…)

 とか思ってたらイソラにバックアタックされてクリティカル→アイスブレスで死んでしまった。

 ………儚い。

 

 

 ◆

 

 

 マネカタのお札イベント発動後、対トロール戦に向けて方々でレベル上げを粘ったが精神が持たんかった。

 フォーモリアを作成出来れば間違いないと思う。

 頑張ってレベル16までは上げたんやが、アイツのレベル18なんよな。

 

 イソラ君相手にレベル上げしてもいーんやが、事故が怖いやろ? 確率は低いけどバックアタックからの毒噛みつきクリティカル2連とか来たらなんぼ体力お化けの人修羅でも死ぬ。

 

 死んだらまたレベル1から再スタート。

 ペナルティが重すぎて下手なレベル上げはやってられんのよな。

 

 そんな訳で少し考えてシバブー継承したバイコーンを作成。トロールは電気も炎も効かんかったし、筋肉野郎は状態異常に弱かった記憶があるので…。

 

 んで、イヌガミの持ってる静天を活かすためにロキのお宝部屋の中で右方向にぐるぐる3回転とかしながらカグツチ調整してリベンジマッチ…イクゾー!!

 

 道中でたまたま仲魔になってたコロンゾン君のスクンダと人修羅のスクンダで保険をかけながらイヌガミの殴りでプレスターン確保して、バイコーンのシバブー。

 最終的には魅惑かみつきのが有効だと理解して魅力ハメして終了した。

 

 まー対策が上手くハマればこんなもんよな。

 

 さ〜て。

 次は大地下道(後編)かー。

 

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