バイコーンたんの世界一度プリティな魅惑かみつきによりトロールをハメ殺す事に成功した。
「いぇ〜い! ブイブイ、ブ〜イ!!」
今回は何一つ活躍しなかったハイピクシーが一番喜んでるのが面白い。
「おっつかれ〜♪ 終わったんならお札見せてよ! 見せて見せて! お〜さ〜つ〜!!」
俺のリベンジマッチを優先して我慢していたのだろう、頭の周りをクルクルと飛び回るハイピクシーに苦笑しながらお札を渡してあげた。
「へー! これがお札!! 凄い! キレー! ん……ねーねー? 号鬼ぃ? 号鬼はお札とアタシ、どっちが好き?」
「ん〜〜〜〜??」
あえて答えずお腹の辺りに鼻を埋めてクンクンと匂いをかいでやる。
「へへ〜♡♡♡♡♡」
そんな風にイチャイチャしてたら急に後ろからバイコーンに蹴られた…解せぬ。
───と、そんな訳でようやくギンザ大地下道、イケブクロ方面への通路を通れるようになったのだが、そこで出会う悪魔の数と質はそれまでの比ではなく。
「だーかーら〜! 結局ヤバいのはスダマとブロブでしょ? マハラギとマハブフがあればイーんだって! あとちょっと頑張れはジャックランタン作れるようになるから頑張ってみよ〜よ〜!」
格下の悪魔を叩くより、同等格の悪魔と殴り合う方が経験値効率が良い。
ブロブやスダマにボロボロにされながら辿り着いた回復の泉。その湯船に浸かりながら今回の遠征の反省会をしていた。
「つってもなー?」
イケブクロ方面へのゲートが拠点から地味に遠いのが面倒くさい。泉が近くにあれば余裕をもって修行出来るのだが…。
「も〜シャキッとする!!」
「温泉の中でまでやる気だせねーよな〜?」
隣には膝を折ってゆったりと湯船につかるバイコーンと、その首に巻き付いて尻尾の先だけをお湯に浸したイヌガミの姿。
リラックスした様子で2匹同時に大口でアクビした。
「まったく〜〜〜!!」
「あ〜もぅ、ピクシーもカッカしないの。頭洗ってやるからこっち来な」
恥ずかし気も無く全裸で飛び回る妖精を捕まえて頭を洗う。回復の泉…本当にこの施設がこの世界にあってよかった。
◆
「マハラギ!」
マガツヒを炎に変換した火炎魔法が勢い良く飛び出して敵を焼く。
「マハブフ!!」
背後から忍び寄っていた赤黒い
「今だよ!」
「りょ〜かい!」
丹田に力を込める。
魔法になる前のマガツヒを燃やし、物理攻撃スキル【ヒートウェーブ】を発動。
燃える闘気のエフェクトを伴い、半ば暴走するマガツヒを斬撃の波動へと変換して振り降ろす。
「チャッ!!」
人修羅特有の発破の後、今回は運良く有象無象の敵悪魔を切り裂く事に成功した。
「ひゅ〜! やるじゃん…ヒーホー!」
さっきまで語尾を忘れていた俺の相棒『ジャックランタン』がランタンを揺らして頭上を旋回した。
コイツは俺の相棒。
ピクシーからアメノウズメ、アメノウズメからジャックランタンに悪魔合体したのだが、もとの記憶も人格も声もちょっとした仕草まで何一つ変わらなかった。
…たぶん、このカボチャヘッドの中にはピクシーがいて、操縦レバーでランタンの身体を操っているんだと思う。
「仲魔ヨシ、予行演習ヨシ、マガツヒ…ヨシ! とうとう行くんだよね! 死神退治!!」
ガンバルマン(๑•̀ㅂ•́)و✧
完璧にやる気になった
それでも俺は怖かった。
この先に居るという死神の影に怯えていた。
確かに俺はループしている。
だがそれは過去であり『次』と言う名の未来を保証する物ではない。
死んでも絶対に次がある…などと、軽々しく思えないし、何よりもこの目の前の相棒が、もし俺を忘れてしまったりしたら………俺は。
「アタシの信じる号鬼を信じろ!! アンタはヤレば出来る悪魔なんだよ!」
ヒホヒホひ〜☆
底抜けに明るい相棒の声に背を押され、俺はついに未知の死地へと挑むのであった。
◆VSマタドール◆
現れたのは死神ではなく魔人。
メノラーがどうとか、何か喋っていたらしいが生憎と俺の記憶には残っていない。
敵の実力は俺と言う個人を遙かに凌駕しており、一手でも選択を間違えればそこから一息に刺し殺されると確信出来るほど。
それでも俺は歯を食いしばって指示を飛ばし、ヤスリで削るように少しずつ少しずつ…着実に敵のマガツヒを砕いて行った。
「チッ…泥臭い悪魔め、なかなかヤリおる。だがしがし、守ってばかりでは勝利の栄光は掴めぬぞ! 思い知れ!!」
光のようなレイピアの斬撃が襲い来る。
「耐えろ!! ネコマタはスクカジャ、ウズメはメディア、ランタンは下がって………来い、モムノフ!!」
戦線を立て直しす。
そんな俺の思惑を嘲笑うようにマタドールのレイピアが2重に振れた。
「我が光の剣、受けてみよ!!」
永遠とも思える斬撃の嵐。
これに耐えられるのは俺と………ッ!!
「一つ、二つッ!!」
ネコマタとウズメが逝った。
俺もモムノフも、次の攻撃には耐えられない。
───そんなことは、百も承知だッ!!
「な、貴様!?」
斬撃後に訪れる一瞬の硬直。
狙い通りに駆け出して、その隙に組み付いた。
「モムノフ! 頼む!!」
後は無い。
完全に捨て身の大博打!!
「応!!」
身体の真芯。胸骨体と呼ばれる胸の中心をモムノフの鉾が打ち据える。
「ぐっ!!」
効きが甘い。
そう判断して俺は叫んだ。
「骨盤を狙え!!」
何処かで聞きかじったおまじないのような攻略法*1。
しかして、その一撃は─────。
「見事…なり………!!」
───強大な魔人のマガツヒを、力強く打ち砕いたのであった。
◆真◆・◆女◆神◆転◆生◆Ⅲ◆
2066.8.5
マタドールを撃破した事がトリガーとなったのか。
アマラ深界なる場所がターミナルの転送先に追加されていた。そう言えば喪服のオネーチャンがなんか言ってたのを思い出して…。
一瞬迷ったが、見送り。
俺はアトラスを信じていない。
なんか貰えるかも♪
てな具合で準備も無しに突っ込んだら吐き気がするような高難度ステージに連行された挙句『イベント終了まで外界には出られませんよ☆』…とか。そんな罠を平然と仕掛けてくるのがアトラスなんだ。
俺は、絶対に、アトラスを信じない…!!
そんな訳でギンザ大地下道後半戦。
敵がモーコーモーコー(猛攻)しててなかなか前に進めない。
寄り道してたらMPが尽きる、常にギリギリを攻めた難易度調整…やっぱ神なんだなぁ〜。
今日は忙しいのでここまで。
ストーリーは進まんかったけど、レベルだけは上がった。
あと1レベ上がればディースさんをお招き出来るんだが…さてさて。
2066.8.6
くは〜〜〜〜〜。
長かった。
地味に魔法の箱(カグツチ煌天の時に開けなくてはレアアイテムを逃してしまう)がポロポロ道端に転がってるせいで戦闘回数が跳ね上がってなー。
はーちかれたちかれた。
疲れはしたんやが、長かったギンザ大地下道。
攻略完了!!
やっとこさイケブクに到着したぞぃ!
街中をウロウロしてる間にレベルアップして現在レベル25。目標のディースさんは召喚出来る状態だったんやが、今のメンバーでディースを呼ぼうとしたらランタン×フォルネウスしかなくて、そうするとフォルネウスのフォッグブレスが継承出来なくて消えてしまう。
流石にこの時期にフォッグブレス(2段階スクンダ、敵の命中率を低下させる有能スキル)が無いとボス戦で詰むやろーし。
ここはグッと我慢が正解…かな?
つか地下道歩いてて思ったんやが、号鬼くんのヒートウェーブがそこそこ有能。
コイツは有名スキルのデスバウンドくんといっしょで最大HPによって火力が変動するタイプのスキル。
基礎威力はカスだが体力極振りの号鬼くんとは相性が良い。それは使う前から知ってたんやが、基本的に物理攻撃ってミスりやすいやろ?
あんまし積極的に使おうとは思ってなかったんやが、MPを節約しながら全体攻撃出来るってのは想定してたより優秀でなぁ〜。
ま…ここからは物理に強い悪魔も多くなるし、ヒートウェーブよりも竜巻のが活躍するんやろーけど。
───さて。
この後はゴズテンちゃんに面会して、仲魔のストック数増やしてもらわなきゃな。
(つーか今からフルダイブ・ゴズテンノウ様の勇姿にワクワクが止まらん。ガンダム立像とか思い出すよな!)
楽しみだぜ。