推しの間に挟まりたくない運び屋はシャーレ所属の白猫 作:もこもこMAX
唐突な話になるけど。皆には推しっているか?推しだよ推し。好きなアニメとかゲームとかでも良い」。そういう乗っている?多分いると思うんだけど、そういうのって単体での推しじゃなくて、ペアで推しとか。所謂部活単位とか。いっそのこと学年とか、なんなら学園推しみたいなことが有ると思うんだよ
そんな推しが目の前で生きてるっていうのは……素晴らしいと思わないかな?
「推しが生きてて偉い」
「変なこと言ってないで仕事して?」
そう語るのはミレニアムの二年生の早瀬ユウカさん。セミナーっていうミレニアムの生徒会の会計をやってるエリートウーマンである。この人は予算割り振りながら足りない分は新規開発とかに投資して利益を上げてるんだからすっごい人なのである
「つい発作が…!!」
「どういう発作よ…まあ良いわ。書類の申請。これですんだから」
「仕事が早くてとてもタスカル」
「全く……あんまり先生を甘やかさないでね?キホ」
「はーい」
そうユウカさんに言われて私──東雲キホ緩く返事をしておく。ユウカさんのほうが先生と仲がいいのでは?甘いのでは?なんてことは言ってはならない。スイッチが入ってしまうからである
「キホさん煎らしてたんですね?」
おや、この声は…
「こんにちはーノアさん!」
「はい、こんにちは」
この人もセミナーで名前は生塩ノアさん。書紀である、とても頭が良く記憶力が尋常なく良いので。迂闊な発言はしを招きかねない。社会的な意味で、変なことを言ったら最後、一生からかわれることになるから…気を付けようね!(n敗北)
「今日も
「そー。シャーレのお仕事」
ふっふっふ……実は何を隠そう。私はあのシャーレの所属生徒なのだ!!どうだすごいだろう!!羨ましいだろう!!!!……アッハイ、嘘です。いやシャーレ所属なのは間違いないんですけど。そんな誇れるようなもんではないんですよねはい……
そんな事を思ってるとノアさんが珈琲を入れてくれた、深煎りされたものが好きという私の好みを完璧に把握している…そんなことにリソース割かなくてもいいと思うんだけど。自然と覚えてしまうらしいので仕方がない、カスみたいな知識も埋め込まれてるかもしれないと思うと、ちょっとだけ不憫?
「疲れた身体に珈琲が染み渡る…」
「それは何よりですよキホさん」
ふーっと息を吐きながら癒やされてる私を見てノアさんがクスクスと笑うようにそう言いながら、ノアさんも仕事に取り掛かるみたい。あんまり長居するのもあれだし、珈琲をさっさと飲みきってシャーレに戻らないとな
「ユウカさんから仕事の書類ももらったし、。私はもう帰るねー」
「もう帰るの?」
「うんー。まだ仕事残ってるからさー」
ユウカさんに言われるとそう返して荷物をまとめる。うん、仕事は残ってるのはホント何だけど…それだけじゃないんですよね。そう………
推しと推しの会話を会話を邪魔したくないんだよね……!!!!ユウカさんもノアさんも、交流を始めてちょっとしか経ってないけれど。すごく仲よさげにしてるのは分かるし、お互いがお互いを尊重してる感じがあってとっても良いんですよね……いい……すごく良い…素敵だ………。ぶっちゃけ内情は良く分かんないけれど、同じ二年生だし。同じ部活ってなると自然と仲良くなるもん?
ともなれば、そんな推しと推しがいる空間にとどまりたいっていうのは分かるんだけど。邪魔したくないっていうのもわかってほしい……そもそも私はシャーレ所属なんだから。さっさと自分の持ち場に戻るほうが良いのは当たり前すぎてアタリメになっちゃったわね……アタリメってなんだろう
「というわけだから、ふたりとも仕事頑張ってねーーーっ!!」
書類をカバンに詰めて。ブンブン手を降ってからセミナー会議室を飛び出す。さあシャーレに帰ったら仕事するぞ!!!
──────
「ただいまーー!!!」
「お、おかえり……」
シャーレの扉を開けて挨拶すると。ちょっとぐったりしてる先生がデスク上で突っ伏していた。なんだかお疲れのご様子……それもそのはず、ここ最近j連続してタスクがたっぷりと降り注いできてとんでもないことになっているのだから其れも致し方ない。本当に仕方がないと思ってるのは私なんだよね
「はいこれミレニアムからの書類ねー」
「ありがとうキホ、これ少しはで「あ、これ別案件の書類」ッスー………」
先生が多少希望の光を見出したと思ったら。別の仕事が舞い込んで天を仰いでる。うん、そうだよね。タスクが一つ消えたと思ったら3倍になって返ってくるあれ…本当になんとかしてほしいんだけど
「はいはい、突っ伏してないで仕事しよ?」
「ソウダネ………」
しおしおになってる先生にそう呼びかけて復帰させる。 そうそう。紹介が遅れたけど。この人がシャーレの先生、何時も仕事に忙殺されている私と似たような感じな人だったりする。にたようなっていうのは、私と違ってれっきとした社会人って言うことかな。
「本当に終わらせておかないと後々大変になるかな…」
そういいながら、しわしわ先生は手を動かし始める。私も自分の仕事終わらせないとなー。先生ほどじゃないんだけれど。タスクはそこそこあったりするから、やっておかないとね!!
「そう言えば何だけど…キホ。
「いいえー?全然決めてなーい」
先生が向かい側のデスクからそう問いかけてくる。何処に行くのか?というのは、シャーレからどの学園に転校するかという話だ。これが私がシャーレ所属であっても誇れない理由。いわゆる私は浪人という立ち位置に存在するらしい
別に受験に失敗したとかそういうんじゃなくて。そもそも何処かの学園に所属できなかったんだよね、理由は色々あるんだけど……一番はずーっと働きっぱなしだったことかな。気がついたら、受験とか諸々終わっちゃってて、どうしよっかなーって思ったけど。まあいいっかーで流して今がある、よく考えないままこうしてたので。みんなは受験とか、色々と考えようね!私との約束!!
「……入りたい学園とかは無い?」
「ぜーんぜん?」
ちょっとだけ気をつかってるような先生の声にそう返す。今の生活に不満があるわけじゃないからなー、色んなところに行けて、色んな人に会えるのはこの立ち位置だからこそっていうのが絶対あると思うから。まあ、これでいいかなって思ってる
「そっか……見つけたら、何時でも言ってね!」
しんみりした(先生基準)空気を吹き飛ばすような声を出す先生、いや本当に気にしてないから。別にいいんだよね
「仮に私がどこかの学校はいったら先生はどうなるの?」
「すごく喜ぶよ!!」
「本音は?」
「正直辛い……仕事が……」
「素直でよろしい」
仮の話をして、最初は先生として喜んでくれるけど。・やっぱり仕事が増えて辛くなるよねーそうだよねー。分かる分かる。私もずっと仕事一人でやってきてたからさ。一回負担が減った後にまた負担がもとに戻るのはかなりしんどいんだよねー。それは先生だけじゃないと思うから。其れでいいと思うよ
そんな事を思いながらタイピングしていると、先生のスマホが着信音を立てながら振動する
「ちょっとごめんね、席外すよ」
「はーい」
そういって先生は廊下の方にでていって誰かと会話しているみたいだ。大方生徒からのお悩み相談とかそういう感じなんだろうなー。青春って大変そうだしねー、なんて思っていると。先生が廊下から戻って来る
「ごめん、キホ。ちょっと……うわっ!?」
ちょっと申し訳なさそうな先生がなにか言い出す前に。外出用の服を投げ渡しておく。
どうせそんなことだろうと思ってたので。先生のデスクの上に乗ってる書類を自分の机の上に乗せてさっさといってらっしゃ~いというようにひらひらと手を降って送り出す
「……ありがとう!」
そう短く言うと先生はすたこらとシャーレから出ていった。緊急性があろうとなかろうと、先生は生徒の悩みをほっとけ無いから。ああやって有無を言わさずに送り出すのが一番いいんだよねー
「さーてとー、私もさっさとシャーレの仕事をしちゃいますか、私の仕事も時間まで暇だし」
ん~!と背伸びしてから、デスクワークに取り掛かる。これも慣れてきたもので、最初は全然わからん…って感じだったけど、今はすっかり慣れてきて。そこそこのペースで動けるようになってきた感じかな~?って思ってる
◆◆◆◆
シャーレの仕事が終わって。暫くしてから先生が所用でそのまま暫く帰ってこれないとのお話をされたので、このまま戸締りして仕事場へレッツゴー!することになりました。後片付けヨシ!書類チェックヨシ!!戸締りオッケー!!!
「さあさ、出発~!!」
シャーレを飛び出す…訳でもなく、最初にやることは私個人に来るお仕事のチェック。そう、何を隠そう、私は運び屋なのである。日用雑貨の運搬から、車両の納品。弾薬の補充まで幅広く!!!何処でも何時でも、安全に!!がモットーな東雲運び屋、今日もやっていきますか~~!!!
「最初は~…ふむふむ、なるほどなるほど」
依頼書が幾つか来てる。都も有れば、今日片づけるのは~~…此れかな?
「ブラックマーケットへレッツゴ~~」
積み荷を色々と積み込んで、何時もの相棒であるバイク…じゃなくて、ただのトラックの方へと。エンジンをかけて、安全確認ヨシ。積み荷の固定ヨシ、忘れ物も無いからそのまま行っちゃいますかね~
~~運送中~~
シャーレの車両がブラックマーケットに来ていいのか?いやいや、これは私の仕事なんだから、シャーレとはちっとも関係ないお仕事なんです。そんな風に考えながら、車をブラックマーケットの方へと走らせていけば。ちょっとした搬入口に入る。見張りの子も何時も通り元気そうで良かった良かった
「ん…おお、来たか」
「はいはーい、何時も通り無事に来たよ~!」
見張りの子がこっちに気づいたから、窓を開けて顔を出す。この子とも結構付き合いが長くて、最初はめっちゃくちゃ警戒されてたけど。今はそんなこともなく、手を振ると返してくれるぐらいには仲良くなってる
「車入れてもいい~?」
「何時ものところに止めていい」
「は~い!」
搬入ルートは何時も通り、見張り頑張って!とジュースを一本ひょいっと投げてあげると、キャッチしてくれる。最初は落としちゃったり私が顔面シュートしちゃって大変な事になったこともあったかな、懐かしいな~!なんて思いつつぶるんぶるん。エンジン回していきますよ~!!
「ラブさん、お疲れ様です~!」
「何時も悪いわね、こんなところに来てもらっちゃって」
搬入口に車を止めて、運転席から降りると。取引相手であるラブさんを発見!!1年前から取引させて貰ってる、ヘルメット団とかのリーダーみたいな人。積み荷のチェックして、破損がないか確認してから。ぶんぶんと手と尻尾を振ると、何処か微笑ましそうな顔で見られる。なぜ?
「いいんですよー、お得意様ですから!」
「そう?…ほら、ぼさっとしてないで積み下ろし手伝う手伝う!」
そんなやり取りしてると、ヘルメット団の人達がわらわらと出てきて、積み荷を手伝ってくれる。一人で卸すのは慣れてますけど、やっぱり人が多いと楽です。ふふん、マンパワーはやっぱり偉大だな~
「今日も補給一杯来てくれてよかった…」
「マジで助かる…」
「うおーー!!!これ新商品じゃん!!やった!!!」
「これ美味しかった奴、リクエスト聞いてくれたのかんしゃ~…」
「これだけの補給…ヘルメット団はあと1ヶ月は戦える!!」
「随分堅実的な見立てだなオイ」
思い思いのことを言いながら、積み荷を降ろしているのを聞きながら、私も積み荷を降ろしながら。漏れがないかどうかの納品チェックをしておく、有ったら大変なことになっちゃうから。チェックは大事!!
「…でもさ、良いの?」
そんなことをしていると、ヘルメット団の一人の子がそんなことをぽつりと漏らす、多分最近入った子なのかな?見たことなかった気がするし…?
「何が?」
「い、いや…ほら、東雲ってシャーレの所属になったわけだし。私達に積み荷下ろしてるってしられたら…迷惑かけそうじゃん?」
普通に良い子だった、別に気にしてないんだけどねそういうの。まあ気にしてるなら~…と思ったけど
「おバカ」
「あう!?」
ラブさんがその子に軽く拳骨を落としてた、ヘルメット被ってたらラブさんの拳にダメージ来てたと思うけど、今はみんなラフな格好だから大丈夫かな?
「あのね?東雲はそういうの気にする子じゃないし、私達が誰であろうと。一人の依頼者って見てくれてるの、だから気にしたり。後ろめたく思う方が東雲に迷惑掛かるから」
そうでしょ?という視線を受けると、ウンウンと頷いておく。皆さんは私の大事な取引相手ですから!!頼まれたものは、しっかりと持ってきますし。バックレたりしないので!!!
「そういう事だから、くよくよするぐらいなら。全額突っ込む位使いなさい!」
「いや全額は多くありませんか!?破産しちゃいますよ!?」
「上等!!」
「お金の使い方がつぇえ人なんですか…!?」
「いや弱いだろ…!?」
「私達も負けてられない…!!」
「張り合わないでください~~!?」
周りの子も巻き込みながら会話を広げて、その子も打ち解け直せたみたいで。隣の子と楽しそうに話してた。うんうん、やっぱりこういうのを見ると元気になります!!
そんな風にわちゃわちゃした後、それぞれやる事をやりだしたころ…
「代金は此方になります!!」
「と…、これでいい?間違ってないかしら?」
「ばっちりです!!」
ラブさんとお金のお話です。運び屋ですから、こういうのはきっちりやっておかないと。お互いにいい思いはしませんから。後々響きますし…
「ほんと、何時も助かってる」
「いえいえ、お得意様ですから!!」
ちょっとだけ、申し訳なさそうなラブさんに何時も通り返すと。また使うから、と返していただきつつ。積み荷を解いたりしているの方向へ足を向けたので、私も帰り支度しないとですね!!
「それでは、私はこれでーーー!!」
車両に乗り込む前に、扉の開閉の戸締りを済ませたか。確認を諸々してから、窓を開けつつ、搬入口の手前まで来ると。ぶんぶんと手を振りつつ、皆さんに声掛けしておきましょう!
「気を付けて帰れよーーー!!!」
「事故らないようにねーーー!!」
「月夜だけだとおもうなよーーー!?!?」
「何不吉なこと言ってんだお前!?」
「貰った物、大事に使うからねーーー!!」
「またね東雲ーーー!!!」
作業を途中でやめて、此方に手を振ってくれる皆さんに声を返しながら。見張りの子にも挨拶をして。いざシャーレへと戻ります!!!
そうしてシャーレに戻って。車を止めて…先生はもう帰っちゃったのかな?なんて思いながら。私も自分の家に戻ることにしましょう!!
思い付きで書いたので、対戦ありがとうございました