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これからもよろしくお願い致します。
あの後、本来ならオールマイトによる講評があるらしいのにゃが…。
本人が保健室行っちゃったので、我々は手持無沙汰にゃ。
MⅤPはどう考えてもあの冷気の中、最後まで戦い抜こうとした尻尾なのに本人がいないとは残念にゃ。
原因の紅白饅頭を見ると呆然とはしているものの、自分が悪いとは考えていないような態度にゃ。
クラスメイトをあれほど痛めつけておいて、許せない、許せないにゃ。
殺す…殺してやるぞ…緑谷出久!!
「ちょっとお聞きしてもよろしいですか?気になっていたんですけど、佐藤さんの個性はどのようなものでしょう」
尻尾の仇を撃つ事を誓っていたら、百ちゃんが話しかけてきたにゃ。
「私も気になるわ」
「煙を操る個性か?しかし無差別なのはよくないぞ」
「でもあの一瞬で展開するのは凄くない?」
それを切っ掛けにみんなが話しかけてきたにゃ。
「ニャーの個性は『ヤニねこ』にゃ」
と話したところ、みんな頭に疑問符が付いた様子だからざっくりと体を煙に変える事と煙を操る事とを説明しといたにゃ。
モクモクの実とか通じないし、前世の事とか話したら病院一直線にゃ。
そういえば彼女が急に前世女になったT君元気にしてるかにゃ?
最後に会った時、彼女の世界観に飲まれて変な集会に参加してたけど。
その後、みんなでもじゃもじゃと尻尾のお見舞いに行く事になったにゃが…。
なんか保健室に入れらしてくれなかったにゃ。
「そんなに尾白君の容態は悪いのですか?」
「そういうわけじゃないけどね。今はちょっと間が悪いのさ」
出てきたお婆ちゃんとメガネが会話しているうちに、そっと隙間から中を覗くと……
「コヒュー……コヒュー……」
「…依然として危険な状況です。それ以外は申し上げられません」
オールマイトと校長と医者みたいなのが話し合ってるにゃ。
「彼の容態はそんなにも悪いのかい?」
「生命維持装置を外せない以上、専門機関への搬送も私はお勧めしません」
「何しろ見た事も聞いた事もない……16才の子供が……一時間であんな無残な……」
何と言う事でしょう。そこは地獄にゃった。
覆いを掛けられたベッドからはみ出した枯れ木のような腕、全身をくまなく覆う包帯、酸素マスクからはか細い呼吸音が……。
そこにはピトー戦後、入院したゴンさんのようになった尻尾の姿が……。
なんて事にゃ……アルカ連れてこないとにゃ。
なんて事はなく普通に眠ってたにゃ。顔色土気色ににゃってたけど。
あともじゃもじゃと骸骨みたいな人がいたけど、あれ尻尾を連れに来た死神じゃにゃいよね。
そんなこんなでこの日はこれで解散になったにゃ。
翌日、HRで昨日のことで三太郎ともじゃもじゃが注意されてるにゃ。受ける。
あ、尻尾は普通に登校してるにゃ。顔色は悪いけどにゃ。
「それと佐藤」
「にゃ?」
「お前ももっと能力の制御を覚えろ。味方巻き込んで解決とはならないぞ」
「がんばるにゃ!!」
尻尾がびくっとして、担任が返事だけはいいんだよな、コイツという顔をしてるにゃ。
でも昨日の事は紅白饅頭が悪いにゃよ。
まさか冷気で肺胞殺す上弦の弐みたいな技使うとは思わなかったにゃ。そのうちでかい氷像とか動かしそうにゃ。
今後ツボに入った奴とか分身する奴とかも出てくるのかにゃ?
「さてHRの本題だ。急で悪いが君らに学級委員を決めてもらう」
担任の言葉に周りが色めき立つにゃ。
学級委員にゃね?正直面倒くさい事や責任が伴う仕事はしたくないにゃ。
まあメガネがびしっと手を上げているし、他のみんなもやる気十分なのでニャーに回ってくることはなさそうにゃ。
担任が眠りだしたし、ニャーも眠るとするにゃ。
一票は……百ちゃんでいいにゃ。
おやすみにゃ。
担任に拳骨で起こされたら、なんかもじゃもじゃが委員長に選ばれてたにゃ。
大丈夫かにゃ、あいつ陰キャで委員長気質じゃないにゃ。
前世だと嫌いな奴に面倒な仕事押し付けてたけど、そういう事じゃないにゃよね?
「では佐藤さんが私に入れてくださったのですか!」
「そうにゃ、百ちゃんなら委員長タイプだと思ったにゃ」
「私が…委員長タイプ。で、委員長タイプってどういうタイプですか?」
「まず黒髪は譲れないにゃ。できればメガネをかけていて欲しいけど、それは状況によるにゃ。あと不真面目な事してると率先して注意してくるにゃ」
「へー、でもそれだと飯田君も当てはまるんじゃないの?」
「無論メガネも候補だったにゃ。でもアイツには既にヒロインがいるにゃ。連載前から彼氏彼女持ちは大幅マイナスにゃよ。あくまで作品中でくっつくのが望ましいにゃ。アレ?そういえばメガネと三太郎まだ反発してる時期にゃよね」
「その話もっと詳しく!!」
「ですわ!!」
「君たち、人の関係で遊ぶのはよくないぞ」
百ちゃんと葉隠ちゃんの食いつきが凄いにゃ。
そしてメガネにも聞こえていたにゃね。一緒に食べているもじゃもじゃとお茶子ちゃんは意味が解らないって顔してるけどにゃ。
そのままの純な君でいて。
「ごちそうさまにゃ。じゃニャーは一服してくるにゃ」
「相変わらず早いよね。もう少しお話していかない?」
「そうしたいのはやまやまにゃが、前に食堂でヤニ吸ったらランチラッシュに目の玉が飛び出るほど怒られたにゃ。あの時は活造りにされるかと思ったにゃ。トニオさんも真っ青の勢いだったにゃ」
「当然だと思いますが……」
「どんぶりを灰皿にしようとしたら怒るよね」
「世界がニャーに優しくないにゃ」
というわけでたまには気分を変えて校舎裏でヤニすうかにゃ。
昼休みのせいか完全に無人ていうわけではなく、ポツポツと人がいるけどまあいいにゃ。
そう思いヤニを咥えると、周りの人にギョッとした視線を向けられたにゃ。
この反応は新鮮にゃね。
中学だと『またか』という視線ばかりだったにゃ。
ヤニに火を付けて胸いっぱい吸い込んだところで、
「にゃ?」
何か警報がなったにゃ。
表門の方がうるさいから何かあったにゃ?
ヤケクソになったヴィランでも突っ込んできたら面白いのににゃ。
体の一部を煙にして様子を窺うと、何かマスコミが突っ込んできたらしいにゃ。
ヴィランの襲撃と変わらないにゃ。
前世でも今生でも公認の迷惑系みたいなものにゃね。
警報に気を取られていると……
「はぁ、黒霧。お前がワープゲートじゃなかったらバラバラにしてたよ」
「どうしました?」
いつの間にか珍妙なコンビが増えていたにゃ。
「なあ、ここ雄英で間違いないよな!」
「はい、ここは間違いなく雄英高校です」
「雄英って言ったら偏差値トップのエリート高校だよな!!」
「そうです」
「じゃあ何で校舎裏でタバコ吸ってる生徒がいるんだよ!!しかもウンコ座りで、缶コーヒーの空き缶を灰皿にして!!どう見てもエリート校じゃないだろ!!!」
「落ち着いてください死柄木弔。どんな組織にもドロップアウトした者というのはいるものです」
大きなお世話にゃ。
それにしてもうるさい二人組にゃね。
お笑い研究会か何かかにゃ?一人が真っ黒い異形系なのは兎も角、もう一人が気に入らないにゃ。ジャラジャラと手みたいなアクセ付けて。
そんなキャラ付けは後からでいいにゃ。肝心なのはネタの中身にゃ。
ヴィジュアルで目立つと一発屋で終わるにゃ。そういう形で目立っていいのは髙羽くらいにゃよ。
ニャーはお笑いにうるさい女にゃ。
「しかし見られたな。消しとくか」
「待ってください。他の生徒が戻ってきました。幸い彼女は我々を生徒と勘違いしている様子。今は騒動になるのは避けるべきかと」
昼休みなのでここでネタ合わせでもやるのかと見ていたら、さっさと向こうの方に歩いて行ったにゃ。
しかしこの学校、部活とかないにゃね?
もしかしてあの二人組は……
今から落研でも設立するつもりなのかにゃ。
頑張ってニャーを胃を吐き出すくらい大笑いさせて欲しいにゃ。
ニャーはその姿を心から応援させてもらいますにゃ。
でもアレ絶対に将来売れるとコンビ解散するタイプにゃ。
特に手の方は報酬に釣られてヤバい件に首突っ込むタイプにゃ。
心の中でダンディな黒い人とその取り巻きらしいアクセ一発芸人を応援してから教室の戻ったにゃが、何かもじゃもじゃがメガネに委員長譲るとかいいだしたにゃ。
どうやらニャーのいないところでメガネが一発芸やったらしく、それがもじゃもじゃの琴線に触れたらしいにゃ。
やっぱりここエリート校じゃなく、お笑い養成学校じゃにゃいか?
まあメガネが委員長になったのはいいことにゃ。
やっぱり委員長はメガネ黒髪とじゃないとにゃ。そして不良と反発しながら徐々に惹かれていくにゃ。
メガネと三太郎の関係にこうご期待にゃ。
そう言ったら百ちゃんと透明な子の目が爛々と輝きだしたにゃ。
透明でも何となくわかるってどういう事にゃ。
ネタに走るあまり、ニャーはもっとも恐ろしい事に手を貸してしまったのではにゃいだろうか?
ニャーは…… 怖い……
にゃぜなら…… ニャーは…… 二人の目を見てしまったから……
ニャーは…… 怖い……