皇帝に成りたくない男の不本意奴隷ハーレム   作:サイリウム

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17:エロフから見たご主人

 

(成程、この家の中までは入ってこないのね。勿論距離を取って監視&護衛はしているけど、主人のプライバシーな所までは覗こうとしてない訳か。……エド様が“見える”ってコトを把握したうえでの体制ね。)

 

 

ちょっとだけ気配を探ってみれば、さっきまで奴隷商館に隠れていた人たちがかなり距離を取っているのが見て取れる。

 

まぁエド様のスキルのことを考えると、仕方のないことなのでしょう。未だに何処まで出来るかは聞けていないのだけれど、壁の中に隠れた護衛の存在を気付きながらスルーしているのは、奴隷商館の中で見かけることが出来た。

 

 

(この家自体、誰かが忍び込めないように特殊な作りになっているみたいだし……。)

 

 

彼個人、そして彼のスキル。この二つに大いに配慮してる、って感じかしら。

 

侵入者がこの家に入り込もうとすれば護衛達が処分できるし、おそらく外からでも誰がどの部屋にいるのか、そしてどんな動きをしているのかぐらいは把握できるはず。流石に指の動きとかまでは無理だけど、簡単なものならOK。

 

そして家の中にいるのはエド様と私達奴隷だけで、奴隷は隷属魔法の関係から主人を傷つけることはできない。

 

安全性は、ちゃんと確保できてるみたいね。

 

……まぁ誰でも情事を他人に見られるのは抵抗あるものねぇ。私は別にいいけど、ご主人様は戸惑っちゃうだろう。安全とプライバシーをどうにかして両立させようとしてる配慮が見て取れるわ。

 

あ、あと普通に重要な書類とかあるのかしら? ほら、皇位継承者だし。彼しか見ちゃいけない、みたいな。

 

 

(これだけ色々してあげている。後援者というか、彼のご両親。よっぽど期待してるのねぇ。でもちょっと過保護かも、何か思惑がありそ♡)

 

 

けれど本人にやる気が無いのは、なんというか悲しいモノがあるけれど……。

 

まぁその辺りは、気にしないでおくとしましょう。

 

なにせ現状、この新しいご主人様の周りには『彼を皇帝にしよう』という人間しかいないのだから。

 

さっき小声でライカちゃんにも確認を取ったのだが、やはり彼女もエド様のことを皇帝にしたいと考えている様だった。バカの仮面を被りながらどんどんと成果を上げることで、ご主人様の退路を断とうとしているみたい。

 

まぁその仮面が既に素顔というか、色ボケていて仮面被るの忘れてない? と突っ込みたくなったが……、本筋とズレるので辞めておくことにする。アレはアレで可愛いし。

 

 

(そして私も、彼を皇帝にしたい。そっちの方が面白そうだし、ね?)

 

 

勿論、彼の目の前では『貴方様が望む通りに』彼を皇帝にしないよう動いてあげるつもりだ。

 

けれど実際は、正反対。

 

私の夢。国家とヤル事やる、っていう最終目標を考えれば、彼の即位は一つの通過点に過ぎない。というか絶対に即位させてやるって感じ。ちょっとエド様の気持ちを考えると申し訳ない所があるけれど、ここだけは譲れそうにない。

 

私の楽しく爛れた奴隷生活。そのためには彼を使ってこの国を立て直すのが一番手っ取り早いのよ……!

 

 

(まぁその分? ライカちゃんを一層“美味しく”食べられるようにするつもりですし? 私も美味しく頂いてもらいますし? 彼にとってメリットが無いわけじゃないから……。ね?)

 

 

どうやら、男女の関係を結ぶことを嫌がっているようだが……。

 

彼も男の子、性欲に正直になれていない可愛らしい童貞ちゃんにしか見えない。

 

私もライカちゃんも彼にとっては異種族で、偶にいる『同種族でしか抜けない!』ってタイプだとちょっと困っていただろうが、もう十二分に反応している。精神力が強いのか、顔にも体にも出ていないが……。

 

ライカちゃんは匂いで、私は雰囲気でその辺りを把握することが出来る。

 

これが経験の差、って奴ね……!

 

 

(だからライカちゃんには。初めてを交換し合う予定の彼女には、頑張って貰わないといけない。)

 

 

完全に陥落して脳味噌こんがり焼かれちゃってる色ボケ。

 

これまでの経験的に、ご主人様みたいなタイプはそんなライカちゃんみたいな子と“幸せな初めて”をすることで、かなり良い感じに堕ちてくれることだろう。最初に大きい一発をぶち込んで、全部吹き飛ばす感じね。相手が純粋でアレばあるほど、自分の抱えてるものを自覚する的な。

 

若干依存の気があるので、放置してたら共依存の2人だけの世界を作っちゃうだろうけど……。

 

そこに私をぶち込むことで、より発展させる。より依存させる。あとは今後増えていくだろう他メンバーたちをいい感じに差し込んで、私好みの展開に。

 

まぁそんな未来のためにも。一番槍を務めるライカちゃんには美味しく頂いてもらうためにも、頑張ってもらう要があるのだ。だからこそ体型や肌の質感に直結する食事は勿論、そのほか色々と気を付けて欲しかったのだけれど……。

 

 

 

「……ご主人、これヤダ。」

 

「い、いやベーコンも入れてますし。流石に食べてください?」

 

 

 

口をとがらせながら好き嫌いを言うライカちゃんに、若干ソレに引きながらもちゃんと受け答えしてくれるご主人様。皇位継承者の一人って聞いたからもっと尊大な方かと思ってたんだけど、すっごく庶民的な方よねぇ。うんうん! 二人ともとっても可愛いわ!

 

……まぁそれはそれとして。この甘えまくってる駄犬はどうしましょ? とりあえず初心なご主人様の手前、成人指定を飛び越えていくことは出来ないから……、普通に注意かしら?

 

 

「美味しいわよライカちゃん? お肉だけじゃ体壊しちゃうから、ほら騙されたと思って食べて見なさいな。」

 

「キノコヤダ! 食感とか形とか!」

 

「あら、それがいいんじゃない。特にこう、そそり立つこの形が素敵でしょう? というかエド様も解ってるわね! 殿方から出される真っ白で粘り……」

 

「「食事中だぞ」ですよ?」

 

 

少しふざけてみれば、ほぼ同時に突っ込んでくる二人。

 

明らかにこちらを気持ち悪いモノとして凄い視線を送って来るライカちゃんに、ついツッコんでしまったがどう対処すべきだったのか若干悩んでるっぽいご主人。両方ともこう、とっても初々しい。長く生きちゃった私からすればすっごくフレッシュな感じがして、こっちまで若返っちゃいそう!

 

にしてもまぁ、この子達……。

 

 

(本当に息ピッタリ。アレね、すっごくお似合いな奴ね。)

 

 

そんなことを考えながらまた文句を言い始めたライカちゃんを宥め、再度自分も料理を口に運ぶ。

 

ライカちゃんの分析は奴隷商館にいた頃に済んでいる。どうやらご主人様のことを利用しようと色々考えてはいるが……。彼女は一度認めた相手と関係を持ってしまえば、際限なく求め合って依存しちゃうような感じの子だ。

 

分類的には堅物になるんだろうけど、根本の性格が子供というかおこちゃまというか、色々とガードが甘い感じなのだ。比較的マシなご主人にさえ当たることができれば、時間はかかるがいい感じの関係が築けたであろう。まぁ復讐心があったから、『初体験で共依存に持ち込み馬鹿なことを考えないようにする』為に、色々知識を授けたんだけど……。

 

想定外の大当たり引いちゃったもんだから、もうコンガリだ。

 

この子はもう揶揄ってるだけでどんどんと色ボケていくから、放置でいいだろう。

 

 

(でも、彼は……。面白いわねぇ?)

 

 

おそらく、誰かを世話することを好む気質。

 

目の前の食卓を見てみれば、新しいご主人様によって用意された多種多様の料理。かなりの種類が並べられている。私が欲したキノコ類の料理は勿論、ライカちゃんが機嫌を崩さぬよう肉類も完備。まだまだ料理スキルは発展途上の様だが、十分美味しいし、何より気持ちが籠っている。

 

特にこのスープ。牛乳でコクを出すだけでなく、小麦粉系を入れてとろみも付けている。野菜もちゃんと入ってるし、殿方のよくある『お肉を焼いただけ』な簡単料理とは違う感じよね。

 

 

(……エルフっぽいチョイスだし、ライカちゃん弄れるかなぁ、と思ってキノコを注文したんだけど、正解だったかも。悪くないわ。)

 

 

これまで料理を趣味にしだしたご主人様は何人か見たことがあったが、こうやって奴隷に振る舞い始める存在は、ほとんどいなかった。

 

勿論食べさせてくれる方はいたが、私達の意見を聞いてそれに合わせたものを作ったり、こうやって“作って貰ったはず”の子が文句言い始めても宥める様なご主人様は0だ。というか普通、ライカちゃんのように文句言い始めたら鞭打ちの刑だし、最悪廃棄である。

 

 

(なのに怒るどころか、宥めて何とか食べさせ、栄養バランスを整えようとしてるとか……。)

 

 

アレね。子供っぽいライカちゃんのせいで父性が刺激されてる奴ね!

 

これくっつけるまでちょっと時間かかるタイプだけど、一度合体したらすっごくインモラルで楽しく成る奴!

 

多分体の相性もいいだろうし、眺めても割り込んでもいい感じになりそうねぇ。……ダンジョン攻略やその後を考えればもう少し人数増えるだろうし。ご主人様の肉体改造にも手を出そうかしら? 体力増強と、たくさんお相手してもらえるようになる奴! んふふ、キングメーカーより、そっちのメイキングの方が得意なのよ私……!

 

 

 

 

(……にしても。凄く“歪”よねぇ?)

 

 

 

 

ちょっとふざけていた思考を取りまとめ、真面に戻していく。

 

深く考えるのはやはり、彼が持つ違和感の事だ。

 

 

(皇位後継者。というかこの国の人間にしては、珍し過ぎる。)

 

 

色々と他種族に厳しいこの帝国でも、差別的価値観を持たない人間族がいないわけではない。

 

危ない所を他種族に助けて貰ったり、長く付き合ううちに価値観が変化したり、一度自身も奴隷に堕ちてしまったりと。何かしらの変化に繋がるきっかけというのは、案外何処でも転がっている。

 

けれど眼前のご主人様。エド様は、どれにも当てはまらない。

 

 

(後援者。ご両親にはかなり愛されてるようだし、過保護気味。貴族特有の“幼少期からの教育”によって出る作法系の癖も見える。)

 

 

つまり昔は扱いが酷くて奴隷みたいな生活をしていたってことは無いし、他種族の奴隷から何か影響を受けたようにも見えない。

 

ライカちゃんが初めての奴隷みたいだし、私や彼女を見ながら『誰かを重ねる』視線をしていない以上、この人のこれまでの生活に『奴隷』という存在はいなかったのだろう。この国でいて奴隷に関わらないってことはかなり難しいわけだから……、意図的に避けて来たんでしょうね。

 

そしておそらく、御両親もソレを受け入れていた。

 

 

(帝国貴族、ソレも皇族に連なる立場で。奴隷を避ける。……本当に“人間族”らしくないわねぇ。お姉さん的には、もっとガツガツ食べに来る方が好みだぞ♡)

 

 

そんなことを考えながらウインクを送ってみるが、何とも言えない笑みというか。戸惑いながらもお付き合いの為に仕方なく、という感じの笑みを返されてしまう。

 

身持ち固いわねぇ、ホント。

 

……その価値観、本当に何処から出て来たのかしら。

 

これまでの会話である程度分析することが出来たが、彼は奴隷というより、『奴隷制』を忌避している。まるで何か、それ以外の体制。隷属魔法が生まれる以前、現在の奴隷が普及していなかった時代から来たような感じ。……あ、でも。この異様な差別意識の無さはちょっと違うわね。あの時も色々酷かったらしいし。

 

 

(博愛精神とはちょっと違うんだけど……。多分“人類種”すべて。人間もエルフも獣人も、それ以外の全ての人が平等みたいな感覚があるっぽいのよね。)

 

 

周り全部が人間族至上主義であろうことを考えると、かなりの異常事態。

 

なぜそのような価値観を持つに至ったのか、なぜそれを維持しているのか。そしてこれを“理解しているはず”のご両親はなぜ放置しているのか。考えれば考えるほどに解らなくなってくるが……。

 

 

それ以上に、面白い。

 

 

この帝国の統治は、皇帝の力が強いせいか。統治者の性格によって多少のブレが出ている。つまりエド様が皇帝になれば、彼の思想も統治に反映されていくはずだ。彼が中興の祖になるのであれば、意に沿わないものはどんどんと処分して整理していくはず。崩壊時に大分裂するであろうこの国であれば、内憂を取り除くためにも必要な行為だ。

 

つまり新しい帝国では、よりその意思が反映されることだろう。

 

 

(……彼の御両親が、ソレを理解していない訳が無い。)

 

 

つまり、意図的に残している?

 

ということは、アチラも彼を本気で“中興の祖”にするつもり。この崩壊寸前の帝国を立て直すつもり? 国全体に意識改革を齎そうとしている? ならなんでこのタイミングでダンジョン攻略、そして奴隷を購入させた? 

 

 

(……奴隷制そのものを?)

 

 

すぐに変わることは無いだろうが……、彼の死後。今の時代を生きる人間たちが全て死に、新しい時代になった頃なら、話は変わって来る。

 

彼が新しい風を起こし、その子孫たちがその風を守りながら大きくしていく。

 

私個人としては反対寄りだが、確かに奴隷制を扱うよりも、全ての存在を市民としてそこから『徴税』出来た方が国を強く出来るというのは、簡単に理解できる。感情の問題が出てくるので、今は口にすることも難しいが……。

 

 

(今の奴隷と市民の数は、大体半々ぐらい。単純計算で、国力。人口が倍になる。その分行政の負担がヤバいことになるだろうけど、2、3代前。エド様の代から準備を進めて行けば……、間に合いそうね。)

 

 

彼が皇帝になった時から準備、教育とか制度とかを整えて行けば、何とか間に合う事だろう。当時のことを覚えている者は私達エルフのような長命種を除き、大体死んでいるような時代だ。そこで奴隷を完全に開放し、市民とし、一気に国力を倍増させる。それまで国を持たせる必要があるが……。この子の思想であれば、何とかなるかもしれない。

 

まぁ、彼が皇帝になった後の話なので。実際に考えるのは当分後何だけどね?

 

 

(けど、それにしては後援者。御両親の意思がちょっとブレてる気がするのよね。御当主様と奥様の間でちょっと違いがあったりするのかしら?)

 

 

ともかく、面白いことになりそうなのは確か。

 

自身としては奴隷制を残してほしい所ではあるが、私がこれを推し進めたいと思っていたのは『これが私にとって一番都合がいい』からだ。他の形で世界に愛を、そして国と情事を行えるのであれば、受け入れ適応していくだけの用意が私にはある。

 

ま! 皇位継承戦が本格化していけば、私もブレインとしての動きを自然と求められることになるでしょうし。今から情報とか集めて、資料に纏めておいてもいいかもしれないわね~。

 

 

(そのためには……。エド様には、さっさと“男”になってもらいませんと!)

 

 

「ッ! ……い、今なんだか、また悪寒が。」

 

「うん? 大丈夫かご主人? 風邪?」

 

「あらら、大変ねぇ? じゃぁ僭越ながら私がこの体であっためて……!」

 

「先輩!!!」

「勘弁してください……。」

 

「うふふ! 冗談よ、冗談!」

 

 

そう笑いながらも、彼の観察を続ける。

 

普段であればその人に見合った私を演じさせてもらって、良い感じにベットに引き込みながら互いの体温を確かめ合って。そこから情報を引き出していくんだけど……。今回はライカちゃんに譲っちゃったので、こういう日常会話から。

 

 

 

(……多分、根本にあるのは『生存』ね。)

 

 

 

何故かはわからないが、所々に『恐怖』。死への恐怖が見て取れる。

 

初対面時での会話でも察することが出来たが、彼もこの帝国に先が無いことを理解している口だ。そして崩壊によって隷属魔法が崩れ、奴隷制が崩壊し反乱がおきるということも。

 

だからまぁ奴隷自体を恐怖し、殺されないように優しくするってのは理解できるんだけど……。彼の場合、取ってつけたようなものでは無い。生まれながらの“価値観”がそれに起因している。

 

 

(そして更に見えるのが、女性への恐怖。……トラウマみたいなものね。)

 

 

異性に対しての情欲が無いわけではないが、昔何かあったからこそ起きる若干の反応の遅さ。手が握られそうになったので、すっと引いてしまったりみたいな奴。

 

どうやらかなりマシになっている様で、表面上はあまり気にならない程度に納まっているようだが……。もしかすると幼少期に何かあったのかもしれない。それこそハニートラップに引っかかって殺されそうになった、とか。

 

継承権持ちだし、暗殺とかは常にあったでしょうからねぇ。……年頃の男の子にしては控え過ぎなのも、これが理由かしら?

 

 

(う~ん、ライカちゃんだけで治せるかしら? もっとこう朝の挨拶のノリで胸とか尻とか揉みに来てくれたり、起床と共に昼まで合体してくれる方が嬉しいのよねぇ。)

 

 

ま、なんとなくではあるが、彼の人となりを分析することは出来た。

 

他にも色々というか、彼も彼で直した方がよい欠点みたいなのも見て取れたが……。女でも抱いて一皮むけてしまえば、大きく変わるはずだ。体温を確かめ合ってストレス解消して、楽になる人って結構いるからね。

 

より強い信頼関係が結べるし、彼が感じてる根本的な恐怖。『生存』に対する考えも変化することでしょう。歪とも言える私たち奴隷への意識も変化するだろうし、たぶん『責任』に対する考えも変わる。まだまだ皇帝になるには物足りないけれど、素質は十分にあるだろう。足りない分は成長させたり、付け足したりで補っていくのだ。

 

 

(男の子が大人になるまでの成長物語。楽しく、そして沢山乱れながら。お側で眺めさせてもらいましょうか♡)

 

 

……まぁでも。私にも我慢の限界があるので、ライカちゃんにはさっさと合体してもらいたいたいんだけど。

 

うん! とりあえず私は3Pをしたいわ! ご主人様と一緒にライカちゃん虐めるの! 勿論エド様を虐めるのでも! 私を虐めるのでもいいわ! こっちはドSもドMも対応できるように動き作ってるのよ! 800年の研鑽を使って全力で墜としてやるから! 今から覚悟しておきなさい!!!!!

 

 

「あ、ライカ。口についてますよ、ほら。」

 

「お、おう! ありがとご主人!」

 

 

……。

 

優しい笑みを浮かべながらライカの頬に付いたおべんとを取ってあげるご主人様に、表面上はニコニコ笑いながらも内心で『そんな優しいことするなクソボケ! 抱けッ!』と叫んでそうなライカちゃん。

 

なんかこう、Mっ気って言うのかしら。

 

自分から押し倒してほしい的な感じだから、積極的に攻めても最後を決められない。

 

対してご主人様は防御が固くて最後の防壁さえ抜かれなければ、何度でも復活できるタイプ。

 

 

(一回ヤってしまえば両方ともぶっ壊れるんでしょうけど、切っ掛けがないと無駄に長引くやつよねぇ。)

 

 

これはこれで見てて面白いんだけど、それよりも先に私が耐えきれなくなって、食べちゃうかもしれない。ライカちゃんに嫌われるのは嫌だし、私が先に手を出すとご主人様もちょっと変な方向に進化しちゃいそうだからそれはNG。

 

……私の暴発を防ぐためにも。定期的にイベント起こして、互いのお尻を叩いてあげた方がいいかもねぇ。

 






○リシエラ
それはそれとして、普通に“今”襲いたいわ。一応、やろうと思えばそういう恐怖も享楽で塗り潰すとか出来るし……。でも性癖ひん曲がっちゃいそうなのよねぇ。私はそれでもいいけど、ライカちゃんは確実に泣いちゃうし……。純愛ルートで行きましょうかねぇ。



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どうかよろしくお願いいたします。

次回からはダンジョン攻略を再開します。
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