初代B小町にアイ超えスペック持ちTS転生者が入ってから始まる話 作:るつまと
時間がめちゃくちゃ跳びまくってますね⋯。
「織元月姫さん…私とアイドルやりませんか?」
どうも…TS転生者な僕こと織元月姫、二十七歳でーす。
今回はぁ……高校生成り立てのピチピチJKこと星野ルビーちゃんに、アイドルに誘われました。
いやなにがどうしてこうなった?
あ、もしかして喧嘩売られてるんすか?
私たちはまだまだアイドルできるけど、お前はもうアイドル業界じゃ生きてけないだろ的な感じで。
⋯⋯⋯まぁ事実だけど。
見た目はまだギリギリ高校生で通じると思うけど、アイドル業界じゃさすがにねぇ。
「この前、貴女にロリ先輩って呼ばれてた⋯名前なんでしたっけ?まぁとにかく、その子をグループに入れたばかりなのにどうして私のところに来るんですか?」
「いやなんというかね……あの時は時代は私たちに来てるッ!って思ったんだけど、ロリ先輩以外誰もメンバーが入ってこないからさー。それで、苦肉の策として月姫さんに入ってもらえばいいかなぁって⋯。」
「分かってるじゃないですか。これがダメな策だって分かってるじゃないですか。でも⋯苦肉どころか、禁忌に触れてると私は思うんですよ。」
アラサーの領域に片足以上突っ込んでる引退したアイドルが、同じグループに再び参加するのって良くないことだと僕は思うんだ。
まぁ今までに誰かが実行したわけではないから、世間から批判が出たこともないんだけど。
「アイドルやってたら、禁忌に触れることくらい普通だよ!!だからお願いします!!私とロリ先輩に恩を売ると思ってさ⋯。」
今の発言のせいでルビーちゃんの中のアイドル像がどんな感じなのか、めちゃくちゃ気になってしまう。
「はぁ⋯分かりました。それじゃあ少しだけ、ルビーちゃんたちがアイドルになるためのお手伝いをしてあげましょう。」
パァッとルビーちゃんの表情が一気に明るくなったのが面白かったです、はい。
✦★*★✦
「ねぇ、ルビー…これってどういう状況なの?アンタのせいでこうなったんだから、もちろん説明してくれるわよね?」
「えっとごめん、私の理解もぜんぜん追いついてないんだ。月姫さんが私たちの手伝いをしてくれるってことくらいしか聞いてなくて…。」
そんな会話を繰り広げているのは、ルビーちゃんとその一個上の有馬かなちゃん。
なんかコソコソ話す素振り見せてるけど、めちゃくちゃ筒抜けだからね?
別に気にしないけどさ。
「それで月姫さん…今日は何をするんですか?」
「そうよ。知りもしない人に突然呼び出してきたんだから、説明の義務を果たしなさい。」
「えーっとね…今のままじゃ、二人は自称アイドルの中堅ユーチューバーでしょ?だからとりあえず、いつか舞台に立った時に呼び出せるファンの数を増やすために、貴女たちのチャンネルの登録者を増やそうと思うの。」
端的に事実を述べると、なんか胸を抑えて変なうめき声を出し始めたんだけど…。
なんで当たり前のことを言われて、こんなに苦しんでいるんだろう?
僕、不思議だなぁ〜(ナチュラルサイコ)。
「そういうわけで、今日は私とのコラボだよ。まぁ追加でもう一人、ゲストが来るんだけど。」
「え!?あの月姫さんとコラボって…これって夢じゃないよね、ロリ先輩?」
「なに?この人ってそんなにすごいの?見た感じ、私たちと同年代か少し下の美少女にしか見えないんだけど…。」
高校生に自分より若いって言われるのがこんなにも気持ちいいなんて。
それはさておき────
「私のユーチューブチャンネル、登録者二百万だよ。」
「ほんとにサーセンしたァ!!」
別に良いってことよ。
僕は寛大な美少女(元男のアラサー)だからね。
別に年下って言われて、気分が良いから許したわけじゃないよ。
いつもこれくらいのことは笑って許してる…はずだし。
「あっ。そろそろあの人も到着するってさ。」
「結局、ゲストの人って誰な「ヤア。」ギャーー!!??ピエヨンだァァァァァ!?」
ドアの向こう側から顔を覗かせた、ヒヨコの覆面を被ったブーメランパンツの筋肉男…ピエヨン。
彼の不自然なほどに高い奇声を聞いた瞬間、有馬ちゃんがバカみたいに大きな叫び声をあげた。
あーうん…すごく元気がいいね。
ところでさ、もう少し声は落とせなかったのかい?
ピエヨンさんはピエヨンさんだから大丈夫だろうけど、僕とルビーちゃんはどこにでもいるようなごく普通の人間なんだよ?
まぁなにが言いたいのかっていうと……鼓膜が死んだ(手遅れ)。