王道ロボット戦記小説、血巡る戦場の記憶 作:dwwyakata@2024
※暦
侵略者と支援者で使っている暦が違います。
支援者が使っているのは期。支援者の本拠に当たる星が500回自転するのに用いる時間が一期となります。つまり我々風に言うと本拠惑星の500日ぶんが一期になります。
これに対して侵略者が使っているのは年。
侵略者の本拠地惑星が一回公転するのに用いる時間が一年です。
勿論宇宙のどこでも時間が同じように流れていることはなく、重力とかでかなり変わってくるのですが、そこはわかりにくくなるので申し訳ありませんハイ。
ワーカーの群れを仕留める。しかし頻度が多い。味方の援軍が出てきているとはいえ、それにしても続けざまに来る。
ミランはパルスレーザーを連射して、可能な限り敵を削る。味方の援護も常に忘れない。
何があるか分からないのだ。
特に今日はイーターが出てきたこともあって、ずっと狙撃戦が主体だった。
それも片がついたので、味方の援護に回り。
ワーカーに肉薄されている味方機を何度も助ける。
それで下がりながら、丁寧にワーカーを処理していく。
「ブースター不調! うまく動きません!」
「援護を」
新しく赴任したウォーリア部隊のリーダーである大尉は、東大陸北基地の大佐と同じ種族だ。
かなり血の気が多い印象があるが、非常に冷静である。
すぐに数機が連携して、孤立しつつあるウォーリアの支援に動く。そして、ミランもそのバックアップを続ける。
これは少しまずいな。
そう判断して、装備を長槍に切り替えると、突貫。
面倒な動きをしていたワーカーを斬り伏せていた。
程なくして、故障機の救援完了。味方が下がる。追跡してくるワーカーを、ことごとく掃射砲がなぎ払っていく。
後は大丈夫だろう。
壁際で敵を迎え撃つ。
通信が入ったのは、その時だった。
「ズヴァールラだ。 元気にしていたかね」
「はい。 おかげさまで戦えています」
「悪い知らせだ。 そちらに、以前とは違う親衛軍が向かった」
「それは良くない知らせですね」
データが送られてくる。
まがまがしい配色に、全体的に非常にいかついウォーリアだ。そして手にしているのは、なんだ。
巨大な鈍器かなにかだろうか。
実のところ、鈍器はあまりウォーリアには有効ではない。
戦車などに使ってみた動画を見たことがあるのだが、戦車ですら余裕を持って鈍器の一撃を防ぎ抜く。
そもそもウォーリアが運べる鈍器なんて、重さ的にも知れている。
それだったら、何かしらのギミックをつけた剣だとか槍だとかの方が、遙かに強力なのである。
だが、相手は親衛軍。しかも対ウォーリア戦では負けなし。通称潰し屋。あの鈍器は、何かがあるということだ。
相手を見た目で判断することほど愚かなことはない。
ミランもそんなことはしない。
「此奴はウォーリア戦に特化している親衛軍で、戦って生き残ったウォーリアはいない。 接近戦は必ず避けて、援護のタイミングを待ってほしい」
「元々以前戦った親衛軍ウォーリアでも、自分が直接勝てるかはかなり微妙であるかと思います。 それより強い相手であるのなら、なおさら真正面から力勝負をするつもりはありません」
「そうか、安心した。 貴殿は親衛軍ウォーリア相手に互角の戦闘をして見せた初めての戦士だ。 絶対に無駄に死ぬなよ」
「分かりました」
戦闘はまだ継続している。
掃射砲で殺しきれないワーカーを、皆で打ち据える。
それも程なく片付いていた。
終わりだ終わり。
そう隊長が言って、基地に引き上げるように促す。恐らく隊長も聞かされていただろう。皆を不安にさせないための処置だ。
ズヴァールラ提督から送られてきたデータによると、潰し屋と言われる親衛軍ウォーリアは、既に南極大陸に到着。
以降、何時、どのような形で仕掛けてくるか全く分からないらしい。
何なら基地に直に仕掛けてくる事もあるそうだ。
それほど危険な相手と言うことか。
カメイラ大佐が、迎撃の準備をしている。すぐに休むように言われたので、頷いてコンディションを整える。
いつ来てもおかしくない。
それに多数のドローンまでつれているとなると、極めて厄介だ。
食事を済ませて、丸くなって休む。
すぐに哨戒のドローンを出してくれたそうだが、うまく接近を察知することが出来るか。吹雪くことも多い上に、相手もレーダーなどを妨害してくるから、有視界での確認が最後にはものを言うことも多い。
トイレも済ませて。
ウォーリア二型のカスタムの様子を見ておく。
一応潰し屋の戦闘についても確認しておく。最後まで、何があってもいいようにベストを尽くすのが当然の話だ。
警報が鳴る。
どうやら、来たらしい。
「哨戒中のドローン、目標を確認! スウォームとともに基地に向かっている模様! 地上にはワーカーも確認!」
「総力戦だ。 対空攻撃準備。 対空支援も要請」
「了解!」
カメイラ大佐が、最悪の場合に備えて。脱出路の確保も準備する。とはいっても、ファーガやテフまでは逃がせない。
ロボットもだ。
ハコトは最悪の場合置いておくいくしかない。有機パーツを使っている以上、基地が落ちたらワーカーの餌だ。
それを思うと、ぐっと歯を噛む。
やっぱり侵略者の思想は理解できないし、絶対に同意も出来ない。喰われてたまるか。そういう考えが強く浮かんでくる。
「他の基地も既に連携の準備! こちらに避難用のキャリアを向かわせています!」
「戦闘機部隊、ズヴァールラ提督の艦隊より出撃! スウォーム相手に交戦を挑むようです!」
「相手はあの潰し屋だ。 とにかく専用の対策兵器で蜂の巣にするしかないぞ」
「それが出来れば簡単なんだがな。 戦闘記録を見る限り、飽和攻撃で倒すのがやっとで、毎回うんざりするくらい被害が出る。 だから潰し屋っていわれて嫌われているんだ」
周囲の声が聞こえる中。
コンディションは充分と判断。
ハコトはぱたぱたと走り回って、避難する者の誘導をしている。任せる。カメイラ大佐他のスタッフは、最後まで基地に残るつもりのようだ。
ウォーリア部隊は損害が回復しきっていないが、それでも出るしかない。
幸いワーカーだけならどうにかなる。
スウォーム相手に基地のリソースがとられる上に。
潰し屋はウォーリアを優先して狙ってくるらしい。それもあって、皆既に死を覚悟しているようだったが。
「ミラン機出ます。 最前衛で出て、即座に潰し屋と交戦を開始します。 他の方はワーカーの足止めに専念してください」
「交戦地点はこちらで指定する。 とにかく親衛軍ウォーリア=潰し屋には接近戦を絶対に挑んではいけない。 奴の近接戦闘能力はあの白い親衛軍ウォーリア以上だ」
「……分かりました」
それでもやるしかない。
既に対策兵器は準備を終えている。相手を引っ張り出して、誘導する。それだけを目標に考える。
攻められそうなら攻めるとか、そういう下心を出すな。
奴の戦闘記録を見た。
あの鈍器は邪悪なギミックがあって、近接戦を挑むウォーリアをことごとく血祭りに上げてきたのだ。
まともに戦っては絶対に行けない。
ウォーリア部隊が、雪原を蹴散らしながら、ブースターをふかして出る。ミランは先頭に、交戦地点に向かう。
味方の戦闘機隊は、敵のスウォーム部隊の後衛に食らいついたようだ。既に交戦が始まっている。
潰し屋はガン無視。
速度的に、戦闘機は基本的に相手にしない方針のようだ。とにかくあまりにも徹底している。
程なくして、見えてきた。
こちらを視認したようだ。
ブースターをふかして、羽を広げる。奴は強力なブースターを装備していて、直線での速度は戦闘機並みに出る。
スラスターも全身に複数装備しているため、ごつい見かけと裏腹に、恐ろしく素早いのだ。
来る。
振りかぶった棍棒のような鈍器が、ミラン機を狙って振り下ろされる。
雪原が大爆発していた。
かろうじて回避。
その際に、見た。
鈍器そのものにブースターが着いていて、更には変形までしていた。十以上の形態を持っているらしく、間合いを自在に変えてくるそうだ。
雪を吹っ飛ばして、突入してくる。
今回の戦闘のために、予備ブースターを装備している。
それをふかして、一気に加速。
閃光。
腕の一部を抉られていた。
鈍器が横薙ぎに振られた時、何かしらのギミックが出たらしい。ウォーリア部隊は遠巻きにしながら、ワーカーと戦闘を開始している。上空では追いついてきた戦闘機隊とスウォーム、それに味方のドローンが、激戦を繰り広げ。対空砲が猛烈な援護射撃を続けていた。
下がりながら、相手のギミックを少しずつ理解する。
ウォーリア本体の動きそのものは、とにかくごついこともあって直線的なのだが。それをスラスターを用いて、変則的に軌道を変えたり、傾きを変えたりして。攻撃の際に、変幻自在の動きをしている。
食らえば勿論一撃即死のあの巨大な鈍器も威圧感を与え。
それでいながら、十以上の変形で、間合いを自在に侵略してくる。
また振るわれた鈍器が、唸るように地面を抉り砕く。雪原を吹っ飛ばして、それでもこっちを見失わない。
カスタム機だ。
何かしらの方法で、こちらの逃れる先を見抜いているのだろう。
パルスレーザーは使わない。
とにかく此奴を誘い込むことに全力を使う。
「さっさと死んでくれる? 肉は加工されるのがお似合いだよ」
「そういう貴方も肉なのではないのか」
「上位の存在に対してそういうことをいうものじゃないよ。 それにしてもちょろちょろとうっとうしい。 お兄さんが苦戦するわけだ」
「……」
声はずっと前の奴よりも若いな。
ただ何というか。
前の奴は機械的に喋っていたのに。
こっちはものすごく威圧的というか。いや高圧的と言うべきか。比ではない暴力衝動と、より原始的な敵意を感じる。
間合いを詰められると終わりだ。距離を取りつつ、相手を誘い込む。
不意に真上に出られる。
早い。
槌を振るう潰し屋。
大量の針が射出され。必死にジグザグ回避する中で、それぞれが大爆発を引き起こしていた。
更に、明らかにそれを見越した動きを潰し屋がしてくる。
その横腹に。
味方の対親衛軍ウォーリア装備。高出力レールキャノンが直撃。一撃では倒せないが、それでも立て続けに炸裂。火花を散らしながら、潰し屋がうっとうしそうに下がる。
装甲が分厚い。
速度と技を武器にしていた白い奴と違って、此奴は本当に格闘戦で相手を殺すことだけを考えているんだ。
それが分かる。
十字砲火を無理矢理突破してくる潰し屋。
距離を取ったので、羽を広げて回復。その間に。ダメージやエネルギー残量を確認しておく。
不意に来た。
真横に。
ウォーリア二型の右腕を半分抉られる。
またこの不可解な遠距離攻撃か。どうも何が起きているのか分からない。だが、分かったことがある。
右腕をパージして、そのまま相手に接近。
槌に戻すと、潰し屋が振りかぶってくる。槌がブースターをふかすが。相手の間合いに入る寸前に、ブースターを全開に横っ飛び。
ガゴンと、地面が槌に抉られ。
遅れて、キノコ雲が上がっていた。
凄まじい爆風に、ウォーリア二型が揺れるが。
冷静に直上に。
やはり、その次の瞬間、爆風が右から左に、一刀両断されていた。
雪煙の中から、潰し屋が進み出てくる。
らんらんとウォーリアの目が光っている様子に、恐怖を覚える者もいるかもしれない。理解した。
あの槌は、恐らく超高速で刃を展開できる。それも、ものすごく射程距離がある。
着地。
もう一発、放たせて動きを見たい。ジグザグに移動しながら、潰し屋の左側に回り込む。
「面白い。 もう20秒も経ってる。 肉の割に粘るね」
「貴方も肉だろう」
「黙れ」
プレッシャーが膨れ上がる。
これは、なんだ。
いや、事前に聞いている。
潰し屋の親衛軍は、死体を解析した結果、体を改造しているらしい。そして寿命を引き換えに……クローンだから、どうせ死んでもまた作るだけらしいが。ともかく寿命と肉体を引き換えに、力を一気に引き出すことが出来るそうだ。
この状態になると、短時間しか暴れられないが。その代わり、その際に被害が指数関数的に増える。
突貫を開始する潰し屋。
これは、基地を狙っているのか。
追従する。ブースターを全力でふかす。基地に突っ込まれたら、避難中の者は皆殺しにされる。
だが、不意に相手が動きを止める。
なるほど、こういう動きが戦闘機戦のテクニックにあると聞いていた。それでふわっと浮いて。
着いてきたところを、後方から襲うと。
だが、浮いたところがまずかったな。
また味方のレールキャノンが炸裂。
激しい射撃で、潰し屋の足が吹っ飛び、装甲もひしゃげる。
一瞬だけ動きが止まったところを、ミランは見逃さない。
そのまま、槌を持っている腕を、長槍で抉りに行く。
だが、浅い。
というか、信じられないほど堅い。
即座に長槍を手放して離れるが、それでも追撃で、文字通り残ったウォーリア二型の左腕を「えぐり取られて」いた。
着地。
武装もないな。
ダメージのフィードバックは我慢できる範囲だ。下がりながら、相手を誘う。全身から火花を吹いている潰し屋は、苛立ち紛れに声を掛けてくる。感情はあるようだ。その感情が、いちいち攻撃的で威圧的だが。
「俺に良くも傷をつけたな肉が」
「肉じゃない。 そういうならお前も肉だ。 いい加減に頭に来た。 どうしてお前達はそんなに偉そうなんだ。 こうやって会話できている時点で相手もお前達と代わらないことは理解できないのか」
「黙れ。 お前達の存在価値なんか肉以外にない。 殺していい肉だから殺す。 それだけだ」
「話にならない。 だから指導者とか言う奴の言うままに壊すことしかできないのではないのか」
流石にミランも苛立ってきたので、口調が荒くなる。
潰し屋は更にレールキャノンの射撃を受けて、ウォーリアの機体が崩壊。ついに槌を取り落としていたが。
コア部分が戦闘機になると、さっとその場から逃げる。
そして、滑落した部品は、ことごとく爆発四散していた。槌も例外じゃない。
「殺す殺す殺す殺す。 殺す殺す殺す殺す」
「やれるものならやってみろ」
「肉の分際でたてついたな。 今回は顔見せ程度だ。 次は潰して加工してやる」
戦闘機の加速は凄まじく、さっと消える。
味方の戦闘機部隊はスウォームの相手で精一杯。ウォーリア部隊も、ワーカーを相手するのでやっとだ。
「お、追い払ったのか」
「あの潰し屋相手に……」
「両腕を落とされて、味方の支援があったから追い払えただけです。 一度帰投します。 これでは戦えない」
「了解した。 味方部隊は下がりながらワーカーを撃退。 対空戦闘を続行。 スウォームを基地に近づけるな」
下がる。
基地に戻ると、ドッグに。入れ替わりに出たドローンが、壊された部品の残骸などを回収してくれるそうだ。
もっとも、敵を追い払った後の話だが。
予備機がないかと、声を掛ける。
カメイラ大佐が難色を示したが、ハコトが手を振っていた。
「こちらに! 最新鋭機ではありませんが……」
「問題ありません」
ウォーリア二型ほどのパワーは出ないだろうが、通常機でも問題なくやれる。
武装を確認。
パルスレーザーを装備していること、長槍がある事が確認できたので、それで充分。
即座に打って出る。
そして、まだ戦闘を続行している味方を支援して、少しでも敵を削った。
戦闘が終わる。
ウォーリア隊、戦闘機隊、ともに被害が出ていたが、それでも親衛軍ウォーリアが出てきた割にはマシだ。
今まで様々な映像で親衛軍ウォーリアの脅威を見てきたが、あれが出てくると十機単位でウォーリアが倒される。
ワーカーの残骸を、ドローンが改修して回っている。たまにまだ動いているのがあるが、それには至近距離から砲撃してとどめを刺していた。
スウォームの残骸もあちこちに散らばっている。
これらを作るための資源が、この星から奪い取ったものだと思うと嬉しくないが。後方で再加工して。最終的にはこの星に還元するそうだから。それを信じるしかない。少なくとも支援者はそうやって振る舞うことで、味方を増やしてきたのだ。此処でも同じ事をしてくれる筈だ。
ミランはどっと疲れた。
カメイラ大佐がすぐに休むようにというので、敬礼もそこそこに切り上げる。
丸まって休むと、すぐに意識が落ちた。
それにしても、潰し屋の親衛軍。
本当に純粋な殺意をぶつけてきていた。
何も考えていないのは、前に戦った白い奴と同じだった。考えているにしても、こちらの言葉に対してまともに聞くつもりもないのは一発で分かったし。こちらを本当に肉としか考えていない……或いはその思想を持つ「指導者」に従っているのは明らかすぎるほどだった。
相互理解は不可能。
それがよく分かる。
体内にナノマシンを入れられていて、逆らったら殺されるという以前の問題に思えた。
或いはだが。
指導者とやらは、自分に忠実な存在を親衛軍にしているのか。或いは親衛軍を、忠実になるように仕込んでいるのか。
もしくは、その両方かも知れない。
しばし休んでから、起き出す。
戦闘記録は、周囲のスタッフがレポートにして出してくれたようだ。ウォーリア乗りは、鍛錬と戦闘にだけ集中すれば良い。
ミランも、ウォーリア二型が修理されていることを確認。
両腕を失ったし、ウォーリア二型はカスタムタイプだ。コストは相当に掛かっている。それでも、貴重なウォーリア乗りが、親衛軍に鏖殺されるより遙かにマシ。
クローンだって一朝一夕で作れるわけではないのだ。
カメイラ大佐に声を掛けられて、会議に出る。
中尉となると、たまに会議に出なければならない。もっとも、会議の時間は先に決められていて。
それが延長されることはないようだが。
「潰し屋との戦闘で、相手を撃退したのは君が初めての例になる。 ただ分からない事が多い。 奴が使っていたあの鈍器は爆発し、残骸を解析している状態だが、あれは何だとおもう」
「分かりませんが、間合いが見た目通りではないことは確かです。 不可視の恐ろしく早い攻撃が、ぐんと伸びてきているのが分かりました」
「それはウォーリア二型の交戦データからも確認できた。 それに初見で対応できるとは……」
「鈍器なんて、元々ウォーリア戦では役に立ちません。 それが役に立っている時点で、何かあるとは思っていましたので」
戦車にだって本来は通じないのだ。
ウォーリアにも通じない。
それだけの話である。
頷くと、カメイラ大佐は言う。
「現在南極北の亜大陸で、ズヴァールラ提督が敵基地との交戦を続けている。 あまり順調ではないようだが、それでも敵の戦力を削ぐことは出来ているそうだ」
「それで自分はどうすればいいですか」
「君はしばらくこの基地で守りを固めてほしい。 ワーカーがまた出てくる可能性が高い。 増援の部隊も来ているが、何しろ親衛軍ウォーリアが仕掛けてきたくらいだ。 白い方もまた来てもおかしくない」
「……」
親衛軍ウォーリア二体。
同時相手することになったら絶対に勝てないだろうな。
そう思う。
そもそも白い奴だって、10秒もったウォーリア乗りが今まではいなかった、という話である。
ミランは特別だと褒められるが。
しかし、具体的にどうして勝てたのかがよく分からないのだ。
色々検査したが、身体能力や判断の速度に関しては、優れていてもそんなに超越的ではないらしい。
それら基礎的な能力がもっと優れたウォーリア乗りは幾らでもいたそうだ。
だがそういった者達は、親衛軍ウォーリアに対応できなかった。
だからミランには期待が掛かっているらしい。
「ともかく、今は敵の迎撃に集中してほしい」
「分かりました」
厳しい戦いが続くのは確かだ。
だが、それでも。
あんな身勝手な理屈をほざく奴に、好き勝手をさせ続けるわけにはいかなかった。
※潰し屋
親衛軍ウォーリアの一種です。全長18.2m。威圧的な巨大な変形槌だけを武器にしている、接近戦特化のウォーリアです。
特記すべきはその近接戦闘能力で、特に対ウォーリア戦では無敵を誇り、今までウォーリアによる撃破例は存在しません。
分厚い装甲を身に纏っているように見えることもあり、更には巨大な槌を手にしていることもあって中距離、遠距離からの攻撃を試みる支援者のウォーリアを、ことごとく葬ってきました。
その特徴である変形槌は、実は槌のように見せて打撃武器ではなく、間合いを自由自在に変化させる凶悪な刃物です。打撃武器なんぞ、人間ならともかくウォーリア同士で振るったところで大したダメージにはなりませんので。
特に不可視の刃と言われる凶悪な刃は、位相変換シールドのシステムを利用して空間そのものに干渉しているため、ウォーリア程度の装甲では紙切れのように引き裂いてしまいます。
間合いも非常に長いため、今までウォーリアによる撃破例は挙がっていません。撃破例の全ては、戦艦や戦闘機による飽和攻撃によるものです。
余談ですが、この機体のコストはこの変形槌が半分以上を持って行っています……
本作にどういった要素がほしいですか。要望があれば遠慮なくどうぞ。
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詳細なマシンデザイン
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圧倒的な武力による蹂躙
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緻密な人間ドラマ
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種族や文明の描写
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近接した力量のライバルとの死闘