王道ロボット戦記小説、血巡る戦場の記憶 作:dwwyakata@2024
楽勝ムードに一気に冷や水がたたき込まれます。
侵略者が他戦線から手を割いてまで、惑星アラタの戦線に大戦力を投入してきたからです。
この星系は銀河規模の戦線で言えば辺境に過ぎません。
大慌てで支援者も戦力を投入しますが、到着は同時。侵略者の大攻勢が開始されます。
他戦線から戦力を割いてまで、敵がどうしてこの星系に固執するのかはどうしても分からない。
侵略者の指導者については研究がされているが。
それでもその思考回路については理解が難しいと、研究者が口をそろえているのだ。
通信などはある程度傍受されている。
とにかく独善的で高圧的。
部下ですらものとしか思っていない。
この世界には自分だけしか知性のある存在はいない。
そう真面目に考えている節があり。それらの話を聞いていると、はっきり言って頭がくらくらする。
相手はただの狂人ではないのか。
そういう声も聞こえるが。
例えそうだとしても、これまで銀河系にこれだけの災厄をもたらした狂人だ。侮ってはいけない。
それがマーザン中将の課題だった。
第十三艦隊は規模を増しており。90万隻に迫り、更に増援を受けている敵艦隊を見ながらも。それでもなお力負けしていない。
ただ、戦線を敵が意図的に拡大し。
無秩序な乱戦を敷いてきているので。
それでどうしても疲弊がたまる。
上は増援を出してくれている。
今まで経験を積んで来た艦隊司令官がこちらに来ていて、各地で指揮を執ってくれてもいる。
それでも、いきなりこんな辺境にこれだけ大規模な戦線を敵がいきなり構築した意図は分からない。
とにかく防ぐしかない。
「敵大型揚陸艦確認!」
「!」
大型揚陸艦。
陸上部隊を地上に降ろすことだけを目的とした艦艇で、凄まじい防御能力を誇る厄介な艦だ。
揚陸艦自体には攻撃能力は存在していないのだが。
その代わり位相変換シールドを分厚く展開しており、旗艦級の戦艦による主砲の一撃すら防ぎ抜く。
それが数隻、既に姿を見せている。
輸送艦よりも更に規模が大きいことも多く。
その厄介さは類を見ない。
しかも破壊に成功しても、大量の落着ユニットをばらまいて、惑星に膨大な数の工場ユニットをばらまく。
それに、である。
「親衛軍が出てきています! それも複数」
「惑星アラタを狙っていると見て良いか」
「間違いなく」
「そうか。 可能な限りの艦艇をデータリンクしろ。 主砲を一斉に浴びせる。 親衛軍はとにかく物量と飽和攻撃で押さえ込め。 被害は覚悟するんだ」
猛攻撃が応酬される中だ。
それでもマーザン中将は必死に戦力を集め、大型揚陸艦に猛攻を仕掛ける。
だが、盾艦が分厚く展開しており、超大型戦艦の主砲ですら何度も防いでくる。
意地でも戦力を落着させるつもりか。
敵も無抵抗ではなく、激しい援護攻撃をしてくる。
これはデブリの回収に、専用の艦艇が数十年単位で働かなければならないだろうな。そう思いながら、指揮を続ける。
侵略者の艦隊が、アラタへの直撃コースに、対艦レールキャノンの弾丸を多数発射。迎撃させる。
盾艦がその身を犠牲にして防ぐ。
だが、次々に撃ってくる。
アラタに着弾したら想像を絶する被害が出る。
全長十数㎞の、位相変換シールドを装備した超大型戦艦にも有効打になる兵器なのである。
そのまま着弾でもしたら、それこそ火山噴火なんかの比ではない被害が出るのだ。
大地震を誘発する可能性すらある。
「一発たりとて通すな!」
「敵、更に膨大な数の落着ユニットを投射!」
「たたき落とせ!」
必死に艦艇を惑星アラタの周囲に集めて、猛攻を防ぐ。
相手はとにかく破壊されようがどうでもいいという風情で、戦力を投入してくる。このあまりにも死を恐れない……実際にはもはや生きることを放棄していると言うべきだが。無茶で破滅的な攻撃を見て、精神を病む兵士は多い。
精神を病むと、今の技術でも数期は専門の病院で治療を受けなければならないのだ。
どれだけの熟練兵でもそうなる。
洒落になっていない。
マーザン中将が、将官の戦死の報告を何度も聞く。
これだけの規模の戦闘だ。
しかも乱戦である。
全体的な被害は敵の方が多い。
だが、そもそもの保有資源を意に介さないかのような無茶な攻撃は、どうしても防ぐのに限界がある。
「敵、巨大隕石を射出! 恐らくは隕石内部に多数の落着ユニットを搭載している模様!」
「無茶苦茶をしおって……!」
「隕石にはブースターが装備されています! 軌道を反らすことは難しいかと思われます!」
「破壊しろ! なんとしてもだ!」
旗艦をその軌道上に移動させ、ありったけの火力を投射。
相手も直径10㎞級の隕石だが、大きさだけならこの旗艦も負けていない。激しい攻撃で、敵の隕石がくずれていく。
旗艦に次々と直撃弾。
巨艦が揺れる。
被害報告が次々に来るが、艦艇の方のダメージコントロールは艦長に任せる。隣にいた僚艦である砲撃型戦艦が爆沈して、凄まじい揺動が旗艦を襲う。敵の猛攻は、惑星アラタを星ごと核から破壊するかのような凄まじさだ。
既に制圧した無人惑星が奪還され掛けているという報告がある。
無人惑星の争奪戦は、ほとんどの場合無人兵器同士での争いになる。
その場合物量での戦闘になるのだが。
アラタの守りに重点を置いている以上、どうしても他はおろそかになる。
落着ユニットを防ぎきれなかったのだ。
ともかく、今は猛攻を防ぎ、反撃に出る機会を待つしかない。
激しい揺れ。
旗艦の電源が一瞬落ちた。
「第二反物質動力炉、沈黙! 予備動力炉に切り替えます!」
「分かった。 皆、これを防ぎきれば敵は崩れる! こらえきれ!」
マーザン中将にも分かっている。
敵は多分、指導者のお気持ちで動いているのではないのか。
こういった命が掛かる場所での判断で、気持ちで動くなどと言うのは悪手の中の悪手である。
だが、侵略者というのは、存在自体が現在は指導者の私物となっている。
指導者がそう思ったら、それは侵略者にとって実行されなければならない事なのである。
侵略者の兵卒はナノマシンを体内に入れられており。親衛軍ですらもそうで。反抗したり、疑念を抱いたら即座に殺される。
そんな狂った連中には、自主意思を持つ知的生命体の連合体である支援者の理屈なんて通じるわけがない。
だが、おかしいという話も聞いている。
侵略者の昔のデータを見る限り、古くには侵略者にも指導者のような絶対的支配者は存在しなかったのだ。
そうでなければ、互いに食い合ったりしていなかっただろう。
兵器類だって、いくつもコンセプトが違うものが存在している。
リバースエンジニアリングされた兵器の中には、作り手の思想が全く違うものがいくつもあるのは既に分かっていて。
だとすると。
昔の侵略者は、こんな存在ではなかったのかもしれない。
ともかく、迎撃だ。
大量の主砲を浴びせて、どうにか巨大隕石を破壊する。
巨大揚陸艦も、味方の猛攻で崩壊しつつある。だが。
「侵略者の高速揚陸艦、確認! 数は60、いや100を超えます! 全てが隕石を盾に、全方位から惑星アラタに突入を図っているようです!」
「すぐに全艦隊に情報をデータリンク!」
高速揚陸艦。
巨大揚陸艦ほどのサイズと防御力はないが、当然落着ユニットを内部に有しており、着地させると大きな被害を出す事になる。
それにだ。
惑星アラタ地上からの攻撃で、盾艦が複数吹き飛ぶ。
既に惑星アラタに展開している工場ユニットからの対宙攻撃だ。恐らくは敵の勢力が強い西大陸からだろう。
ぐっと歯を噛む。
「敵巨大戦艦接近!」
「ばかな! 巨大戦艦を、特攻同然に突っ込ませてくるだと!」
「それだけ主力を拘束したいのだろうよ……」
マーザン中将は呻く。
勿論巨大戦艦なんか通したら、惑星アラタは終わりだ。一度に100を超える工場ユニットをばらまかれて、地上部隊が蹂躙されるだけである。
「ズヴァールラ提督に連絡」
「は……」
通信士官が連絡を入れる。
ズヴァールラ提督が出る。
今、南極大陸にある最後の工場を叩いているところであるらしい。それは行幸とぼやきながら、現状を伝える。
「すまないが、恐らくは最低でも10以上の工場ユニットがそちらに落着する見込みだ。 増援を送るが、備えてほしい。 工場ユニットが落ちる地域次第では、新たの民の退避も進めさせてくれ」
「了解。 苦戦しておいでのようですな」
「苦戦というか、これは戦闘ですらないのかも知れない」
今更そんな風に思った。
侵略者はこちらをそもそも交渉できる相手としてすら認識していない。侵略者にとっては支援者全てがただの肉だ。
何度も何度も交渉は試みられた。
だが、指導者が交渉のテーブルに着くことすらなかった。
返ってきたのは、肉が喋るなという不愉快で傲慢な言葉だけ。相手の言葉を解析した科学者が憤激していたらしいが。
今、交戦しているのは。そういう相手なのだ。
「迎撃の戦略は任せる」
「了解。 少しでも被害を減らして見せます」
「うむ……」
高速揚陸艦が、崩壊しつつも落着ユニットを投下。
それを必死に迎撃するが、やはりいくつかが通る。
「西大陸に追加で3落着! 北極に2! 無人島に1! 更に増えます!」
「敵揚陸艦は」
「まだ来ます!」
「宇宙からも、落着したユニットを攻撃しろ。 展開する前に、可能な限りたたけるものはたたけ」
激しくまた旗艦が揺れる。
ぐっと呻いたマーザン中将は、被害を報告させる。
どうやら親衛軍砲艦。
しかも以前とは違う、高機動型ではなく、宇宙戦闘専門の大火力型による砲撃らしい。随伴していたフリゲート数隻がまとめて消し飛ばされたようだった。
勿論味方も反撃する。
必死に砲撃範囲から追い払うが、それでも被害は甚大だ。
戦線が落ち着くまで、3日掛かった。
その間に、今まで制圧していた無人惑星1つが互角にまで戻され、1つは七割を再占領された。
敵宇宙艦隊には大きなダメージを与えたが、これまでの戦闘で有利に進めてきた戦況を一気に白紙に戻された。
勿論体力は味方の方がある。
後方から更に増援だって来る。
だが、敵はそういう理屈で動いていないのだ。
「惑星アラタの状況は……」
「合計17の工場ユニットが落着。 このうち、東大陸、南極、南極北亜大陸に落ちたものは全て迎撃。 合計で11の工場ユニットが展開に成功。 特に西大陸は、6つの工場ユニットが既に展開を開始しています。 膨大な物資も内蔵しており、恐らくは親衛軍ウォーリアも……」
「増援を送れ。 敵は増援を他から出すにしても、それらの戦線がおろそかになる。 五十万隻以上も割けば、破綻する戦線も出てくるはずだ」
「はい。 ズルピア戦線での戦闘では、既に味方が勝利をつかみつつあるようです。 記録的な勝利を収めているとか。 ズルピア戦線だけではなく、他の戦線でも、有利が報告されています」
「プロパガンダでないといいのだがな……」
双方合計して1000万隻以上の艦艇がぶつかり合うような戦線はいくつかあるが、それらの中には、敵の植民星がある星系もある。
テラフォーミングして、侵略者が住んでいる星系だが。
制圧すると侵略者全てが爆死してしまうので、情報は得られない。
ともかく、今は此処での戦闘で、少しでも有利を取り戻さなければならない。
戦死負傷者、損傷艦を報告させ。
すぐに後方に連絡。
増援を回して貰うほかなかった。
ズヴァールラ提督の作戦指揮で、東大陸に迫っていた工場ユニットを総力で撃墜に成功。
それが知られて、歓喜の声が上がっていた。
ミランもそれについては嬉しいと思う。
ただし、である。
今までに制圧した地域以外では、戦況が強烈に悪化し始めているようだ。特に西大陸は酷いようである。
「ミラン中尉」
「はい」
声が掛かる。
他にも、精鋭のウォーリア部隊、地上部隊、更には空軍も動く。駆逐艦も、これから西大陸に出向くそうだ。
「残念だが、いくつかの基地ユニットは放棄する。 我々は味方が脱出する時間を稼ぐ必要がある」
「分かりました」
「脱出した味方、新たの民は、東大陸で迎えて貰う事になる。 先祖の土地を離れるのはつらいと思うが……」
「……」
分かっている。
ズヴァールラ提督も、侵略者から故郷を取り返したばかりなのだ。
つらいのは理解していると判断する。
そして戦線図を見せられる。
いくつかの基地が孤立している。これらの基地は、駆逐艦を強行突入させて、人員を無理矢理脱出させる。
地上部隊は戦線を再構築するが。
ほぼ確定で親衛軍が出てくる。
戦線を再構築する部隊と、突入しての救出任務をする部隊に分かれることになるが。突入するのは文字通り決死隊になる。
「私が決死隊の指揮を最前線で執るべきだが、最前線はジャミングが極めて厳しい事になる。 残念だが、総指揮を執る私が出向くわけにはいかない」
「はい」
「ユグル大佐」
無言で通信に顔を出したのは。
いや、顔か。
なんというか、つるっとした球体状の種族だ。見たことがない。言われなければ、生物だと気づけないかも知れない。
コミュニケーション支援ツールに出てくるが、支援者に参加している種族の中でも珍しい、無機生命体だという。
勿論無機生命体だろうと、侵略者には関係ない。
肉にはされないだろうが、資源にされるだけである。
ユグル大佐は、何かに触れて。
それが声になっていた。
「私が、最前線で、指揮、とる、とります。 君たち、命、預かる、預かります。 少し翻訳が、たどたどしいですね。 聞き苦しいのは、お許しください」
「了解しました」
「では状況は秒を争う。 全員、健闘を祈る! 全員で生きて戻るのは難しいだろう。 それでも、孤立した基地を救ってくれ!」
作戦開始。
ミランはハコトが整備したウォーリア二型に乗り込む。
駆逐艦二隻でバディを組み、基地の上空からトラクタービームで避難。もう一機は、周囲の敵を防ぐ。
行動不能になるは死と同義だ。
このため、非常に難しい任務となる。
宇宙軍は戦闘が一段落したそうだが、それでも西大陸は対宙攻撃能力を持った工場ユニットが落着したようで、激しい戦闘が行われているようである。
しばらくは宇宙からの攻撃で一撃ズドンというわけにはいかない。
地上軍がやるしかないのだ。
決死隊には、ルリルもいた。
彼女は既に子もいない。
今更なのだろう。決死隊に加わることは、なんとも思っていないようだった。
他にも恋人や家族がいない戦士が決死隊に選ばれた。
それだけで。
これがどれだけ厳しい戦闘なのか、分かるというものだった。
駆逐艦が動き出す。
既に西大陸全域で戦闘が起きている。ワーカーが大攻勢を掛けてきていて、各基地は必死に応戦しているようだ。
空軍も出ているが。
当然イーターもスウォームも出てきているだろう。
西大陸全域の地図を確認するが、戦線の辺りはずっと真っ赤。それ以外の地域は黒か白。
白は通信が確保されている安全地区だが、ほとんどない。
そして黒は。
敵の手に落ちている地域だ。
現在二つの基地がその中で孤立している。その二つを、この決死隊で救出するしかない。
何しろスウォームも出てくる上に、親衛軍ウォーリアがいつ出てきてもおかしくないのである。
ルリルが話しかけてきた。
「まだ安全な基地からも、非戦闘員を退避させるそうだ。 そちらは小型のキャリアで、避難を開始している」
「東大陸を守り切れたのは幸いでした」
「南極や、南極北の亜大陸も避難所になる。 西大陸は一時放棄かも知れない」
「……」
最悪の事態とまではいえない。
最悪の事態というのは、東大陸の真ん中に落ちそうになっていた工場ユニットの迎撃に失敗して、それで。
ワーカーに新たの民がファーガやテフもろとも食い荒らされること。
いや、それでもまだ最悪ではない。
最悪というのは、それこそ。
この星が敵の手に落ちて。
新たの民が皆殺しにされることだろう。
それだけじゃない。
銀河そのものが、侵略者の手にでも落ちたら。
他にもあるらしい銀河にも、侵略者は攻め込もうとするかも知れない。それこそが、文字通り、最悪の事態である。
まだ今はマシなんだ。
そう言い聞かせて、心を切り替える。
戦闘が行われているのが見える。味方ドローンとスウォームが、激しくやりあっている。戦闘機隊もダメージを受ける中、必死に勢力圏を広げようとしているようだ。
其処に駆逐艦隊が割って入ると。
対空砲で、スウォームを片付けに掛かる。
盾艦も含めた駆逐艦隊は、これから戦力を分ける。そして、各地で戦線の安定まで戦うのだ。
味方が支援をよこしてくれるそうだが。
とにかく、それまで耐えるしかない。
「どこの基地防衛部隊も、被害甚大のようですね」
「それはそうだろう。 今は命を捨ててでも、とにかく守り切るしかないんだ」
「分かっています」
駆逐艦がザコを蹴散らしながら突っ込む。
掃射砲が火を噴き、下で群れているワーカーやイーターを粉砕するが。それでも手なんかとても足りない。
激しい戦いが続く中、僚艦とともに、速度を上げる。
ズヴァールラ提督も、最前線には出ないというが。
当然旗艦を駆って重要地点で戦い続けるだろう。親衛軍ウォーリアとかち合わなければいいのだが。
「基地までまもなく。 各自、備えてください」
「ワーカーが!」
「ウォーリア隊の残骸が……」
基地のウォーリア部隊が玉砕したのだろう。ワーカーがそれをむさぼり食っている。掃射砲で撃砕しながら、基地へ。全て粉砕していくわけにもいかないのが厳しいところだ。
基地が見えてきた。
壁にかなりの数のワーカーが集っている。
「ウォーリア部隊、出撃。 脱出までの時間を稼いでください。 空軍、支援を開始」
「了解!」
「了解! 出る!」
戦闘機隊が剽悍に出撃していく。ドローンもまき散らされ、更にはウォーリア隊が、二隻の駆逐艦から、そのまま飛び降りる。
ブースターをふかして着地すると、制空権の制圧に移った空軍と連携しながら、ワーカーの群れと交戦開始。
基地に集っているワーカーを、背後から撃つ。
基地にもワーカーが入り込んでいるのが最悪の事態だが、それはまだ起きていないようだ。
だがこれでは、壁がいつ食い破られてもおかしくはない。
ブレイカー。
威圧的にドリルを回転しながら、基地に迫っている。
「ミラン機、ブレイカーを片付けます」
「頼む。 英雄を支援しろ!」
「任せておけ! ファイター7、荒鷲となって敵を狩る!」
戦闘機が、対地レールキャノンで、邪魔なワーカーをある程度間引いてくれる。対地戦闘能力はそれほど高くない戦闘機だが、それでも必死に道を作ってくれたのだ。
フルパワーでその隙間を通ると、ブレイカーに突貫。
ブレイカーはブースターをふかしていて、今にも基地に突入しようとしているところだったが。
真横からミラン機が来たのを察知して、即座に向きを変えてくる。
威圧的に唸るドリル。
あれが直撃していたら、基地の壁を抜かれて、中は一瞬にして焼却されていただろう。危ないところだったのだ。
ともかく、まずは此奴から倒す。
今回の大攻勢で、信じられない数のワーカーが出ている。それらを倒すだけで、どれだけの味方が損耗するか分からない。
本当に西大陸は放棄するしかないのかも知れない。
そうミランは感じていた。
地獄の撤退戦開始です。
基地には元々新たの民とファーガとテフなど、新たの民と密接な関係を持つ者達が収容されていました。
大攻勢によって完全に孤立した彼らを救出しつつ、敵の猛攻を捌かなければなりません。
感想評価などよろしくお願いします。励みになります。
本作にどういった要素がほしいですか。要望があれば遠慮なくどうぞ。
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詳細なマシンデザイン
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圧倒的な武力による蹂躙
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緻密な人間ドラマ
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種族や文明の描写
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近接した力量のライバルとの死闘