王道ロボット戦記小説、血巡る戦場の記憶 作:dwwyakata@2024
※工場ユニット
侵略者が有機生命体がいる星に投下するユニットです。それ自体が戦闘力を有しており、強力な地下掘削装置を持っていて、大量の資源を星から掘り出し、ワーカーなどを大量生産して在来種を襲います。在来の生物は缶詰に加工し、カプセル化して母星に送ることになります。このデータから生物を復元して、指導者が気に入った場合は養殖して生産する事もあります。
また、手強い相手がいる場合は親衛軍を生産するケースもありますが、それはかなり特別な工場ユニットで行われるため、必ずしも全ての工場から親衛軍が生産されるわけではありません。
現時点で惑星アラタにはこの工場ユニットが50ほど存在しています。これらは惑星資源を食い荒らすため、破壊が必須です。
逆に工場ユニットを全て破壊すれば、侵略者の掃討は完了するので、わかりやすい目標と言えますね。
もっとも工場ユニットを投下するような星は、侵略者が宇宙艦隊を展開しているので、それも追い払わなければなりませんが。
戦闘が開始される。
ミランが乗っている駆逐艦は、最前衛の三隻の後ろにいる。戦闘が開始されたら、ウォーリアでいつでも出られるようにするように。
そう言われていた。
駆逐艦が装備している荷電粒子砲というのが発射される。
映像で見るが、凄い破壊力だ。
前に親衛軍がそれを狙撃で使ってくるのを見たが、それとは桁外れの威力である。駆逐艦は宇宙で戦う兵器としては小さいらしいのだけれども。それでもウォーリアとは根本的なサイズが違っている。
それもあって、圧倒的な破壊力を出せるし。
防御能力も比較にもならない、ということだった。
荷電粒子砲が連射されて、工場に直撃。工場は防御用の淡い光の幕を展開していたが、それも打ち砕かれる。
反撃として、大量のイーターが射撃をしてくるが。
駆逐艦の装甲は強力な上。
駆逐艦から何かしらの射撃が行われて。イーターの攻撃を相殺しているようだ。届いても効かない。そもそも届かない、と。
圧倒的だな。
そう思う。
だったら、もっと早くこれを投入してくれれば良かったのに。
そうとも思った。
工場に荷電粒子砲が着弾し始めた。淡い光の幕が砕かれたのだ。それで構造体が次々に壊れ始める。
守りについていたイーターがまとめて吹き飛ぶ。しばらくそうやって工場を攻撃していた駆逐艦が、やがて何か出す。
大きな黒い飛行する兵器だ。
そしてそれは工場の上に到達すると、真下に何かしらを撃ち込んでいた。
工場のあった地点を。
その何かしらが粉々に吹き飛ばす。
強烈な閃光が目を焼きかねないから気をつけろ。
そうペインが声を掛けてきていた。
もっとも、ウォーリアの操縦席には、そういった光をシャットアウトする機能がついているが。
「敵工場NO32、沈黙」
「調査用ドローンを展開。 残敵掃討を航空部隊実施。 地上は地上用戦闘ドローンに任せろ」
「了解」
「完了し次第次に行くぞ」
ズヴァールラ提督はとにかく淡々と指示を出している。
ただ、何かむしゃむしゃと音がしている。
「何をしているのだろう」
「食事だ。 俺の種族はとにかく消耗が激しい。 戦闘時は特に頭を使うから、支給されている生物を食べている」
「そうですか」
ペインが言う。
ちなみにこの星のファーガはズヴァールラ提督の大好物であるらしく。クローンで増産して肉を食べているそうだ。
それを聞くと、ちょっとむっとする。
ファーガが死んだ時は、体を分解して活用するが。
その時は、様々な感謝を欠かさず。
それから、重要な部位だけ肉をいただく。
そもそも新たの民は肉をあまり必要としない種族であり、ファーガから得られる栄養の他は、植物や果実を中心として食べている。
栄養素の偏りについては、ほとんど問題はない。
前に調査を受けたのだが、ファーガのくれる栄養液でだいたい完璧にとれているという話だ。
ただファーガと出会う前は、新たの民は小型の虫を食べることも多く。
今ではそれはしていない。
虫にしても、狩り尽くさないように気をつけながら捕獲していたようだが。
「ファーガは我らにとって大事な財産です」
「ああ、それは聞いている。 不愉快であったら済まなかった。 だからクローンで増やして食べているのだが」
「……」
「価値観は色々と違っているな。 それは分かっている。 ただ、我らも無益な殺生をするつもりはないし、侵略者を憎むという点では同じだ。 それは理解してくれ」
勿論それも理解しているつもりだ。
工場を一つ破壊して、それで。
次は駆逐艦の艦隊が編制を変える。
この艦はウォーリアを多数乗せている事もあって、最前衛の少し後ろくらいに常にいるのだが。
他の駆逐艦は編成を並び替えて、最前衛にいる艦が入れ替わった。
そして移動を開始する。
二つ目の工場も、問題なく破壊できる。これほどたやすくやれるのだったら、もっと早くにやってほしかった。
そうぼやきたくなるほどだ。
あの親衛軍ウォーリアも出てこない。
三つ目の工場を一方的に叩いているのを見る。
ミランの出番はないのだろうか。
そう思った瞬間だった。
前衛にいる駆逐艦が、初めて有効打を受けていた。それも艦を守る光の壁を、明確に貫通された。
「駆逐艦エ332116被弾!」
「損害を知らせよ。 攻撃の種類もだ」
「攻撃は大火力のレーザー兵器! 射撃は宇宙からです」
「宇宙軍につなげ」
ズヴァールラ提督がかなり苛立っているようだ。
宇宙軍は何をしているのか。
そういう声が聞こえる。
続けて第二射。
また届く。別の駆逐艦が被弾。煙を上げながら、高度を落としていく。動力炉をやられたらしい。
「敵の攻撃は恐らく砲艦によるものです!」
「防衛部隊!」
「防衛の穴を抜かれた! 恐らく親衛軍だ!」
「ちっ……! 宇宙にも出やがったか!」
ウォーリア乗りの親衛軍ではない。
砲艦という攻撃特化の宇宙用兵器を操り、的確に攻撃を仕掛けてくる親衛軍がいるらしい。
狙撃手と呼んでいるらしいが。
これが厄介で、此奴はカスタムした砲艦に乗っている上。信じられないような狙撃をしてくるのだとか。
普通だと、宇宙空間から大気圏内への攻撃なんてあり得ないらしい。しかも、砲艦の通常の砲撃有効射程を遙か超える遠距離からの狙撃。
駆逐艦がまとまり始める。
「全艦密集隊形! シールドを集めて防げ!」
「駆逐艦エ211111、不時着します!」
「陸上部隊展開! ウォーリア隊、地上部隊と連携しろ! 航空部隊は工場の破壊を急げ!」
出番だな。
即座に計器類を確認。
いつでも出られる。
駆逐艦が高度を落とし、そしてハッチが開く。ウォーリアに、出撃指示が出始める。
ペインのウォーリアが先に出た。続いてミランのウォーリアも出る。
地上では激しい戦いが続いている。外に出て全周モニタを見ると、やはりさっき被弾した駆逐艦は、かなり損害が酷いようだ。
また空から射撃が来る。
直撃。
地上で戦闘しているウォーリアが、十機以上まとめて吹っ飛ばされていた。こちらの対応を嘲笑うような狙撃だ。
或いは神経を逆なでするのが目的なのかも知れない。
「畜生! やりたい放題やりやがって!」
「現在宇宙軍は混戦状態! 親衛軍がいる砲艦は敵の前衛後方にいて、機動しながら砲撃を続行! 現在盾艦を展開しているが。 盾艦の間を縫って撃ってくる!」
「速くたたき落とすように連絡しろ! このままでは被害が増えるばかりだ!」
ミラン機着地。
地上部隊が既に展開している。
地上専用のドローンや車両が既に相当数出ていて、ワーカーの群れと戦闘を続けている。
親衛軍ウォーリアが来るかも知れない。それを警戒しながら、ミランはパルスレーザーで射撃を開始する。
味方の大型車両が、立て続けにワーカーを破壊している。
だが、ウォーリア以外の攻撃に対しては、ワーカーは動きが何倍にもなって避ける。わざわざウォーリアが壁役にならなければならない理由だ。
なんでもワーカーは人型に対して動きのモードが変わるらしく。
敵もウォーリアを使っているからか。
戦闘時は、敵味方を識別することで、それだけリソースを使っているらしい。
故にウォーリアがワーカー対策となる。
敵の他兵器についてもこれは同じだ。
敢えて敵と同じ兵器を同じデザインで使っているのは、敵に対する牽制や威嚇だけではなく。
相手側の弱点を突くために必要であるらしい。
そうでなければ、全部車両か自動兵器で済ませているのだと。
以前大佐に言われた事がある。
ともかく、必死に前衛を作ってくれているドローン部隊を、後方から援護する。次々に敵を破壊していく。それでも、不時着寸前の駆逐艦は猛攻を受けている。イーターが多数集っていて、攻撃を至近から浴びせていて。
それは先と違って、明確に駆逐艦にダメージを与えていた。
冷静にイーターを始末していく。
ペインも専用の大型の銃を持っていて、それでイーターを次々に撃ち抜いていた。
だが工場の側だ。
半壊しているといっても、ワーカーもイーターもうんざりするくらいいる。
それを始末していくのは、骨が折れる。
駆逐艦がまた攻撃を受けた。
激しく発火して、火を噴いている。
「ダメージ甚大!」
「やりたい放題やりやがって!」
「落ち着け。 それよりも、親衛軍に備えろ。 現状では、駆逐艦が潰される可能性は低い」
「はっ!」
ズヴァールラ提督は相変わらず何か食べながら指示を出している。
あの獰猛そうな顎でかみ砕きながら、なのだろうな。
そう思いつつ、ウォーリアの羽を広げて回復。
いい狙撃地点が見つかった。連続して、イーターを倒す。前衛のウォーリア部隊は、ワーカー相手に被害を出しているが、敵は有限だ。
少しずつ押している。
だが。
狙撃をしていたペイン機に、よけろと叫ぶ。
ペイン機が即応。だが、爆発にもろに巻き込まれていた。吹っ飛ばされつつも、コアは無事なようだ。
「ペイン機被弾!」
「カバーに入る!」
来たな。
仕掛けてくる白い親衛軍ウォーリア。
即座に割って入るミラン。ミランを見ると、そちらに切り替えてくる親衛軍ウォーリア。前よりも、更に動きが速いような気すらする。
ぐっと歯を噛むと、長柄を振るって迎撃。
前は一瞬で斬り割られたが、そうはいくか。
動きをこちらでも研究したのだ。
奴の二本の剣は、斬りに来る時とそうでない時で軌道が違っている。ミランは戦闘記録を見て、それを理解した。
対応できるように何度も練習した。
周囲のドローンが次々に親衛軍ウォーリアに飛びかかる。
だが、ほとんど鎧袖一触だ。
しかし、それを切り払う瞬間は、隙になる。
四度目の斬撃で、右腕を切り飛ばされるが。
その瞬間踏み込んで、体当たりを浴びせる。驚いたように下がる親衛軍ウォーリアに、ミランは長柄を振るい挙げていた。
親衛軍ウォーリアの右手首から先をそれで切り飛ばす。
剣を持ったままの手が、回転しながら飛んでいった。
勿論ドローンが援護してくれているから、というのはある。
だが、敵側もワーカーが多数親衛軍ウォーリアの援護に来た。駆逐艦から砲撃が行われ、ワーカーを蹴散らしてくれるが。
それでも、右腕をミラン機は失ったのは事実だ。
親衛軍ウォーリアとの交戦開始十秒。
長柄を構え直す。
被弾の警告音がうるさい。しばらく対峙していると、不意に声がした。
相手側からだ。
「強力な敵と認識する。 以降、貴様を優先排除対象とする」
「それはどうも。 そんなことはどうでもいいからこの土地から出ていけ」
「おかしなことを言う。 宇宙の全ては我らのものだ。 指導者の許可もないのに生きている事、ましてや指導者の指示を受けてここに来ている我々にたてつくなど、許しがたいと思わないのか」
「思うわけがないだろう」
まずいな。
相手は片手を失ってもまだまだやれる。
だがこっちは次の激突で、恐らくもたない。しかし、駆逐艦から発信した攻撃機が、親衛軍ウォーリアを攻撃。
レールキャノンの猛打を受けた親衛軍ウォーリアは、さっと下がると。変形する。
あれは戦闘機とか言うものか。
そして、去って行った。
通信が入る。
「ミラン機下がれ。 補給と修理を受けよ」
「分かりました」
「親衛軍はたまに強敵と認識した相手にああ話しかけてくるそうだ。 もっとも、さっきの通信のように傲慢極まりない発言を繰り返すだけのようだが」
「……」
許可もないのに生きている事を許せないとかあいつは言っていたか。
指導者とやらが侵略者の親玉であるのは聞かされている。
それがどんな存在なのかは、支援者も理解していないようだ。
ともかく、下がる。
ペインは無事だったようだ。ただウォーリアを失い、以降は戦闘を避ける。
ミラン機は、これから腕を修理して、また出るが。しばらくは修理に掛かる。すぐには出られない。
地上部隊が大きな被害を出しながらも、どうにか工場を守っていた敵を排除成功。駆逐艦は、一隻が下がる。
他も四隻が被弾しており、ダメージは深刻だという。
更にまだ散発的に狙撃が続いている。
ズヴァールラ提督の艦にも、直撃弾があったようだ。
「一度攻撃を停止。 宇宙軍が親衛軍砲艦を排除するまで、陣容を再編する」
「休憩を各自取れ。 駆逐艦はどれも防御態勢を維持」
「何も出来ない……」
「工場三つと引き換えにしては損害が大きすぎる。 それにここまでやりたい放題やられるとは……」
駆逐艦の艦長等がぼやいている。
程なくして。
また、巨大な兵器が飛来する。
駆逐艦ではない。
非常に不格好で。何というか、皿と一緒になったずんぐりとした兵器だ。
ミランを気に入ったのか、ペインが教えてくれる。
「盾艦だ。 あれが大気圏内に来るのは珍しい」
「確か宇宙空間での戦闘で、前衛を務めてくれる相手ですね」
「そうだ。 あれ自体は無人で、使い捨てのシールド発生装置だ。 だが、今はそれが必要なんだ」
盾艦が、狙撃を受け止める。確かに、駆逐艦に届かなくなった。
あれ自体は戦闘力は全くないに等しいらしい。だが、恐らくだ。親衛軍砲艦は、それが出てくる事を想定しているのではないか。
ウォーリアの修理が進む。
休憩を取るようにと言われたので、仮眠室を借りる。
ペインが何かの肉をむしゃむしゃと食べていた。やはり顎が器用に動いて、周りから包むように食べている。
ペインも、戦いで膨大な力を消費するのは同じらしい。
ウォーリアを破壊はされたものの。
あの親衛軍ウォーリアの攻撃を避け生き延びたのだ。
間違いなく優れたウォーリア乗りである。
丸くなって休む。
ペインに色々と話をされる。
「親衛軍の野郎が話しかけてきたらしいな。 無茶苦茶むかつくことをほざいていやがっただろう」
「むかつくというのは分かりませんが、極めて手前勝手な話をしていました。 許可なく生きるとかなんとか」
「あいつらは本気で宇宙の全てが自分のものだと考えているからな。 それであいつらだけが何を消費しても良いし、どれだけ殺してもいい。 自分たちの可能性のためなら、何をしてもいい。 それがあいつらの理屈らしい」
「……」
そういう話は聞かされたことがあるが。
話しかけてきた親衛軍は、なんだか機械的な言動だった。
まともに考えた上での発言だとはとても思えないのだ。
何というか、そう言わされていたというか。
正しいとされる事を諭すようにしていたというか。
何というか、とても違和感があった。
例えばだが、支援者の戦士達は、自分たちも命を賭けて戦っている。新たの民は支援者に言わせると最初とても不安だったそうだ。
支援者が見てきた侵略者に襲われた知的生命体の中には、怠け者だったり何があっても戦わなかったりという道を選ぶ種族もいて。そういった種族に対する対応は、支援者でも意見が分かれるという。
せめて自分の場所を守るための戦いくらいはしてほしい。
そういう支援者もいるそうだ。
新たの民は、喰われるくらいなら戦う事を選んだ。そして新たの民は、概ねそういう考えの持ち主だ。
それもあって、支援者は喜んだそうである。
そういう話を基地で大佐にされたし。
大佐が嘘をついているようにも、本音を隠しているようにも思えなかった。
一方、最初の頃、新たの民を見定めようとしていた支援者の中には。明らかに本音を隠している者もいた。
様々な種族と比較して、新たの民は好戦的ではないらしいが。
その分、獣との戦いを避けるために、洞察力を発展させた民だとも分析を聞いた。
戦争をせずに技術が発展してきたのもそれが理由であるらしく。
宇宙という観点でもかなり珍しい知的生命体種族なのだとも聞いている。
勿論宇宙と言われても分からないから、ピンとこない部分も多いのだが。
程なく。親衛軍砲艦からの攻撃が止んだようだ。
ズヴァールラ提督が、艦内放送を入れてきた。
「戦力回復のためにしばし駐屯する。 また、砲艦が狙ってきている事を加味し、盾艦を複数増援として要請する。 駐屯の間は、交代で休憩を入れる。 戦士諸君はそれぞれ休憩をして、以降の作戦に備えてほしい」
そう言ってくれるなら。
休憩させて貰う。
ペインはまだ食べている。
ミランはあまり食欲もないし、体が別に食事を必要ともしていない。まだ病み上がりだし、親衛軍ウォーリアとやりあったばかりだ。
休ませて貰う。
あいつは駆逐艦や空中戦力をかいくぐって奇襲を仕掛けてきた。
次の戦いでも、また来てもおかしくないのだ。
兵士のための休憩所は用意されていて、ミランもその一つを使う。
新たの民のウォーリア操縦者も他にいた。
だが、今は話している余裕もない。
横になって、睡眠をむさぼることにする。
それにしても。
生きるための許可だとか。
全てが自分たちのものだとか。
聞いていて不思議な理屈ばかりだった。
そんな風に考えていたら、自分たちですら食い合いになるのも納得であったのだろうか。よく分からない。
ペインが明確に不愉快そうにしていたと言うことは、あれを不愉快だと判断する者も多いのだろう。
ミランからしてみれば、考え方が違いすぎて、怒る気にすらなれないし。
あれを言わされているのだとすれば、馬鹿馬鹿しいとしか言えなかった。
眠って、しばし何もかも思考を閉じる。
すっきり眠って回復してから起き出す。
それで、ウォーリア二型の修理が終わっていることが告げられた。様子を見に行くと、確かに修理が終わっている。
どうやら、物資の補給や、打撃を受けた駆逐艦の修理も進んでいるようだ。
ただあと二日ほど駐屯するそうだが。
「宇宙の方で、侵略者の艦隊が増強されて、激しい戦いになっているらしい。 第十三艦隊が大乱戦をしているそうだ」
「ここまで親衛軍の砲艦から攻撃してくるくらいだ。 よっぽどこの星の生物の味が気に入ったんだろうな」
「この星からの物資回収コンテナは全て破壊している。 それもあって、奴らもこの星の強奪に必死らしい。 奴らに言わせると「奪還」らしいがな。 新たの民が最初に住んでいたのに、勝手なことをほざいていやがる」
「侵略者にとって宇宙は全部自分のもので、自分たちの可能性のためだったら何をしてもいい。 そういう話らしいから、まあ奴らの中では正しい理屈なんだろ。 絶対に認めねえけどな。 知り合った新たの民、みんないい奴らだ。 皆殺しにして喰うなんて許せねえ」
そういう話が聞こえる。
どうも新たの民に、好意的な戦士は多いようだ。
ドックに行くと、ペイン用にも新しくウォーリアが新調されていたらしい。
しばらくは次に仕掛ける工場の調査と戦力の補給。
その間、訓練と休憩を適宜入れるようにと指示が出ていた。
ウォーリア二型に乗って、状況を確認する。
腕の動きは申し分ない。
まだあいつに。親衛軍ウォーリアに勝てる気はしないが、十秒程度はなんとか時間を稼いでみせる。
そうミランは、自身に言い聞かせていた。
※支援者駆逐艦
全長520~540m。動力は反物質炉四つ。防御に位相変換シールドを装備。ワープ機能を有していて、一度のワープで100光年ほどを移動することが出来ます。
支援者の艦艇は流線型をしていて、傾斜装甲で少しでもダメージを受け流す仕組みをしています。これに対して侵略者の艦艇は筒状で、実用重視の設計です。
フリゲートやコルベットよりは大型程度の宇宙艦隊の雑兵ですが、その規模は生物から見れば著しく巨大で、地上戦もできるようにカスタマイズされた艦艇は強襲揚陸艦の機能を有し医療機関とドッグを内部に有しています。普通は数人程度で動かす艦艇ですが、地上戦用は数百名が乗り込んで稼働させる運用を行います。
基本的に主砲としては硬X線ビーム砲を装備していますが、このほかに対空兵装としてレールキャノンをCIWSとして多数装備。また中距離、近距離戦用に荷電粒子砲や陽電子砲を装備もしていますが、状況次第で用いる事になります。また対地戦用に掃射砲を装備する艦が多いです。
地上戦用の機体は、戦闘機、攻撃機を12機ずつ。爆撃機を二機積むのが普通です。
コレに加えて、ウォーリアを三十~五十機程度搭載する事が出来ます。
感想評価などよろしくお願いします。励みになります。
本作にどういった要素がほしいですか。要望があれば遠慮なくどうぞ。
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詳細なマシンデザイン
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圧倒的な武力による蹂躙
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緻密な人間ドラマ
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種族や文明の描写
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近接した力量のライバルとの死闘