王道ロボット戦記小説、血巡る戦場の記憶 作:dwwyakata@2024
様々な情報から、惑星アルカラルドⅠの民が事前に立ち寄っていた星が判明しました。
其処には知的生命体と言うにはあまりにも落ちぶれ果てた存在が、身を寄せ合うようにして暮らしていたのです。
ある意味、惑星アルカラルドⅠと真逆とも言える状態でありながら。
しかし確実に同祖と分かる存在でもある彼らは、アポカラプスの民と言います。
移動中に、パデラクスから連絡が来る。パデラクスは、何が楽しいのかよく分からないが、とにかくとても楽しそうだった。
「あのコロニー船の外観だけからも、移動できる距離はわかりきっていたからね。 候補となる星は100以内に絞り込めた。 その中で侵略者に攻撃されていない星を全て当たって、それでドンピシャだよ」
支援者の法に。
知的生命体が繁栄している星は、侵略者が侵攻しない限り無介入という原則がある。
これは繁栄していなくても同じだ。
宇宙に出られるほど文明がある場合は接触を取り、意思を尊重する。元から他の種族のものであったり、支援者が管理していたり、侵略者の侵攻を受ける可能性がある星系は譲渡出来ないが。
そうでない場合、彼らの暮らしている星系は譲渡することが多いそうだ。
勿論支援者に加わってくれれば言うことはない。
戦場に出てくれるなら大歓迎だし。
そうでない場合でも、経済活動でも回してくれればそれでいい。実際問題、アイドルを輩出することに特化している種族がいるそうだ。ミランも時々見かけるが、様々なニーズに沿ったアイドルを色々な形で出していて、ファンも多いようである。ハコトがそういったアイドルの一人の大ファンで、時間が出来たらライヴだかなんだかに行きたいとか言っていたっけ。
ミランは興味がないが、ともかく佐官ともなると色々な知識がいる。
だから催眠学習で詰め込んでしまう。
ともかくだ。
コロニー船の状態から、ある星を割り出すことに成功。
それには、どうやらあのアルカラルドの民と同一種らしい種族がいる、ということだった。
それだけでかなり警戒してしまうのだが。
100隻程度の艦艇で行くこと。
その星は既に支援者で抑えていること。
何より、星で彼らが全く繁栄などしておらず。ごく少数が、原始的な生活で身を寄せ合って暮らしていること。
国家どころか、都市国家レベルの勢力しかなく。
それでも周囲の猛獣から身を守ることも出来ないらしいこと。
ついでに文明レベルも極めて低いこと。
それらもあって、今までは放置されていたらしい。
知的生命体は非常に貴重な存在で、生物が発生する星でも、知的生命体が出るケースは多くないそうだ。
それもあって、保護区扱いだったそうだが。
今回の調査で、どうやらコロニー船が「一度寄った」事がはっきりしたという。
「それでミラン大佐は、現地で調査する調査チームの支援をたのみたい! ついでにハーネイくんだったか! アルカラルドの民を連れて行って、相手側の反応を見てほしいのだ!」
「はあ、それ特務がやるほどのことですかね……」
「やるほどのことだとも!」
凄い勢いでなぜか嬉しそうに食いついてくるパデラクス。
通信越しでも圧が凄くて、ミランは閉口する。
苦手だこいつ。
そういう言葉しか出てこない。勿論口にしないが。
「上層部も今回の一件で、アルカラルドの民に対しては警戒心が強いのだ。 保護区などでも様子見はしているが、人工惑星にて自治を与えるにしても、警戒する声がとても強くてね。 コロニー船が一度立ち寄って、一度植民した可能性が高いのに、それを全て投げ捨てて別へ行った……その理由は、解析しておきたいんだ!」
「は、はあ」
「幸い、アルカラルドの民と違って、これから向かって貰う星、彼らはアポカラプスと名乗っているらしいのだけれどもね! ともかくアポカラプスの民と接触を持つ調査班を護衛頼むよ! 万が一の事があっては困るからね!」
「……了解しました」
元々特務は厄介な仕事を押しつけられる立場だ。
だからミランとしてもやるしかない。
危険な任務に最前線で突っ込む。
それが如何に過酷かは分かっているが。ミランの活躍がある程度評価されているのも事実。
ウォーリア四型の試運転でもある。
先に惑星アポカラプスについて調べておく。
土着の生物についてはそれなり、のようだ。それほど凶暴でもなく、桁外れに強い奴がいる様子もない。
400期かもっと前くらいに派手に生態系が破壊された形跡があるが、その頃は支援者の勢力はこの辺りまで及んでおらず、侵略者と銀河系中枢を争っていたそうだ。一応散発的に争いはあったそうだが、アルカラルド星系で対陣したのは、侵略者との戦いでも比較的最近の出来事らしい。
だから何があったかまでは正確には分からない。
ハコトと一緒に、資料を確認する。
240期ほど前に調査員が惑星アポカラプスに降りたことがあり、その時にアポカラプスの民と接触。
言葉などは持っていて、文化もそれなりに存在している。
単純に、一度それなりに文化を得たが、一気に衰退した民。そういった印象を受けたという記述がある。
衰退の理由は、その時の調査では分かっていない。
というか、知的生命体に余計な干渉をするのも、余程の事情が無い限りは許されていないのである。今回はアルカラルドの民の件があるので、特別措置だ。
姿を見るが。
アルカラルドの民よりも、更に肌の緑が少し強いか、くらいで。殆ど姿は変わらないように思う。
ただ言われたとおり、やはりちぐはぐに思える。
アルカラルドの民と同じ祖だとすると、せいぜい十世代か二十世代程度しか経過していない筈だ。それなのにこの文明差はなんだ。
核兵器まで持って「いた」文明と同じとはとても思えない。
ハコトに意見を聞くと、頷かれる。
「この星に一時期コロニー船が降りて、インフラを提供していた可能性がある、ということですよね」
「そうなりますね」
「だとするとやはり妙です。 とても星間航行が出来る種族だとは思えません」
「一体何が起きたのか、確認しておくべきでしょうね」
しかもだ。
惑星アポカラプスの一つの大陸にしか、アポカラプスの民は広がっていない。
数も十万ちょっと程度しかいないそうだ。
何かを恐れるかのように、身を潜めて暮らしている。
前回の調査の時と殆ど数も変わっていない。
「繁殖の条件が一切整っていないというよりも、繁殖意欲が極めて低いようです。 そもそもアルカラルドの民と同じだとすると、繁殖のリスクが極めて高く、乳幼児や子供を産んだ母親の死亡率も非常に高いはず。 それを加味しても、殆ど前回の調査の時と数が変わっていないのは異常ですね」
「……」
いくつか資料を他にも見ておく。
分かることがあるのなら、調べておくべきだ。
未開の民だからと、侮るつもりはない。
ミランだって、支援者が来るまでは未開の民に近い存在だった新たの民の出身者なのだから。
程なくアポカラプス星系に入る。
防衛の艦隊と合流。
大佐が指揮している小規模艦隊だ。敵が来た場合は知らせることを前提とした編成で、戦闘を考慮した部隊ではない。
連星が多くて惑星が存在しないような恒星系には、無人艦隊だけが張り付いている事もあるが。
こういった生物がいる惑星がある星系には、確定で防衛の艦隊と、規模の大小はあれど要塞が存在している。
これはいざという時に、防衛戦を展開できるようにするためだ。
支援者もずっと侵略者に押されていた時代が長いので、その時の戦訓を生かして、準備は各地にしているのだ。
今回の作戦では、護衛役の特務としてミランが出てきているが、軍を指揮しているのはマルラ大佐だ。
マルラ大佐は今回の作戦のために、わざわざ来てくれた。
ミランとしても安心感がある。
此処の指揮官である大佐はミランの戦歴を聞いていたようで、好意的に任務について受け取ってくれた。
惑星軌道上に一応艦隊を展開。
降りるのはフリゲート一隻で行う。
これは相手を必要以上に刺激しないためだ。今回はそのフリゲートも、自衛用の装備だけしか積んでいかない。
一応ウォーリア四型は出る。
これについては、それなりに大きめの原生生物がいるからだ。他にも多少の戦闘車両と無人ドローン、後は偵察機と戦闘機が出て護衛に当たる。
支援者の戦闘機に勝てるような原生生物はほぼいないが。
それでも念の為である。
調査班に派遣されてきたのは、脳みそがカプセルに浮かんでいる機械の体の種族。ル・ルだ。
パデラクスの同族である。
研究者としてはそれなりのベテランらしいが、性格はパデラクスとはまるで違っていた。
「私はその、現地の民を怖がらせてしまうと思うので、奥で研究だけしています。 会話などを拾って届けてください。 ごめんなさい」
「いや、貴方に何か非はありましたか? 謝らなくても問題ありません」
「すみませんすみません。 私のようなものがこのような任務に参加してしまって、恐縮すぎて……」
「わ、分かりました」
それと、だ。
今回はハコトとアネカにも出て貰う。
これはアルカラルドの民から見ても理想的な姿をしている、というのが理由だ。
アポカラプスの民がどうかは知らないが、姿が似ていれば話しやすい筈。
ともかく、人員と装備の選抜が終わってから、降りる。
それほどの大規模部隊でもないし。装備もそれほどたいしたことは無い。
地上に降りる途中で、青い大気と、飛び回る大型の生物を見る。翼を使って飛んでいるが、かなり大きい。
体の大きさはウォーリアほどではないが、それより一回り小さいくらい、だろうか。
これはアポカラプスの民なんて、襲われたらひとたまりもないのではあるまいか。
ただ、向こうは興味津々でフリゲートを見ているが、襲ってくるようなことはなかった。意外に好奇心が強いだけの温厚な種族なのかも知れない。
地上に降りる。
植物が大量に茂っている。酸素が15%。窒素主体の大気。重力も、覚えがある。
これは惑星コヴァルライトなどと同じ条件だ。
何種かの種族が宇宙服を着ける。
地上近くに展開したフリゲートから、戦車などが展開する。戦車も地面を踏み砕かないように、今回は車両ではなくホバーで反浮遊で運用する。
既に言葉は解析済みだ。
目の前には、くだんの都市国家。
誰も出てこない。
壁が作られているが、あれは恐らく土を焼き固めたものか。極めて原始的な防壁であり、この星の原生生物にすら対応できるか怪しい。
それでもコロニー船が一度ここに寄ったのだ。
アルカラルドの民が核兵器を持っていたが、技術はどんどん劣化して行っていた事も分かっている。
つまりこの星に同祖の種族がたどり着いた時には、もっと高いテクノロジーを持っていた可能性だって高い。
だからフリゲートまで持ち込んだのだ。
未知のテクノロジーによって、いきなり攻撃される可能性を想定しての事だった。
マルラ大佐がメガホンで呼びかける。
「えー、我らは支援者の調査チームです。 貴方方の代表と話をしたく存じます。 危害を加えるつもりはありません。 貴方方から、色々と聴取しなければならない事情が生じました。 聴取が終わればすぐにでも帰ります。 代表の方、是非顔をお見せいただきたい」
都市国家のすぐ側にある川がだいぶ汚れている。
生活で出る汚物は垂れ流しなのだろう。
要するにその程度のテクノロジーしかないということだ。
どういうことだ。
たかが数百期程度で、宇宙航行出来るような種族が、ここまで技術を劣化させるものなのだろうか。
ミランも元は素朴な生活をしていた新たの民だ。
別にテクノロジーがないことを馬鹿にするつもりは全くない。こういう生活を、こういう人数でやるのなら別に良いだろう。
獣に襲われて死ぬのもそれは自己責任だというなら、勝手にするべきだろうし。
ただそれらを加味しても、これはあまりにも不可解過ぎはしないか。
小首をかしげていると、マルラ大佐が二度目の呼びかけをしようとして。ル・ルの学者サリューラースがとめていた。
「ま、マルラ大佐。 ちょっととめてください」
「如何なさいました」
「ひっ! ごめんなさいごめんなさい!」
「いや、別に責めてはいませんが……」
マルラ大佐も困り果てている。ミランもこれはどう接して良いか困惑するばかりだ。あの傲慢なマッドサイエンティストのパデラクスは、恐らく同族の中でも変わり者なのだろうなと、ミランは思った。
ただ、とめた理由は分かった。
恐る恐る、ひ弱そうな老人が来たのだ。全て観念したような顔をしていた。
見かけはアルカラルドの民そのものだが。
あちらは「上層民」以外に老人がいなかった。
それくらい環境が過酷で、老人になるまで生きられないような場所だったのだ。そして上層民の老人は太っていたから、痩せこけた老人はこういうものかと、不思議な感触をミランは受けていた。
或いはだが。
侵略者と同祖だとすると。
侵略者も年老いると、こうなるのかと思いもする。
「異星の方々ですな。 私は、長老の一人をしているガイマーと申します。 我々には逆らう力も貴方方の役に立てる技術もございません。 身を寄せ合って暮らしているだけの寂しい者達にございます。 何か不興を買ったのであれば、どうぞこの老いぼれの首一つでお許しを」
「いやいや、首などとんでもない。 危害など加えるつもりはございません。 ささやかですが、医療支援や、食糧支援を用意してきました。 代わりに、いくつか話を聞かせていただきたいのです」
マルラ大佐が言うと、ガイマーという老人は、悲しそうにこちらを見て。
何かに絶望したように、うつむくのだった。
ともかく、会談の場を設ける。
立ち会って貰うのは、ハコトとアネカ。それにハーネイ准尉である。今回からは正式に准尉だ。
ハコトやアネカが名乗ると、老人はやはり諦めきった目で二人を見た。
なんでこんなに絶望しているのかミランは分からない。
その間に、偵察チームが都市国家の状態を確認してくる。ステルスで見に行き、広域スキャンでがっつり調べ上げてくれた。
「電子機器あり。 ただし使用されず、地下に封印されている模様。 恐らくその電子機器の存在すら住民は知らないようで、極めて原始的な生活をしています」
「住民はこちらを伺っていたりしますか?」
「いえ、住居らしき土まんじゅうに閉じこもって、ひたすら何かに祈りを捧げているようです。 既に死を覚悟して、最後の時間を過ごしているように見えます」
「我々は侵略者とは違う……と言っても理解して貰うのは難しそうですね」
調査チームも困惑している。
何かしらの信仰なのだろうか。
それにしてもどうして逃げようともせず、諦めきっているのか。それが色々と分からないのである。
ハコトがその間に、丁寧に話をして、ガイマー長老から少しずつ話を聞き出していた。
「我々の存在は知っていたのですね」
「はい。 宇宙には圧倒的な力を持つ方々がいて、もしも機嫌を損ねようものなら、瞬く間に皆を地獄に落とすとされています」
「何度も説明しますが、危害を加えるつもりはございません。 病気の方などの治療も希望があれば行いますが」
「勿体ないことにございます。 しかし、そのようなお手を煩わせるわけにはいきません。 貴方方は神々と同列の存在。 我ら地を這う虫に等しい者等が、今こうして話をしているだけで大罪に当たりましょう」
これは。
なんでこうなる。
アルカラルドの民の異常な傲慢さとは真逆すぎる。
聞いていて苛立ちすら感じるほどだ。
興味を持ったのか、原生生物が何体か来て、首を伸ばしてこちらを見ている。ウォーリア四型がそちらを見るように(カメラアイを向けただけだが)動くと、ささっと去って行った。
原生生物の方が余程まっとうに生物をしている気がする。
ともかく、四苦八苦しながらハコトが話を聞き出していき。
アネカが困り果てたからか、料理を持ってくる。
そうすると、ガイマー長老は、真っ青になってふるえ始めていた。
「最後の食事というわけですね。 分かりました。 人生最後の食事として楽しませていただきます」
「おじいさんな、うちら危害を加えたりせえへんいうとるやろ。 いいから食べや。 ハコトも困っとる。 うちらの存在が迷惑なら、話だけ聞いたら帰るさかいな……」
「お姉ちゃん、あまり苛立たないで」
「だって、ずっとハコトが丁寧に接してるのに、殺されるのが前提みたいな態度をずっとくずさへんねん。 うちだって、自慢のかわいい妹が困ってるの見ると、流石に色々いいとうなるわ」
アネカがズバズバ言う。
それにしても、見ていて思うのだが、この姉妹のAI共依存が強いな。アネカはハコトの事になるといきなりこういう保護者的な面を見せる。普段はぼんやりしている事も多いのに。
咳払いしたのは、ハーネイ准尉だった。
「一度休憩を入れては」
「分かりました。 とにかく、危害を加える事はしませんので、食事にしましょう。 食べづらいのであれば、席を外します」
「いえ、ありがたく……いただきまする」
ガイマー長老が恐れおののきながら食事にする。
マルラ大佐が、困り果てた様子で言った。
「これは前回降りた調査員も苦労しただろうな」
「ちょっと異常ですね」
「いや、なんとなく分かってきました」
ずっと黙ってやりとりを聞いていたサリューラースが言う。
サリューラースによると、「罰してくる」「相手が怒っている」とガイマー長老が考えている可能性が高いという。
しかもだ。
この様子だと、アポカラプスの民がその伝承にて縛られているのではないか、と。
「面白い推論だが、根拠は」
「ひっ! ご、ごめんなさいごめんなさい! もっと情報を精査してから話すべきでしたでしょうか」
「いや、責めてはいないから、話だけ聞かせてほしい」
「わ、わかりました……」
こっちはこっちで接しづらいな。
あのパデラクスの同族という意味での嫌な印象はないが、この態度もまたミランには困惑させられる。
「今、都市国家内での会話などを全てスキャンして拾っているのですが、どうにも「神々の怒りの日が来た」「我らの罰が裁かれる日が来た」としきりに口にしているのです。それも、ただの伝承ではなく、彼らの心を縛っているように思います」
「変な話だ。 アルカラルドの民と同祖だとすると、別れてから十世代から二十世代程度しか離れていないはずだ。 それなのに、どうしてそのような伝承が生まれ、育ったのだろうか」
「ひょっとすると侵略者と支援者の戦いのことを知っているのでは」
「……!」
なるほどな。
それでミランにもなんとなく分かってきた。
アポカラプスの民がもしも侵略者と同祖で。侵略者と支援者がずっと死闘を繰り広げていて。侵略者の所業も知っているとすると。
それは自分達が恨まれていても当然だと考えるだろう。
故に技術の発展も抑え。
見つからないように必死に身を潜めているのだとしたら。
全て辻褄が合う。
ただ、それにはまだまだ立証するのに情報が足りない。
「都市国家についても積極的にスキャンを進めているのですが、彼らは繊維を用いた情報保存媒体を用いています」
「紙に近いものか」
「いえ、紙そのものですね。 情報を電子的に保存していないのだとすると、それが自然でしょう。 周りを見ると植物もたくさんある。 製紙技術程度はあっても不思議ではありません」
確かにそれはそうだ。
新たの民でも紙は地力で開発した。
ファーガの育て方やテフとの接し方。何より子育てのやり方、それぞれの部族での伝承の継承。
これらもあって、紙は必要だったのだ。
古くは洞窟の壁などに書いていたらしいが、これでは劣化が早い。
それもあって、紙が開発されたのだ。
もっとも、支援者が来てから、技術力は一気に吹っ飛んで進んで。今では催眠学習によって、支援者の最新テクノロジーを理解し触れているが。
「そして、どうやら膨大な紙の資料があるようです。 長老に、これの譲渡……は無理だとしても、資料としてのコピーを願っては如何でしょうか」
「分かりました、ハコトにそれは伝えます。 それにしてもなぜ紙媒体……」
「電子媒体もありますが、それらは電源が入っていませんね。 他にも様々な種類の記憶媒体があります」
なるほど、ハコトが長老と話している間に、それだけスキャンは進めていたわけだ。
ミランとしては、ちょっとだけ感心させられた。
伊達に上層部から派遣された科学者ではないというわけだ。
とりあえず、ハコトとはガイマー長老と話を続けるように指示。それから、少しずつ、保存している書物やデータについてコピーを取ることを許してほしいと頼むように指示。
その間にミランはミランで、やることがある。
周囲の警戒だ。
かなり大きな原生生物がいる。ウォーリアよりも更に大きい。
勿論最新テクノロジーの塊であるウォーリアが負けるとも思わないが、それでもアポカラプスの民が襲われたらひとたまりもないだろう。
一応、追い払うことにする。
見た感じ、特にガイマー長老を、あまり良く見ていない。
敵意があるのは明らかだった。
惑星アルカラルドⅠのDB、更にはアルカラルド星系に展開していた侵略者から押収したコロニー船の残骸。
これらから分かっていた事実を、アポカラプスの民は補強することになります。
そして、その存在が侵略者とつながっているのなら。それは今後の戦況を変える情報ともなるでしょう。
重要な任務です。色々な意味で。
本作にどういった要素がほしいですか。要望があれば遠慮なくどうぞ。
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詳細なマシンデザイン
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圧倒的な武力による蹂躙
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緻密な人間ドラマ
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種族や文明の描写
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近接した力量のライバルとの死闘