王道ロボット戦記小説、血巡る戦場の記憶 作:dwwyakata@2024
ズヴァールラ提督は猛将として評価が高く、かなり早い段階から支援者の軍で活躍して、もう将官にまで出世しています。
宇宙では数十万隻の艦艇を率いるのが中将クラスですが、地上戦に降りるのは准将くらいまでで、そういう意味では非常に高い階級で地上に降りています。
専門は地上戦である事もあって、抜擢された人事ですね。
この戦いに支援者が手を抜いていないことが分かります。
駆逐艦12隻と、盾艦四隻で再編成された部隊が動き出す。
補修や補給が終わった結果だ。
宇宙軍とズヴァールラ提督が相当にやりあって、物資や兵員を出させたらしい。ズヴァールラ提督は、新たの民の負担をこれ以上増やさないようにと考えているようで。この部隊に参加している者以外は、これ以上は追加で徴収しないつもりらしい。
理由については、ペインに聞かされる。
「支援者も一枚岩じゃなくてな。 俺たちの種族を守る時に、結構色々あったんだよ。 支援者の中にも優れた文明を持っているとか驕ってる奴もたまにいるからな。 そういうのと随分もめた。 それもあって、貴殿らみたいないい奴らとは、ズヴァールラ提督ももめたくないらしい」
「そうでしたか」
「ああ。 それとため口で良いぜ。 あんたの腕は俺たちの戦士と比べても遜色がないからな。 まだ未成年なんだって聞いたが、気にしなくてもいい」
「分かった。 ではそうさせてもらう」
駆逐艦が、多数の航空部隊を出撃させる。
イーターによる迎撃が開始されているが、既に出立している地上部隊が航空部隊と連携して猛攻を開始。
ワーカーの大軍を、アウトレンジで叩き潰していく。
イーターは凄まじい勢いでデコイドローンを落としていくが。攻撃機が確実に相手の数を減らしていく。
そしてイーターがいなくなったところで、爆撃機が出て。
頑強に交戦しているワーカーの上から、爆弾の雨を降らせる。
基地そのものにも防空設備がついているようだが、それらは駆逐艦の主砲でまとめて吹き飛ばしてしまう。
四つ目の基地は。
ほぼ損害なしで破壊することが出来た。
地上の調査を開始する。
それをミランは護衛することになった。
工場は徹底的に破壊され、地下からの物資回収用のユニットなども機能停止されている。
稼働しているのはほとんどがロボットだ。
ロボットはどれもがある程度のふんわりした命令で動けるらしくて、工場を調査するにも丁度良いらしい。
なんでも攻勢防壁とかいうものがあるそうで。
下手な調査を仕掛けると、調査部隊が脳を焼かれてしまう事があるらしいのだ。
それは大変だし。
確かにロボットが対応するのが良いのかも知れない。
ロボットは換えが効く。
記憶なども、そのまま移植できるそうだ。
だが、どこからがロボットなのかはかなり議論が分かれているそうである。ミランとしても、働いてくれているロボット達には、感謝しながら護衛する。
「敵影なし」
「ああ。 だが親衛軍が出てきている。 宇宙の方の奴も、まだ破壊を確認できていないらしい」
「本格的な艦隊戦になると、数十体は出てくるんだろ親衛軍。 たった二体相手で、随分と大騒ぎだよな」
「強いんだから仕方がねえだろ。 親衛軍と一口に言っても、体を遺伝子からいじっている奴とか、手術して体の能力を上げている奴とか、宇宙に出てから発現した要素を強化している奴とか、色々いるらしいぜ」
ウォーリア乗りが警戒しながら、雑談している。
ドローンが辺りを徹底的に見て回っているし。空軍も血眼になって哨戒しているが。事実として、奇襲を許したのだ。
誰もが、雑談していても。
明らかに腰が引けているのが分かった。
「こちらミラン機」
「どうかしたか」
「親衛軍以外の侵略者はどういう存在なんだ」
「ああ、俺も見たことはないが、十把一絡げに番号だけ振られて、消耗品として使われているらしいぜ」
それは。
親衛軍もそうだが、まともな扱いを受けていないんだなと分かる。
ペインは色々話してくれる。
捕縛した横から爆発するので、捕獲や聴取は諦めている。なんでも生まれた時から体内にナノマシンを注入されているらしく。捕獲されそうになると自動的に爆発するのだとか。
また「指導者」が「使えない」と判断するとその場で処理されてしまうらしい。
「使えないとはどういう意味だ」
「文字通りの意味らしい。 指導者とやらにとって役に立たないと認識されるとそういう定義がされるそうだ」
「自分にとって役に立たなければ、それで全ての価値がなくなるのか。 意味が分からないが」
「そうだな……」
ペインも改めてミランが言うと、その言葉のいびつさに気付いたようだが。
それまでは、あまり気にせず使っていたようだ。
ロボット達が、引き上げてくる。
物資の回収は終わったようだ。
肉団子がたくさん詰め込まれたコンテナを運び出してくる。あれらの中身が、新たの民やファーガやテフ、様々な動物だと思うと。やりきれなかった。
結局親衛軍は仕掛けてこず、被害も最小限。
次の工場に向かう。
完全に荒野になっているのは、工場から出てきたワーカーが草の一つも残さず刈り取って行ったからだ。
地中にいる目に見えないほど小さな生物までワーカーは食い荒らしていくらしくて。
それらもあって、完全に土が死んでいる。
次の工場も、最初から駆逐艦の主砲が唸り、一方的なアウトレンジでの攻撃を仕掛けていく。
あれが終われば半分か。
親衛軍がいつ来てもおかしくない。
ワーカー相手に遠距離からの猛攻を浴びせ、イーターも容赦なく打ち砕いていく。
だが、うまくいきすぎている気がする。
次の工場も、それほど時間を掛けずに沈黙。
ズヴァールラ提督が、警戒を呼びかけていた。
「明らかに敵の迎撃戦力が少ない。 様子がおかしい。 偵察部隊を出せ」
「は……」
「楽勝なら言うことねえんじゃね? 毎回洒落にならない数の被害を出すんだしよ」
「そうだな。 だけどズヴァールラ提督はずっと侵略者と最前線でやり合ってきた闘将だぞ。 その言葉は聞く価値があると思うけどな」
兵士達の不安が言葉になって流れてくる。ミランもおかしいと感じるほどだ。連戦を重ねている兵士なら、おかしいと感じるだろう。
偵察部隊を多数出しつつ、次の工場に。
そして、工場が射程に入った瞬間。
信じられないほどの火力が、いきなり先頭の駆逐艦に直撃していた。
「!」
「凄まじい密度の攻撃です!」
「なんだこれは。 前衛、下がれ。 盾艦、フォローに……」
駆逐艦が煙を噴きながら、地上に不時着を始める。
下部の構造体は諦めるしかない。
下部の構造体を砕きながら、駆逐艦が不時着。かなり火を噴いている。あれはまずいのではないか。
更に、である。
盾艦が動いた瞬間、上からの砲撃。
例の親衛軍の砲艦によるものか。
盾艦が防ぐが、見る間に消耗していくようだ。その間に、前方からの猛攻が続き、駆逐艦の二隻目が火を噴き始めていた。
「どういうことだ。 応戦せよ」
「ドローン部隊が捉えました! こ、これは……残りの工場の守備部隊全てが集まっているようです! イーター、数えきれません! それだけではありません! 高空型敵ドローン、接近!」
「迎撃! 全艦、ありったけの火力を照射! 地上部隊も総力で出ろ!」
地上から、見たこともない数のワーカーが迫っている。駆逐艦があれにとりつかれたら、流石にまずい。
ズヴァールラ提督の指揮で、駆逐艦隊はまとまりながら高度を下げつつ、イーターを狙って射撃。
ありったけのデコイドローンを展開しつつ、攻撃機も向かう。
しかし相手の弾幕がおかしい。
工場一つずつだったらどうにでもなる戦力だが、四つも五つも同時に相手にするとなると、かなり厳しい。
ウォーリア二型で出る。
「ワーカーだけじゃないぞ!」
「ブレイカーだ!」
誰かが声を上げていた。
ブレイカー。
先端にドリルとか言う強力な武器を装備した侵略者の兵器だ。全体的に頑強だが、ドリルとか言うのを振り回して、辺りを破壊し尽くす。それどころか、突進された場合、基地の防壁でも瞬時に破られる。
あのドリルには砲も搭載されているらしくて、突き刺した後ゼロ距離で放ってくるらしい。
それで駆逐艦が接近されると、一瞬で粉砕される事もあるとか。
内側に大火力をたたき込まれたら、あの巨大な駆逐艦でもひとたまりもないのか。
接近しているイーターは、空軍とドローンが必死に対処している。
ペインが叫ぶ。
「この状況だ、親衛軍が来るぞ!」
「分かった。 対応する」
「あのドリル野郎は俺がやる! 何機か続け!」
「おおっ!」
ペイン機が、剽悍な動きで、ドリルを回転させながら威圧的に迫ってくるブレイカーに向かう。
ワーカーの大軍を爆撃機が吹き飛ばすが、爆撃機にもイーターの攻撃が集中。次々と火を噴き、高度を落としていく。
攻撃機がイーターをたたき伏せるが、数が足りていない。
爆撃機が、次々にロストしているようだ。
駆逐艦の一隻が爆発。
基地の方にまだ何かいるらしい。
ウォーリアが携行できる装備は、あの火力を出せない。駆逐艦は爆発しつつも、地上に不時着を目指す。
更に上空からの砲撃で、盾艦が爆発した。
こちらは完全破壊である。
残りの盾艦が、前衛の敵、上からの敵を防ぎに動いているが、どう見ても手が足りていない。
地上では、無人陸上兵器がワーカーに猛烈な射撃を浴びせ。
その合間を縫って、ウォーリアがワーカーに肉薄。
ワーカーと苛烈な戦闘を開始していた。
「ワーカーの数、算定不能! 味方被害甚大!」
「偵察部隊から、他の工場はから同然と報告が来ている。 宇宙軍に連絡し支援砲撃で潰して貰う。 我らは前面の敵に総力戦を挑め。 一匹も駆逐艦に近づけるな」
「こちらファイター4! し、親衛ぐ……ぎゃああああっ!」
敵ドローンを排除して、制空権を抑えていた戦闘機が一機、爆発四散した。
それを突破して迫ってくるのは、親衛軍ウォーリアだ。
狙ってきているのは、間違いない。
ミラン機である。
味方が弾幕を展開してくれるが。
残像を作りながら、それを左右にかわして迫ってくる。空中で当てるのは無理だ。やはり十秒くらいは足止めしないといけない。
両の手に剣を作り出すと、突貫してくる親衛軍ウォーリア。
ひゅうと大槍を振るうと、ミランは正面から、突撃を受けて立つ。
一瞬で六度の斬撃が繰り出される。
その全てを防ぐのは不可能で、何カ所か切り裂かれた。
だが、浅い。
そのまま槍を振るって、相手の胴を抉りに行く。
軽く受け流すと、そのまま首を刈り取りに来る。
ウォーリアの首を飛ばされても、フィードバックダメージが厳しいが、即死には流石につながらない。
ただ映像などが乱れるし、機体のバランスもおかしくなる。
だから踏み込むと、内側に。
接近戦で勝てる相手じゃない。
だが分かってきた。
がっと、剣がウォーリア二型の首に食い込むが。これもまた浅い。理由は簡単で、剣というのは、斬るのに最大の威力が出るタイミングがある。
それが分かってきた。
体当たりで、吹き飛ばす。
体重だけなら、親衛軍ウォーリアとウォーリア二型は同じだ。
もろに吹っ飛んだ親衛軍ウォーリアに、味方の陸専用ドローンが一斉に飛びかかるが、全て瞬時に細切れにされる。
剣を投擲してきた。
一発を防ぐ。
だが、その剣が駆逐艦に突き刺さり、続いて爆発。
くっと歯をかみしめる。
明らかにそれを狙っていた。
更に、剣は何本でも収納しているようだ。続けて、また一本を投擲しつつ、迫ってくる。
槍ではじく。
真上にはじいた剣が、ワーカーの群れの中に落ちていく。
だが、その時には相手は至近に。
胴を狙って突いてくる。
一瞬。反応が間に合う。真横に。
コアの至近をかすめて、がっとものすごい音がした。一瞬ウォーリア二型の全周モニタが消えるが、それでも踏みとどまる。
肘で剣を持っている腕を打って、弾きつつ。
槍でたたき伏せに行くが。
相手は余裕を持って回避。
ワーカーの群れの中に、すべるようにブースターで下がっていった。
其処に、大火力レーザーが直撃。
しかし、ワーカーを盾にして、親衛軍ウォーリアが防ぐ。
「まずいぞ……」
「大丈夫、どうにかします」
また親衛軍ウォーリアが仕掛けてくるなら、その時に策がある。
だが、親衛軍ウォーリアはじっとこちらを見ていたが。戦闘機形態になって、さっと逃れていった。
ブレイカーが暴れ回っている。
味方の兵器やウォーリアが次々にそのドリルに切り裂かれていた。
だが、ペイン機が至近距離から、横っ腹にゼロ距離射撃を入れる。
それでブレイカーが打ち砕かれ。
爆発四散していた。
「くそっ! 全戦線で被害甚大! とても攻めきれないぞ!」
「親衛軍ウォーリアは追い払った。 旗艦、前に。 全艦、主砲発射を同期しろ」
「はっ……」
地上近くにいる三機も含めて、駆逐艦が全力で主砲をチャージし始める。それに対して猛攻をしかけてくるイーターと基地の強力な防空システムだが、それらは盾艦が崩壊しながら食い止める。炸裂しつつも駆逐艦を守り抜いた盾艦が、戦場を爆発で照らす。
上空からの攻撃も止む。
宇宙で味方がどうにかしてくれたか。
或いは追い払ってくれたと見て良いだろう。
「同期完了! 主砲発射、いつでも行けます!」
「連結主砲、斉射!」
「斉射!」
十二隻の駆逐艦が、完全同期して、一点に主砲を集中する。その凄まじい熱量は、斜線上にいたワーカーもイーターも全て打ち砕き。基地から撃ってきていた何かの兵器も即座に粉砕したようだった。
だが、駆逐艦がまた上から貫かれる。
やはりまだ親衛軍砲艦はいるのか。
盾艦を破られた。
かなりまずい状況だ。
不時着する駆逐艦。だが、此処でウォーリア部隊が奮起する。
ミランも応急処置が終わったところで出る。
駆逐艦の陸戦部隊員も、必死に砲座を動かして、迫るワーカーの群れを蹴散らしに掛かる。掃射砲も出しての総力戦だ。
激しい被害を出しつつも、少しずつ押し返す。
ミランもパルスレーザーで、イーターを主体的に狙う。既にかなりの数の攻撃機や爆撃機が落とされているが。
それでも、イーターは残り少ない。
総力戦を制すれば。
この大陸から、侵略者……とはいっても実感はないが。ともかく侵略者を駆逐できるのである。
踏ん張る意味はある。
ペイン機が下がってくる。
ワーカーにウォーリアの右手左足を食いちぎられていたが。ギリギリまで前衛で粘っていたらしい。
「親衛軍ウォーリア相手にまた生き残ったみたいだな! 流石だ!」
「いや、なんとか追い払うので精一杯だった」
「謙遜するな。 後で……酒は駄目か。 何か祝いでもしようぜ」
「分かった」
祝いの習慣自体がないので、それは困りものだが。
好意なのは分かっているので、話は受けておく。
ともかく、前衛少し後ろから、イーターをまた撃ち抜く。ついに敵の防空システムが空になった。
攻撃機と爆撃機が、ワーカーの群れを蹂躙し始める。
また一隻、空からの砲撃で駆逐艦が貫かれたが、致命傷じゃない。ズヴァールラ提督が粘り強く指揮をしている。貫かれた駆逐艦も、冷静に地上に不時着していた。
ワーカーは確実に減っているが、それにしても凄まじい数だ。掃討戦になってもまったく気が抜けない。
「後は空軍で叩き潰してやる! ウォーリア部隊、戦線だけどうにか維持してくれ!」
「親衛軍のくそったれがまた出てきたらどうするんだ!」
「自分がどうにかする」
ミランが淡々と答える。
それで、おおと声が上がった。
此処で死ぬな。
もう敵は崩れかけている。あと少しだ。
誰かが気勢を上げると、残り少ない戦力を振り絞って、駆逐艦を守りに掛かる。
最初に落とされた駆逐艦にはワーカーがとりついているが、それを地上兵器とウォーリアで連携して叩き通し、全部潰す。
乱戦は、二時間以上続いた。
通信が入る。
「敵工場の防衛能力沈黙!」
「よし、制圧に掛かれ。 残敵掃討を急げ」
「宇宙軍は……」
「親衛軍砲艦はどうにか追い払ったようだ。 撃墜は出来なかったが、少なくとももう砲撃射程からは……」
そうか。でも、油断は出来ないな。
ズヴァールラ提督が、援軍を要請している。今空になった敵工場を叩くには、この損害では無理だ。
しかも放置しておけばまたワーカーが生産される。
だが、今度はこちらが相手の上を行く。
「敵艦隊にどうにか競り勝っているこの状況で、重爆撃機を出した」
「おおっ!」
「敵の工場を蜂の巣にしてやる! ロックンロール!」
重爆撃機は、ミランはまだ見たことがないが。駆逐艦よりも更に大きいらしい。それが、とんでもない火力の爆弾を投擲するのだ。
大陸に残されていた工場には、防空設備も生きておらず、まとめて粉砕されたらしい。というよりも、大地が揺れている。
まとめて破壊されたことで、衝撃がここまで届いているらしい。
地震が起きると、災害に発展しないか心配だ。
集落にいた頃は、地震対策をしていた。
だけれども、新たの民が基本的に基地で暮らしている現状では、そうもいかない。
それに。
この大陸から侵略者を追い払っても、また再上陸してくる可能性がある。支援者が、この星系を完全制圧して、宇宙要塞を建築するまでは、集落で暮らすのは待ってほしい。そうミランも説明を受けている。
つまりそれが達成できていない。
「残存敵工場、破壊確認! この大陸の敵供給源、沈黙!」
「やったぞ! 勝利だ!」
「……」
本当だろうか。
親衛軍ウォーリアは逃げ去った。だが、本当に逃げ去ったのか。奴は少なくとも取り逃がした。
それが遁走だったとはとても思えないのだ。
肉食の獣からファーガを守る時。
最終手段として戦う事はある。
ミランはもうほとんど経験していないが、肌で相手が逃げ去る時の様子は知っている。
今まで戦った親衛軍ウォーリアは、一度もそうしているようには見えなかった。
機体を破壊され、コア部分だけで逃走した時ですら、だ。
残敵の掃討に加わる。
これで死んでも馬鹿馬鹿しいと周囲は言っているが、相手はワーカーだ。油断すれば死ぬ。
ドローンが残存しているワーカーを見つけ、大げさなくらい念入りに空軍が仕留めている。
ロボットがワーカーの残骸を調査し。
まだ動くものは、その場で様々な機械を用いて解体していた。
後方からコンボイと呼ばれているらしい車列が来て、膨大なワーカーの残骸を運んでいく。
イーターや他の機械類も破壊して、次々に運び出していくようだ。
掃討戦完了と同時に、更に船が来る。
大型で、駆逐艦なんて比較にもならない。
輸送船というらしい。
修理能力を持っているらしくて、駆逐艦なら百隻くらい同時に修理できるそうだ。
辺りが夜になったかのような巨大さである。
ミランも思わず、その巨大さを見上げていた。
駆逐艦が収容されて、修理が開始される。トラクタービームで、不時着している駆逐艦も回収していた。
小型のロボットが、残骸を次々に回収している。
砲弾なども全て回収して、後で不発弾が残らないようにするそうだ。
ミランやペインは、他にも活躍した人員とともに旗艦に呼ばれる。
ズヴァールラ提督が、直に声を掛けてくれた。
「皆素晴らしい活躍だった。 課題は多かったが、それでもこの大陸の敵拠点を一掃し、敵がいない地区を作り上げたのは素晴らしい事だ。 現在苦戦している地域から、新たの民をこちらの大陸に避難させる準備。 荒野になった土地の再生作業を開始する準備をしている。 ただ、それ以前に、敵の工場を随時破壊しなければならない。 侵略者の宇宙艦隊も親衛軍もまだ駆逐できていない。 戦いは決して楽ではないが、貴官らとともにであれば、成し遂げられると信じる」
そうして、ミランは正式に少尉の地位を貰った。
別に嬉しくはないが、これで色々と便宜を図ってくれるらしい。
そんなことよりも、ファーガとテフと一緒に、静かにくらしたいのが本音だ。
勿論侵略者は追い払わなければならないのだが。
最終的な味方の損害は32%に達した。死者だけでだ。特に空軍の被害が大きく、最前衛で大混戦の中にあった駆逐艦は、不時着したところを一部ワーカーに侵入され、被害を拡大したらしい。
ウォーリア部隊も89機を損失。
決して、手放しで喜べる勝利ではなかった。それでも、皆は喜んでいた。
※ブレイカー
侵略者の大型兵器です。全長25m、全高6m。動力は小型反物質炉二基。武装は超高熱プラズマ帯電ドリル一門。更にそれと一体化した超高出力プラズマ砲です。
ドリルに機動力をつけた兵器ですね。ただし本来の運用は宇宙戦闘で、ミサイルの一種として発射され、相手に飽和攻撃でダメージを与えるのが主任務です。位相変換シールドを破った瞬間相手の艦艇に高出力のプラズマをたたき込む事で大ダメージを与えます。これによって駆逐艦程度までは破壊されるケースがあります。戦艦クラスでも位相変換シールドを抜かれた上で直撃を受けると数ブロックが破壊されます。
地上戦でも暴れ回る大型兵器で、単騎で此奴を倒せるウォーリア乗りはまれです。元々宇宙戦闘を意識している兵器のため、見かけの割に極めて機敏で、スラスターを上手に生かして高速旋回して襲いかかってくるため、側背をとるのは困難を極め。ブースターで凄まじい速度での突貫をしてくるので、距離を取っても安心できません。
本作にどういった要素がほしいですか。要望があれば遠慮なくどうぞ。
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詳細なマシンデザイン
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圧倒的な武力による蹂躙
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緻密な人間ドラマ
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種族や文明の描写
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近接した力量のライバルとの死闘