王道ロボット戦記小説、血巡る戦場の記憶 作:dwwyakata@2024
第四艦隊は、敵指導者の端末がある第三惑星を確保する過程で、要塞化された人工惑星と真正面から殴り合っていました。
更には此処から、敵の援軍が来る前に撤退しなければなりません。
名将パドフ中将でも厳しい状況です。
更に、侵略者は此処で切り札をきってきます。
第三惑星の重粒子砲が沈黙。
反物質炉も落ちて、機能が停止した。
歓声が上がるが、これからだ。
既に8%の艦が失われ、二割近い艦隊が損傷している。パドフ中将は、喜ぶ気にはなれなかった。
敵要塞はあらかた黙った。
だが、問題は第一惑星と第二惑星で。
今、第四惑星と同じように展開を開始している。あれらが連続で、重粒子砲を放ってくると見て良い。
しかも工作艦は、文字通り星を包むようにして展開する。
あれらを叩き潰さない限り、第三惑星を持ち帰るのは不可能だ。
全体の指揮を執っているパーミルトン大将は、第三艦隊が大損害を受けた上に、間断なく追加される敵戦力相手に身動きがとれない。
予備の艦隊も状況は其処まで良くない。
八方ふさがりとまでは言わないが、極めて厳しい状況なのは事実だった。
「パドフ中将!」
声が掛かる。
ヴァッハー少佐だ。
作戦案を出してきた。すぐに参謀達に精査させる。確かに、これしかないか。決断は、早かった。
パドフ中将は、全軍に指示を出す。
「全艦隊、最大戦速で移動開始」
「し、しかし第三惑星は」
「急いでください」
今までの戦闘で分かったこと。
それは、敵が機械的に動いていると言うことだ。
侵略者の指導者は、AIを使う事すら嫌がった。結果として、プログラムで状況に対応している。
これはこの星系の全部のシステムがそうだ。
複雑なプログラムを良く組んでいるとも思うが。
それでも、所詮はプログラムである。
其処が穴になる。
全艦隊のうち、まだ継戦能力がある120万隻ほどが動き出す。総力で加速する艦隊を見て、重粒子砲を放とうとしている白鳥星系第二惑星は、即座に狙いを変えてきた。そうだろうな。第一惑星も、狙いをこちらに向けてくる。
散開。
指示を出すと同時に、全艦隊が、一斉に硬X線ビーム砲を発射。
第二惑星を、120万隻がかりで滅多打ちにする。凄まじい火力投射だが、それでも相手は惑星だ。
直径は一万㎞程度もある。
一瞬で爆発ともいかず、位相変換シールドは耐え抜く。だが、損害は与えているはずだ。そして、散開した瞬間も、狙いはパドフ中将の旗艦に定まっている。
此処で、一気に加速。
更に護衛の艦隊も、同じように加速していた。
凄まじい揺れが旗艦と艦橋を襲う。
だが、一瞬遅れて放たれた致命的な重粒子砲の二連射は、明らかに艦隊の密度が薄い部分を貫いていた。
それでも二連射で、二万隻以上が消し飛ぶ。
立て続けに命令をパドフ中将は出していた。
「総力での攻撃を続行!」
「こ、これは……!」
「どうしましたか」
「第一惑星が、第二惑星に接近!」
なんだ、何をするつもりだ。
そう思って攻撃を続けさせていくが。誰もが驚きに、いやあきれかえる。
形態を変化して、重粒子砲の射撃砲台と化している第一惑星、第二惑星が、それぞれ合体したのである。
惑星を変形させるどころか。
合体させる機能までつけていたのか。
そんな馬鹿馬鹿しい事、普通誰も考えない。だからこそ、これで意表を突けるという意味もあるわけだ。
あまりにも驚きだ。
パドフ中将も、流石に困惑していた。
大艦巨砲主義から、まだ侵略者は逃れられていないらしい。この間メタトロンがあっさり反物質砲で沈んだのに。
勿論これで、相手は位相変換シールドの出力も上がる。
ついでに重粒子砲も、更に撃てるだろう。
惑星のコアをそのまま餌にしているのだ。恐らく半永久的に撃ってくると見て良いはずである。
また、ヴァッハー少佐から連絡が来る。
無体な作戦を提案してきた。ハッカー部隊に、出来るか通信。出来る、といわれた。ならば、やらせるだけだ。
ただし、時間が掛かる。
最低でも、後二回は重粒子砲を撃たれる。それも合体した第一、第二惑星それぞれからである。
艦隊に散開を指示。
全方位から、敵合体惑星を攻撃するように連絡。
だが、相手の位相変換シールドの防御力は凄まじく、これだけの艦隊の火力でも容易には貫けない。
こんな無理な作戦でなければ。
しかし、無理を承知でやっているのだ。どうにかやりきるしかない。
とにかく、加速。
艦の寿命を使い果たすつもりで加速を続ける。
再び、宇宙に破滅の光……重粒子砲が放たれる。まだ残っている盾艦が、あらかたそれで消し飛ぶ。
それでも、やはり艦隊の密度が薄い地点を貫かせ。
それで被害を最低限にまで抑える。
「反物質炉、そろそろ限界です!」
「恐らく艦から脱出する時間を与えてはくれないでしょうね……」
不意に、艦に衝撃が。
ただし、激突の衝撃ではない。
二隻の旗艦級戦艦が、両舷にドッキングしたのだ。
「何をしていますか貴方達」
「こちらは超加速をしていないので、まだ余裕があります」
「加速を支援しますパドフ中将!」
「まったく。 旗艦級戦艦が一隻でも多く必要な状況だというのに」
全艦隊が引き続き攻撃を続ける。
しかし、呆れるほど頑強な合体惑星の位相変換シールドは、これでもなお破れない。大艦巨砲主義もここまで来ると、流石に効果的と言うことか。
しかしだ。
ハッカー部隊が、そろそろいけると連絡をしてきた。
だが、合体惑星が、また二連重粒子砲発射の態勢に入っている。これは、そう時間を掛けずに撃ってくる。
旗艦が一気に加速する。
既に二度の二連射撃で、艦隊は八万隻近い被害を出している。
これだけ散開しても、これほどの被害が出るのだ。既に一割の被害をとっくに超えていて、損害比率で言えば敗北と言える。
だが、それでも。
最終的な勝ちをもぎ取るために、やらなければならない。
加速。
凄まじい加速に、敵が追いついてこられない。
そして、合体惑星の位相変換シールドも、ついにほころびが見え始める。だが、まだだ。
重粒子砲の精度が上がってきている。
次の瞬間、破滅の光が宇宙に放たれていた。
右舷の旗艦級戦艦が、余波を浴びただけで大破。
自らを切り離す。
旗艦が、左舷の旗艦級戦艦と連携して加速する。しかし、第二射が、容赦なく襲ってくる。
余波。
受けただけで、旗艦が大破。
凄まじい衝撃に、艦橋が大打撃を受けていた。
「旗艦後方、しょ、消滅!」
「ダメージコントロール急げ!」
「こちらハッカーチーム、いけます!」
「では、お願いします」
艦橋ではずっとアラートが響き続けている。
旗艦級戦艦には十数万の兵員が乗っているが、これでは半数は戦死しただろう。パドフ中将は、呻くしかない。
そして、ハッカーチームが。
第三惑星の重粒子砲をこちらで掌握。
惑星のコアを食い荒らす禁断の兵器だが、これは人工惑星だ。それに手段を選んでもいられない。
発射。
合体惑星に、重粒子砲が直撃。
一撃で十万隻の艦隊を吹き飛ばす火力だ。
合体惑星も、当然無事では済まなかった。
位相変換シールドがついに打ち砕かれる。
再起動まで時間が掛かるはずだ。其処に、生き残っている全艦隊が、一斉攻撃を行う。反物質砲も、ありったけたたき込む。
合体惑星が、崩壊していく。
だが、崩壊しながらも、なおも重粒子砲を放とうとしてくる。まだ撃てるのか。
しかも、これはパドフ中将の旗艦は逃れられない。
この状況でも冷静に、パドフ中将は指揮権の譲渡について、連絡を入れる。一緒に来ている中将の一人に最悪の場合の指揮権譲渡を通信。
これはシャトルを使っても、逃げられる状況ではない。
「敵、重粒子砲、チャージ続行! 撃ってきます!」
「くそっ! 撃つ前にぶっ壊せ!」
「無理です! 今のペースでは……」
「ち、畜生っ!」
誰かが吠える。
だが、その瞬間だった。
艦隊がワープアウトしてくる。それは、第十九艦隊だった。
規模は三十万隻程度だが、ほぼ無傷の超大型盾艦を装備している。そして、まっすぐ突貫すると。
超大型盾艦を展開して、敵合体惑星に突入させていた。
敵合体惑星も、火力の乱射を受けて、相当なダメージを受けている状況だ。重粒子砲の火力は落ちている。
其処に突貫した超大型盾艦複数が展開。
重粒子砲の一撃を耐える。
続けての第二射も、ほとんど相打ちになる形ではあったが、耐え抜いた。
その間に、各艦隊がさらなる猛攻を加える。合体惑星がついにいくつかにも砕け。そして。
爆発。
第四惑星の爆発とは比較にならない。
凄まじい閃光が、白鳥星系を照らし。破壊された艦も、生き残った艦も、照らし焦がす。
それが終わったのは、数分も後のことだった。
「こちら第十九艦隊。 危ないところでありましたな」
「援軍感謝します。 しかしこちらの援軍が来たと言うことは、敵に援軍が来てもおかしくありません。 負傷者の救出、損傷艦艇の修復、急いでください。 いっそ、第三惑星に損傷艦艇は下ろしてしまってください」
「了解!」
「旗艦を移動します。 旗艦からも、生存者を可能な限り救出してください」
パドフ中将は、疲れ切った声を出した。
そして、シャトルを待つ。
大きな被害を出した。
それでまた勝ってしまった。
支援者は、そろそろ方面軍司令官になってほしいと言ってくるだろう。だが、パドフ中将が一番力を発揮できるのは一艦隊の司令官でだと、今でも思っている。
どうやって断るべきだろうか。
そう思いながら、惨状を聞く。
この作戦に参加した150万隻余のうち、撃沈、大破した艦艇30万隻弱。
戦死者は三千万を超えた。
撃沈、大破二割である。
勝利をとても誇れない。
それに、まだ敵艦隊が来る可能性がある。急いで、この星系を離れる準備をしなければならなかった。
第三惑星の制圧が完了して、やっとガルバーリアムにミランは戻る。ウォーリア四型の修理をして貰うのだが。
ハコトが、ずっと泣いていた。
アネカが無理をしすぎて、殆ど全部メンテナンスしなければならないらしい。
確かにあの厳しい状況下だ。
アネカ自身は気にしなくて良いと言っていたが。
ハコトはずっと泣いていた。
確かに回収されてきたアネカの体はボロボロで、横たわったまま動かない。側にあるPCから、人格データが声だけは出している。
「お姉ちゃん、ちょっとはかっこいい所見せたかったんや。 堪忍な」
「バカっ!」
「泣かんといで。 お姉ちゃん頑張った甲斐がないわ……」
ミランは何も言えない。
ハーネイ少尉は奮戦の末、最終的に二十四機の敵機を撃墜して戻った。今、第三惑星に損傷した艦が次々に降りている。
修理している暇もない。
どうにか激戦の中で無事を保った工作艦が、第三惑星ごと運ぶつもりらしい。
第三惑星は既に完全制圧が終わり、今反物質炉の解体が始まっている。指導者は万一にも悪さが出来ないように、常時ハッカーチームが張り付いているようだ。
DBも無事に回収できた。
これで、この作戦は成功だと言えるだろう。
大きな被害を出した。
それでも、この成果は誇るべきだということだ。
まるまる一自転ほど負傷者の救出と、損傷艦艇の修理が行われる。その間も、パーミルトン大将の所にはひっきりなしに敵が仕掛けてきていたようである。
ともかく、第十九艦隊を加えて百五十万隻の規模を回復した遠征軍が、まずは戻る事になった。
もっとも、簡単に帰してくれるとも思えないが。
ウォーリア四型は復旧完了。
全艦隊で、白鳥星系を離れる。
死者はこの戦線だけで三千万を超えたが、それでも十分すぎるほどの勝利である。そう言い聞かせるしかない。
ミランも休憩を取る。
そして、帰還の時間が来た。
白鳥星系第三惑星をそのまま抱えた工作艦。その周囲にある超光速通信遮断のシステムを担った小型工作艦多数。
それらとともに、恒星とガス惑星だけになった白鳥星系を離れる。
まずはワープ。
損傷艦はあらかた第三惑星に降りていて、その中にはパドフ中将の元の旗艦もあった。動力炉どころか、後ろ半分をまるごと持って行かれたのだ。
しかし機密の塊なので、放棄して帰るわけにもいかない。
其処で、回収して戻るらしい。
最新鋭艦でもこれだ。
他の艦も、傷ついている艦が多い。
第三惑星は、安全圏まで運んだ後は、研究区画に持ち込んで、コアまで分解して調べるという。
ちなみに指導者は完全にだんまり。
通信なども全て封鎖されているし。何なら物理的に他に接続も出来ないようにしたため、恐らくは大丈夫。
問題は帰路だ。
「こちらパーミルトン大将」
「こちらパドフ中将」
パーミルトン大将からの通信に、パドフ中将が応じている。また大きな武勲を立てたパドフ中将だが。
戦闘自体はまだ続いているのだ。
「白鳥星系に大規模な艦隊が向かっている。 規模は百五十万隻といった所だろう」
「!」
「恐らく敵が温存していた親衛隊とも言えるような艦隊だと見て良い。 偵察部隊によると、メタトロンと同規模の超巨大戦艦を従えているそうだ」
そうか、それは厄介な話だ。
同規模の艦隊での戦闘だったら、パドフ中将が負けるとは思えない。
問題はほとんど盾艦を喪失するレベルの被害を受けていて、各艦隊もダメージが深刻だと言うことだ。
予備の艦隊も殆どまだあちこちで陽動の戦闘をしている。
増援も期待できない。
「白鳥星系に相手がたどり着くのはどれくらいになりますか」
「そう掛からないはずだ。 こちらとしても、これだけ敵地に入り込んでいる状況では、索敵に限界がある」
「分かりました。 撤退戦を全艦隊とも開始してください。 まともに相手にしても意味が無い相手です」
「分かっている」
各戦線で、敵は崩壊状態。
どの戦線でも、この追撃部隊を食い止めることは難しくないだろう。
つまり、各戦線まで逃げ切ればこちらの勝ちだ。
通信を終えると、パドフ中将が言う。
「既にワープ阻害装置が破壊されている星系を選んで、ワープをこれから連続で行います。 参謀部、逃げ切れる可能性は」
「今の時点では問題はありません」
「分かりました。 とにかく焦らず……」
「いえ、問題確認! 現在交戦中の第二十六艦隊が、このままだと孤立します!」
第二十六艦隊は、予備艦隊の一つとして陽動を請け負っている。
だが、全艦隊が同時に撤退すると、この艦隊は敵地に孤立する。
今戦闘している相手は格下なので、無理矢理逃げることは不可能ではない、のだが。それでも、もしも追撃の艦隊にでも追いつかれたら、全滅は確定だろう。
ワープまでのエネルギー充填をしている間に、パドフ中将とパーミルトン大将が連絡をしている。
そして、結論が出ていた。
「第十九艦隊、お願いできますか」
「了解です。 美味しいところだけ持っていくのも色々と問題でしょう。 小官が第二十六艦隊と合同して、撤退を成功させます」
「ミラン大佐」
「はい」
まあ、そうなるだろうな。
ガルバーリアムも、第十九艦隊と同道する。
とにかく、味方をおいて逃げるわけにはいかないのだ。これは倫理云々の問題ではない。味方を見捨てて逃げた実績が出来れば、それで兵士が次は自分の番だと思うからである。
包囲されている味方には援軍を出さなければならない。
ただそれだけの話である。
パドフ中将なら、これで大丈夫だ。第四艦隊と合同で動いている二個艦隊は、此処から全力で安全圏に撤退する。殆どの特務もそれに同道する。
ミランは第十九艦隊と一緒に、第二十六艦隊の支援だ。
第二十六艦隊の規模は二十万隻。
今交戦している十五万隻は旧式艦を集めた格下の編成だが、それでもなかなか振り切れないようだ。
これを一閃して、それで撤退する。
全体の撤退プランはパーミルトン大将の指示で行われる。
今回はとにかく超が着くほどの広域戦略で全軍が動いているので、少なくとも方面軍司令官が出るのが筋なのである。
第十九艦隊が、ワープ。
第四艦隊と別れる。
敵の追撃部隊は、どんどんちかづいてきているようだ。第四艦隊を追うつもりなら、絶対に逃げられる。
問題は他の艦隊を狙ってきた場合で。
あの超巨大戦艦の破壊力を考えると、出来れば接触は考えたくない。
三度のワープを経て、第二十六艦隊と交戦中の侵略者艦隊の真横に出る。
第十九艦隊の司令官は、最近中将になったばかりのリクラリア中将だ。全身が長細くて、つるっとしている。
普段はとぐろを巻いているが。
元々は地下で巨大なコロニーを作って、群れとなって文明を構築していた種族であるらしい。
それがいつ頃からか個の社会に移行。
今ではすっかり支援者に馴染んでいるそうだ。
「第二十六艦隊、敵の大規模艦隊が迫っている! 撤退の準備を!」
「分かった! 援護感謝する!」
二個艦隊で相手を挟み込んで、一方的にたたき伏せる。元々旧式艦ばかりの編成だ。それでひとたまりもなく壊乱した。
これは、ミランが出るまでもない。
ただし、出た方が良いなら出る。一度出撃して、敵のウォーリアを数体斬り伏せる。どれも旧式のものばかりだ。
これは相当に古い艦ばかりを、あちこちからかき集めてきたのだろう。相当に焦っているのが分かる。
勿論旧式だろうが、亜光速ミサイルを食らえばウォーリア四型でも一発で爆発四散である。
油断せず、投入された戦場で敵を倒してそれで切り上げてくる。
ガルバーリアムも最前線で暴れているが、敵艦隊は既に引きつつある。それならこれ以上の交戦は必要ない。
損傷艦、病院船などを牽引。
それから、撤退のワープに入る。
ワープを終えても、敵が追ってくる気配はない。
無人のワープ阻害装置を展開して、次へ。
味方の連絡を聞く。
「現在、順調に各艦隊撤退中!」
「中軍も撤退開始。 被害は小さくないが、敵を振り切ることは出来そうだ」
「敵の主力艦隊、またワープ! これは……!?」
「どうした」
通信が来る。
どうやら敵の主力艦隊は、一番味方艦隊が少ない戦線であるアルラルキア戦線に向かっているようだ。
アルラルキア戦線は現在350万隻程度が展開していて、120万隻程度の艦隊と戦っている。
今の時点では圧倒的優位だが、もしこれにメタトロン級の超大型艦を含む敵艦隊150万隻が加わると、話は別だ。
更に、である。
「敵艦隊、アルラルキア戦線に向かいつつ、いくつかの艦隊ににらみを利かせています!」
「どの艦隊も撤退急げ。 相手にしてはならない」
「後退急げ!」
予備部隊の艦隊が、連続して撤退していく。
中には交戦中でありながら、無理にワープして撤退した艦隊もあった。
被害が大きくなりそうだが、仕方がない。
150万隻とまともにぶつかり合うよりはマシだ。
第十九艦隊にも連絡が来る。
「念の為もある。 そのままアルラルキア戦線に向かってほしい」
「分かりました。 ただし今回の戦闘で多くの盾艦を失い、戦闘では防御が心許ない状態です」
「アルラルキア戦線で補給してくれ」
「分かりました。 そのように」
嫌な予感がする。
現時点で、侵略者は記録的な被害を出しているはずだ。150万隻程度で一つの戦線を脅かして、何か意味があるのか。
それともあの狂った指導者の見栄からの行動か。
とにかく、嫌な予感が止まらない。
ミランは、クルーに、いつ戦闘になっても良いように、備えておくよう指示を出すのだった。
どうにか撤収を成功させる支援者艦隊。
しかし本番はこれからです。
どういう意図か、また超巨大戦艦、最大親衛艦とともに、大規模艦隊が動きを見せています。
感想評価などよろしくお願いします。励みになります。
本作にどういった要素がほしいですか。要望があれば遠慮なくどうぞ。
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詳細なマシンデザイン
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圧倒的な武力による蹂躙
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緻密な人間ドラマ
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種族や文明の描写
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近接した力量のライバルとの死闘