王道ロボット戦記小説、血巡る戦場の記憶 作:dwwyakata@2024
今回の作戦では、かなりの広域で艦隊が展開し、敵艦隊との交戦をしていました。
これをまとめていたのは方面軍司令官であるパーミルトン大将ですが、その手腕を持っても退却が遅れる艦隊も出ます。
撤退戦は元々難しいものです。
此処が山場とも言えます。
急報が入る。
どうにかサリナス戦線に合流した第四艦隊は、補給と修理をしていたが。この急報、至近からのものだ。
サリナス戦線は、現在敵を圧倒しており、あの超巨大戦艦が現れたところで、撃退は難しくない。
ただ、今工作艦が白鳥星系第三惑星……元、だが。それを抱えている状況だ。万が一があってはまずい。
「何が起きたか分かりますか」
「そ、それが! 敵の艦隊おおよそ150万隻が、突如として戦線至近に出現! 常識では考えられないワープ距離です!」
「150万隻がまとめてですか」
確かにそれは考えにくい。
条件がそろえば、100光年という標準距離を大きく超えるワープが出来るという話はある。
まだ試験段階だが、実験艦でそれをやっているそうだ。
ただし、技術的に遅れている侵略者が、150万隻をもいっぺんに。あり得ない話である。
サリナス戦線は今合流した第四艦隊らを含めて、600万隻以上まで戦力が膨れ上がっている。
それに対して、敵艦隊は大攻勢による損害もある。
新たに出現した150万隻を加味しても、こちらの半数程度である。
とにかく、陣形を整える。
「敵艦隊確認! 映像に出ます!」
「おおっ!」
「ま、間違いない! あの超大型戦艦だ!」
兵士達がおののく。
超巨大戦艦メタトロンと同型の艦だ。見た感じ、恐らくは同世代の艦艇だろう。極めて姿が似ている。
ヴァーグラット戦線で猛威を振るったメタトロンは、兵士達に恐れられている。あまり良くない状況だ。
それに、である。
今の長距離ワープは何だ。
これを確かめない限り、下手をすると第三惑星を抱えた工作艦を逃がすのに失敗する可能性もある。
サリナス戦線を任されているアポロス大将と、即座に連絡を取る。
ミラン大佐にも着て貰った方が良いだろう。
そうパドフ中将は判断していた。
「敵艦隊、数の差を気にもせず突進してきます!」
「全艦総力戦用意。 超大型盾艦、スタンバイ!」
「超大型盾艦、出ます!」
「よし、敵のあの超大型戦艦に侵略者の指導者の端末だかが乗っている可能性がある! 此処でたたき伏せてやれ!」
支援者にして、侵略者が好きな者はいないだろう。
兵士達は戦意を滾らせて、猛烈な迎撃を開始する。
凄まじい砲火が繰り出されるが、その隙に今まで相手していた新手とほぼ同数の艦隊が、不意に動く。
消極的に動いていた艦隊が、いきなり一丸となって突入を開始したのだ。
「やはり指導者が来ている可能性が高そうですね」
「ふむ、どう見ます」
「乱戦になれば勝ちはこちらにあります。 しかしこの強引な攻撃。 狙いは鹵獲した第三惑星と見て良いでしょう」
「……奪回されると面倒ではありますな」
アポロス大将は、パドフ中将に言動が丁寧だ。
ずっと戦歴が古いから、かもしれない。
ともかく、少しずつ下がりながら猛攻を捌く。兵力半分とは思えない獰猛な突進だ。
そして、敵の超巨大戦艦が動く。
前面が展開。
其処にあるのはレーザーではない。
あれは、硬X線ビーム砲だ。
「あの艦は、レーザーを主砲とはしていないようですね」
「何かしら意味があるのでしょうか」
「さあ。 いずれにしても防いでください」
即座に超大型盾艦が戦列を作る。
敵超巨大戦艦、主砲斉射。凄まじい火力だ。要塞艦を一撃で行動不能にすることさえある恐怖の主砲。
だが、超大型盾艦の前には決定打にならない。
勿論数隻は落とされるが、無人艦の上に消耗品だ。それが何かしらの問題になることはない。
サリナス戦線の艦隊が、一斉に反撃を開始。
優勢に戦況は推移。
だが、次の瞬間だった。
「鹵獲中の第三惑星より連絡!」
「!」
「電源を停止していた自爆装置が活性! もしも自爆した場合、サリナス戦線全体に影響がある可能性があるとのことです!」
「即座に停止を。 最悪の場合は物理的に破壊してください」
不意に通信が入る。
敵の超巨大戦艦からだった。
「不潔な肉どもが、良くも私の宇宙で最も高貴な肉体を拉致したな」
「……貴方は侵略者の指導者ですね」
「汚らわしく醜い肉が言葉を吐くな! それだけで万死に値する! ここに来てやったのは、貴様等を掃除するためではない! 貴様等が苦労して拉致した私の肉体を、さっさと始末するためだ! 此処からなら多少妨害があっても同期が可能なのでな!」
なるほど、そういうことか。
パドフ中将は即座に指示。
第三惑星にある侵略者の指導者の肉体を殺すように、と。
即時でそれは実施されるが、だが自爆装置は止まる様子がない。
「無駄だ無駄ぁ! 私が自分が管理するために改装した星だ! あらゆる手段で自爆するように手は仕込んである! 貴様等の浅知恵など通じるものか! せいぜい無駄な努力だったと知りながら、苦しみ抜いて死に果てろ!」
敵の超巨大戦艦が引き上げ始める。
更にだ。
第三惑星から連絡。
制圧している地上部隊が、敵の襲撃を受けているというのだ。
「どこから湧いてきたのか分からない無人兵器による攻撃を受けています! 支援を!」
「分かりました。 即時に地上部隊と、工作部隊を派遣します。 現地の工作部隊、自爆装置の様子は!」
「こ、これは……分かりました! 自爆装置の中に、そもそも反物質炉……超小型のものが仕込まれています! これを取り出さないと……!」
「運び出すことは」
難しいと言われる。
そもそもとして、自爆装置がかなり巨大なものだ。自爆装置のシークエンスがまだ時間があるのが救いだが、しかし今どこから湧いてきたか分からない敵部隊と交戦中である。
「工作部隊が今、自爆装置の決死の切断作業をしています! しかし切り出したところで、運び出す時間が……」
「こちらミラン」
「!」
戦艦ガルバーリアム。
最新鋭の高速機動戦艦からミランが、このタイミングで通信を入れてきた。
「通信を聞いて急行してきました。 まもなくそちらに到着します。 こちらで出来る事はありますか」
「……参謀部」
「い、今作戦を考えます!」
ヴァッハー少佐が叫ぶ。
出来る事は、ある。
「地上部隊を鹵獲した第三惑星にありったけ降下させてください。 敵部隊の排除、味方部隊の救援を」
「しかし自爆装置が! 下手をするとこの戦線の味方が全滅しかねません!」
「どうにかします」
パドフ中将の鶴の一声で、強襲揚陸艦が第三惑星に降下。
対空砲火はあらかた黙らせているから、地上部隊の排除が目的だ。地上部隊は無人兵器が主体。
活性化した元を叩けば、黙らせる事が出来るはず。
だが、損傷艦などがかなり降下していて、それらが襲われている。奇襲を受けて、被害もかなり出ている。
地上部隊の護衛はつけていたし。
油断もしていなかった筈なのに。
それでも、なおも流石に侵略者の指導者が気に入った星だ。それだけ悪辣な改造を受けていると言うことだろう。
「敵超大型戦艦離脱!」
「ワープアウトした距離は」
「100光年ほど先です」
「……先に敵がこちらに仕掛けてきた際、ワープアウトしてきた座標を調査してください。 急いで」
ガルバーリアムが来る。
同時に第十九艦隊が来るが、全ての艦艇は着いてこられなかったようだ。さもありなん。余程の強行軍で来たのだろうから。
「ヴァッハー少佐」
「さ、作戦の提案です!」
「……よろしい。 ミラン大佐、指示通りに動いてください!」
「了解!」
この局面で、これほどの展開か。
パドフ中将は、最悪の事態に備えて、ありったけの超大型盾艦を展開させる。残った敵の残存艦隊は適当にあしらう。
あの超大型戦艦と一緒に来た百五十万隻が、恐らく敵の最後の虎の子だ。あれを追い払った時点で、もはや戦線を支える戦力は敵には無い。
文字通りの枯渇だ。
問題はこちらも攻勢終末点にあることで。
これ以上攻め上がるのは厳しい、ということだが。
ミラン大佐を、陸上部隊に支援させる。
戻ってきた特務も、全員戦地に投入した。
ガルバーリアムが無理矢理元白鳥第三惑星に降下する。地上では、見たことがない敵兵機が、味方と戦闘していた。
まず戦闘機隊が出る。
続いて攻撃機隊。更には、ウォーリアも出て。
残りの全人員が、それぞれガルバーリアムから降りる。最後までキッホク少佐が残り、ロボットの一体まで降りたことを確認。それぞれが、戦闘車両などに分譲して、降りてきた。
ミランは群れている敵……恐らくだが、昔の戦闘用パワードスーツと戦闘をする。ウォーリアの原型だろうか。中に侵略者の一般個体が乗っているとは思えない。工作班のいる地点まで、シャフトを急ぐ。周囲は地獄絵図。敵が想像以上に多い。
活性化したというのも妙だ。
侵略者の指導者は、何かしらの仕込みをしていたのではないのか。
それに、これら旧式兵器……ウォーリアとは兵器の設計構想が違うレベルに思えるが。それらの動きが妙にいい。
無人兵器としては、妙に完成度が高いのだ。スウォームより完成度が高いかも知れない。
しかもそれが山ほどいる。
第四艦隊は覚悟を決めて、ありったけの地上部隊を投入してきている。自爆装置を何が何でも切り離す。
その覚悟だ。
ミランの前に立ち塞がってきたのは、いびつな人型。
ウォーリアから無駄をそぎ落とし、頭部をなくし、全身をなめらかな形状にし、両腕を刃にしたような機体。黒い機体には、青黒いラインが走り、発光している。動きは速く、既に味方ウォーリアが何機も落とされているようだ。
凄まじい機動で襲いかかってくる。
一撃を、防ぐ。
刃が火花を散らし、互いに弾き合った。
二合目。
親衛軍ウォーリアより性能が高いのでは無いのか。そうとさえ思う。だが、此奴に時間を掛けていられない。
両腕を振るって、仕掛けてくる敵機。
三合、四合。
空中で激しく撃ち合う。
その間に、味方をいかせる。シャフトの下では、更に激しい戦闘が行われているのである。
六合目で、敵の左腕を切り飛ばすが。こちらもウォーリア四型の肩口を抉られる。
鋭い奇声を上げながら、敵機が鋭い一撃を放ってくる。刃が伸びる。伸縮自在と言う訳か。
だが、それを紙一重で見切ると、長槍で貫いて、更に上下両断する。
爆発四散。
コアに当たる部位はない。
だとすると、これはウォーリアというよりも、戦闘用の人型兵器。しかも合理的な……だろうか。
厄介なのが出てきた。
ミランはそう思いながら、下へ。多少のダメージを受けたが、今は急がないとまずい。
特務も次々に来ている。謎の敵機は大小様々だが、どれも手強くて、工作班にも被害が出ているようだ。
「自爆装置の切り離しはまだか!」
「現在進捗70%! 下手に揺らすとその時点で自爆するので、どうしても……」
「ハッカー部隊!」
「相手に欺瞞工作を仕掛けながら切断を支援中!」
飛び出したのは、アネカとハコトが乗っている飛行機だ。
それがまだ戦闘をしている工作部隊至近に降り立つと、飛行機からアネカが顔を出す。
「支援するで!」
「お姉ちゃん、私も!」
「ハコトが一緒にやってくれるんやな」
「お姉ちゃん無理するから!」
二人で即座にハッキングの支援を開始。心強い。
ミランは即時で戦闘に参加。次々に来る敵機を、撃破していくが。どれもこれも、生半可なウォーリアより強い。
戦闘ヘリがかなり奮戦しているが、それも視界の隅で一機が撃墜された。かなりのハイエンド機であるのにだ。
厳しい。
敵地からこの惑星を牽引してきたのに、こんなところでケチがつくなんて。
だが、こうも考えられる。
安全圏にこの星を持ち込んだ時点で、全てのシステムが稼働していたら。被害は記録的なものになっていただろう。
それに、自爆装置がこれ一つとも限らないのだ。
「見つけたで! この惑星のコア近くに、もう一個反物質炉がある! 星全ての動力を動かしていた炉より小ぶりで、何より最高機密だったから気付へんかったんや!」
「ハッカー部隊、黙らせろ!」
「現在実施中! まだしばらく掛かる!」
「地上部隊の損耗大! この敵地上兵器、今まで確認されていた何処の戦線の兵器よりも強いぞ!」
流石に敵の根拠地の一つ、という訳か。
またでかいのが来た。味方の戦車が踏み砕かれ、爆発する。工作班には絶対に近づけさせない。
両手が斧のようになっていて、さっきの大型とほぼ同サイズだ。ミランを敵と認めたか、無言で距離を詰めてくる。
斧で立て続けに仕掛けてくるのを、長槍で防ぐ。
一撃がそれぞれ重い。
それだけじゃない。
腹部に大口径レーザー砲。しかも、工作班を狙っている。
ミランは無言で突っ込むと。蹴りをたたき込んで、レーザー砲を反らす。発射されたレーザー砲が、シャフトの壁を抉り、大爆発を引き起こす。体勢を立て直そうとする兵器に、ミランは突貫。
斧が振るわれる前に、胸の辺りを貫く。
だが、即時で反撃をしてくる。正中線のどこかに弱点はあるようだが。完全破壊しないと止まらないか。
無言で立て続けに刺突を繰り出し。
斧を弾きながら、押し返す。
八合目で、見切る。
振り下ろされた斧を回避しつつ、逆袈裟に一閃。
両断された敵機は崩れ落ちると、爆発していた。
「す、すげえ。 このアンノウン相手に……」
「とにかく数で囲んで攻め立てろ! 倒せるのは倒せる! ミラン大佐だけに負担を押しつけるな!」
「おおっ!」
兵士達が沸き立つ。
ウォーリア四型もダメージが増え始めている。だが動力はまだまだいける。とにかく、周りを安全にするしかない。
ヘリがまだ降りてきて、敵機をなぎ払うが。
明らかにウォーリアよりも強い。
これの親衛軍版とか出てきたら、手に負える自信が無い。とにかく、今は戦って、工作班を守るだけだ。
工作班を守っているシールド発生装置が粉砕される。
悲鳴を上げる工作班の至近で、ミランが敵機を斬り捨てた。すぐにシールド発生装置の新しいのを持ってこさせる。
もう味方も総力を挙げて兵力を投入しており、記録的な被害を出しながらも、それでも戦線を回復しつつある。このシャフトにも、戦力がなだれ込み、必死の乱戦に持ち込んでいた。
背後。
敵機を斬り伏せた直後、長大な鞭……良くしなる革製のものではなく、古い時代の長大な金属製のもの……がたたき込まれる。
これはとにかくしなりが強く回避しづらい。
それでもミランは振り返りざまに長槍で受け取り、巻き取りながら敵機の両腕を切り落とすと、腹を蹴り飛ばす。
味方がよってたかってそいつを破壊し尽くす。
「ハッカーチームより連絡! 敵惑星コア近くの反物質炉にアクセス! しかしこれは、強制稼働モードになっていて、稼働をとめられません! あらゆる管理者権限からのアクセスがはじかれています!」
「強制停止が出来ないなら、炉からのエネルギーの遮断は!」
「今やっています! いくつかのエネルギー路に関してはどうにか遮断が出来そうですが、このどこからともなく湧いて出てくる敵機は、全て停止させるのは困難です! 炉をどうにか破壊しないと……!」
「分かった、自爆装置を破壊し次第どうにかする!」
「自爆装置の切断90%! あと少しです! ただし、切断しても稼働は続けて、カウントが終わり次第起爆します! 破壊規模は16光年四方! 破壊された場合は、サリナス戦線が全て消し飛びます!」
絶望的な悲鳴だが。
それでもどうにかなる。
既にクアーラ議長にも連絡が行っており、先ほどヴァッハー少佐から提案された作戦に備えてくれている。
この自爆装置を前には、超大型盾艦も役に立たない。
とにかく、物理的に対処するしかないのだ。
まだ来る。
双剣のオーソドックスな敵機だが、とにかく動きが速くて、下手な親衛軍ウォーリアより強い気がする。
動きも何というか、システム的で、だからこそ対処もしづらい。
癖が見切りづらいのだ。
激しく撃ち合っているうちに、また工作班が襲われるが、展開しているヘリからの猛射で敵機が撃退される。
それでまた少し作業が遅れる。秒でも作業が遅れれば、作戦の失敗確率が跳ね上がるのだ。
二十合ほど激しく敵機と撃ち合った後、連続して相手の体に長槍の刺突をたたき込む。
下手なダンスを敵機が踊って、そして起爆。
ミランは見抜く。
今の攻撃で、敵の急所はつかめた。
敵機の急所は、侵略者の心臓と同じ位置だ。
立て続けにまた一機襲ってくる。それを受け流しつつ、ミランは正確に貫く。それで、冗談のように敵機が倒れ、爆発四散していた。
だが、急所が分かっても強敵なのは事実だ。
連絡を即座に入れる。
「敵機の急所確認! データを送ります!」
「ミラン大佐、もうこんなことをつかんだのか!」
「ただしあくまで二機のデータだけです! もっと倒さないと、正確性が担保できません!」
「了解! 参考にする!」
ヘリがまた襲われるが。決死の覚悟で味方対空車両が猛烈な対空砲火を敵機に浴びせ、近距離から追い払う。
二連レールキャノンが敵機を襲い、それでバラバラにしてしまう。
被害が加速度的に増えていく中、ついに自爆装置の切断が完了。
「自爆装置、切断完了しました! 自爆シークエンス、もう残り時間が……!」
「キッホク少佐!」
「了解した! ガルバーリアム! 頼んだぞ!」
無人での遠隔操作で、ガルバーリアムがトラクタービームを展開。自爆装置を、そのまま回収する。
巨大な自爆装置で、大きさは直径数㎞もある。
シャフトからこれを無理矢理引っ張り出すが、その過程で揺らしたりしないよう、周囲を守り切らなければならず。それでまた多くの被害が出る。出ても、やらなければならない。やらなければ全滅だ。
シャフトを上がっていく醜悪な塊。機械が複雑に絡み合ったそれは、体からむしり取った内臓のようだ。その周囲に敵機が群がってくるが、必死にシールド発生装置を味方が展開して防ぐ。
凄まじい数の敵機が、攻撃を浴びせてくるが。
シャフトの上から、猛烈な掃射砲が敵機を次々に貫く。ガルバーリアムが、全弾を吐き尽くす勢いでやっているのだ。
ついに自爆装置がシャフトを抜ける。
戦闘機と戦闘している敵機。高空戦闘用の敵機は、味方のファイターと性能もそれほど変わらないようだ。
或いはだが、此処で眠っているのは、どれもハイエンド機なのかも知れない。
しかし、この見た目の異質さはなんだ。
侵略者の指導者がこのむ兵器と違いすぎる。何か別の存在の手が入っているかのような。
いや、考えるのは後だ。
ガルバーリアムが、加速。大気圏を一気に抜けに入る。
誰も乗っていないガルバーリアムに、クルー全員が敬礼。まだ新造艦なのに、こんな目に遭わせてすまない。
そう、キッホク少佐が、悔しそうにしていた。
そして、ガルバーリアムが、自爆装置を抱えたままワープ。
ワープした先は、敵領内。今回の作戦で、第一段階のワープをした事が分かっている地点だ。
その地点で、ガルバーリアムは。
自爆装置とともに、爆発していた。超光速通信で、その凄まじい爆発の規模は、見ることが出来た。
反物質炉の完全暴走による凄まじい爆発は、本当に16光年四方を消し飛ばす火力となって、周囲を襲った。
その辺りに恒星系はないが、もしも有人惑星がある恒星系があったら、人員も生物も全滅していただろう。
ミランも、空を見上げる。
そして、まだ戦いが終わっていないことを思い直して。
味方の支援に向かった。
※冒頭の敵艦隊による謎の大ワープ
これは事前に発見されていたワームホールを利用した片道ワープです。
支援者の側では発見できていなかった一方通行路を侵略者が用いた形ですね。
ちなみに危険すぎるので、基本的に支援者ではこのワームホールワープを禁じ手にしています。
命がクッソ軽い侵略者だから出来る荒技です。
本作にどういった要素がほしいですか。要望があれば遠慮なくどうぞ。
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詳細なマシンデザイン
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圧倒的な武力による蹂躙
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緻密な人間ドラマ
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種族や文明の描写
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近接した力量のライバルとの死闘