閑話が書きたくてやってるとこあるな
誤字報告本当にありがとうございます!!!
技術経過報告書
報告者:デトローフ・コッセル
所属:シーマ艦隊
件名:コズミック・イラ圏内における技術体系の初期調査について
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### 1. 調査目的
現在までに入手したCE製機器、MS部品および戦闘記録を基に、当該世界の技術体系について初期的な整理を行った。
現時点では技術体系そのものを理解したとは到底言えない。
ただし、既存のUC技術と比較することで、いくつかの特徴については把握が進んでいる。
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### 2. MS技術について
CE製MSは、従来のUC系MSと比較して機体構造および制御系に大きな違いがある。
特に動力系、装甲材、OSによる機体制御については、既存のMSとは別系統の発展を遂げていると考えられる。
また、機体性能をOS側で大きく補正している点も特徴的である。
これはパイロットの操縦技術だけではなく、機体側の制御によって性能を引き出す思想が強いことを示している。
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### 3. 装甲技術について
今回交戦したGATシリーズの一部において、実弾攻撃に対する異常な防御性能を確認。
110mm速射砲による攻撃では、命中時の衝撃そのものは機体へ伝達されているにもかかわらず、装甲表面の損傷がほとんど確認されなかった。
単純な装甲材の強度では説明しにくい。
現時点では、その原理について結論を出さない。
推測で判断すると、今後の改修方針を誤る可能性があるためである。
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### 4. 動力・推進系について
CE製MSは、UC系MSと比較して機体重量に対する推進性能が非常に高い。
特に短時間の加速性能に優れている。
一方、燃料・エネルギー消費については不明点が多い。
現時点では、CE製推進系をそのまま艦隊MSへ導入することは推奨しない。
まずは部品単位で性能と耐久性を確認する必要がある。
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### 5. 今後の調査方針
当面は以下の項目について調査を継続する。
・CE製MSのOSおよび制御系
・推進装置
・電装系
・装甲材
・ビーム兵器
・バッテリーおよびエネルギー供給系
・既存UC規格との互換性
特に重要なのは、既存設備で整備できるかどうかである。
性能が高くても、壊れた際に直せない機械は戦場では役に立たない。
我々は新しいMSを作ることが目的ではない。
今ある機体を、ここで壊れても直せるようにすることが先だ。
以上。
**デトローフ・コッセル**
シーマ・ガラハウ 確認欄
デトローフ・コッセルへ
今のところ、判断としては妥当。
ただ、あんたは慎重すぎるところがあるねぇ。
分からないものを分からないままにしておくのは結構。
だからって、いつまでも眺めてるだけじゃあ先には進まないよ。
使えるものと、使えないもの。
そこだけは早めに切り分けな。
――シーマ・ガラハウ
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地上運用改修計画書
提出者:ハロルド・ベッカー
所属:シーマ艦隊 技術班
対象機:AGX-04 ガーベラ・テトラ
1. 改修目的
対象機を宇宙戦闘専用機から、地上環境においても継続運用可能な機体へ改修する。
今回の改修において、機体性能の向上そのものを第一目的とはしない。
目的は以下の三点。
「壊れにくくする」
「壊れても直せるようにする」
「地上で帰ってこられるようにする」
2. 問題点
ガーベラ・テトラは宇宙空間での高機動戦闘を前提として設計されている。
そのため、地上運用では以下の問題が予想される。
・大気抵抗による推進効率低下
・重量増加による機動性低下
・姿勢制御系への負荷増大
・砂塵による可動部および推進系への異物侵入
・地上着地時の脚部への衝撃
・長時間運用時の冷却能力不足
特にシュツルム・ブースターを含む高推力系は、地上での使用方法を誤ると機体そのものに過大な負荷を与える可能性がある。
3. 改修案
3-1. 推進系
既存推進器は基本的に維持する。
ただし、地上用として推力制御プログラムを変更。
最大推力を単純に引き上げるのではなく、低速域における推力制御を細かくする。
目的は「速く走る」ことではない。
「止まりたいところで止まれるようにする」こと。
3-2. 脚部
脚部アクチュエータを地上運用向けに調整。
特に着地時の衝撃吸収能力を強化する。
また、砂地や不整地での接地安定性を確保するため、足部の接地面についても改修を検討する。
3-3. 防塵対策
関節部、推進器吸気・排気周辺、センサー類について防塵処理を追加。
砂漠地帯での運用を想定し、簡易的な交換式フィルターを採用する。
現地で交換できる構造にする。
3-4. 冷却系
地上では宇宙空間と異なり、熱の逃がし方が変わる。
そのため、既存冷却系をそのまま使用することは避ける。
CE製冷却部品について、流用可能なものがあれば試験導入する。
ただし、互換性が確認できるまでは既存系統を残す。
4. 武装
武装については大規模な変更を行わない。
現在の主兵装を維持する。
ただし、地上での継続戦闘を考慮し、弾薬・推進剤・整備部品の補給性を優先する。
武器を増やしても、補給できなければただの荷物だ。
5. 今後の試験
以下の順番で試験を実施する。
一、低速地上走行
二、短時間ホバリング
三、通常加速
四、急制動
五、ジャンプおよび短時間飛行
六、砂地での機動試験
七、実戦想定試験
問題が発生した場合は、その都度改修する。
6. 結論
ガーベラ・テトラは、宇宙では優秀な機体だ。
だからといって、地上でも同じように動くとは限らない。
無理に宇宙戦仕様の性能を維持する必要はない。
地上で必要なのは、一発の速さじゃない。
帰ってこられることだ。
それができるなら、多少遅くなっても構わん。
以上。
ハロルド・ベッカー
シーマ・ガラハウ 確認欄
ハロルド・ベッカーへ
相変わらず、あんたは「勝つ」より先に「帰る」ことを考えるねぇ。
結構なことさ。
地上で使えるようになったところで、あたしが無茶をするのは変わらないけどね。
……その無茶に耐えられるように、しっかり作っとくれ。
――シーマ・ガラハウ
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新兵訓練経過報告書
報告者:ヴァルター・グリム
所属:シーマ艦隊 MS部隊
対象:クララ・ロッジ軍曹
件名:MS操縦訓練および実戦適性に関する経過報告
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### 1. 総評
クララ・ロッジ軍曹について、MS操縦技能は短期間で著しい向上を見せている。
基本操縦、姿勢制御、射撃、回避運動については、訓練開始時と比較して明確な改善が認められる。
特に機体の運動特性を理解する速度は速く、実際の操縦中に得た情報を次の行動へ反映する能力も高い。
一方で、現時点では実戦における判断に重大な問題が残る。
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### 2. 突撃行動について
対象には明確な突撃癖がある。
敵機を発見した場合、距離・機数・味方の位置を確認する前に接近を開始する傾向がある。
本人は「相手が撃つ前に近づけばいい」と説明している。
その理屈が成立する状況もあるが、毎回成立するわけではない。
訓練中、敵機役三機に対して単独で突撃。
結果、包囲され撃墜判定。
本人の報告は「惜しかったです」。
惜しくない。
完全に包囲されていた。
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### 3. 味方との連携
味方機からの援護を受けることについては理解している。
ただし、援護を受けた直後に本人がさらに前進するため、援護側が本人を追いかける形になる。
これは連携とは言わない。
本人には「味方がいるから前に出られる」のではなく、「味方がいるからこそ勝手に前へ出てはいけない」と再度説明した。
本人は理解したと回答。
その三十分後、同じことをした。
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### 4. 生存意識
本人は「生きて帰る」という艦隊の基本方針について理解していると答えている。
ただし、行動を見る限り、理解しているのは言葉の意味だけである可能性が高い。
訓練終了後の本人の発言。
「死ななければいいんですよね?」
違う。
死なないことだけを考えればいいわけではない。
味方を死なせず、機体を失わず、任務を継続し、全員で帰艦することが目的である。
この点については継続して指導する。
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### 5. 長所
問題点ばかりではない。
対象は失敗した際に言い訳をしない。
指摘された内容についても素直に受け入れる。
また、一度経験した操縦上の失敗を次の訓練で修正する速度は速い。
何より、味方が危険な状況に置かれた際の反応が早い。
これは軍人として重要な資質である。
ただし、その反応が早すぎる。
考える前に飛び出す。
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### 6. 今後の訓練方針
今後は単独戦闘能力の向上よりも、編隊行動および状況判断を重視する。
特に以下を重点的に訓練する。
・敵機発見後、即時接近しない。
・味方機の位置を確認してから攻撃する。
・援護を受けた場合、自分だけで戦闘を完結させようとしない。
・撤退指示には従う。
・「まだやれます」は撤退命令に対する反論として使用しない。
・「あと一機だけ」は禁止する。
最後の二項目については、すでに複数回説明している。
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### 7. 教官所見
クララ・ロッジ軍曹は、MSパイロットとしての素質を有している。
技量も伸びている。
判断力も改善している。
問題は、本人が自分の成長速度についていけていないことである。
機体を動かせるようになったことで、自分がどこまでできるのかを試そうとする傾向が強くなっている。
その結果、できることと、やっていいことの区別がついていない。
今後も同様の行動が続く場合、訓練内容を変更する。
具体的には、本人が「突撃したくなる状況」を意図的に作り、それでも待てるようになるまで反復する。
本人からは「それ、かなり嫌な訓練になりませんか」と言われた。
その通りである。
嫌になるまでやる。
泣いてもやめない。
以上。
**ヴァルター・グリム**
シーマ・ガラハウ 確認欄
クララについての評価は妥当。
ただし、「アホの子」と書かなかった点は評価しておくよ。
……まあ、書きたかったんだろうけどねぇ。
引き続き頼むよ、ヴァルター。
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戦闘報告書
報告者:クララ・ロッジ軍曹
所属:シーマ艦隊 MS部隊
件名:アークエンジェル護衛任務中における敵性MSとの交戦について
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### 1. 交戦概要
アークエンジェル護衛任務中、当艦隊は複数の敵性MS部隊と接触。
敵機はザフト系MSと推定される機体で構成されており、大気圏突入前の当艦隊を追撃する形で接近してきた。
当方は降下を継続しながら迎撃を実施。
敵機の機動力は高く、特に空間戦闘における姿勢制御と加速性能については、これまで確認したコズミックイラ製MSの中でも優秀な部類に入ると判断する。
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### 2. 敵機の特徴
敵機は小型ながら高い推進性能を有していた。
特に旋回からの再加速が速く、こちらが進路変更を行った際にも短時間で追従してくる。
武装については実弾兵器を主体とする機体が確認されたほか、ビーム兵器を装備した機体も存在した。
また、敵機の一部には、こちらの実弾攻撃に対して非常に高い防御性能を示す機体が確認された。
110mm速射砲による攻撃では、命中時の衝撃は確認できたものの、装甲表面に目立った損傷を与えられなかった。
この点については、単純な装甲強度によるものではない可能性がある。
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### 3. 当方の対応
降下中という状況から、敵機の撃破を目的とせず、艦隊の安全確保を優先。
MS部隊は敵機を引きつけ、艦艇への接近を阻止する形で戦闘を実施した。
敵機の数が多かったため、各機が単独で撃破を狙うのではなく、複数機による牽制と援護を中心とした。
結果として敵部隊の追撃を振り切り、艦隊は予定航路を変更した上で、北アフリカ方面への降下を継続した。
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### 4. 所見
今回の戦闘で、CE製MSがこれまでの想定以上に高性能であることを確認した。
特に加速性能と射撃兵器については注意が必要。
一方で、敵機には機体ごとの性能差が大きく、全ての機体が同等の性能を持っているわけではない。
また、敵機は高性能ではあるものの、こちらの戦い方次第では十分に対応可能だと思う。
次回交戦時には、正面から撃ち合うよりも、敵機の進路を制限してから攻撃する方が有効と考える。
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### 5. 個人的な追記
正直に言うと、最初に見たときは「細いし、軽そうだし、これで本当に戦えるのかな」と思いました。
実際に戦ってみたら、ものすごく速かったです。
速いです。
本当に速いです。
次に戦うときは、もう少し近くで動きを見てみたいと思います。
もちろん、撃たれない範囲で。
以上。
**クララ・ロッジ**
シーマ・ガラハウ 確認欄
クララ・ロッジ軍曹へ
内容そのものは悪くない。
ただし、提出前に個人的な追記についても「必ず」ヴァルターに添削してもらうこと。
「速いです。本当に速いです」は報告書じゃない。
……まあ、あんたらしいっちゃあ、らしいけどねぇ。
――シーマ・ガラハウ