まばゆい光の中で目が覚める
あれは人なのか? 目が悪くなったのかよく見えない
話しかけようと思ったが声が出ない
それどころか息が苦しい その瞬間抱きかかえられ背中させられ何故か泣いてしまう。
昔から泣きやすい体質だがここまでひどかっただろうか。
そんなことを考えていると呼吸をしていることに気付く。
自分の体を見てみると明らかに小さい気がする。
そこで僕は気が付いた。 [転生]したと。
§
それからというもの寝ては起きてご飯を食べての繰り返し、部屋を出ることなくそこそこの大きさに成長していた。
身長は1メートルもないぐらいだろうか。
今までは体感1時間ぐらいしか意識が持たず、一瞬記憶が飛んだかと思えば、急に周りが明るくなったり、暗くなったりしてビックリしたのを覚えている。
だが成長したおかげで数時間ぐらいは起きれるようになった。もっともこれは日々過ごすうちに星の動きから導き出した時間でしかない。
ここはおそらくは異世界だ。
理由としてはまず身の周りの人間の格好がまず現代のものではないこと二つ目はなるが恐らく地球で観測出来る天体と違うこと、これらのことからここは地球ではないと推測した
とは言っても実際に異世界なのかはわからない
もしかして過去の地球や宇宙のどこかの惑星かも知れない。
どちらにせよ俺にとっては実質異世界と言える。
長々と考えたはいいものの今できることは少ない、安全を心がけ成長するのを待つしかないのだ。
人と接する機会は思いの他少ない。乳母と思われる女性がお世話をしてくれるのだが俺にたいしてすごく無愛想なのだ。
前世の記憶によると愛情が不十分だと人格形成に悪影響が多いらしい。俺が前世の記録があるから問題ないが普通の子供だった対人関係に難ありになっていたかも知れない。
そうそう、前世の記憶はエピソード記憶という自分の前世での思い出やそれに結び付く情報が抜け落ちている状態で転生した。つまり意味記憶だけを持って転生したのだ。
普通の人間なら記憶を思い出せないことにたいして何か思うことがあるかも知れないがよくよく考えてほしい。
これから今世を前向きに生きていくのに前世の記憶が足枷になる心配がないということである。
誰よりも早く成長してそして強くなる…それが当面の目標だ。
????年??月??日
今日はどうやら今まで育てられた場所を出るらしいなんでも家庭教師的な人が付くらしい。
今まで部屋から出ることがなかったからワクワクしていると見たことないメイドに名前を呼ばれた。
「イデアル様、こちらについて来てください」
言われるがままについていくと壮大な庭…庭?に出る。
自分の想像する庭とは全然違うが庭らしい。
すると一人の男がこっちに近づいてくる。
妙に胡散臭いその男は俺に近づいてこう言いやがった
「これは!、僕みたいに天才。……じゃなくて才能なしだね」
「ン?」(今なんていったんだ)
「才 能 な し っていったんだよ、少年」
「聞こえています、あなたはだれですか」
「失礼しました。私はこの国唯一の天才奇術師ナルカあなたみたいな凡人を育てる天才ですよ」
こんな失礼な奴との出会いが俺の世界を変える存在になるなんて思いもしなかった。
この日は怒りで体が火照った