松下千秋の余裕   作:中森藤之

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今回から湿度が上がっていきます。舞台は海だからね!


2-2『快晴だけど暗雲』

 夏を歌う波の音。果てなき蒼穹(そうきゅう)。潮の香りが鼻をくすぐり、真夏とは思えない涼しい風が吹き抜ける。ここは太平洋のど真ん中。

 

「うおおおお! 最っ高じゃねえかああああああああっ!」

 

 豪華客船のデッキで飛び跳ね、クラスメイト(いけ)寛治(かんじ)が絶叫した。

 いつもなら誰かしらが瞳を吊り上げ、騒音被害を訴えていたことだろう。しかし、今日に関しては文句が飛んでくることはなく、機嫌を損ねている者は誰もいない。特等席とも言えるデッキから見える絶景に、皆が目を輝かせていた。

 

「こんな景色見たことない! マジ超感動やばいって!」

 

 船内から姿を見せた女子グループの先頭で、軽井沢(かるいざわ)が満面の笑みを浮かべる。

 

「色々あったけど、この学校に入ってよかったぁ……!」

 

 そのグループの後ろの方に居る女子の一人、(もり)寧々(ねね)は恍惚とした表情で、頬に手を押し当てていた。俺は彼女のことを気に入っている。『もりねね』という語呂がなんとなく好きなのだ。馴れ馴れしいと思われても嫌なので、教室では普通に森さんと呼んでいる。

 

「ヒャッホゥ! やばいテンション上がってきたァ! 

 誰か今からダイビングしねぇ!? おいっ、そこの篠原(しのはら)! 俺に続け!」

「嫌に決まってるでしょ! 私、まだ死にたくないし!」

 

 みんな、かなりテンションが上がっている。

 それもそのはずで、今回は()()()()のバカンスだ。ポイントなしで飲み食いできるし、各種アクティビティも利用可能。半月のバカンスというだけでも嬉しいのに、金の心配もないときたら狂喜乱舞するに決まっている。今月からポイント支給が1万程度まで回復したとはいえ、未だ金欠の人間だらけだからね、うちのクラスは。

 

「いやぁ、ほんっと最高だよな! 期末テストも無事に乗り切れたことだし、心置きなく遊びまくろうぜ! なっ、(けん)! 今回はお詫びも兼ねてお前が主役でいいからよ!」

「ったく、しゃーねーな! そこまで言うなら遊んでやるよ! ははは!」

 

 山内から調子のいいことを言われても、須藤は余裕そうに大笑いしている。暴力事件の際は少し距離ができていたが、山内と池がちゃんと謝罪したこともあり、決裂という結末は免れていた。

 

「で、健は誰が本命なんだよ? なあ春樹(はるき)、お詫びって言うならさ、健の恋愛を手伝ってやろうぜ」

「おおっ、それ名案だろ!」

 

 池が山内と須藤の首に腕を回し、そこそこでかい声で内緒話を始めた。普通に周りに聞こえている。

 苦難だらけの中間テスト、平均点が上がったことで退学者が出かけた期末テスト。俺達Dクラスはどうにかこうにか全員で乗り切り、高度育成高等学校が用意した豪華旅行が始まった。

 

「で、言ってみろよ健。誰だよ。やっぱ堀北か?」

「おいおい春樹、名前出すのはダメだろ〜。でも出ちゃったもんは仕方ないな。健、どうなんだよ〜?」

「うるせえなお前ら! あいつとはそんなんじゃねえよ! 暑苦しいから離れやがれ」 

 

 テスト直前まではかなり苦しんでいた3人は、水を得た魚のように活き活きとしている。真面目に顔色が健康的になってるんだよな。堀北の全身全霊の──懇切丁寧な──指導で魂抜けてたからな、あの3人……。

 ともあれ、雰囲気が良さそうで何より。みんな楽しそうだと俺の心も平和になるね。ギスギスしてるより和気あいあいしてた方がいい。当たり前のことだ。

 

 

「……早瀬。テンションが上がらないんだが」

「綾小路君。どうした」

 

 しかし、約1名。 

 あからさまにマイナスのオーラを放っている人がいた。綾小路清隆はパーカーのフードを深く被って、放心した瞳で佇んでいた。

 1箇所だけ空間が歪んでいる。どよんどよんという効果音が聞こえてきそうである。

 

「オレは今のままでいいんだ。それなのに、茶柱先生が……」

「……」

 

 原因は担任の先生だ。

 茶柱先生は出発前に綾小路を呼び出し、Aクラスを本気で目指せと脅迫したのだ。これまでの頑張りを褒めるわけでも、これからのアドバイスをするわけでもなく、あろうことか脅した。

 従わないと()()()()()()()できないとか、法治国家の住人失格の台詞を吐いて。

 

「もうやる気が完全になくなった……本当に何もしたくないんだが、退学は困るし……」

 

 なんでも、少し前に綾小路の父親が高校に来て、息子を退学させるよう迫ってきたらしい。学校側は突っぱねてくれたようだが、茶柱先生はその件を脅しのネタに使ってきたのだ。

 自分に協力しなければ退学させると。

 脅迫現場には俺も呼ばれていて、とても気分が悪くなったよ。

 

「はぁ……面倒なことになった」

「いいよ何もしなくて」

「いいのか?」

「茶柱先生は言ってただろ。お前らのどちらかがやる気になればそれでいいって」

 

 繰り返すけど、胸糞は悪くなった。でも、一方であの場にいて良かったとも思う。

 先生はこうも言っていた。どちらか1人が協力することを約束すれば、ひとまずはそれで納得してやる────と。

 それなら俺がやればいい。簡単な話だったが、綾小路の実家の話が出た時はやりにくかったな。知ってることを気付かれないように話を合わせて、綾小路がもっと出来る人間だってことも、『とてもそうは思えない』って誤魔化して。

 

「とりあえず、また何か言ってくるまでは俺が積極的に動いてみるよ。あの先生は俺のどこに期待してるのか、それは全くもって不明だけど」

「そうしてくれるとオレは助かるが、本当にいいのか?」

「いいよ。俺は綾小路君みたいに事なかれ主義ってわけでもないし、友達ならこういう時に力にならにゃ」

 

 俺の場合は、何がなんでも頑張りたくないってわけじゃない。だからこれでいいのだ。

 綾小路はずっと自由を奪われ続けてきて、ようやく好きなことができるようになったんだ。新天地でまで縛り付ける訳にはいかない。それも、先生の自分本位な野望のためだなんてダメダメ。絶対に認められない。

 

「それなら、今回は頼らせてもらう。悪いな、早瀬。その代わり、オレにできることがあったら言ってくれ。協力するのは吝かじゃないから」

「全然、全く気にしなくていいよ。何かあったら言うけど、今はまだ、何をどうしたらいいのかすら不明だからね。とりあえずバカンス楽しもうよ」

「ありがとう。……バカンスか。高校生に与えるご褒美にしては凄すぎるな。一般人からしたら規格外だぞ、これ」

 

 綾小路の言う通りだ。庶民からすれば卒倒しそうな待遇だろう。いくら日本政府が支援しているとはいえ、この学校の太っ腹ぶりは異常だ。学費や雑費は完全に無料で、入学直後は確定で10万円のお小遣いがもらえて、今回のバカンス。……国民の皆さんが聞いたらブチ切れそうだな。

 血税をそんなことに使いやがって、と。この学校はいつ炎上してもおかしくないと思う。むしろなんで、まだ叩かれてないんだろうって不思議だ。

 

「あっ、綾小路くん。中すっごいよ。でっかいシアターがあって、レストランも!」

 

 綾小路と海を眺めていると、小柄な女子がぱたぱたと小走りでやってきた。

 赤みがかかった長髪を後ろで2本に束ねており、よくわからない文字が書いてあるシャツを着ている。ピッチピチだ。何がとは言わないけども。

 彼女は須藤の事件で活躍した少女、佐倉愛里(あいり)だ。綾小路とは良き友達関係にある。

 

「そうか。堀北も誘って、もう少し色々と見に行くか?」

「ほ、堀北さんはそっとしておいた方がいいと思う……なんかメモしてるし」 

 

 佐倉の視線が向かう先、堀北鈴音はキリッとした顔で、メモ帳にペンを走らせていた。海面を凝視しているから、魚影の観察でもしてるのかもしれない。

 

「あの……早瀬君も一緒に来る?」

「ああ、俺は──」

 

 船のデッキが微動する中、佐倉のお誘いをお断りするべく口を開く。どうせなら2人で行ってきなよ、と言うべきか言うまいか迷っていると、俺の言葉は途中で遮られた。

 

「──うわぁ。ほんと凄いね! 2週間も遊び放題だなんて夢みたい!」

 

 普段よりトーンの高い声で、垢抜けた雰囲気の女子が話しかけてきた。

 千秋ちゃんより暗めの茶髪ロングヘアー。大人っぽい水着の上に、上品なカーディガンを羽織っている。色はどちらも白。透明感のある容姿なのも相まって、楚々とした印象を受ける。

 隣の席の森さんだ。もりねね。軽井沢達のグループから離れてこっちに来たらしい。後ろには千秋ちゃんと前園、佐藤(さとう)麻耶(まや)の姿もある。

 

「あ……ごめん。ちょっとテンション上がっちゃって……びっくりするよね、教室だとあんまり騒いだりしないし」

「あはは、大丈夫大丈夫。森さんだけじゃなくて皆テンション上がってるよ。池君とか見ててみ、またそのうち叫び出すから」

 

 こちらも少し声のトーンを上げて応じる。その間に千秋ちゃんをチェックすると、水着ではなかった。シンプルなティーシャツと短パンだ。色は黒黒、ちょっと新鮮だな。

 

「あは、やっぱ騒いでるんだ池君。元気だよね〜。まあ無理もないか。こんなご褒美もらったら騒ぎたくもなるよね」

「まあね。でも、森さんはこういうの慣れてそう。勝手なイメージだけど」

「えー、なにそれー! うちはお金持ちとかじゃないから、贅沢に慣れてるとかないよ」

 

 森さんは普段よりも元気で絡みやすい……けど、なんか違和感が発生してる。千秋ちゃん、全くこっち見ないな? と想ったらちょっとだけ口角を上げてチラ見して、すぐに前園&佐藤とのお喋りに戻った。

 まずいな機嫌が読めないぞ。たまにある仮面モードだ。笑ってるけど何考えてるのかわからない、ちょっと厄介な状態。

 

「ふふっ、予定では、これから無人島でバカンスだよねっ。まずは1週間。見たことない動物とかいるかな? ちょっと楽しみじゃない?」

「そうだなー……楽しみではあるけど。毒蛇とかいるかもしれないから、変な生物には近づかない方がいいよ」

「あー、そういや毒蛇だらけの島あるよね。どこかは忘れたけど」

「ブラジルの島ね。スネーク・アイランドって呼ばれてるとこ」

「あ、そうそう。さっすが物知りだねっ。私、行ったら卒倒しちゃうかも」

 

 森さんと会話を楽しみつつ、千秋ちゃんをチラ見すると、やっぱり干渉してこない。普段なら話に入ってくるはずなんだが、今は全く興味なさげ。なんか俺達をいないものとして扱ってる……みたいに感じるのは被害妄想だろうか? 

 

「えーっと、森さんは蛇が苦手なの?」

「そこまでじゃないけど、群れで来られるのは無理だよ……100匹とか泣く。ぴえんじゃすまない」

「それは俺も無理だな……」

 

 ぴえんとか言ってる間に死ぬわ。毒蛇100匹にまとわりつかれたりしたら。

 

「ふふっ、だよね〜。てか、大丈夫? 出発してからずっと眠そうだったみたいだけど」

 

 綺麗な顔がひょこっと覗き込んでくる。軽く曲がった腰は、千秋ちゃんよりほっそりしている。森さんはクラスの中でもかなり細い方である。

 

「だって、学校出たの5時だよ? それは眠いって」

「あはは、たしかにー。もしあれだったら日光浴しながらお昼寝とか……でも、うーん、それは勿体ないかな?」

 

 5時出発が原因なんじゃなくて、単に朝方まで起きてたせいなんだけどね。まさかギリギリまでチューしてたとは言えない。

 

「ふぁ……そうなんだよ。爆睡しちゃって、夜眠れなくなっても困るし」

 

 まだ時計の針は正午を回っていない。

 船が向かっている先は、南の島のプライベートビーチだ。もうすぐ到着する。この学校が所有しているという無人島で、自由に泳ぐことができるそうだ。

 

「じゃあさ、一緒に泳がない? もうすぐ島につくみたいだし、眠気覚ましになりそうじゃん?」

 

 それは構わないけど、なんで誰も話に入ってこないんだ。佐藤さんや、この旅行ではポイント必要ないからって、俺のことは放置かい? お金足りない時は部屋にまで押しかけてくるのに、所詮は金蔓くらいにしか思われていないのかもしれない。

 

「えっと、もしかしてダメ……?」

 

 すぐ返事をしなかったことで、断ろうとしていると思われたらしい。もりねねは控え目な笑顔で聞き直してきた。

 

「誰かと遊ぶ約束は今んとこないから、泳ぐのはいいけど……男俺だけ? ちょっとそれは……」

 

 女4に俺1人はちときつい。そういう状況に憧れはあれど、いざそうなると絶対にやりにくい。そういうことなら平田グループを吸収して、どさくさに紛れて池達も巻き込むか? アリだなと考えを巡らせていると、もりねねが少し焦った顔に変わる。

 

「あっ、そうだよね。ごめん気が回らなくて。それじゃ池君とかも誘おっか。平田君や櫛田さんのグループも混ぜちゃえば楽しそうだよね」

「いいね。それでいこう。さすが森さん」

「あはは……えっと、メンバーは増やすとして、ちょっと別にお願いがあるんだけどいいかな?」

「お願い? いいけど何?」

「私、運動の方はいまいちだからさー……良かったら一緒に泳いで教えて欲しいなって。ほら、彼女持ちの平田君とかには頼めないじゃん?」

 

 ちらりと千秋ちゃんの方を見ると、一瞬、薄笑いを浮かべていたのがわかった。待て。色々と引っかかるんだけど、どういうつもりだ。

 森さん、今、何か含みを持たせた言い回しをしなかった? 普段から仲が良い方の女子ではあるけど、今日は過去一番に会話が多いんだけど、まさかなんかあるのこれ。

 

「早瀬君は水泳も得意だし、せっかくだしお願い! ちょっとだけでいいから!」

 

 もりねねはパンッ、と手を合わせた。

 まあ、普段から楽しく会話させてもらってるし、隣の席は結構居心地がいいしね。仲は良い方だと思うし、一緒に泳ぐのは嫌ではないよ。

 全然いいんだけど、千秋ちゃんが何か考えてるのに何も伝わってこないのが怖いのよ。結構小悪魔でドSなとこあるから、黒いこと考えてなければいいんだけど……。

 

「えっと、ダメかな……」

「あ、ごめんボーッとしてた。いいよ。それじゃ溺れたりしないように、なるべく浅いところで泳いでみるか」

「えっマジ? えへへ、ありがとう!」

 

 と、顔を赤らめる森さんの後ろで、千秋ちゃんは微笑を無限ループさせている。摩耶(まや)ちゃんはなんかちょい……引き笑い? 前園(あん)さんも笑顔ではあるけど、あまり良い感情には見えないな。

 このグループ、実はそこまで仲が良くない。

 みんな腹の中で色々と考えてて、探り合いしてるんだなってなんとなくわかるんだよ。千秋ちゃんから聞いてなくても感じ取れるレベルでわかる。ここに軽井沢が加わると余計にややこしくなるけど、人数を増やしたいから平田グループ巻き込むのは決定で。

 

「じゃ、よろしくね! プライベートで遊んだことあんまりないし、楽しみ〜!」

 

 もりねねは嬉しそうにしてるけど、後ろの人達が怖いなぁ。

 天候とは別の意味で荒れないことを願う。あの美しい空と同じように快晴でいかせて欲しい。気を揉むのは学校側の動向だけで十分だ。

 

 

 

────────◇────────

 

 

 

 私は知っている。

 森さんは席順がラッキーだったと思っている。

 平田君でもわからない問題をわかりやすく教えてくれるし、ちょっと仲良くしても下心出したりしない大人だし、いいなと思ってることを知っている。

 ああ、そういえばこんなこともあったね。

 森さんが風邪気味の時、微熱があることに気付いて市販薬を渡してあげてた雷の日。雷は私の心ではないよ。天候。私はむしろわくわくしながら様子をうかがっていたよ。

 

「まだプライベートで走ったりしてるの? 制服着てるとわかりにくいけど、すごく鍛えてるよね」

「昔からのルーティンがやめられなくてさ。それにいいことしかないし。頭スッキリするし体力もつくから、悪いことは何もないし続けてる」

 

 すぐ体調の変化に気付いてくれて、どんな会話にも合わせてもらって、全てにおいてスペックが上ときたらいいなーっと思うよね。うんうん。私が初めて会った時は学力も運動神経も抑えてたから、私は即落ちしたりはしなかったけどねー。

 あれ、この人って実は突き抜けてる? って思ったのは季節が何回か変わった後だ。一緒に線香花火してくれた時はもちろん知らなかったよ。

 

「へぇー……私も少しは鍛えようかな。もう少し運動も頑張らないと、そっちの評価も気にするべきだと思うし……」

「頑張ればある程度まではいけるよ。森さんは学力は高い方だろ? 努力しないでできちゃう天才ってわけでもないし、それなら運動も頑張れるって」

「どういうこと?」

「コツコツやれる人なんだから、何やってもある程度のレベルまでは出来ると思うってこと。苦手なことは大変だけど、継続力ある人は強いから」

 

 そういう励まし方、いいよねー。まな君、もっと褒めてあげなよ。森さんとっても嬉しそうだから、甘やかせてあげればいいと思う。でも、君が森さんに甘えることはできなさそうだね。現時点では無理だと思うよ。

 

「もー……やめてよ、そんな褒められるような人間じゃないって」

 

 森さんがちらちら私の顔色を窺ってくる。だから気にしなくていいって言ってるのに。

 この旅行でもうちょっと仲良くしていいか聞かれたから、私は言ったよ。

 頼られると張り切ってくれる人だから、もう少し甘えていいと思うよって。え、答えになってない? いいよって言うまでもないから省いただけ。アドバイスまでしてあげるなんて、私は素敵な友人だね。

 まな君は森さんと話してる時も、私を気にしているようだ。気にしないで仲良くしてていいよ? そうだ。一緒に泳ぐなら、優しく手を引いてあげればいいんじゃないかな。

 森さんは私達が付き合ってないから、自分が近付いてもオッケーだって考えた。実際に口にもした。

 そういう理屈で無理やり納得して頑張ってるんだよ。微笑ましいよね。私は個人的に森さんのこと嫌いとかないし、真面目に仲良くなろうとしてるんだからいいと思うよ。

 期待に応えて甘やかしてあげていいと思う。

 森さんもグイグイいって問題なし。ただし、恋人関係になって独占するのは無理だから。自分だけの彼氏が欲しいなら、やめとくことをおすすめするよ。今回はかなりやる気みたいだから、ニコニコしながら経過を観察しておこうと思う。

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