モブ生徒《転生者》に支援をするゲマトリア《転生者》 作:七蜘蛛
D.U.シラトリ区:外
そこには多数のヴァルキューレ生がいた。
「お前達、ここが例の受け取り場所か?」
その先頭に立つヴァルキューレ警察学校の局長である『刃カンナ』は背後にいるヴァルキューレ生達より前に出ている4人のヴァルキューレ生に問う。
「その辺は間違いないですよ。局長。」
カンナの言葉に『名無しのヴァルキューレ:1』こと『
「っと、そう話している間に来たみたいですよ。」
「...そうか。」
すると地平線の彼方から1本の
「...ん?」
カンナや他のヴァルキューレ生は違和感を持ったソレは列車が線路の無い場所を走っており、よく見ると列車の真下に光のレールの様な物が出現しながら走っていたからだ。*1
「何だアレは?」
「【支援者】さんの輸送用の列車です。アレも特殊な技術を使ってるみたいで線路が無くとも色んな環境を走るらしいです。後、空だろうと海の上だろうと走ります。」
「...そうか、ミレニアムが喉から手が出る程知りたい技術だろうな。」
すると列車はカンナ達の近くまで来ると徐々に減速し、停車する。その外見は全体的に黒く所々紫の部分があり、水色の線が入った少し近未来的なディーゼル機関車であった。*2。客車は3両あり、その後ろには今回の武装を収容しているであろうコンテナが2台積まれていた。すると客車の扉が自動で開き、中から2人の人物が降りてきた。方や頭部が砂嵐の
テレビとなっている車掌服姿の異形の男性【支援者】。そしてもう片方は目元をバイザーで多い、薄手の黒いコートを羽織った、緑がかった薄い水色のポニーテールのスタイルのいい女性だった。
「ん...?」
その女性を見たレイア達は疑問を感じた。片方の男性は【支援者】てある事は知っているがもう片方の女性については何も知らないからだ。彼女達は知らない事だが彼女達は生徒ではあるが【転生者】というテクスチャを持っているので他者のヘイローを見ることができ、その女性にもヘイローがある事で生徒である事は判明した。そしてその女性の頭に浮かぶヘイローは
「本日はお忙しい中、いらっしゃっていただきありがとうございます。彼方のコンテナに積んでおりますのが例の武装でありますので。」
すると女性がコンテナの近くに移動し、端末を取り出し、操作すると2台のコンテナが開き、中に収容していた2台の『特殊装甲車:トランスアーマー・Typ.V』が露わになり、【支援者】が端末を取り出し、操作すると2台の『トランスアーマー』が遠隔で動き、コンテナから下車する。
「コレが例の武装か?」
「えぇ、マニュアルなどは此方に。」
【支援者】はレイア達4人にマニュアルを渡すとコンテナを閉じ、女性と共に客車に乗り込む。
「それでは御武運を。」
そう言って扉が閉まり、列車が走り去っていった。
「取り敢えずマニュアルを読んでおこうかな。」
レイア達は『トランスアーマー』に近付き、マニュアルを読みながら大体の機能と操作方法を頭に叩き込んでおく。
「...【支援者】、か。」
カンナは列車の走り去っていった方角を見ながら呟くとカンナの携帯に連絡が来る。
「私だ...何?シラトリ区で不良が暴れている?」
「「「「...ッ!?」」」」
それを聞いたヴァルキューレ生達は驚愕した。
「分かった、こちらで対処しておく。」
そう言ってカンナは通話を切る。
「...早速試す事になりそうだな。」
「まだ実戦で使ってないのに!?」
レイア達は掲示板の映像で見てはいたがぶっつけ本番になった事に嘆く。
「お前達は先にシラトリ区に迎え。可能なら全員倒しても構わん。」
「りょ、了解です...。」
そんなこんなでレイア達転生者組は2人1台で搭乗し、現場に向かった。その後をカンナ含むヴァルキューレ生達が追い掛ける。
D.U.シラトリ区:内
シラトリ区に突入したレイア達は通信を使って話し合う。
「まさかぶっつけ本番だなんて...。」
「まぁいいじゃん〜どうせ練習と本番は違うんだし〜。」
嘆くレイアに『名無しのヴァルキューレ:2』こと『
『確かにそうかも...。』
『まぁ、早めに不良共をブチのめせるって考えたら気が楽では?』
通信機越しに『名無しのヴァルキューレ:3』こと『
「そろそろ現着するよ。」
「『『了解!』』」
そう話している内に不良が暴れている現場に到着する。
「ん?何だありゃ?」
「あのマーク、ヴァルキューレのじゃねぇか?」
「なーんだ唯の雑魚が一丁前に良さそうな車持ってきたみたいだな。直ぐぶっ倒して私ら専用に改造してやろうぜ!!」
不良達が武器をレイア達に向ける。
「いくよ、キリハ。」
『了解!』
「『《V・SYSTEM》、起動!』」
レイアとキリハが操作すると『トランスアーマー』が淡い光を放つ。
「何だ...?」
不良達が困惑すると2台の『トランスアーマー』が変形し、装甲車からアーマー状態となり、レイアとキリハがグリップを握り操縦する。ミズミとハクはアーマーの上部の足場に乗り移り、取っ手を掴む。
「「「「「ハァァァァァァッ!!?」」」」」
ソレを見た不良達は驚愕する。
「システム異常無し。正常に稼働。」
「さぁ、覚悟しろ不良共!!」
レイアとキリハは操縦し、『トランスアーマー』の武装を不良達に向け、神秘によって生成された弾丸による弾幕の嵐を張る。*3
「「「「「うわぁぁぁぁぁぁぁッ!!?」」」」」
それにより不良達は吹き飛んでいく。
「コイツはヤベぇ!逃げろ!!」
不良達はバイクや車に乗って、逃走する。
「逃がさないよ!」
すると『トランスアーマー』の脚部の下部に収納されたタイヤの側面に備わっているホバーが起動し、『トランスアーマー』を僅かに浮かばせると背中、肩、膝裏部分に備わっているバーニアから神秘によるエネルギーが吹き出し、凄まじい推進力で不良達を追い掛ける。
「追いかけてきやがった!?」
「撃て撃て!!」
不良達は逃げながらも銃撃するが『トランスアーマー』の左腕の防護盾によって全て塞がれる。
「これで終わり!」
キリハが両肩のキャノン砲を放ち、不良達を纏めて吹き飛ばす。
「「「「「うわぁぁぁぁぁぁッ!!?」」」」」
それにより吹き飛んだ不良達は全員気絶した。
「...すっご。」
「う、うん...。」
上部に乗っていたミズミとハクはあまりの強さに言葉が出なかった。
「コレが私らの...。」
「新しい力だね。」
この日からキヴォトスに在住する者のヴァルキューレに対する認識が改められたのであった。