「いたぞ、ガキだ!」
コンテナの陰に潜んでいたニナは、その声に息を止めた。心臓が、一気に跳ね上がる。見つかった──その事実だけが、頭の中を真っ白にする。
だが、その悲鳴じみた声を上げかけた男の足元に、何かが小さく転がった。
スタン・グレネード。
その、炸裂音。閃光。
視界の端でそれを確認したニナが我に返る前に、男は物言わぬ姿になっていた。
コンテナの陰から素早く飛び出したカイは、周囲を見渡す。潜伏位置は割れた。すぐに移動するべきだ──そう判断しかけた、その時。
視界の端、少し離れた位置。もう一人のならず者の銃口が、こちらではなく、ニナの方へ向いていた。
考えるより先に、体が動いていた。
右腕を滑り込ませるように、ニナと銃口の間に割り込む。乾いた炸裂音とともに、腕全体に鈍い衝撃が突き抜けた。ほとんど同時に、左手が腰から抜き放ったブラスターが、正確に相手を撃ち抜く。
男が倒れる音を聞いてから、ようやく詰めていた息を吐き出した。
——危なかった。心底、危なかった。
震えを押し殺しながら、カイはまだ視界の戻らない二人を抱え上げ、別のコンテナの陰へと駆け込む。
荒い息が、なかなか整わない。それでも、少しでも呼吸を落ち着けようと努めながら、先ほどの一瞬を反芻する。
腕が、じんじんと痛む。ベスカーは何物も通さない。それは事実だ。だが、痛みまでは防いでくれない。何発も平気で受けられるような代物ではないと、骨身に染みて分かった。
「——ッ!——交渉しないか!」
声を張り上げる。息が上がっているのを、極力悟らせないよう、腹の底からしっかりと声を出す。乗るにせよ乗らないにせよ、少しでも体勢を立て直す時間が欲しかった。
「そっちの目的は俺か? ——ベスカーか?」
語りかけながら、頭の中では冷静に装備を数える。
グレネードは、
「こっちゃあガキが目当てなんだよっ!」
怒鳴り声と共に、一人が突進してくる。カイはブラスターの引き金を引いた。
——カチッ、という虚しい音だけ。弾切れだ。
考えるより先に、最後の投げナイフを投擲する。正確に急所を捉え、男は声もなく倒れた。
これで、投げナイフもなし、と。
せめて残りの人数だけでも、と、バイザーのセンサーを起動しようとする。
一瞬、視界の端に反応が映った——かと思うと、そのまま暗転した。
こちらも、バッテリー切れらしい。
「……ふ、はは」
乾いた笑いが、喉の奥から漏れた。
腹も減ったな。そういえば、朝から何も食べていない。
乾いた笑いをこぼした自分に、二つの視線が向いているのに気づく。
コンテナの陰から覗くニナと子供、どちらも不安げにこちらを見つめていた。
——護れるのは、俺しかいない。
自分に言い聞かせるように、もう一度背筋を伸ばす。
「……この子に何の用がある?」
交渉の真似事を再開する。声には、努めて余裕を滲ませた。
「知るかよ! こっちは金が貰えりゃいいんだからよ!」
ボスの怒声が返ってくる。
そうか、金か。単純な話だ。だが、単純だからこそ厄介でもある。金のためなら、どこまでも湧いて出てくる。
会話を繋ぎながら、頭の片隅では別の計算を走らせていた。
——さっき視界の端に映った人数。あれをどう仕留めきるか。
一つ、二つと、算段を組んでみる。位置取りを変えれば、こう。時間差をつければ、ああ。だが、どのパターンを重ねても、最後には必ず綻びが出る。
全員は、無理だ。
焦りが、じわりと胸の内に滲んだ。
「てめえこそ、何でそこまで抵抗すんだ! 関係ねえガキだろが!」
関係ない。
その通りだ。子供の一人や二人、護る義理などどこにもない。
——いや、義理ならある。腐るほどある。
孤児を護れ、というのが一族の使命。
だが、今の自分にその使命を語る資格があるのか。
教義に背いた、背教者の身で。
——皮肉な話だ、と自嘲めいた笑いが喉の奥にこみ上げる。
親父がいれば、こんな体たらくにはならなかった。子供二人、まともに守り切ることすらできずに、こうして丸腰同然で敵の前に立たされている。
情けない。あの人がいた頃なら、とっくに片付いていた仕事だ。
自分一人じゃ、この程度なのか。
それでも。
義理があろうがなかろうが、資格があろうがなかろうが──目の前で怯える二人を、見捨てるという選択肢だけは、最初からなかった。
「——降参する」
カイは低く言うと、構えていた姿勢を解いた。武器を手放し、両手を軽く上げたまま、遮蔽物の外へと歩み出る。
「欲しいものがあるなら、何でも差し出す。ベスカーでもいい」
声には、隠しきれない疲労が滲んでいたが、それでも揺らがなかった。
「代わりに、子供たちは見逃してくれないか」
しばしの沈黙のあと、物陰から一人の男が姿を現した。酒場で組み伏せた、あの男だ。
「てめえに部下をどんだけ殺されたと思ってる」
低く唸るような声。手にした大型ブラスターの銃口が、まっすぐカイに向けられる。
「このままじゃ、収まらねえんだよ」
——撃つなら、撃ってこいよ。ただし——しっかり狙え。
カイは内心でそう受け止めた。先ほどガントレットで受けた一発とは比べ物にならない衝撃が来るだろう。それでも、ベスカーを纏っている限り死にはしない。死なない、というだけの話だが、それで十分だった。
死んだふりでも、なんでもいい。一人でも多く、注意を引きつける。時間を稼ぐ。ニナたちが逃げ延びる確率を、少しでも上げる。
その計算の中に、自分自身の命は、端から入っていなかった。
轟音。
風が、唐突に叩きつけるように吹き荒れた。
見上げる間もなく、白い光の奔流が視界を焼いた。重い風切り音とともに、ヘリ型のホバーが急接近し、強烈なサーチライトがカイとボスを一直線に照らし出す。
「動くな! 武器を捨てて投降しろ!」
拡声された声が響き渡ると同時に、なだれ込むように歩兵の一団が周囲を固めていく。銃口が、一斉にボスへと向けられた。
——終わりだ。
その瞬間、ボスの目にそう浮かんだのが、カイにも分かった。
だが、終わり方を、まだ選ぶつもりらしい。
銃口が、カイから逸れる。
視線の先——少し離れたコンテナの陰から、心配そうにこちらを覗き込んでいたニナの姿があった。
考えるより先に、体が動いていた。
理屈も、計算も、間に合う間に合わないの判断すらも、そこにはなかった。ただ、割り込む。それだけだった。
——だが、頭のどこかで冷静に理解してしまう。
間に合わない。
乾いた銃声が、一発だけ響いた。
ボスの体が、糸が切れたようにその場に崩れ落ちる。
保安部隊の狙撃手が放った、寸前の一撃だった。
*
「動くな!」
数人の手が、乱暴にカイの体を押さえつける。地面に組み伏せられる感覚があったが、カイは一切抵抗しなかった。もう、その気力すら残っていない。
だが、その時。
「あっ……!」
短い、ニナの悲鳴が聞こえた。誰かに乱暴に腕を掴まれたのだろう、その気配だけが伝わってくる。
途端に、体が勝手に動いた。
「待て——待ってくれ!」
押さえつけられた腕を、力の限りねじろうとする。抵抗にすらならない、ただのもがきだった。疲労困憊した体に、押さえ込む人数の方が圧倒的に多い。それでも、止まらなかった。
「その子は関係ない! 戦えもしない、ただの子供だ! 乱暴に扱うな、頼むから——聞いてくれ!」
声が掠れる。それでも叫び続けた。
やがて、誰かが状況を確認したのか、ニナへの拘束が緩められる気配があった。それを感じ取った瞬間、カイの体からようやく力が抜けていった。
ホバーのサーチライトだけが、静まり返ったプラットフォームを、いつまでも白く照らし続けていた。
*
制圧が済み、辺りに慌ただしさが満ちていた。
保安官の一人がニナに歩み寄り、努めて丁寧な口調で告げる。
「怪我は? ひとまず、安全な場所へお連れします」
促されるまま、ニナは膝を抱えたままの子供と一緒に立ち上がった。だが、視線はどうしても、拘束されて連れて行かれるカイの方へ引っ張られてしまう。
「待ってください」
思わず、声が出た。
「その人は……私たちを、助けてくれたんです。悪い人じゃありません」
保安官は一瞬、困ったような顔をした。だが、目の前の光景——倒れた男たちと、血の匂いと、武装したマンダロリアン——が語る印象は重い。無理もない、とニナ自身も分かっていた。
「事情はこちらで確認します。今は、あなた方の安全が最優先ですので」
やんわりと、しかし有無を言わせぬ調子で返される。
そこへ、ニナの腕の中で身じろぎしていた子供が、ぐずるような声を上げた。
「あの、ひと……悪いひとじゃない……ぼくを、たすけてくれた……」
たどたどしい声だったが、はっきりとした証言だった。保安官の一人が、わずかに眉を動かす。子供の証言は、すぐに何かを変えるわけではなかったが、少なくとも記録には残るはずだった。
引かれていくカイの背中を、ニナはしばらく見送っていた。抵抗する様子はない。ただ、疲れきった足取りだけがそこにあった。
「お嬢さん、こちらへ」
別の保安官が、今度はニナと子供を促す。
「その子は、この辺りでは名の知れた方の関係者だそうで。念のため、館まで送らせていただきます」
——名の知れた方。
それが誰なのか、ニナには分からなかった。ただ、保安官の態度から察するに、かなり有力な人物であることだけは伝わってくる。
ニナはもう一度だけ、カイが連れて行かれた方角を振り返った。それから、子供の手をしっかりと握り直し、案内されるままに歩き出した。
*
一人残された部屋の中で、ニナはどこにも視線を落ち着けることができなかった。
天井は高く、柔らかな間接照明が壁を淡く照らしている。繊細な彫刻が施された壁、触れれば壊れてしまいそうなほど華奢な調度品。大きな窓の向こうには、雲海の上に浮かぶ無数の灯りが瞬いていた。
——ここは、ただの豪華な部屋じゃない。
普段のニナなら、目を輝かせて見入っていたはずの光景だった。だが今は、その美しさをまともに受け止める余裕がない。
視線は景色の上を上滑りするだけで、頭の中を占めているのは、ただ一つだった。
——カイさん、大丈夫だろうか。
あの状態で連れて行かれて、これからどうなるのか。ちゃんと休めているのか。ひどい扱いを受けていないか。考え出すと、次から次へと不安ばかりが浮かんでくる。
そもそも、自分たちは一体何に巻き込まれたのだろう。この部屋の格式が、招いた相手の力の大きさを何よりも雄弁に物語っていた。
これほどの財力を持つ人物と、一体どういう関わりを持ってしまったのか。攫われた理由も、あの子供の素性も、まだ何も分かっていない。
「名の知れた方の関係者」というだけの、曖昧な言葉しか渡されていなかった。
膝の上で、指先が落ち着きなく動く。誰かに聞きたいことは山ほどあるのに、この部屋には誰もいなかった。
ただ静かに、時間だけが過ぎていく。
その静けさが、余計にニナの不安を煽っていた。
*
取り調べ室の外で、保安官は一枚の報告書に目を落としたまま、しばらく動けずにいた。
現場となったプラットフォームで確認された遺体は、すでに二桁を超えている。加えてついさっき、アクセスシャフト側でも複数の遺体が見つかったという追加報告が入ったばかりだった。
一体、何が起きたというのか。
先ほどの取り調べでも、あのマンダロリアンは「一人でやった」の一点張りだった。譲る気配は微塵もない。だが妙なことに、あの落ち着いた口ぶりからは、嘘をついているようにはとても思えなかった。
——本当に、たった一人で。
マンダロリアンが名を轟かせる武装集団だということは、保安官も知識としては知っている。だが、これほどの規模の惨状を、装備と技量だけで単独でやり遂げるなど、想像の範疇を超えていた。
背筋に、じわりと冷たいものが這い上がる。
保安官はガラス越しに、取り調べ室の中を一瞥した。
椅子に座らされたマンダロリアンは、後ろ手に手錠をかけられているだけだ。物々しい装備の一切は既に押収済み。手錠一つで、あれだけの惨状を作り出した相手を、本当に抑え込めているといえるのか。
……いや、十分なはずだ。武器はすべて取り上げてある。
そう自分に言い聞かせても、拭いきれない不安が胸の奥に残った。
その時、廊下の奥から足音が近づいてきた。
一般の来訪者はもちろん、部外者は本来立ち入りを許されない区画だ。保安官が咎めようと顔を上げると、そこに立っていたのは、上等な仕立ての衣服に身を包んだ、見覚えのない人物だった。
「失礼いたします」
物腰は丁寧だが、有無を言わせない静かな圧があった。
「ティア=ソラ様の使いで参りました」
*
手錠が外される、乾いた金属音がした。
「大変失礼いたしました」
保安官の声には、隠しきれない緊張と、深い決まりの悪さが滲んでいた。
「状況を確認したところ、あなたは被害者の救出にあたられた方だと。誤認逮捕、申し訳ございません」
カイは黙ったまま、手首をさすった。それから、真っ先に口を開く。
「装備を、返してくれ」
静かだったが、有無を言わせない響きだった。
「あ——は、はい。ただいま証拠品として保管中のものを、こちらへ」
保安官は緊張した面持ちで頷き、手続きの手配を約束する。武器は命そのもの、そういう相手だと理解しているのが伝わってくる態度だった。
手続きの段取りが済んだところで、カイは続けて尋ねた。
「連れは……ニナは、どうなってる」
真っ先に、それだけを尋ねた。
「保護されています。占い師様の館で、丁重に」
「会わせてくれ」
食い下がろうとしたところで、保安官が困ったように視線を泳がせた。
「それが……先方の使いの者からは、まだ直接お引き合わせするのは、と。ご心配なのは重々承知していますが」
言葉を濁す様子から、向こうにも向こうの事情があるのだと察する。得体の知れない相手——保安部隊の記録上は数十人を単独で殺したことになっている男——をいきなり主人に近づけるわけにはいかない、というところか。理屈としては、理解できなくもなかった。
それでも、頭では分かっていても、腹の底では納得しきれない。
その様子を見かねてか、保安官がもう一つ、端末を差し出した。
「せめて、これで。館の防犯システムから、無事な様子だけでも」
画面に映し出されたのは、粒子の粗い監視カメラの映像だった。豪奢な部屋の中、椅子に座るニナの姿。表情まではよく読み取れないが、五体満足で、目立った傷もなく、確かにそこにいる。
カイは、しばらくその画面から目を離せなかった。
——ちゃんと、無事だ。
安堵が、疲れ切った体にじわりと染みていく。それを確認できただけで、ようやく肩の力が少し抜けた気がした。
端末を返しながら、カイは低く言った。
「……飯と、休める場所をくれ」
「——は?」
保安官が、素っ頓狂な声を上げた。想定していた反応とあまりにかけ離れていたらしい。数十人を単独で片付けたという猛者から出てきた要求が、まさかの「食事と寝床」である。
「あの、失礼ですが、もう一度……」
「飯と、休める場所」
カイは特に感情も込めず、同じ言葉を繰り返した。それ以外に選択肢などないと言わんばかりの、迷いのない口調だった。
保安官は困惑を隠しきれないまま、こくこくと頷く。
「わ、わかりました。すぐにご用意——」
「あと」
言いかけた保安官を、カイが軽く手で制した。
一拍。
「誰にも覗かれない部屋も」
さらに続いた追加要求に、保安官は毒気を抜かれたまま、頷くしかなかった。
そこでふと、カイは自分の姿を見下ろした。
アーマーのあちこちに、乾きかけた返り血がこびりついている。頭では分かっていたはずなのに、今の今まで意識の外にあった。
「……あと、アーマーを拭くものと、着替えも頼む」
「……まだ、あるんですか」
保安官が、今度こそ本当に力なく呟いた。要求の数はもう数えるのをやめたらしい。
*
案内された部屋の扉の前で、ニナは一度、深呼吸をした。
清潔な服に着替え、髪も整えてもらった。おかげで見た目だけは、随分と落ち着いたように見えるはずだった。
だが、中身はまるで違う。逸る気持ちを抑えきれないまま、そっと扉を開ける。
薄暗い部屋の奥、簡素な寝台の上で、カイは仮眠を取っていた。もちろん、ヘルメットは着けたままだ。物音に気づいたのか、身じろぎする気配がある。
「……ニナ?」
くぐもった声で名前を呼ばれた瞬間、張り詰めていたものが一気に緩んだ。
「カイさん、無事で——」
言葉の途中で、声が震える。駆け寄って、隣に腰を下ろした。
「良かった。本当に、良かった」
カイは体を起こし、しばらくニナの方を見つめていた。それから、安堵したように小さく息を吐く。
「……お前もな。ちゃんと、無事そうで良かった」
しばらくの間、二人は言葉少なに、ただお互いの無事を確かめ合っていた。緊張が解けていくにつれ、自然と頬が緩んでいく。
その静かな時間を破るように、控えめなノックの音がした。
「失礼いたします」
うやうやしい所作で入ってきたのは、先ほどの使用人だった。
「主人が、お二方にお会いしたいと申しております」
*
謁見の間へ向かう廊下の途中、小さな足音が駆けてくる音がした。
「あ!」
声を上げたのは、あのローディアンの子供だった。すっかり元気な様子で、ぱたぱたと廊下を走ってくる。付き添いの使用人が慌てて後を追いかけていた。
子供はまっすぐカイの前まで来ると、腰のあたりに勢いよく抱きついた。
「おにいちゃん!」
「うおっ……」
不意打ちの体当たりに、カイが軽くよろめく。ニナは思わず笑みをこぼした。
「元気そうで、良かったね」
しゃがみ込んで目線を合わせると、子供は嬉しそうに何度も頷いた。頬には赤みが戻り、顔色も昨日とは見違えるほど良い。
「おかあさんに、ちゃんと会えたよ! おにいちゃんとおねえちゃんのおかげって、いっぱい言ったから!」
得意げにそう言うと、子供は今度はニナの手をぎゅっと握った。
「ありがとう」
たどたどしいながらも、はっきりとした感謝の言葉だった。ニナはその小さな手を握り返しながら、胸の奥が温かくなるのを感じた。
「——坊や、こちらへ。皆様、お待ちです」
付き添いの使用人が、やんわりと子供を促す。名残惜しそうにしながらも、子供は素直に手を離した。
「またね、おにいちゃん、おねえちゃん!」
元気よく手を振りながら、子供は使用人と共に廊下の奥へ駆けていった。
その背中を見送ってから、カイとニナは思わず顔を見合わせた。緊張していた空気が、ほんの少しだけ和らいでいる。
「……よし」
カイが小さく呟いた。次に待っているのは、この館の主——占い師との対面だった。
左右逆になりましたが、ガントレット弾丸受けは、セラムンポーズです。ニナに代わっておしおきだ(冷たくなる)