転生ってよりかは転移して異世界に来た件   作:小説の初心者

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つづき。
今のところは頑張れてる。



第3話 力の使い方を工夫しよう

 

 

イザーク「……竜みたいですね。」

 

ヴェルドラ「だからそうだと言ってるだろう!」

 

「はは、まあ落ち着けヴェルドラ。イザークも悪意があって言ったわけじゃないんだ。」

 

イザークが素直な本音をヴェルドラにぶつけ、ちょっと面白かった。

さっき私も言ったが、イザークは聞こえるようにはっきりと言ったからヴェルドラに聞こえたんだろう。

 

ヴェルドラ「ふん、まあいい。それで、お前らはこれからどうするつもりなんだ?」

 

「そうだな……まずは地上に出ることを最優先。その後のことは外の世界を見てから考えよう。」

 

イザーク「私は父上についていきますので。」

 

ヴェルドラ「そうか……なら我とはここまでか……」

 

「?…着いてきたいなら来れば良かろう?」

 

ヴェルドラ「いや、実は我300年前に「勇者」との戦いに負けてここに封印されているのだ。実に強かったぞ、我も途中で本気を出したしな。」

 

イザーク「負け惜しみはやめた方が良いですよ?」

 

ヴェルドラ「負け惜しみでは無いわ!」

 

……勇者か。

強いイメージはあるが、私が負ける未来は想像できんな。

主人公補正とやらの力で負けてしまうのだろうか?

 

ヴェルドラ「そういえば、勇者は自らのことを「召喚者」と言ってたな。もしかしたらお前らと同郷かもしれんぞ?」

 

「いや、それはないだろう。私たちの世界は魔法とかそういうのは無い世界だからな。」

 

ヴェルドラ「いや、この世界に来た異世界人は100%ユニークスキルを所持できるのだ。異世界に渡る時に魂に刻まれるからな。」

 

さらに色々とヴェルドラから異世界人と召喚者について説明を受けた。

可哀想なことに、召喚者は召喚した者に逆らえないらしい。

そして、この世界には人権などなく弱肉強食がすべてだという。

……本当に大まかだが、このくらいか。

 

そしてその後、ヴェルドラを封印した勇者のことを聞いても無いのに喋り始めた。

ヴェルドラが語った特徴からして、おそらくは日本人か。

イザークが「その勇者に見惚れてたら負けたんですか?」と聞いたらヴェルドラがキレた。

ちょっと面白かった。

 

そのあとなんやかんやでヴェルドラと友達になった。

交友関係に種族は関係ないことを改めて知った。

 

「で、ヴェルドラは自力で封印を解けないのか?」

 

ヴェルドラ「阿呆が、解けたらとっくにやっておるわ。封印の解除は勇者と同格のユニークスキル持ちなら或いは可能だろうが……。」

 

イザーク「ヴェルドラはユニークスキルを持ってないんですか?」

 

ヴェルドラ「持っているわ。ただ、勇者に封印された時点で全て使えなくなったけどな。せいぜい我にできることは、念話で会話することだけだが……。」

 

「今私たちは言葉で喋っているぞ?」

 

ヴェルドラ「それが分からんのだよ。今までにこんなことは起こり得なかったのだからな。」

 

……なら、私たちが封印を破れる可能性が少しはあるかもな。

さっきの話を聞くと異世界人は少々得意な存在らしいし。

試しにユニークスキルの「捕食者」で………

 

大賢者『解。ユニークスキル「無限牢獄」の捕食に失敗しました。』

 

やはりそう簡単にはいかないか……。

イザークも同様のことをしたらしいが失敗したらしい。

 

イザーク「父上、捕食者で喰ってみましたか?私はダメでした。」

 

「私もダメだ。そして今大賢者が導いた結論によると、ヴェルドラを外に出せる確率は良くて3%らしい。」

 

イザーク「……厳しそうですね。」

 

ヴェルドラ「なんだ?脱出方法を考えてくれてるのか?いやーありがたい、後100年もしたら我の魔素も尽きてしまうところだったからな。」

 

「つまり、ここ300年はずっと魔素が垂れ流しの状態だったわけか。道理でこの辺りの魔素濃度が高いわけだ。」

 

……って、そんなこと言っている場合ではない。今はなんとか封印を解除する手段を見つけないと。

でも、大賢者と捕食者のリンクによる解析もダメとなると、もう最後の手段に出るしかないか。

とりあえず、「捕食者」を発動して……

 

イザーク「父上、「捕食者」だけでは足りないでしょう?どうするつもりですか?」

 

「なに、少し手荒い真似をするだけだ。」

 

せっかくマキナの聖遺物と永劫破壊が手に入ったんだ、ここはマキナの詠唱を使おう。

 

「死よ 死の幕引きこそ唯一の救い

Tod! Sterben Einz'ge Gnade!

 

この毒に穢れ蝕まれた心臓が動きを止め

Die schreckliche Wunde, das Gift, ersterbe,

 

忌まわしき毒も傷も跡形もなく消え去るように

das es zernagt, erstarre das Herz!

 

この開いた傷口 癒えぬ病巣を見るがいい

Hier bin ich, die off'ne Wunde hier!

 

滴り落ちる血のしずくを 全身に巡る呪詛の毒を

Das mich vergiftet, hier fliesst mein Blut:

 

武器を執れ 剣を突き刺せ

Heraus die Waffe! Taucht eure Schwerte.

 

深く 深く 柄まで通れと

tief, tief bis ans Heft!

 

さあ 騎士達よ

Auf! lhr Helden:

 

罪人にその苦悩もろとも止めを刺せば

Totet den Sunder mit seiner Qual,

 

至高の光はおのずからその上に照り輝いて降りるだろう

von selbst dann leuchtet euch wohl der Gral!

 

創造

Briah――

 

人世界・終焉変生

Miðgarðr Völsunga Saga」

 

私は、両腕に露出した機械仕掛けの拳で、「無限牢獄」を殴った。

その瞬間、ヴェルドラを封印していたユニークスキル「無限牢獄」は消失し、私は新たなユニークスキル「無限牢獄」を獲得した。

……永劫破壊との組み合わせは、ちょっとチートすぎるか。

 

イザーク「……父上、今のは………」

 

「ああ、まず人世界で封印を完全破壊し、その破壊したものを「捕食者」で解析、私のスキルにした。簡単に言えば、この状態だと人世界で破壊したものを私の力に出来るということだ。………で、ヴェルドラよ。これで卿も共に地上に出られるが、着いてくるか?」

 

ヴェルドラ「………あぁ、そうすることにしよう。」

 

こうして私たちは、300年前から封印されていたヴェルドラの封印を解き、共に地上に出ることにした。

それにしても、やはり武装具現型以外の形成と覇道以外の創造は慣れないな。もう少し鍛えないと。

 

大賢者『……今の一連の行為は世界の法則を完全に無視していると考えます。非常に納得いきません。』

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

それから大体90日が経った今、私たちは地上に向かって歩いている最中だ。

ちなみにヴェルドラは図体がデカすぎたので、あとで竜の肉体と人間の器を創ることを約束し、今は私の軍勢の一部という扱いになっている。

つまり、城にいるということだ。

 

ヴェルドラ「にしてもお前、本当に何者だ?勇者の封印を壊すわ、我の肉体をいと容易く破壊するわ……しまいには、我のスキル全て獲得しただと⁉︎」

 

「今の卿の状況によるものだな。私はさっき軍勢の一部にすると説明しただろう?」

 

ヴェルドラ「そうだな。」

 

「私はな、その軍勢一体一体の魂が経験したことを共有できるんだ。」

 

ヴェルドラ「……つまり?」

 

「卿が獲得・進化させたスキルに加え、卿が受けた魔法やスキルを大賢者で解析し、私の力とした。」

 

ヴェルドラ「……つまりお前は、攻守どちらでも相手の力を丸パクリ出来ると?」

 

「そういうことになるな。」

 

ヴェルドラ「チートだろ!我が聞いたことのある異世界人の特殊能力でも更に異質だわ!」

 

イザーク「諦めろ、ヴェルドラ。今の父上はそういうお方なのだ。」

 

ヴェルドラ「えぇ……ここまで来たらもう神に等しいではないか。」

 

「まぁそれは否定しない。というか今の私を一番的確に示せる言葉がそれだな。」

 

ヴェルドラ「……あーもう意味わからん、寝る!」

 

そう言ってヴェルドラは寝てしまった。

やはりこの世界を生きる者には永劫破壊は難しいか。

だとしたら、軍勢になった者が他者を死傷させた場合も効果が適応される事は言わない方がいいな。おそらくヴェルドラの脳がオーバーヒートを起こしてパンクしてしまう。(今は)脳ないけど。

 

大賢者『それで、現在は何をしているのですか?何やらスキルの構造が勝手に弄られているのですが。』

 

ヴェルドラが終わったと思ったら次は大賢者か。

そんなにこの力は珍しいものかね。

 

「今はスキルの概念を消している最中だ。聞けば、この世界にはスキルを無効化するスキルだったり、他者のスキルを奪えるスキルもあるのだろう?これはその対策だ。」

 

イザーク「なるほど。そうすることによってそういったスキルの対策にもなるし、永劫破壊に近い感覚で扱えるようになるからメリットが大きいのですね。私もやってみます。」

 

「そういうことだ。実際に、スキルだったときよりも確実に性能は上がっているしな。この大賢者がいい例だ。」

 

大賢者『解。確かに、思考加速の速度上昇や解析鑑定の精度・スピードの上昇、詠唱破棄の徹底、情報網羅の範囲も広がりましたし、「捕食者」の効果も全体的に上昇しています。』

 

「……まぁイザークには聞こえてないだろうが、大賢者自身も自分の性能が上がっていると認めているんだ。」

 

イザーク「なるほど、確かに見てわかるレベルで性能が上昇していますね。「捕食者」だと捕食・解析するスピードが早くなり、胃袋の上限・擬態の精度共に上昇、隔離の効果も良くなりました。」

 

「そうだろう。無効系スキルは元々永劫破壊の力をできる限り再現したスキルだろうからあまり関係ないが、「魔力感知」からスキルの概念を取っ払うと範囲と精度が一気に高まる。スキルの概念を消すのはやっておいて損はない。起きたらヴェルドラにも教えてやろう。」

 

大賢者『……理解不能のため、この疑問は強制的に消去します。』

 

あーあ、ついに大賢者も諦めてしまった。これではスキルの最後に(笑)がついてしまうぞ。もうスキルじゃないけど。今しがた全てのスキルの概念を消し終えたからな。

 

「……そういえば、私たち永劫破壊以外の攻撃手段を持ち得ていないな。」

 

イザーク「……確かに、盲点でした。私に至っては、攻撃系の永劫破壊ですらない。せいぜい、魔素に質量を載せてぶつけるくらいです。」

 

「私もだ。いざとなったらヴェルドラを出せるが……なにせ世界に4体しかいない竜種だ、絶対に目立つ。どうにかして攻撃手段を生み出せないものか……。」

 

イザーク「……あ、父上、良い案を思いつきました。」

 

「どれ、聞かせてみろ。」

 

イザーク「私たちがここに来るとき、地底湖があったでしょう?水は形を変えれば攻撃にも転じれると聞きます。私たちのスキル「捕食者」で喰らい、水の操作を覚えるのはどうでしょうか?」

 

「……イザーク、それは名案だ。今すぐあの場所に戻るぞ!」

 

イザーク「はい!」

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

それから私たちは約30日間、水の操作を練習した。

一から水という無機物を操作するというのは案外難しいもので、私でも永劫破壊からヒントを得なければ10日は掛かっていた。

そこをなんとか2人とも5日で習得し、今は水だけではなく、ありとあらゆる無機物や有機物を操作する練習をしている。

この近くにあるのは水と岩、ヒポクテ草に最近見つけた魔鉱石くらいなので、ある程度操れるようになるにはそう時間はかからなかった。

ちなみにその30日間、ヴェルドラにはスキルからスキルという概念を消す作業を永遠とやってもらっていた。

本人曰く、「すごく疲れた」らしい。これからもスキルを習得したらやってもらうからな?と言うとめっちゃ怯えてた。

 

『スキルの進化条件を満たしました。エクストラスキル「水操作」、エクストラスキル「岩石操作」を獲得したことにより、2つのスキルはユニークスキル「無機物操作」に進化しました。』

 

「お、スキルが「無機物操作」に進化した。イザークはどうだ?」

 

イザーク「私はあと数時間あればいけそうです。」

 

「分かった、なら私はスキルを消すついでに魔鉱石とヒポクテ草を集めてくるよ。」

 

大賢者『平然とスキルを消すなどと言っていますが、本来それは不可能であることを理解するべきです。』

 

「私たちが出来るから不可能ではないんだなぁ、これが。」

 

そう言って私は物資集めがてら散歩に行った。

この世界に来て約120日。そろそろ外の世界を見に行ってもいいかもしれない。

 

 

 

ステータス紹介はもう、諦めた。

 

 

 




書いた。
どんどん原作の設定を破壊していくハイドリヒ親子……流石っす。
ステータス紹介はもう面倒になったんで書きません。
では。
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