転生ってよりかは転移して異世界に来た件   作:小説の初心者

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つづき。
設定なんてお構いなしに書いていきます。



第4話 ついに地上へ、ついでに名付け

 

 

 

ヴェルドラ「そうだラインハルトよ、我に名付けをしてくれないか?」

 

「唐突にどうしたヴェルドラよ。」

 

攻撃手段を獲得し、そろそろ地上へ出ようとしている最中、ヴェルドラが意味不明な提案をしてきた。

 

イザーク「大賢者よ、名付けとはどのような事ですか?」

 

大賢者『解。名を与える側の魔素を消費して対象に名前を与える行為です。これにより、名を与えられた側は与えた側に比例して強くなり、種族が進化する可能性もあります。』

 

平然とイザークが大賢者と会話しているが、これは私が大賢者にスピーカー機能をつけたからである。これは任意で解除可能だ。

 

ヴェルドラ「そうだ。我とラインハルトが友になった証として、名をつけてもらいたい。ラインハルトにはもう立派な名前があるから我が名付け出来ないのは悲しいが……。」

 

「その考え方だったら、卿にも「ヴェルドラ」という立派な名前があるだろうに。……しかし、名前か。ここは安直に「ヴェルドラ・ハイドリヒ」でどうだ?いや、流石に語呂が悪いか……」

 

ヴェルドラ「なんと、ハイドリヒの名を貰えるのか!ならありがたく貰うとしよう。今日から我は「ヴェルドラ・ハイドリヒ」だ!」

 

ハイドリヒは名ではなく姓だかな。

まあヴェルドラが喜んでいるから良しとしよう。

……というか、一向に魔素が減る気配がないぞ?

それに、ヴェルドラも進化したわけじゃ無さそうだし……。

 

大賢者『解。ヴェルドラは「暴風竜」という存在のため、種族の変化は起きません。その代わり、魔素量が大幅に増加し、「黄金の軍勢」という称号及び加護が追加されました。貴方の魔素量が減らないのは、減少した魔素より一秒間あたりの魔素の増加量の方が上回っているためです。』

 

おお大賢者、詳しく答えてくれてありがとう。

これなら適当に名付けしても大丈夫そうだな。

私の魔素の供給源は今のところ3つあるし。

私の魂で1つ目、永劫破壊で2つ目、そして軍勢の魂にも最近付与したからこれで3つ目。

最近永劫破壊を積極的に使っているからか、渇望がまた活発になってきてるんだよなあ。もう呪いがないから大丈夫だけども。

ああでも、私以外の渇望も活発になってきてるからちょっと困る。その分聖遺物が扱いやすくはなったが。

 

ヴェルドラ「もう何でもアリなのだな。そんなに凄いのか?「永劫破壊」とやらは。」

 

イザーク「元々いた世界では父上より強い者もいましたが、この世界では私と父上しか使用できる者がいないうえ、この世界にはこの力を縛るルールがないため、所謂無法状態ですね。何をするにも基本父上の解釈次第で何でも出来ますから。それだけ自由なんですよ、この世界では。」

 

「確かにこの世界に来てから、以前よりも自由に扱えてるな。やはり座の理がない限りはこの力は無法だな。」

 

イザーク「あの頃も無法な者は無法でしたけどね。」

 

ヴェルドラ「……やはり、勇者はお前らと同郷ではないのか?」

 

「いや、それはない。前の世界ならあり得る話かもしれんが、私たちが話しているのはその前の世界の事だ。だからこそ、永劫破壊を使えるのは私とイザークだけだ。」

 

イザーク「その私もほとんど力は失いましたけどね。今私が出来ることは形成位階が限界です。あの時黒円卓の槍を作っておいて良かった。」

 

その後も私たちの力のことで盛り上がり、ヴェルドラも使いたいとか言い出した。まあ絶対無理だけど。

ああそれと、スキルの概念消去はフルオートにしておいた。

大賢者にやり方を事細かに伝えて、完全にマスターするまで指導した。

今の大賢者は私の助手であり相棒だな。

スキルの性能解析や情報提供をメインとし、スキルの進化・改良や戦闘は私がメインで大賢者はそのサポートみたいな感じだな。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

途中、ヴェルドラの様子を見にきた人間のパーティとすれ違いになりかけたが、一瞬で城に飛んでなんとかやり過ごした。

その時にそのパーティから「隠密」やら「強制離脱」など新しいスキルが聴こえたので、いつかこの世界の全てのスキルを覚えたいなと思った。

そしたらヴェルドラが「本当にやりそう」と言い、大賢者が「種族ごとの固有スキルがあるので無理では?」と言ってきた。私が「軍勢にしたらそんなの関係ない、ヴェルドラがいい例だ」と言い返したら「それもそうですね」と呆れた声で言われた。

 

そのあと、数体の魔物と戦闘し、死体は私とイザークで半分に分けて「捕食」した。別にどちらか片方だけが喰っても共有出来るからそれで良いと思ったが、イザークがこのやり方が良いと言ったのでこのやり方にした。

 

そしてついに、私たちは外に出た。

この洞窟は森の中にあったらしく、ちょうどここだけぼっかりと穴が空いている。

あんな洞窟の底も底に飛ばされたときはどうしようかと思ったが、案外何とかなるものなんだな。

 

私たちはそのまま、行くあてもなく歩いていた。

この森には魔物が結構多いみたいだが、私を中心とした半径100m以内には近寄ろうともしなかった。

ただ一回だけ例外があり、元の世界の狼よりも少し大きくなった魔物が接近して威嚇してきた時があったが、イザークが睨んだだけで情けない鳴き声で森の中に入っていった。

 

そしてまたしばらく歩き、そろそろ日も沈もうかという時に、私たちの前に30体近くのゴブリンが現れた。

中には人語での会話が可能な個体もいたので、彼らの集落で話し合ってみることにした。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「……つまり、私たちにこの村を守って欲しいと。そう言いたいのだな?」

 

村長「左様でございます。4ヶ月ほど前に我らが神の行方が分からなくなりまして……それで、魔物が活発になっているのです。他のゴブリンの村も、この村のネームドが殺されたゆえ、存在価値がないと判断され応援には来てくれず……。」

 

彼らの集落で話を聞いていたのだが、この村は結構深刻な被害を受けているらしい。

ゴブリン10体が集まってようやく1匹倒せるかという魔物が100匹の群れをなしているらしく、近々その魔物の群れに襲われるかもしれないとのこと。

戦える者はせいぜい160体程度で、その誰もがボロボロになっており、とても戦える状態ではない。

そんな時、異常に多い魔素を放っている私たちが来て、藁にもすがる思いで声をかけたそう。

私はヴェルドラを含め魔素の放出は完璧にセーブしていたはずだから、まさかイザークが?と思い見てみると、「魔物が周囲にいたのでわざと魔素を放出して近づけさせないようにしました」と顔を背けながら言い訳していた。

別に悪く言ったつもりは無いんだがな、と思いイザークの頭を撫でた。

 

「……別に魔物からこの集落を守ることは容易い。だが、私たちもただでやろうとは思わん。卿らは私たちに、対価を用意できるか?」

 

村長「忠誠を!我らの村を守護してくれるのでしたら、我らはあなた方を主君として絶対の忠誠を誓わせていただきます!」

 

忠誠か、随分と大きく出る。それだけこの村を守りたいのか。

これなら、やらないわけにはいかないな。

 

「いいだろう。卿らの絶対の忠誠を条件に、この村は必ず守ってやる。」

 

こうして、私はこのゴブリンたちの守護者とも呼ばる存在になった。

 

 

 

 




書いた。
この世界ではラインハルトたちが異世界に来たその日にヴェルドラを解放しているので、実際に4ヶ月近く経っています。
4ヶ月の内容……ヴェルドラのスキルの確認、スキルという概念の消去に3ヶ月。無機物の操作を完全にマスターするまで1ヶ月。
じゃ。
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