FINAL FANTASY Ⅶ Revengers 作:オレンジⅩⅢ
これが無い場合は、オリ主の一人称視点です。
クラウドの体内に滞留する魔晄を制御しつつ、警戒を続けるザックスに話しかける。
「先の、ジェノバとかいうものについて、知っていることを教えろ」
あくまで、自分はジェノバ細胞についての知識が無い、ということにして。
「……俺も詳しい訳じゃない。ソルジャーの研究をしていた、ホランダーって博士から聞いた話だが」
ザックスの語る内容を要約すると、こうだ。
ソルジャーには、ジェノバ細胞(ザックスは、明確に細胞という単語は使わなかったが)が埋め込まれていること。
細胞を埋め込む人体実験の産物として、ソルジャーが生まれたこと。
かつて敵対したアンジールやジェネシスは、劣化現象により化け物となったこと。(ザックスは、彼らを化け物とは思っていないと明言したが)
そして、ニブルヘイムでセフィロスがおかしくなった際、ジェノバ細胞を埋め込まれたソルジャーは化け物であると話したこと。
概ね、自分が知っている前提知識と相違はない。
新たな事実として、英雄セフィロスが狂った原因が、ジェノバ細胞の真実を知ったことくらいか。
「そうなると、クラウドがしっかりと正気を取り戻せるかも、分からないな……」
いまいまの危惧を思わず呟く。
クラウドには、ソルジャー適性は無い。その原因は、精神的な弱さであることは知っている。
すなわち、強い精神力がなければ、ソルジャーは狂気にさいなまれる可能性がある、ということであろうか。
……いや、クラス1stのジェネシス達がおかしくなったのは、劣化現象によるものだ。彼らクラス1stがそうなるのであれば、ソルジャーは皆爆弾を抱えているようなものだ。
ということは、精神的な強さが必要なのは、別の原因や要因があると仮定したほうが良いだろう。
不明点を、自らの知識だけの中で完結させず、仮説・肯定要素・否定要素を明確にして整理したほうが、誤った判断を防ぐことができる。
ともかく、クラウドが正気に戻ればいいが、戻らなかった場合のことも考えたほうがいい。
その場合、クラウドのことは、ザックスに任せるのが一番か。
ザックスとは、協力関係を結ぶことは可能だ。仮に、クラウドが何らかの記憶障害(記憶の混濁から、偽人格形成まで)が起きたとしても、その程度がひどくなければ、ザックスと一緒に行動させた方が良いだろう。
彼の安全を確保する上でも、彼の行動をコントロールする上でも。
と、そこまで考えていると、クラウドがうめきながら、目を開ける。
その瞳は、まだぼんやりとしてはいるが、先のような虚空を見つめているわけでも、混乱一色に染まっているわけでもない。
「気がついたか。自分の名前は分かるか?」
「あ、ああ。俺は、クラウド・ストライフ……。まさか、ジュリアスか?」
どうやら、致命的な記憶障害はないようだ。
ザックスに声をかけ、彼の目からも、クラウドの様子を確認させる。
「心配したぜ、親友! 身体の具合はどうだ?」
「……多分、大丈夫だ。頭痛がするくらいで、今のところ、大きな何かはない、と思う」
その様子を横目に、仮想モニターでクラウドの状況を確認する。
体内の魔晄は、過剰な分は排出できている。身体的な数値は、正常な範囲内だ。
つまり、数値上では分からない影響が、どこまで出ているかによる。
……いや、正確には、クラウドにとっては異常な数値が一部存在する。
その数値は、いわゆるソルジャーとしてのものである。
やはり、約4年間の人体実験によって、彼の身体はもはやソルジャーと同質化したようだ。
と、私物の端末のアラームが鳴る。
そろそろ時間か……。さすがに、これ以上ここにいることはまずい。
「ザックス、クラウド。悪いが時間だ。俺は先にミッドガルへ戻る。おまえ達は、このままミッドガルまでたどり着いてくれ。」
そう言いながら、ザックスに端末を渡す。
「プリペイド式の端末だ。連絡先は俺のものしか入っていない。中に地上ゲートの鍵と、セーフハウスの場所についてデータが入っている。ゲートの鍵は1回限りしか使えないから、そのつもりで行動してくれ。
セーフハウスについたら連絡しろ。こちらからコンタクトをとる」
「おう、分かった。いろいろありがとうな」
礼を言いながら、ザックスはにこりと笑う。
「それから、クラウドにも事情を共有しておいてくれ。セーフハウスといっても、いつまで安全かは保証できん。俺がコンタクトした後は、それぞれの場所で潜伏してもらうことになると思うから、そのつもりでいろ」
「はいはい」
未だ現状を認識できていないクラウドは、ポカンとしたままだった。
無理もない。おそらく、彼の記憶は、ニブルヘイム事件からすっぱりと途切れ、今に至るのだろう。
「なぁ、ジュリアス。また会えるんだな?」
「ああ。だから、2人でなんとかミッドガルまでたどり着いてみせろ」
「……ああ!」
クラウドの力強い返事を聞き、フッと笑みを浮かべる。
そうだ。クラウド・ストライフという男は、こうでなければ。
捻くれているところはあるが、根は真面目で、諦めない。小心者な面はあるが、それは自信のなさによるものである。一度腹を括れば、自信とは関係なく愚直に戦うことができる。
そんな彼の姿を久しぶりに見られて、嬉しく思ったのだ。
彼らと距離をとって、離脱のためのヘリを呼ぶ。
ヘリはすぐに到着し、中に乗り込む。
さて、結局のところ、自分の自己満足のために、リスクを負ってしまった。
内偵がどのレベルによるものなのか、どれだけの期間をもって行われているものなのか、そしてどこまでたどり着いているのか。
はっきり言って、今大々的に動くのは、間違いなく悪手だっただろう。
今後、2人の潜伏や、偽造IDの用意等、必要な工作は多い。
アバランチ本流に借りを作ることになるかもしれないが、まぁ仕方が無いだろう。
お互いに、もうどの段階で、相手を切るかを考えているはずだ。
……いや、内偵が進んでいる以上、外部への監視も強化されているはずだ。
そうなると、コンタクトを図ることは、かなりのリスクとなり得る。
そう考えれば、偽造IDを得るのは難しいだろう。
恒常業務や、他の仕事を進めながらの工作活動であることから、できることは少ない。
彼らがまともに生活できるだけのものは、最初の段階では用意できないだろう。
先のことを考えているうちに、ヘリが神羅にたどり着く。
ヘリポートに降り立ち、エレベーターでタークスのデスクまで降りる。
ツォンに異常なしの報告をすれば、「そうか、ご苦労だった」の一言で終わる。
相変わらず、何を考えているのかは分からない。これ以上、彼の思惑に対して思考を割くことは、効率が悪いだろう。
次の任務について、特に示されたものはない。となれば、新たなソルジャーのスカウト情報の獲得や、上層部の護衛等の業務があてがわれるだろう。
それまでに、今回の任務に関する“正規の”報告書を作成しなければならない。当然、あるがままの内容を報告することはなく、カバーストーリーに基づく文書であるが。
デスクで黙々と書類作成をしていると、後ろから肩を叩かれる。
「お疲れさんだな、と」
この癖のある言葉遣いは、タークスの中でも1人しかいない。
「お疲れ様、レノ。レノがルードと一緒じゃないだなんて、珍しいな?」
「ルードも最近の特務で忙しいんだぞ、と」
2人1組での活動が多いレノは、バディであるルードとは別任務であったようで、珍しく単独行動だ。
その顔は、いつもよりも疲れている。彼も自分と同様、何らかの任務から帰ってきたばかりなのだろう。
「最近は、嫌な任務が多くて疲れがたまるんだぞ、と。報告書が終わったら、飲みに行かないか、と」
レノからの飲みの誘いは、珍しくはない。
彼はタークスとしてのプライドをもって仕事をするタイプの人間である。そのぶん、汚れ仕事や嫌な仕事も黙々とこなすが、そのストレスをあまり隠すほうでもない。
良いか悪いかは置いておいて、そのやり方が、彼なりのコミュニケーションなのだろう。
「悪いが遠慮する。今はそんな気分ではない」
「つれねーなぁ、と」
「こちらも疲れていてな……またの機会に頼むよ」
約束だぞ、と。と言って、レノはヒラヒラと手を振って席から離れていく。
飄々とした顔には薄いくまがあり、彼もまた疲れているのだろう。
スタンロッドを使用した近接戦闘がメインの彼は、幅広く肉体労働が可能な要員であるのだ。すなわち、気軽にキツイ任務を与えられやすい。
ツォンも、レノのような要員へはちゃんと休暇を与えている。その中でもレノは、休暇の際は絶対に仕事をしないことをポリシーにしている。
あの様子を見ると、彼の休暇は、そのうち長めの期間になるだろう。
そのタイミングが分かれば、こちらも動きやすい。
「さて……」
思わず独り言を呟くが、まずはお仕事だ。
さっさとやるべきことを終わらせて、悪巧みに移行しなければ。
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Side レノ
まったく、嫌な仕事を押しつけられたと、レノは内心ため息をつく。
タークスに所属している彼は、タークスとしてのプライドをもって仕事をしている。
たとえ、その仕事の内容が、仲間の裏切り行為を確認することであったとしても。
(今のところ、怪しい動きはなし、と)
彼の監視対象は、同僚の中でも比較的仲の良いジュリアス・キングスレイである。
訓練兵として神羅に就職し、警備兵を経てタークスにスカウトされた彼が、同僚になってそこそこの時間が経つ。
タークスとしてはレノの方が先輩で、彼にタークスとしてのイロハを教えたのはレノである。
そもそも、ジュリアスはタークスの中でも、戦闘員というよりは、工作員・諜報員・情報解析要員として引き抜かれた。とはいえ、タークスはそれぞれに専門があるというよりは、全所属人員がある程度全ての任務をこなせることが求められる傾向にある。
よって、どちらかと言えばデスクワーカー側のジュリアスを、いっぱしに戦えるようにしたのだ。その代わり、効率的な業務推進、情報の活用方法の新たな視点など、ジュリアスから学ぶことも多々あった。
ジュリアスは、頭が良かった。座学に強いのもそうだが、思考の速度・精度・幅広さが段違いなのだ。おそらく、平凡に生活していれば、チェス等のボードゲームのプロになり得る素質があるくらいには、頭が良い。
また、ジュリアスの人柄も、悪い人間ではないと思っている。
所々で、これ以上踏み込ませないという線引きはあるが、表面上は人当たりが良く、人付き合いも悪くは無い。
先のように、飲みに誘えば、5回に2回は参加する。今回は残念であったが。
そんな彼を監視しろと、上司のツォンから伝達された時は、なんの冗談かと思ったものだ。
『彼の氏名・出身地について、かなり巧妙にではあるが、偽装された形跡がある。彼のプロフィールには、ジュノン出身とあるが、そこにジュリアス・キングスレイという人物の出生記録が無い。正しくは、正規の記録が無いんだ。』
しかし、その実態を聞けば、彼が怪しく見えてくる。
存在しない記録、存在しない人物……おそらく、相当な根回しによって改ざんされていたのだろう。
神羅をここまでだまし続けていたということになるのだ。ツォンがこれを調べたのも、相当苦労して発見したのだろう。
『……具体的にどうしろ、と?』
『彼はカンが鋭い。あくまで今まで通り、同僚として接してくれ。その中で、違和感があれば逐次報告してもらいたい』
そう言われたことを思い返し、今デスクで猛烈な勢いで書類仕事を進めるジュリアスをチラリと見る。
いつものごとく、義手である左手と生身の右手をもって高速タイピングをしている彼は、はっきり言って普段通りだ。
そんな彼の実態を探るのは、ぶっちゃけ荷が重いだろう。
気持ちの面だけでなく、彼の仮面を外すことがほぼ不可能だという面で。
タークスは、神羅の裏の顔代表のような組織である。その一方で、メンバーは良心的な要員が集められており、ある程度の独断は黙認されている。当然、その黙認は、神羅という組織にとって問題が無いと判断できる場合であるが。
ジュリアスも、割と上手くやるほうである。
そつなく仕事をこなし、警護対象となる重役からも覚えが良い。
特に、兵器開発部門統括のスカーレットからは、かなり気に入られている。
そのおかげで、神羅の最新鋭の義手を与えられ、グリモアとかいう彼以外に使おうとも思わないデバイスをわざわざ開発するくらいだ。
……ただ、スカーレットに関しては、ジュリアスに対して他と違う視線を向けており、危うさを感じられる。彼女の護衛や呼び出し後に、ジュリアスの表情が死んでいることが多いのも、気のせいではないだろう。
話が逸れたが、それだけ、ジュリアスという人間から、ボロが出る可能性が低いのだ。
ツォンが言う違和感も、かなり気をつけて見ていないと、発見できる自信が無い。
そして、気をつけて観察をしようものなら、ジュリアスに気がつかれ、よりボロが出なくなる可能性が高いと思われる。
(やっぱり、嫌な仕事だぞ、と)
重たくなる気持ちをため息でごまかし、レノもまた、自らの仕事に向かうことにした。
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Side ザックス
ザックスとクラウドは、疲れた身体に鞭を打って、なんとかジュリアスの指定したセーフハウスへとたどり着いた。
ミッドガルに侵入するためのゲートも、問題なく通過することが出来た。セーフハウスには、数日分の食料とペットボトル飲料が置いてあった。部屋の中には、野営用の簡易ベッドも置かれており、仮眠も十分にとれそうだ。
トイレや洗面台から水も出るし、丁寧にフィルターまで設置されている。
ザックスは、ジュリアスから受け取った端末で、彼に到着した旨のメールを送信する。
ジュリアスもタークスとして忙しく働く身であることから、電話は避けたのだ。
後は、彼からの返事を待つ間、ここで身を休ませることが出来るだろう。
「なんとかなりそうだな。食料も十分にあるし、生活には困らなそうだ」
部屋の中を検めたクラウドが、ザックスに話しかける。その背中には、ここまで来る途中に拾った剣が装備されている。
「マジでジュリアスには感謝だな」
背中の大剣を壁に立てかけて、ザックスは簡易ベッドに横になる。
今まで緊張を維持していたことから、疲労をごまかせていた。しかし、セーフハウスに入ったことで、緊張の糸が緩んだのだろう。疲労感がどっと押し寄せる。
「さすがにくたびれたぜ……」
「ああ。食事の準備は任せてくれ。ジュリアスのやつ、カップ麺を多めに用意してくれたみたいだ。これなら、お湯を沸かして入れるだけ。俺でも出来る」
「頼んだぜー親友」
寝っ転がったまま、ヒラヒラと手を振る。その様子を見たクラウドは、苦笑を浮かべながら、簡易キッチンの鍋に水を入れ、火にかける。
クラウドの様子は、過去の彼とあまり変わらない。
ジュリアスとともに、彼を制圧した際は、本当に元に戻るのか怪しかった。
結果として、今のところ記憶の混濁は見受けられず、ザックスの知るクラウドの延長線上にいると思える。
ただ、人体実験を受けたということは、間違いがない。その影響がどのように出るか分からないため、ザックスは普段よりもクラウドのことを気にかけるのだ。
何もないなら、それで良い。何かあれば、一緒に解決してやればいいのだ。
カップ麺をそれぞれ食べつつ、ザックスはクラウドに気になっていたことを確認する。
「ジュリアスがどんな奴か、ってことか?」
「ああ。クラウドの同期で、タークスにスカウトされて、アバランチみたいな反神羅勢力とつながりがある人物。気になるのは当たり前だろ?」
クラウドに、ジュリアスへの不信感を植え付けるつもりはないため、あくまで軽い口調で、雑談のような話の振り方をする。
「確かに、訓練班は一緒だった。体を使う訓練は苦手なほうだったけど、座学はめっぽう良かったかな。頭が良くて、俺も含めて座学関係は本当にお世話になった。逆に、体力を使う訓練は助けていたけど」
「そうか。仲は良かったのか?」
「そうだな。良い方だとは思う」
クラウドは懐かしむように、過去の話をする。
「でも、タークスに所属していたってのは、初めて聞いた。警備兵時代も、連絡を取り合っていた訳じゃない。多分、俺たちがニブルヘイムに行った後だろうか」
「いや、タークスにスカウトされたってことは、あまり言いふらさないだろうから、時期は不明だろうなぁ」
つまり、クラウドも、最近のジュリアスがどのような人物かは、分からないのだ。
「あいつが、反神羅の活動に加担しそうな話はあったか?」
「いや、聞いたことがない。ただ……」
クラウドは、過去を思い出しつつ、悩みながら話す。
「確かに、みんなで訓練が終わったら何になりたいとか、どうして神羅に入ったとかの話をする時、ジュリアスはいつも話に入ってこなかった気がする。
最初に話題になった時も、金がないからって言い方をしていたと思う。
金銭の余裕がないから志願する人も他にいたから、当時はあまり深く追求はしなかったんだ」
……やはり、クラウドも含めて、ジュリアスは他人に内情を隠して過ごしていたのだろう。
ザックスの中で、ジュリアスという存在が、どう扱えばいいのか悩ましいものであることは、変わらなかった。
助けてくれたことは、間違いない。しかし、信用に値する人物である保証はない。
今の段階では、判断する材料が少ないことを踏まえ、答えは保留することにする。
「話を変えよう。クラウドは、これからどうする?」
「どうするって……」
「ジュリアスは、反神羅の活動に、俺たちを協力者として巻き込みたいと考えている。
積極的に協力するのか、協力者のていで静観するのか。
あいつが来るまでに、決めておかないとな」
ザックスの言葉に、クラウドは悩むように腕を組む。
「……ザックスは、決めているのか?」
「俺は決めてるぜ。神羅は憎いが、それ以上に会いたい、一緒に過ごしたい人がいる。その人と生きることを一番優先するつもりだ。
それに……ソルジャーとしての誇りを、生き方を、変えたくもない。俺の生き方を曲げたくはないんだ」
まっすぐにクラウドを見て、ザックスは答える。
クラウドは、ザックスらしいと呟くも、また悩むように視線を落とす。
きっと、彼の中で葛藤があるのだろう。
神羅への復讐心は、彼が目覚めてからの会話で感じる。セフィロスによって、彼の故郷であるニブルヘイムは焼かれた。その彼の復讐心は、計り知れないものだろう。
ただ、クラウドの中には、復讐心とは別に、大事にしたいものがあるはずだ。
それを、どうするのか。どう整理するのかは、クラウド自身が決めなければならない。
「俺は……」
「悩んで良いと思うぜ。どんな結論を出そうとも、後悔が一番少ないものを選んだほうがいい」
「ああ、わかった」
ザックスは、先輩として、友人として、クラウドの決断を尊重するつもりだ。
だからこそ、クラウドが自ら決断するために、あえてこの件は相談に乗らないことに決めた。
きっと、クラウドなら大丈夫だと、信じて。