第四魔法使いのヒーローアカデミア 作:ネル
すまない、唐突にすまない。FGOの夏イベが始まってたんだ。
去年と違って魔法の考察ネタで溢れてる訳ではないようだが出席は義務なんだ。(まだ出席できてない。)
投稿頻度はしばらく下がります。
騎馬戦のチーム組は終わった。俺たちはUSJのヴィラン襲撃時と同じ4人。ある意味リベンジだ。
他の組も全員組み終わったようで眺めていると珍しいのは二人一組のチーム。
騎馬は一目見ただけでフィジカルゴリラと分かる巨体。厄介だね。
他、目につくのは同じクラスで騎馬を組んでないグループ。同じクラスだけで組んでいないのが二組。
1組目は緑谷チーム。
サポート科と組み、山ほどのサポートアイテムを身につけている。
もう1組は轟チーム。
飯田、尾白、更に体育祭前に宣戦布告に来ていた普通科の生徒と組んでいる。
「あー!轟の普通科と組んでる!俺とは組んでくれなかったのによー!」
「アンタ、自分の騎馬ごと感電させるじゃん。ヤオモモ抜きだと誰も組んでくれないよ」
「チクショウ!俺は八百万の介護必須かよ!」
「ドンマイ、早くピンポイント放電出来るようになるんだな。
それよりもあの普通科の個性知ってる人いる?」
「分かりませんわ、お二人は?」
「ウチも知らない」
「俺も」
誰も知らない。誰か一人でも知っていれば対策が立てれたのだが情報がないまま戦うしかない。
「なるべく轟チームとは戦うのを避けた方がよさそうだな」
「そうですね、轟さんが組んだのでしたら、騎馬戦と相性の良い個性なのでしょう。
少なくとも個性が分かるまで避けた方が賢明ですわ」
連携しやすいクラスメイトを差し置いて選んだ個性の持ち主となればとんでもない個性が出てきてもおかしくはない。
最悪はテレポート系個性、自分は動かずに全てのハチマキを手元にテレポートさせる系。
無いよね?あったら勝ち目はないよ?
「ウチらの狙いは勿論一位、緑谷からハチマキ取るよ」
「OK!開幕から突っ込もうぜ!」
「いえ、同じことを考えている人も多いでしょうし少し様子見をするのは如何でしょうか?」
「なら緑谷がサポートアイテム使い切ってからいただきに行くのはどうかな」
「いいんじゃない?それなら緑谷チームに挑む前に点数も稼いどこうよ」
一位狙い、挑まれたら逃げないがなるべく轟チームは避ける。
無用なリスクを負う必要はないよね!
そんな方針が決まり騎馬戦が始まる。
「スタート!」
プレゼントマイクのスタートの合図が響くと同時に何組かが一位の緑谷チームに群がる。
「実質、1000万pの争奪戦だっ!!」
「ハッハッハ! 頂くよ、緑谷くん!!」
狙いは緑谷出久、第一種目を一着で終えた彼に与えられた持ち点は1000万。
持っていれば問答無用で一位での勝ち抜けが決まるポイント。
「いきなり襲来とはな。これも追われし者の定め……」
迫り来る集団を前に、呟いたのは常闇踏陰、緑谷チームの前騎馬を務める彼に動揺した様子はない。
1000万という規格外のポイント保持チーム、もとよりこの状況は想定済みである。
「選択しろ、緑谷!」
「もちろん――逃げの一手!!」
緑谷チームの勝つための逃避が始まり、それを狩るものによる狂乱が始まった。
そんな狂乱を俺たちは横目で見ている。
緑谷が超モテ期だ。少なくとも5チームから熱烈アプローチされている。全く羨ましくねぇな。
「おーすごいなー、緑谷モテモテじゃん」
「モテてるのは緑谷のハチマキでしょ」
「ちょっと!呑気に見てないで!敵来てるから!」
上鳴が叫ぶ通りB組の騎馬二組がやって来ている。
が、慌てなくても迎撃は間に合う。
近づいて来たチームには頭上から落ちるように設定した魔弾と足元から急上昇する魔弾をプレゼント。
つまり遠隔式ゲンコツと顎アッパー。
「グエッ!」
「ウベっ!痛っ!」
大した威力にはしてないから当たっても痛いだけ。
痛みで動きが止まっているところに近づき耳朗のイヤホンでハチマキを奪う。
「やりましたわ!」
「思ったより簡単だったね」
「俺の出番ないんじゃね?」
「近づいてくる奴はいるでしょ、爆豪とか」
「アイツはイカれてるもんなー」
単純だが遠距離攻撃で牽制する作戦は効果的。しかし上手く機能したかと思ったが、この作戦は上手くは続かなかった。
「私には効きませんぞ!」
熊のような姿をした奴が無理矢理突破して来た。
後でB組の奴だと分かったが、獣化の個性を持つタフネスが特徴のB組宍戸。
大柄な体格で珍しい二人一組の騎馬。
こちらの攻撃を素で耐えたB組の騎手が耳朗のハチマキに手を伸ばす。
その時には次の一手とされた上鳴の放電準備が整ってた。
「はい、お疲れー!」
「アババババ」
上鳴から盛大に電気が放たれて至近距離から電撃を浴びた二人組。
八百万と耳朗の作戦が上手くはまる。
あとは痺れて動けなくなっているところからハチマキを取るの耳朗のお仕事です。
しばらくB組や偶に流れて来たA組の騎馬を牽制や感電させて点数を稼いでいるとプレゼントマイクのアナウンスが会場に響く。
『現在のランクを見てみよう!A組緑谷と耳朗以外パッとしてねぇ…ってか爆豪あれ…!?』
現在のランクは軒並みB組が上位でA組は点数を減らして低迷していた。
騎馬戦スタート時点では上位にいたはずの爆豪もハチマキを取られてしまっている。
轟はまだ様子見の段階のようでハチマキを取られてはないが取れてもない。
「今のところギリギリ四位だけどよ…ちょっと緑谷のハチマキ取れなかったことを考えると微妙な点数だよな」
「緑谷のハチマキ取れなかった時の保険は必要だよな、攻めるならどこ狙う?」
「緑谷チームは除くと…」
「B組の方を狙った方がいいですね、A組で点数をある程度持っているのは轟さんですが…
轟さんチームの普通科の方は相手の動きを止める個性のようですが、動きを止める条件が分かりません。近づくのは危険ですわ」
轟チームは普通科の人の個性で敵騎馬の動きを止め、その隙に騎馬ごと轟の個性で凍らせるコンボを決め氷のオブジェを量産している。
問答無用での行動停止でないが条件が全く分からない。
そんな轟チームはつい先程様子見を終えたようで、足元を凍らせ動けなくしたB組拳藤チームを無視して緑谷チームに向かって行った。
「オイオイ、ハチマキ取れるのに放置して行っちまったぞ」
「じゃ、俺らが拳藤チームのハチマキ貰ってもいいんじゃない?」
「なら頂いてから一位狙おうぜ!」
轟が凍らせていたまま放置していた拳藤チームから耳朗がハチマキを奪う。
騎馬の拳藤が文句を言っていたが氷に足を取られて全く動けてないので話にならない。
動けるようになってから出直しな!
「そろそろさ!轟に取られる前に緑谷の1000万ポイント取ろうぜ!」
「いえ、お待ちください!轟さんが氷の壁を!」
大規模な氷の壁が轟チームと緑谷チームを覆う。
「ちょっと!緑谷までの道が!?」
通れる隙間などなく轟チームにも緑谷チームにも近づけない。
同じく一位狙いで集まっていたチームも氷の壁を乗り越えられずに右往左往。
「どうする?このままだといずれ格好の的になるぞ」
「箱内、氷壊せない?」
「壊せるけど、しばらく時間がかかる」
「今は乱戦となってますので守りが薄くなるのは痛いですわね」
氷の壁で一位を狙えなくなったグループが少しでも点数を稼ごとうと近場で乱戦を始めた。
まだ狙われてないが次の瞬間にも狙われてもおかしくない。
「4位はアイツらだ!」
「箱内ー!オイラがハチマキいただくぜ!」
氷壁を背にしながら峰田チームとそれなりの数いるB組騎馬を捌く。
まだハチマキは取られてないが時間の問題。
「コレ一位狙うの無理っしょ!オレ達狙いのチームが多すぎる!かなり集まってない!?」
「緑谷と轟のチームに近づけないからウチらに集まってきてるんだ」
「残念ですがこの状況では一位は諦めざるを得ませんわ」
それどころか。
「一位どころか予選通過も怪しくない?」
相談している途中にも俺たちを狙うチームが増え続けている。
一対二ぐらいならなんとかなるが一対五は無理。
「ヘイヘイ、何かアイデアは!?」
「俺が一発放電すればいけんじゃね!?」
上鳴の放電ならば有効だが、問題があるとすれば。
「周りの騎馬を痺れさせても他の騎馬がまたやって来ますわ」
「そっかー…ウェイ」
近場にいないチームは多い。上鳴の放電で足止めできないチームの方が多いだろう。
なら全チーム上鳴の放電に巻き込めばいいのでは?
「点数は今どうなってる?」
迫ってきたB組の騎馬に魔弾を撃ち込みながら聞く。
オラっ、魔弾アッパー!コッチ来るな!えんがちょ!
B組の騎馬を撃退しつつ点数の配分を聞けば緑谷と轟チーム以外では物間チームにほぼ全ての点が入っていた。
「素晴らしい、カモがいる!」
「なんかアイデアあるんだね!?」
「とりあえず物間チームのところにGO!」
「行きますわ!」
戦術面は信用されているようで何も説明せずとも従ってくれる。
道中説明するからGOGO!
クラスメイトやB組の襲撃を耐え物間チームまで辿り着くと物間チームは爆豪チームとの激しい争いをしていた。
と言うわけで。
「お邪魔しまーす!」
「どっから出て来たクソ魔術!」
「なんだ!?」
爆豪と物間チームが争うど真ん中に突っ込む。
「すぐ出てくから、気にしない、気にしない」
「ザケんじゃねぇ!ハチマキは置いてきやがれ!」
「そうだね、ハチマキは僕たちがもらうよ!」
爆豪と物間チームの挟み撃ち。
周りには物間チームのハチマキ狙いの騎馬がいて、更に後ろからは俺らのチームを狙う騎馬が続々とついて来てどんどん包囲されている。
物間と爆豪チームを中心に緑谷、轟チーム以外が全員集結した。
「一つ問題です。何故私はここにいるでしょうか。」
「はっ!どういう意味だい?ハチマキを取られに来たんだよなぁ!」
な訳ねぇよなぁ!必要があるからここにいるんだよ!
「クソがッ!髪!引け!」
個性の詳細を知る知らないで反応が分かれましたね。
知識は力。知識の有無で選べる択が増える。出来る限り増やすべし。
今回は知っていても無駄で、更に例外として知るべきでない知識もあるけど。隠させた情報には隠されるだけの理由があったりするのだ。
爆豪が察して切島に指示を出したが切島が動く時間はない。
「上鳴やって!」
「答え合わせの時間です。上鳴の放電をプレゼントするためさ!ついでにMPK、俺たちのハチマキ狙いの敵チームをお裾分け!」
大規模な放電が上鳴から放たれる。MAP兵器たる上鳴の電気がステージを駆け巡る。
「つぅ!」
「クソが!」
爆豪、物間は勿論、他の全チームが放電で痺れ崩れ落ちる。更に八百万が作戦通り煙幕を張り始めた。
「やって、くれるね!」
「ヨシ!逃げるぞ!」
「物間のハチマキはどうする?取ってく!?」
点数は予選突破分はもう持っている。
「いや、ハチマキは放置で!ここで物間チームのハチマキを巡って争ってもらう!」
放電の痺れから解放された時、近くには予選突破確実な点数があり、俺たちは煙幕をはりながら逃げどこにいるのか分からない。
更に制限時間は間近。
そんな中俺らのチームを探して狙う余裕はあるかな…!
争え、もっと争え。俺の関係ないところで…!
その後は煙幕で視界が制限される中、耳朗の音での索敵で敵を避けつつでステージ隅まで逃げた。
その途中にも爆豪と物間チームがいたところ付近からは派手な戦闘音が響いている。
煙幕も相当な濃度だというのに吹き飛ばされては乱戦になっている姿がチラチラと覗く。
八百万が絶えず煙幕を張り続ける中、大乱戦を避けて俺たちのチームも狙おうとするのもいたが周囲に八百万製マキビシに気づき諦めていったようだ。
誰も好き好んで終盤に煙幕に突っ込んでマキビシを踏みたくないらしい。
来ようとしても妨害するけどな!
八百万が作った煙幕をひたすら追加していく中、体育祭第二試合の終わりがやってきた。
『そろそろ時間だ、カウントいくぜ。』
『3、2、1!Time UP!』
『早速上位4チーム見てみよか!』
『1位轟チーム!』
『2位爆豪チーム!3位耳朗チーム!4位緑谷チーム!A組ばかりじゃねーか!』
『以上4組が最終種目へ…進出だああー!』
「やったね、ウチらの勝ちだ。」
「ウェーイ!ウェーイ!」
「皆様のお陰ですわ」
「何とか勝てたな」
この点数配分だと物間のハチマキは全部爆豪にとられたらしい、完全に爆豪チームの総取りだ。
後は意外なところで、緑谷はハチマキを轟に取られた。
だが緑谷チームが4位には入ってるって事は別のチームのハチマキを取ったのか?
何にしても上手くやったようだ。
『1時間ほど昼休憩挟んでから午後の部だぜ!!』
昼休憩では、生徒たちは一度控え室に戻ってから、校舎の大食堂へ向かうことになっている。
大食堂を利用出来るのは生徒と教師等の学校関係者のみ。
これはマスコミの執拗な取材や、プロヒーローに指名以外のスカウトをさせないためだな。
こっち来んな、えんがちょ。