神さまの言うとおり(だるま?まねきねこ?クリアしてないですけど…) 作:かーかーかーいーか
衝動のまま執筆しました。
優しく見守って下さい。
世の中には二種類の高校生しか、いない。
今日学校に行った者と、そうでない者である。
流星はどちらにも等しく降り注ぎ、
その輝きの代償として、倍量の闇を科す。
明日を賭せ、神さまの言うとおりに。
───アシッド・マナ『選ばれの子』
────────────────────────
朝の満員電車、道行く学生、ご機嫌に散歩されている大型犬。日々何度も繰り返される、代わり映えしない当たり前の光景。
今日もいつもと同じように、それなりの1日が始まって、それなりの1日が終わっていく。
誰もが無意識の内にそう思っていた。
だが忘れてはいけない。
日常が、平和が、当たり前が、壊れるのはいつだって突然であることを…。
緊急速報 全国で高校生大量死
『被害に遭ったのは同校の生徒や教員とみられていますが…生存者・死亡者問わず全ての個人情報は、未だ明らかにされておりません』
『これで本日全国各地の高校で起こった謎の大量殺傷事件の被害者総数は300万人以上にのぼるとみられています』
『またいくつかの高校で少数の生徒の生存が確認されていますが…彼らは全て警察の保護下におかれており…現在は事情聴取が行われている模様です』
『関係者によると聴取内容は極めて不可解なもので…事件に関して彼らは共通して…〝ダルマがやった〟〝ネコに鈴をつけた〟などと語っているそうです』
『たった今続報が入りました………えー…今入ってきた情報によりますと…新たに中国・韓国・アメリカ・スペインでも同様の事件の報告があり、この一連の事件は…世界的規模で起こっている模様です』
某年某日9時~10時頃、日本各地の高校で同時多発テロが起こった。
総学校数4700強余すことなく全ての高校が標的とされ、死亡者数は300万人にものぼる。
生存者は各学校より0~数名の生徒のみで、教員その他関係者は例外なく全滅。
生徒達の身柄はひとまず警察預かりとなり、情報規制のもと秘密裏に各大型病院へ搬送された。
『生き残った高校生達をインターネット上では…〝神の子〟と称し…神格化する風潮がありますが…それについてはいかがでしょうか…?』
『いやまぁそりゃそうなりますよね……でもどぉやって保護されてるとかわかんないからね…本当は全員死んじゃってるんじゃない?』
同日22時半頃、東京病院某所。
事態は再び動き出す。
────────────────────────
開けたなら おわり
────────────────────────
305号室
湯村 晴樹 様
田中 哲哉 様
桔梗 竜胆 様
「な、何だ!?地震…!?」
突如建物が揺れ出した。円椅子が揺れ動く。
「カギで扉開けたならおわり…ハッ、始まりやがった」
先程の揺れで接続がいかれてしまったのか、うんともすんとも言わないテレビを見ながらひとりごちる。
「嫌だ…うぎゃあああぁぁぁぁぁ…!!!?」
突如男のモノと思われる絶叫が病院内に轟く。
建物の構造上の都合により反響するその声は、得体の知れない何かが始まったことを、〝湯村 晴樹〟を含めた生徒達に知らせるのに十分過ぎる材料だった。
「…次の舞台は
湯村は一つの答えに辿り着いていた。これは朝の事件の延長であると。
「田中 哲哉、死亡。時間切れなんてつまんない死に方、次ね」
田中 哲哉、同部屋にいた背の高い坊主頭の名前がそれだった。
「俺が殺したかった…次は俺が殺す…その次も俺が殺す…」
足音は聞こえないが、3つの話し声が着実にこちらに近づいてきていた。
「いや次は俺っしょ♪」
ひっかかるそれぞれが口にした〝次〟という言葉。
それが指すものは容易に想像できた。
とすれば狙いは…
───コンコン
ノックの音が嫌にクリアに聞こえる。
「失礼するわ」
病院によくあるタイプのスライドドアがゆっくりと開き、入ってきたのは1mくらいのこけし達だった。
「ゆーむーらっあーそーびーまーしょー?断るなら殺すけどっ♪」
こけしの胴体にはそれぞれ、名前と思われる文字がでかでかと墨で書かれていた。
言葉遣いが丁寧で最初に入ってきたのが〝ひらい〟
軽薄そうなのが〝けんどう〟
部屋に入ってきてから喋ってないのが〝うづき〟
「お、おう…!!遊ぼーぜ !!!」
「おっノリノリじゃーん!ウケルー!!いいねいいね楽しくなってきた♪」
「威勢が良いのね、少しだけ面白い。滑稽と言い換えてもいいわ」
「御託はいい…やるぞ…」
ダルマによる〝だるまさんが転んだ〟をクリアし、まねきねこによる〝爆弾バスケ〟をクリアした。
舞台は〝学校〟から〝病院〟へと移り、本日3度目の死線に身を投じる。
これは昨日まで平凡だった青年、湯村 晴樹の物語。
────────────────────────
「ひらい!い、いややっぱけん…」
「うづきだ死ね」
湯村 晴樹、田中 哲哉と同様に同部屋にいた中肉中背の金髪チャラ男の名前だ。
隣のベッドでずっと独り言がうるさい男だっだが、こけしに身体を縦に真っ二つにされ肉塊と化してしまった今、ほんの少し同情する。
「桔梗 竜胆、あそびましょう?」
〝ひらい〟の平淡な声が病室に響く。
「男なら当然受けて立つだろ?まさか辞退なんてしねーよな♪」
「辞退しろ…俺が殺してやる…!」
〝ひらい〟に呼応するように〝けんどう〟と〝うづき〟が桔梗を取り囲んだ。
桔梗「やるよ…死にたくないからね」
「そう、生意気ね」
「お前を殺すのは俺だ…!!とっとと準備しやがれ…やるぞ」
「しゃがんで♪眼ぇつぶって♪開けたら殺すからね♪」
桔梗はこけしの言うことに素直に従った。
ベッドの上で胡座をかき、眼をつぶり、視界を閉ざす。
「じゃあ行くわよ…せーの」
「「「かーごーめーかーごーめー♫